世界の終わりの魔法使い
題材:魔法・呪術,
以下はWikipediaより引用
要約
『世界の終わりの魔法使い』(せかいのおわりのまほうつかい)は、西島大介による日本の漫画作品。略称は「せかまほ」。キャッチコピーは「魔法なんて信じない。でも、君は信じる。」。
概要
2005年に河出書房新社より描き下ろしで発行された第一部『世界の終わりの魔法使い』は、元々一巻完結の読みきり作品だったが、シリーズ化が決まり、1000年前のアンとムギの出会いを描いた『世界の終わりの魔法使いII 恋におちた悪魔』が2006年に刊行された。
シリーズ第三作『世界の終わりの魔法使いIII 影の子どもたち』を入稿後、原稿の一部67ページが出版社によって紛失という出来事が発生。これらの経緯は太田出版の雑誌『本人(hon-nin)』に掲載された後、評論家の大谷能生による論考を加えて『魔法なんて信じない。でも君は信じる。』として2009年に単行本にまとめられた。2020年4月15日には『魔法なんて信じない。でも君は信じる。完全版』が電子書籍として配信された。
第三作は原稿紛失により描き直しが行われており、紛失前の原稿は2009年11月に刊行された単行本とは内容が異なっている。2010年4月29日から5月9日にかけて、渋谷のアパレルショップ「galaxxxy in Hi-Fi」で開催された西島の展示会「世界の終わりのgalaxxxy」では、改変前の貴重なコピー原稿が展示された。
この三部作でアンとムギの物語は完結となっているが、新シリーズ『世界の終わりの魔法使いIV 小さな王子さま』(以下第四部)が『モーニング・ツー』(講談社)で2007年5号から2008年9号まで連載され、2012年に単行本が発売された。幼いノロ王子ことテオドールを主人公とした物語で、これまで出た作品の中では最も過去の話となっている。
未定ではあるが、シリーズとしては九部作の構想があり、第一部から第三部はシリーズの真ん中に位置するという。第四部から第六部はノロ王子の三部作、そして第七部から第九部はアンの娘の三部作になる予定だという。
2013年11月に発売されたグラフィックデザイン誌・『月刊MdN』12月号の表紙を本作の描き下ろしイラストが飾った。
2014年5月3日より、ヴィレッジヴァンガードの一部店舗やWEBサイトにて、本作のグッズが販売された。
文化庁による「令和元年度 国内クリエイター創作支援プログラム」の一環として、新作『世界の終わりの魔法使い 5 呪われし者たち(仮)』の制作が決定。
2019年11月24日に私家版『世界の終わりの魔法使い5』第一話を同人誌にて発表した後、2019年12月11日から2021年5月16日まで残りの回と私家版『世界の終わりの魔法使い6』がpixivFANBOXにて連載。2020年3月に行われたイベントでは、私家版『世界の終わり魔法使い5』が販売された。
2020年3月6日には完全版の第一部から第三部までが作者の個人出版レーベル・島島から電子書籍で販売された。2020年11月から、駒草出版より完全版の刊行を開始。
2021年12月、10年ぶりの新作として第五部『巨神と星への旅』が発売。同作は第四部から開始された「新3部作」の真ん中に位置するストーリーとなっている。
2022年3月24日に第六部『孤独なたたかい』が発売され、シリーズが完結している。
あらすじ
1000年前の『魔法大戦』の影響で人々が魔法を使えるようになった世界。
唯一魔法を使えない少年ムギはある日、科学の力で飛ぼうとするも失敗し、魔王のお城に激突し、周辺の森に落ちてしまう。
そこで怪物トロルに襲われるが、そこでムギを救ったのは、謎の魔法使いの少女サン・フェアリー・アンだった。
登場人物
声優はオーディオドラマ版に出演のキャスト。
主要人物
魔法星団
書誌情報
単行本
- 西島大介、河出書房新社→講談社〈九龍コミックス→KCピース〉、全4巻
- 『世界の終わりの魔法使い』2005年2月28日発行、ISBN 4-309-72846-4
- 『世界の終わりの魔法使いII 恋におちた悪魔』2006年9月30日発行、ISBN 4-309-72848-0
- 『世界の終わりの魔法使いIII 影の子どもたち』2009年11月30日発行(11月20日発売)、ISBN 978-4-309-72849-0
- 『世界の終わりの魔法使いIV 小さな王子さま』2012年1月23日発売、ISBN 978-4-06-376118-4
完全版
- 西島大介 『世界の終わりの魔法使い 完全版』 駒草出版、全6巻
- 「すべての始まり」2020年11月30日発売、ISBN 978-4-909646-34-7
- 「恋におちた悪魔」2021年3月1日発売、ISBN 978-4-909646-36-1
- 「影の子どもたち」2021年6月2日発売、ISBN 978-4-909646-40-8
- 「小さな王子さま」2021年9月3日発売、ISBN 978-4-909646-45-3
- 「巨神と星への旅」2021年12月6日発売、ISBN 978-4-909646-48-4
- 「孤独なたたかい」2022年3月24日発売、ISBN 978-4-909646-51-4
ラジオドラマ
2013年7月22日から26日にNHK-FMの『青春アドベンチャー』内で放送。
2018年2月26日から3月2日に本作のラジオドラマが再放送されることを記念して、西島が記念イラストを描き下ろした。
スタッフ
- 原作:西島大介
- 脚色:小松與志子
- 演出:木村明広
- 技術:小林健一
- 音響効果:金本美雨
- 選曲:黒田賢一
出演
- ムギ:平田真菜
- アン:金元寿子
- 先生:関輝雄
- シッポ猫:野中藍
- 少年:杉浦慶子、山下真琴、粕谷雄太
- 実況:森岳志
- 魔物:中田隼人
- ゴーレム(魔王のお城):渋谷茂
- 語り:高橋理恵子
影の魔法と魔物たち
2020年3月には本作をボードゲーム化した『影の魔法と魔物たち』が発表され、10月9日に通信販売にて正式に発売された。
オーディオブック
2021年3月18日には第一部の完全版『すべての始まり』がオーディオブック化され、Audibleとaudiobook.jpにて配信された。
原画展
2022年4月13日より、東京都の青山ブックセンター本店内のギャラリースペースにて、本作の展覧会「世界の終わりの原画展 2005-2022」を開催。