世界樹の迷宮II 諸王の聖杯
以下はWikipediaより引用
要約
『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』(せかいじゅのめいきゅうツー しょおうのせいはい、英題:Etrian Odyssey II: Heroes of Lagaard)は、アトラスから2008年2月21日に発売されたニンテンドーDS用ロールプレイングゲーム。
2023年6月1日には、本作と『世界樹の迷宮』『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』をHDリマスター化したオムニバスソフト『世界樹の迷宮Ⅰ・II・III HD REMASTER』がNintendo Switch/Steam向けに発売された。また、同日には各作品単体のダウンロード版も発売される。
概要
前作『世界樹の迷宮』より約1年のインターバルを経てリリースされた続編。前作の制作指揮を執った新納一哉は『世界樹の迷宮』の製作を最後にアトラスを2007年2月に退社しており、今作では前作のテキストを担当した小森成雄がディレクターとして制作を指揮している。キャラクターデザインは前作に引き続き日向悠二、サウンドコンポーズは古代祐三が務め、『ウィザードリィ』の現代風アレンジと謳われた前作のテイストをそのままに、インターフェイスの改良や新職業の追加、各職業のバランス調整などが行われている。
システム
基礎フレーム
プレーヤーは冒険者ギルドを結成して冒険者を登録し(登録最大人数は30人)、最大で5人からなるパーティーを組んでダンジョン探索・踏破に挑む。DS本体の下部液晶画面にダンジョンマップを書き込める要素は健在で、ギミックを表現できるアイコンの追加などによってより使いやすくなっている。前作は迷宮を地下へ潜る形だったのに対し、今作は上階を目指して迷宮を登るタイプのダンジョンになっている。
ダンジョン踏破が最大の目標ではあるが、ダンジョンの探索が進むごとに酒場にて様々なクエストを受けることも出来、そのクリア報償を得るだけでなく公国ハイ・ラガードの背景や、その住人たちが抱える様々な事情を窺い知ることもある。
戦闘システム
ターン制のバトルシステムを踏襲しているが、前作での「BOOST」システムの代替として「FORCE」システムが採用され、戦闘を繰り返して「FORCE」ゲージを限界まで溜めたキャラクターは「FORCE」ゲージを全消費して「フォーススキル」を発動することが出来る。フォーススキルは各職業ごとに1つずつ存在する。
また今作からは、前作から引き続き敵の弱点属性(火・氷・雷・毒)のほかに、壊・突・斬の物理属性が追加された(正確には概念が強化され、専用の対抗アイテムも追加された)。これにより、敵に対して物理面での弱点も念頭に置くようにされており、各職業の特質をより鮮明にし、パーティ編成や戦略に組み入れるよう期待されている。
敵の攻撃技にもこの属性が適用されており、プレイヤー側がそれらを軽減するアイテム(耐ミスト系)も用意されてはいるが、敵の技がどの属性によるものかを判断する手段はゲーム中存在しない。
モンスター・『F.O.E.』
「Field on Enemy」の略。厳しいゲームバランスを誇った前作と変わらずモンスターの攻撃は熾烈だが、さらに様々な変更が加えられている。決まったコースをうろつくのみでパーティーが近付いても追尾してこないタイプから、特定箇所に留まって索敵を続け、パーティーを発見すると追尾してくるタイプ、プレイヤーは移動できない壁を突破してくる飛行タイプ、DS下部のマップに表示されないステルスタイプなど様々な行動パターンが追加され、パズル要素が大きく強化された。
また戦闘能力も大幅に強化され、基本的にその階層の適正レベルのパーティーでは一瞬で全滅させられるほどの攻撃力を持ち、各F.O.Eに合わせた装備・アイテム・戦略を用いなければ撃破は困難となった。また撃破しても経験値は獲得できなくなり、入手できるのは素材のみとなった。これらの変更は「倒すべき強力なモンスター」止まりになってしまった前作F.O.Eの反省を踏まえたもので、本作ではあくまで「避けるべき障害」として調整されている。とはいえ素材入手によって強力な装備が解禁されるというメリットは健在で、また図鑑コンプリートのためには避けては通れないため、いずれは(あるいは早期に)戦うことも同時に想定されている。
前作プレーヤーへの特典
前作をクリアすると出現するパスワードをゲーム開始時に入力することで、前作で使用していたギルド名を引き継いだり(ギルドメンバーまでは引き継げない)前作クリア時に貰えるアイテムを入手出来る(効果は大幅に弱体化されている)などの特典があるが、一部イベントやクエストの難易度が上昇するなどのデメリットも存在する。
ストーリー
「空飛ぶ城」へ繋がっているという伝説を持つ、「世界樹」と呼ばれる巨大な神木を崇めているハイ・ラガード公国。ある時、世界樹の中に巨大な迷宮が発見された。公国の大公は迷宮の調査の為に大陸全土にお触れを出した。「空飛ぶ城」の伝説の解明、そして富と名誉を得るために数々の冒険者が訪れたが、誰一人として迷宮を踏破するものは現れなかった。物語は1人の旅の冒険者(プレイヤー)が街の門を潜るところから始まる。
職業
前作から3つ職業が増えており、12種類の職業から5人パーティを組んで迷宮を攻略していくこととなる(なお、冒険者ギルドには最大30人まで登録できる)。職業ごとに固有スキルを持っている他、特定の職業がいないと進めない道等もある。
前作からの職業
ソードマン
レンジャー
パラディン
ダークハンター
メディック
アルケミスト
バード
ブシドー
カースメーカー
新職業
ガンナー
ドクトルマグス
ペット
登場人物
街の人たち
宿屋の店員 / フロースの宿
宿屋の娘 / フロースの宿
治療士 / 公国薬泉院
助手 / 公国薬泉院
交易所の売り子 / シトト交易所
店の主人 / 鋼の棘魚亭
ギルド長 / 冒険者ギルド
大臣 / ラガード公宮
公女 / ラガード公宮
フロースガル
アーテリンデ
ライシュッツ
スタッフ
- ディレクター:小森成雄(Shigeo Komori)
- キャラクターデザイン:日向悠二(Yuji Himukai)
- モンスターデザイン:長澤真(Shin Nagasawa)
- サウンドコンポーズ(音楽):古代祐三(Yuzo Koshiro)
早期購入者特典
オリジナルサントラCD/古代祐三 〜世界樹の迷宮II ピアノスケッチver.〜
漫画(雑誌連載)
『月刊ComicREX』(一迅社)にて、2008年3月号から2009年2月号まで『世界樹の迷宮II 〜六花の少女〜』というタイトルで連載されていた。上下巻で単行本化されている。漫画はFLIPFLOPsが担当。
『新・世界樹の迷宮2』が発表された際に続編の「冒険者の絆」が「週刊 ファミ通」に掲載され、ゲーム中の同名のクエストにマナリィとクロウドと思われるガンナーとブシドーが登場している。
- 株式会社アトラス(原作)・FLIPFLOPs(漫画)『世界樹の迷宮II 〜六花の少女〜』一迅社〈IDコミックス REXコミックス〉、全2巻
- 上巻 2008年11月8日発売、ISBN 978-4-7580-6115-5
- 下巻 2009年4月9日発売、ISBN 978-4-7580-6142-1
ストーリー
ハイ・ラガードの少女マナリィは「世界樹の迷宮」に潜り込んだ時、謎の巨大な魔獣と遭遇してしまう。ある冒険者のガンナーが囮になったおかげで助かったものの、その後恩人のガンナーが死んでいることだけが判明し、その時遭遇した「吹雪を呼ぶ魔獣」のことはわからずじまい。4年後、修行の旅に出たマナリィはガンナーとなってハイ・ラガードに帰還。今度は冒険者として再び「世界樹の迷宮」へと挑む。
登場人物
マナリィ(ガンナー女)
クロウド(ブシドー男)
シノン(ドクトルマグス女)
ルーク(ペット虎)
ブルーレイン(カースメーカー女)
イチカ(ガンナー女)
セルグリム(ガンナー男)
サコンジ(ブシドー男)
イヅナ(ブシドー女)
アリア(ドクトルマグス女)
ガウェイン(パラディン男)
クレイ(ダークハンター)
ロカ(レンジャー男)
セロン(メディック男)
プラム(バード女)
ミリィ
ステラ
テッド
ロラン(パラディン男)
ロッシュ(ソードマン男)
クラン(アルケミスト男)
漫画(アンソロジー)
- 「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 コミックアンソロジー」
- 一迅社 IDコミックス DNAメディアコミックス(ISBN 978-4758004374)
- 2008年4月25日発売
- 「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 キャラクターズコミックアンソロジー」
- 光文社 火の玉ゲームコミックシリーズ(ISBN 978-4334806873)
- 2008年2月28日発売
- 一迅社 IDコミックス DNAメディアコミックス(ISBN 978-4758004374)
- 2008年4月25日発売
- 光文社 火の玉ゲームコミックシリーズ(ISBN 978-4334806873)
- 2008年2月28日発売