漫画

中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。


漫画

原作・原案など:京極夏彦,

作画:志水アキ,

出版社:講談社,

掲載誌:少年マガジンエッジ,コミックDAYS,

レーベル:マガジンエッジKC,

発表期間:2019年10月17日 -,

巻数:既刊8巻,



以下はWikipediaより引用

要約

『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』(ちゅうぜんじせんせいもののけこうぎろく せんせいがなぞをといてしまうから)は、志水アキによる日本の漫画作品。『少年マガジンエッジ』(講談社)にて、2019年11月号から2023年11月号まで連載。同誌の休刊に伴い、『コミックDAYS』(同)へ移籍することが発表されている。

京極夏彦の小説『百鬼夜行シリーズ』のコミカライズであり、志水オリジナルストーリーのスピンオフ作品。2018年までは原作付きコミカライズが行われており、『鉄鼠の檻』が完結した後、オリジナルで連載が始まった。スピンオフレーベル『薔薇十字叢書』の一つという位置づけをとっている。中禅寺秋彦が京極堂となる以前、講師だったころを描いたストーリー。

8巻(および遡って過去の巻)は脚本に田村半蔵がクレジットされる。

あらすじ

終戦から3年、昭和23年。日下部栞奈は新制高校2年生に進級した。ある生徒が、夜の旧校舎の図書室で幽霊を見たことで、呪い殺されるかもしれないと不安に駆られる。話を聞いた栞奈は、確認のために訪れ、同じように幽霊を目撃する。だが真相がわかれば、不思議なことなど何もなかった。この出来事は、栞奈が幽霊を退治したとして伝わり、それからというもの、栞奈はたびたび中禅寺先生に相談を持ち掛けるようになり、先生の奇妙な友人たちとも交流を持つようになる。

登場人物

日下部栞奈(くさかべ かんな)

主人公。東京都立美戸川高校2年の女生徒(昭和23年、新制制度2年目)。中禅寺秋彦の教え子。父親は医者。読書と甘味が好き。愛読書は宇多川崇の小説。
図書室の幽霊を退治したということにされてしまい、不思議な出来事が起こるたびに中禅寺先生に相談を持ち掛ける。
中禅寺先生を介して、榎木津、木場、関口、敦子などとも知り合う。学校内外で発生する怪事件を中禅寺に解決して貰うのだが、自分が表に出て面倒が増えるのを嫌った先生に関与を口止めされており、その状態で事後の説明を強いられた結果、級友から除霊能力を持った「心霊探偵」扱いされる羽目になる。
心霊探偵として調子に乗り、中禅寺先生からお説教をくらうこともある。主人公だが、彼女の登場しないエピソードもある。
中禅寺秋彦

不愛想な国語講師。初登場は1話。
美戸川高校旧校舎の図書準備室は隠し部屋になっており、戦中の検閲を嫌っていた先任の教師が処分されそうな本を隠していた。校長の許可を得て図書準備室の本を閲覧していたが、夜に中禅寺を目撃した生徒によって、図書室の幽霊として話題になっていた。
後に講師を辞め、古本屋「京極堂」を開業する。シリーズ第1作『姑獲鳥の夏』は昭和27年の出来事。

シリーズ主要人物

榎木津礼二郎

左眼に眼帯をつけた美青年。兄の経営するジャズバーでギターを弾いている。初登場は2話(赤い紙、青い紙事件)。特別編では音楽講師。
関口巽

粘菌の研究者であり、作家。初登場は2話、本格登場は8話(ドッペルゲンガー事件)。特別編では生物講師。
木場修太郎

派出所勤務の警官。初登場は5話(青マント事件)。特別編では日本史講師。
中禅寺敦子

学生。兄夫婦と同居している。初登場は11話(神隠し事件)。
中禅寺千鶴子

初登場は13話(神隠し事件)。
石榴

金華猫。初登場は14話。中禅寺家の飼い猫となる。
榎木津総一郎

実業家。初登場は16話(葛籠男事件)。2021年時点で原作未登場のキャラクターであり、コミカライズで先に登場を果たした。
今川雅澄

骨董店の店主代理。初登場は16話(葛籠男事件)。
伊佐間一成

初登場は19話(海軍時代の回想)。5巻時点では栞奈とは未対面。
鳥口守彦

初登場は25話。赤井書房に就職して3ヶ月目。たまたま喫茶店で中禅寺と関口の会話を聞く。栞奈中禅寺関口らとは未対面。
雪絵

初登場は26話(幽霊屋敷事件)。千鶴子の友人。関口巽とはまだ結婚していないようである。
降旗弘

30話の榎木津・木場の回想で、学生時代の彼が登場する。
青木文蔵

警視庁捜査一課の刑事。木場の後輩。初登場は33話(浄火党事件)。

登場人物

しぃちゃん(静江)

1話から登場。女子生徒。七三をヘアピンで留めている。
タケ坊

初登場は2話(赤い紙青い紙事件)。男子生徒。空手部所属。
幸子

1話に登場。図書室の幽霊を目撃して、呪い殺されると怯える。
白石先生

手芸部顧問。初登場は2話。一見するときつい性格のようだが、実は生徒想い。
竹熊先生

空手部顧問。
御薙麗子

令嬢。華族制度が終わり、元使用人の実業家と結婚した。青マント事件の重要人物。
連城花代

女生徒。ドッペルゲンガーを目撃する。
鵜久森綾乃

別のクラスの女生徒。資産家の娘。才色兼備で歌も上手い。神隠しに遭う。
涼子

女生徒。髪型は二つ結い。両親は徳島出身。おみくじで凶ばかり引き不安に駆られる。

書誌情報
  • 京極夏彦(原案)・志水アキ(漫画)『中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』講談社〈マガジンエッジKC〉、既刊8巻(2023年10月17日現在)
  • 2020年7月17日発売、ISBN 978-4-06-520247-0
  • 2020年8月17日発売、ISBN 978-4-06-520514-3
  • 2021年3月17日発売、ISBN 978-4-06-522668-1
  • 2021年7月15日発売、ISBN 978-4-06-524160-8
  • 2022年2月17日発売、ISBN 978-4-06-526848-3
  • 2022年8月17日発売、ISBN 978-4-06-528958-7
  • 2023年4月17日発売、ISBN 978-4-06-531367-1
  • 2023年10月17日発売、ISBN 978-4-06-533359-4