人形はなぜ殺される
以下はWikipediaより引用
要約
『人形はなぜ殺される 』(にんぎょうはなぜころされる)は、高木彬光の長編推理小説。1955年、講談社から書下しで刊行された。『刺青殺人事件』と並ぶ神津恭介(かみづきょうすけ)シリーズの代表作である。
見たてトリック、入替えトリック、アリバイトリック、法律トリックを駆使した戦後本格推理小説の古典。「読者への挑戦」が挿入されている。
高木彬光の作品の中では比較的入手しやすい作品で、数多くの出版社から発売されてはいるが、絶版となるのも早い。
あらすじ
新作魔術(マジック)発表会のさなか、ギロチン手品のタネである人形の首が盗まれる。発見された人形の首は、断頭台で処刑された死体のかたわらに、本物の首の代わりに転がっていた。困惑する名探偵・神津恭介をあざ笑うかのように、人形が第2の、そして第3・第4の殺人を予告する。
主な登場人物
作品の評価
- 二階堂黎人ら多くの新本格系作家から評価されている作品である。
- 『週刊文春』が推理作家や推理小説の愛好者ら約500名のアンケートにより選出した「東西ミステリーベスト100」の国内編では、1985年版で32位に、2012年版で28位に選出されている。
映像化作品
- 一度テレビドラマ化されているが、アリバイトリックが他の小説作品のものと差し替えられているため、別物に近い内容となっている。主要トリックに放送コード上、扱いの難しい対象を利用するものがあるため、忠実な内容でのドラマ化は、現在では不可能に近いと思われる。ドラマの詳細については探偵・神津恭介の殺人推理を参照のこと。