人造人間キカイダー The Novel
題材:自律ロボット,
以下はWikipediaより引用
要約
『人造人間キカイダー The Novel』(じんぞうにんげんキカイダー ザ・ノベル)は、角川書店から2013年7月25日に刊行された小説。著者は松岡圭祐。表紙絵は村枝賢一。
あらすじ
震災後の日本。世界的なロボット工学の権威である光明寺博士が、突如として失踪する。企業ダークは彼を誘き出すべく、子供達に追手を差し向ける。ある日、娘であるミツコの前に警察を名乗る男達が現れ、彼女を連行しようとする。その時、どこからともなくギターの音色が聞こえてきて…。
概要
東映とともに映画『キカイダー REBOOT』を製作しているKADOKAWAから、映画公開の10か月前に文庫で発売された。同映画の他、旧テレビシリーズ、原作漫画等、過去のキカイダー関連作品を基に、舞台を現代にアレンジし小説化している。特撮番組のノベライゼーションにみられるような脚本家の副業や新人ライターによる執筆ではなく『探偵の探偵』『万能鑑定士Q』シリーズ等で知られる小説家松岡圭祐を起用することで、420ページの厚みを持つ豊かな文体の濃厚なハードSF叙事詩となった。
テレビシリーズ『人造人間キカイダー』主演の伴大介は「ジローを現代に甦らせた本書は新たな伝説になると思います」と評し、映画『キカイダー REBOOT』主演の入江甚儀は「キカイダーの存在をより近くに感じられるストーリー」と評している 。山本弘は著書『世界が終わる前に BISビブリオバトル部』を通じ「見事に現代的に」「細部までSF考証されてい」ると評した。文芸書評家のタカザワケンジは「当代の人気作家が再構築したもう一つのキカイダー」「現代の科学的知見をふんだんに盛り込み、裏付けに使うと言う心遣いがニクい」と評している。
登場人物
ジロー/キカイダー
決め台詞は「機械的に行こうか」。七分丈の黒いテーラード・ジャケットに、ジップブーツカットのデニムという軽装。まだあどけなさの残る少年の面影もある。長い髪は猫毛を連想させるやわらかい質感を持ち、軽くうねっている。透き通るほど艶やかな色白の細面とあいまって、中性的な印象を漂わせる。目は涼しく、鼻はつんと高く、知性溢れる顔つきを構成している。脚も長い。ディンキータイプのエレキギターを持ち歩き、付近にアンプも見当たらないが、アコースティック・ギターそのものの音色が響く。控えめな性格でミツコにやさしく接する。そのジローの姿は、ロボットの有機ELの表面に映し出された3D映像である。実体は、医療救護救難用ロボットで青色のゼロダイバーと、戦闘用ロボットである赤色のフュージティヴ・フロム・ヘル(地獄からの逃亡者)を半身ずつ結合させた唯一無二のロボットである。フュージティヴ・フロム・ヘルはプロトタイプが太陽電池を動力にしていた為、ソーラーパネルを内蔵する関係で頭部がクリアパーツになっているが、半身ずつ結合したキカイダーでは頭部の半分だけがクリアパーツである。キカイダーの実際の動力は小型原子炉である。
光明寺ミツコ
光明寺マサル
光明寺博士(光明寺信彦)
マサチューセッツ工科大の客員教授、ロボット工学のみならず医学の権威でもある。45歳、神経質そうなところがある面持ちに七三分けの髪は、堅物の科学技術者そのものという印象を漂わせるが、ギターやトランペットなどしゃれた趣味も持ち合わせる。開発の合間にひとり研究所を抜け出し、ホットドッグ屋でバイトをしたり、警備員の制服を着て大学のエントランスに立ち同僚を驚かせたりする、ジョーク好きの気さくな男でもある。モーターに代わり、70パーセント以上の伸縮率を持つマイクロコイル内蔵形状記憶合金を素材とした、筋肉と同様に伸縮自在な人工筋肉アクチュエータを開発。人間と同様に敏捷な身体能力を発揮する二足歩行ロボットを実現した。ゼロダイバーとフュージティヴ・フロム・ヘルを作ると見せかけ、ダークから開発予算を得て、キカイダーを作り出す。
服部半平
プレジデント・ギル(アレクサンドル・ポマレンコ)
黒のベルベッド地を用いた、着物をアレンジした和風の衣服。長い袖丈を持ち、裾は足首までもすっぽりと覆う黒ずくめながら、腰にはアンドロイドマンと揃いのデザインをなす赤いベルトを巻いている。年齢は40代後半にもかかわらず、グランジ・スタイルのロッカーのごとく髪と髭を伸び放題にし、染めることもなく白髪になるにまかせているせいか、ひどく老けて見える。痩せこけて頬骨が浮きあがった顔が、高齢な印象にいっそうの拍車をかける。ぎょろりと剥いた目は、ロボット以上に作り物めいていて、生気の宿らない瞳がかえって強烈な眼力を放つ。マサチューセッツ工科大では光明寺信彦の同期。その後、ロボット開発製造のダーク・マジェスティック・エンジニアリング社を中央区銀座に設立、経済産業省の支援を受ける。
マリ
サブロー/ハカイダー
カワサキの750に似た、あらゆるパーツにメッキを施し、シートまでがシルバーメタリックの光沢を放つバイク(ホワイトクロウ)に乗る。黒いつなぎを身につけた20代後半。スマートな体型はジローに似ているが、顔つきはまるで異なる。暗がりでも濃いサングラスを外さない。やたらと高い鷲鼻、頑固そうに結ばれた大きな口、幅広の下あごを備える。黒髪はウェーブのかかったウルフスタイルにまとめ、前髪は流して目にかからない程度、襟足を跳ねさせている。やはり有機ELによる仮の姿で、実体のハカイダーは、フュージティヴ・フロム・ヘル改良強化量産型第一試作モデルである。真っ黒な顔に赤い目、頭部は強化ガラスがドーム状に覆っているが、その内部に人体の脳を備える。裃のように胸部の装着物が両肩へと吊りあがり、先端はいずれも尖っている。稲妻を思わせる黄いろのジグザグがスーツを横断し、腰の太い銀のベルトの左側に銃のホルスターが付く。銃身八インチのコルトパイソン・リボルバーに外観を似せたハカイダーショットなる新式銃は、濃縮された液体酸素とエタノールを燃料とし、ジェット噴射で飛ぶ弾丸にはそれぞれに超小型の追尾機能を備える。ロックオンしてトリガーを引けば、銃身がどこを向いていても必中する。足もとはライダー風のブーツ。
鹿沢康典
歌舞伎町のロボットレストランで光明寺信彦失踪の情報を服部半平に売った情報屋。ガセネタも売ろうとする。
須城靖俊
ダークロボット
アンドロイドマン
グレイサイボーグ
オレンジアント
グリーンマンティス
イエロージャガー
カーマインスパイダー
サソリブラウン
白骨ムササビ
ブルーバッファロー
ブルスコング
アオタガメ
ブラックホース
ヒトデムラサキ
用語
ダーク・マジェスティック・エンジニアリング
仮想生命
シャドウ