仮装集団
舞台:大阪府,
以下はWikipediaより引用
要約
『仮装集団』(かそうしゅうだん)は、山崎豊子の長編小説。1966年1月から翌年2月まで朝日新聞社(現:朝日新聞出版)の週刊誌「週刊朝日」に連載され、1967年4月には文藝春秋から単行本が刊行された。1975年には新潮文庫版が刊行された(2006年に新装版が刊行されている)。
概要
大阪勤音(勤労者音楽同盟)に所属している素晴らしい企画力を持った流郷正之は、同僚達が密かにフラクション会議を開いているのに疑問を感じ、背後に隠れた政治的色彩に翻弄されていく姿を描く。
小説の「人民党」は日本共産党をモデルにしていることが容易に想像される。実際に当初、共産党への取材も行った、後に取材ができなくなったことを、あとがきで記している。また、作中の勤労者音楽同盟(勤音)は勤労者音楽協議会(労音)を下敷きにした架空の団体であり、さらに勤音と対立する自由音楽連盟(音連)も、大阪音楽文化協会(大阪音協、当時)を念頭に置いた架空組織である(但し、作者の山崎豊子は、モデルの存在を否定している)。
2021年現在、映像化されていない。山崎豊子の長編小説の中では、絶筆作品の『約束の海』と並んで一度もドラマ化・映画化されたことがない作品である。有名な『白い巨塔』と『華麗なる一族』(厳密に言えば『白い巨塔』と『続・白い巨塔』)に挟まれ、長編の類の中でも知名度が高くないが、政治の手で操られる集団の無気味なエネルギーを精力的に調べながら精密に描かれている。山崎自身は、本作において「書きにくい小説だった」と述べている。
登場人物
大阪勤労者音楽同盟の関係者
自由音楽連盟の関係者
曲目一覧
作品中に登場した曲目の一覧。
- プッチーニ:蝶々夫人 - ある晴れた日に
- ショスタコーヴィチ:森の歌
- ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」
- ラヴェル:ラ・ヴァルス
- ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第1番 ニ長調 Op.12-1
- ショーソン:詩曲 Op.25
- プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
出版
- 単行本
- 『仮装集団』(1967年、文藝春秋)
- 文庫
- 『仮装集団』(1975年、新潮社)
- 『仮装集団(新装版)』(2006年、新潮社)※活字が大幅に拡大。
- 全集
- 『山崎豊子全作品』第7巻(1986年、新潮社)
- 『山崎豊子全集』第9巻(2004年、新潮社)※『ムッシュ・クラタ』『死亡記事』と共に収録。
- 『仮装集団』(1967年、文藝春秋)
- 『仮装集団』(1975年、新潮社)
- 『仮装集団(新装版)』(2006年、新潮社)※活字が大幅に拡大。
- 『山崎豊子全作品』第7巻(1986年、新潮社)
- 『山崎豊子全集』第9巻(2004年、新潮社)※『ムッシュ・クラタ』『死亡記事』と共に収録。
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