仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-
以下はWikipediaより引用
要約
『仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-』(かめんライダーイブ マスクドライダーガイア)は、角川書店の雑誌『特撮エース』にNo.016まで連載された早瀬マサトの小説。
概要
石ノ森章太郎による漫画『仮面ライダー』の続編であり、大まかなプロットや主人公・仮面ライダーガイアのデザインは、石ノ森が雑誌掲載として企画していた遺稿を元にしている。ただし、V3からZXの間の出来事は概ねテレビシリーズに準ずるものとなっている。
当初『特撮エース』側からは漫画連載という依頼であったが、当時すでに『仮面ライダーSPIRITS』が連載されていたため、小説(ビジュアルノベル)という形になり、さらに同じビジュアルノベルの『S.I.C. HERO SAGA』との差別化のためアニメテイストのビジュアルとなった。
タイトルの『仮面ライダーEVE』とは主人公の名ではなく、主人公・門脇純/ガイボーグが仮面ライダーになるまでの物語(仮面ライダー前夜の章)を意味しており、「異聞」にも掛けられている。
単行本は、『特撮エース』の出版社である角川書店からではなく、講談社から2007年に発売された。
登場人物
仮面ライダー
かつて数々の悪の組織に立ち向かった歴代仮面ライダー。門脇純以外の各ライダーのデザインは石ノ森オリジナルのものを使用し、特にXライダーのカラーリングは手袋が水色のNG版となっている。また、人間体の時の服装はそれぞれテレビシリーズのファッションを踏襲しており、風見志郎が特にわかりやすく描かれている。
下記以外の風見志郎/仮面ライダーV3、神 敬介/仮面ライダーX、山本 大介/仮面ライダーアマゾン、城 茂/仮面ライダーストロンガー、筑波 洋/スカイライダー、沖 一也/仮面ライダースーパー1、村雨 良/仮面ライダーZXについては、滝や藤兵衛の口からその活躍が語られ、終盤、復活したショッカー首領に立ち向かうために全員が日本に駆けつける。そのうちのアマゾン、スカイライダー、スーパー1は敵に操られて同士討ちを演じてしまうが、本郷の機転で正気に戻り、最終的に10人ライダー全員で、肉体が崩壊しかけていた純に「ライダーシンドローム」でエネルギーを注ぎ込む。終盤の登場ながら、全員に絵や台詞が用意されており、村雨良が、悪が滅んだ後の自分たち改造人間の存在意義についてシビアでシニカルな発言をしたために、沖一也と殴り合いになりかけたところをアマゾンが割って入り、結城や一文字が、本郷と純の思いを伝えることでその場を収める、といった描写がなされている。
門脇 純/ガイボーグ/仮面ライダーガイア
本編の主人公。本編より30年前にショッカーに拉致され、改造されて「ガイボーグ」となる。ダブルライダーによるショッカー要塞崩壊後も保存カプセルが無事だったため、30年後に地震による土砂崩れの影響で蘇り、30年の時差が生んだ悲劇に直面しながらも成長して仮面ライダーの名を背負う。年齢は歴代の仮面ライダーが20代の青年であるのに対し改造当時17歳の高校生最年少である。改造前は剣道部に所属していた。仮面ライダーと同等の性能を持つ肉体に加え、植物に影響を施し、天候や炎を操るなど自然現象を自分の力とする能力を持つ。必殺技は触角から放つ電撃で、これで数多くの怪人を葬っている。
純と同時に蘇ったショッカー怪人たちが、当初は親しく話しかけていたことから、30年前は洗脳も施されていたと思われるが、偶然にも純は蘇った直後は記憶を失っていたため洗脳が解除されていた。イラストではバックルに埋め込まれている石のカラーはイエロー、文中では赤となっている点が食い違っている。
ガイボーグとは個体名ではなく、ショッカー首領を収める器として造られた改造人間の総称である。バックル部分に埋め込まれている石はショッカー首領の種子であり、これがないと体を維持することができない。ショッカー首領との戦いでは、首領に体を取り込まれてしまい、本郷猛のテレパシーと父・純一郎の残留思念による呼びかけで自我が目覚め、首領から分離するものの、石を奪われ体を維持できなくなってしまう。しかし、純を助けようとする10人ライダーの「ライダーシンドローム」によって彼らの力を注ぎ込まれ、仮面ライダーガイアへと生まれ変わった。そしてライダーキックでショッカー大首領を倒すも、大首領の爆発に巻き込まれ消息不明となる。
彼専用のマシン「クルセイダー」には、SMARTBRAINのロゴが描かれたパーツが使用されている。
本郷 猛/仮面ライダー1号
前作ではショッカーライダーとの戦いで肉体を失った後も、一文字隼人とテレパシーでコミュニケーションをとり、アンドロイドの体に脳を移植して共に戦い、漫画作品としては描かれていないものの、ショッカーおよびゲルショッカーを壊滅させた。
その後は、ほぼテレビシリーズと同じような経緯で多くの悪の組織と戦い続けていたようであるが、本作品開始時では再び脳髄の状態で眠りについていた。終盤、結城丈二の手を借りて再びアンドロイドの体に脳を移植し完全復活する。
強化服のカラーリングはヘルメットのクラッシャーの色がグレーで、頭部にあった銀色のラインも無く、手足は白か銀色でスーツは黒一色と原作を意識したものとなっている。また、ショッカー首領に肉体を取り込まれた純を救出するため、純の精神世界の中で往年の肉体が健在だったころの姿で純の前に現れる。
一文字 隼人/仮面ライダー2号
仮面ライダーの協力者と関係者
滝 二郎
ショッカー
ショッカー首領
門脇 純一郎/ジェイド
純の父。30年前、失踪した純を捜してショッカーのアジトにたどり着くものの、捕らえられて改造人間に改造された。ショッカー大要塞で造られた最後の改造人間で三葉虫に似た姿をしており、電磁鞭が武器。純を新たなショッカー首領に君臨させようとする。その容姿は改造手術の際に若返っており、髪や瞳の色が異なる点を除けば純に良く似ている。ネコ怪人との間の子(蜻蛉の少年)が生まれた後は、純に代わってこの子をショッカー大首領に仕立てようとする。しかし自身もまたショッカー首領の器であり、ジェイドとはショッカー首領の種子である緑の石を指している名であった。首領に肉体を完全に操られてしまっており、首領の種子が蜻蛉の少年へ移ったため体を維持できなくなり、老化し溶け落ちた。後、ショッカー首領に肉体を取り込まれ意識が眠っていた純の精神世界の中に、人間、門脇純一郎の心を取り戻して現れ、父親としての気持ちを純に伝えると共に、同じく助けに来ていた本郷と共に純の覚醒とショッカー首領からの分離を助ける。
カメレオン怪人
ネコ怪人
蜻蛉の少年
ビッグマシン
カマキリ怪人
ワニ怪人
ウマ怪人
カニ怪人
単行本
いずれも挿絵は一色刷りで収録。期間限定の応募者特典として送付された画集には、連載当時と同じカラーで収録されている。