仮面ライダーSD
以下はWikipediaより引用
要約
仮面ライダーSD(かめんライダー エスディー)は、1990年代に発表された玩具の企画、およびそれを基に展開された漫画、OVA、ゲーム作品。
概要
仮面ライダーや怪人を2頭身にデフォルメする企画としては、1980年代にはボンボンライダー、ディフォルメクロス、スーパーディフォルメ仮面ライダー倶楽部、カッとびライダーなどの玩具やファミリーコンピュタ用ゲーム『仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランド』を展開した「仮面ライダー倶楽部」が存在しており、また1990年にはデフォルメされた他版権とのクロスオーバーによるコンピュータゲームのシリーズである「コンパチヒーローシリーズ」も存在していたが、1991年に仮面ライダーシリーズが20周年を迎えたことに合わせて、新たな企画として発表された。
仮面ライダー倶楽部との差別化として、以下のような特徴を持つ。
新デザインのライダーマシン
オリジナル設定の組織
ライダー以外の登場人物
「グランショッカーvs仮面ライダー」など基本設定は存在するが、各作品でそれぞれバラエティーに富んだ設定を持っている。
八鬼衆
地獄大使
愛機:ガラガラン=スペシャルα
立花藤兵衛
漫画版
世界観もストーリーもまったく異なる複数のバージョンが同時期に連載されていた。
仮面ライダーSD マイティライダーズ
あおきけいの作画で、『デラックスボンボン』および『コミックボンボン』に連載。世界設定は実写版に準じているが、内容はギャグ漫画。ボケ役のRXを中心に各ライダーの性格が過剰なほど個性的に味付けされ、実写版とは大いに雰囲気が異なるが、ドクトルGが「仮面ラーイダ」と発音するなど実写版の要素も丁寧に盛り込まれ、原典を知る層と知らない層、両方にアピールするヒット作となった。
2005年に朝日ソノラマから発売された復刻版(上下巻)ではボンボンコミックス未収録のエピソードが追加されている。
仮面ライダーSD 疾風伝説
かとうひろしの作画で、『月刊コロコロコミック』の1992年1月号から1993年4月号にかけて連載。世界観もキャラクターの設定も独自のもので、主人公のV3と相棒のライダーマンが各地を旅しながら作中で「風の戦士」と呼ばれている他のライダーたちと出会い、グランショッカーと戦うロードムービー的な内容。最終決戦で数人のライダーが戦死するなど、児童誌の枠を超えたハードな展開を迎えている。
2004年に朝日ソノラマから発売された復刻版では加筆訂正がなされ、最終話にV3とシャドームーンとの決着が加筆されている。
仮面ライダーSD 爆走笑学校
玉井たけしの作画で、『小学二年生』1992年5月号-1993年3月号、『小学三年生』1992年4月号-1993年9月号、『小学四年生』1992年2月号-1994年1月号、『小学五年生』1992年4月号-1994年2月号に連載。ライダー、グランショッカーともライダー小学校の立花藤兵衛が担任するクラスの生徒でドタバタギャグを繰り広げる。
仮面ライダーSD
のなかみのるの作画で、『テレビランド』1993年10月号から1997年2月号に連載されたものと、竹村よしひこの作画で、『てれびくん』に1992年から1994年4月号まで連載されたものがある。
仮面ライダーSD ばっ太くん
細井雄二の作画で、『テレビマガジン』に1994年6月号から1999年12月号まで連載されたものと、土門トキオの作画で、『てれびくん』に1994年から2000年2月号まで連載されたものがある。オリジナルキャラのばっ太くんが主人公。1990年代後半に展開された仮面ライダー関連作品の数少ない1つである。
仮面ライダーSD ずっこけSDライダーくん
大平ひろみ の作画で、『ぴょんぴょん』に1992年2月号から10月号に連載。
OVA
『マイティライダーズ』を原作に1993年3月22日に『仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男』のタイトルで発売された。東映が制作するアニメは1984年放送のロボットアニメ『ビデオ戦士レザリオン』以来となる。
立花藤兵衛役は実写版と同じく小林昭二が務めた。
登場キャラクター
ここでは、OVAおよび、その原作『マイティライダーズ』の登場キャラクターについて取り扱う。『疾風伝説』に登場したキャラクターは、仮面ライダーSD 疾風伝説を参照。
マイティライダーズ
バトルライダーズ
仮面ライダー1号
バトルライダーズのリーダー。問題児であるZXとRXの対応に苦労させられている。
仮面ライダーZX
バトルライダーズの一人。変身忍者で、何にでも変装できる(ただしあまり似ていない)。ドS。
仮面ライダーBLACK RX
本作品の主人公で、バトルライダーズの一人。優柔不断で、物忘れが激しい。おっちょこちょい。音痴。
メカニックライダーズ
仮面ライダーV3
メカニックライダーズのリーダー。かわいい女の子には弱い。
仮面ライダーX
メカニックライダーズの一人。
OVA版:小動物を愛し、その命を守るためなら任務もほっぽり出す。
マイティライダーズ版:民俗的な習慣に詳しく占いが得意。趣味は心霊写真や未確認生物など。
仮面ライダースーパー1
メカニックライダーズの一人。
OVA版:三人組の中では比較的常識人。
マイティライダーズ版:非常に用意が良く、念入りな性格。
ワイルドライダーズ
仮面ライダー2号
仮面ライダーアマゾン
仮面ライダーストロンガー
ワイルドライダーズの一人。
OVA版:バトルライダーズとメカニックライダーズのことは噂でしか知らない。出番はラストのみ。
マイティライダーズ版:趣味は電化製品と節電。
その他
ライダーマン
メカニック担当。ゴキブリが嫌い。極度にプレッシャーをかけられると、ヤクルトの空容器での工作しかできなくなる。
OVA版では、プロポーズ大作戦のような番組に出演し、RXが告白したハチ女を横取りしている。
スカイライダー
偵察担当。家庭用ビデオカメラ片手に偵察を行う。
仮面ライダーシン
立花藤兵衛
グランショッカーの魔手を知りライダーを招集、ライダーキャリアを拠点にマイティライダーズを編成した。マイティライダーズでは実写版で演じた小林昭二に似せて描かれている。度々ウケの悪い駄洒落を言ってはライダーたちをシラケさせ、そのライダーたちの表情を見て機嫌を悪くするという少々、理不尽な面も。
滝竜介
一般人
ミチル
RXが通うジムの女性にして、RXが惚れる女性。
スポーツクラブにいる怪人
ハチ女
『マイティライダーズ』ではグランショッカーの怪人。スーパー1と交際をはじめる。
タックル
グランショッカー
魔神大首領(正体は死神博士)
さそり男
怪人製造基地をバトルライダーズに攻められ、RXのリボルケインに倒される。
クモ男
ジャーク将軍の配下。優れたスポーツ選手を世界各地から拉致し、ミチルを人質にとり、バトルライダーズを狙う。触角の超能力で人間を半怪人化して操れる。
タイホウバッファロー
テレビバエ
八鬼衆
シャドームーン
ジャーク将軍
地獄大使
ドクトルG
アポロガイスト
十面鬼
ジェネラルシャドウ
暗闇大使
ゴルゴム
漫画『マイティライダーズ』にのみ登場する。漫画の終盤は三神官の持つ海の石、地の石、天の石を狙うグランショッカーとそれを阻止しようとするマイティライダーズの間での争奪戦が中心となった。実写版と異なり、最後は三つの石を手にしたこと、および仲間を想うRXを認めて味方になる(石がなくなったため、姿は三人とも怪人態)。
大神官バラオム
大神官ビシュム
大神官ダロム
スタッフ
- 製作総指揮:渡辺亮徳、村上克司
- 原作:石ノ森章太郎
- 企画:渡辺繁(バンダイ)、山口康男
- 脚本:井上敏樹
- 音楽:吉田明彦
- 製作担当:目黒宏、清水慎治
- キャラクターデザイン・作画監督:入好さとる
- プロデューサー:久保聡(バンダイ)、山口敦規(東映ビデオ)、吉田竜也
- 監督:川田武範
- キャスティング協力:青二プロダクション
- 製作協力:東映動画
- 製作:東映、東映ビデオ、バンダイ
主題歌
オープニングテーマ
- 「仮面ライダーSD」(作詞、作曲、編曲、歌:TOM)
エンディングテーマ
- 「忘れかけた Fairly Tale」(作詞、作曲、編曲:芹沢和則/歌:影山ヒロノブ)
映像ソフト
DVDは未発売。
- VHSは1993年3月22日に発売。
- 2015年12月24日に発売された実写ライダー3作品を収録した『仮面ライダー:真・ZO・J Blu-ray BOX』の映像特典として、本作品のHDリマスター版が収録されている。
商品キャラクター
OVA版などで書いたキャラクターに加え、OVAや漫画に登場しなかった下記のキャラクターも商品が作られている。
- ロボライダー
- 疾風伝説のみ登場。
- バイオライダー
- 仮面ライダーZO
- 仮面ライダーJ
疾風伝説のみ登場。
関連商品
- 仮面ライダーソフビコレクション
- 仮面ライダーキッズ
書籍
- 仮面ライダーSD 疾風伝説 全3巻 小学館 てんとう虫コミックス
- 仮面ライダーSD マイティライダーズ 全5巻 講談社 ボンボンコミックス
- 仮面ライダーSD 爆走笑学校 全2巻 小学館 てんとう虫コミックス
- 仮面ライダーSD 疾風伝説(完全版) 全2巻 朝日ソノラマ
- 仮面ライダーSD マイティライダーズ(完全版) 全2巻 朝日ソノラマ
ゲーム
- ファミリーコンピュータ「仮面ライダーSD グランショッカーの野望」
- スーパーファミコン「仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン」1993年7月9日発売
- ゲームボーイ「仮面ライダーSD 走れ! マイティライダーズ」1993年8月20日発売