仰げば尊し!
以下はWikipediaより引用
要約
『仰げば尊し!』(あおげばとうとし)は、所十三による日本の野球漫画作品。
概要
1986年から1987年まで『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載された。単行本は全6巻。人口8万人足らずの温泉町として栄えた町にある県立盃成高校に赴任した日向大は、亡き師の後を受け継いで廃部の危機にあった野球部の監督に名乗り出る。その野球部のメンバーは7人しかいなく教師も手を焼くほどの不良揃いではあるが、日向の努力によって様々な問題を解決していき、のちに加入した5人のメンバーと共に甲子園を目指す。
主な登場人物
主要人物
日向 大(ひゅうが だい)
本作の主人公。亡き石井の後を受け継ぎ盃成高校に赴任した教師。物語開始時点での野球部メンバーが揃う2-Gの担任を受け持つ。担当は生物。
石井が亡くなリ顧問がいなく廃部の危機にあった野球部の監督を引き受け、紆余曲折がありながらも1年で甲子園出場を果たすチームに成長させた。
采配や指導は一見いい加減かつ破天荒なものが多いが、すべてメンバー個々の才能を分析したうえで指導している。そのため外部の敵対者も多く、その度に自分のクビを賭けて取り組んでいた。
赴任当初はキャバレーの2階を住居に間借りしていた(月3000円の下宿だった)が、学校に発覚後は校長の紹介により舞の家に居候することとなる。
盃成高赴任前はマサチューセッツ工科大学の研究所に在籍し石井の訃報を聞いて盃成高に赴任したが、ボスと呼ぶハロルドから日向に帰ってくるようエアメールを送った。そして盃成高の甲子園出場を見届けてアメリカ戻り、後に舞と結婚し二人の子供を授かる。
盃成高校
校名は競走馬のハイセイコーが由来と思われる。
野球部員
伊達 政治(だて まさはる)
島 晋一(しま しんいち)
松宮 英明(まつみや ひであき)
背番号11の右打ち。日向のクラスの生徒で野球部員の中では一番小柄で真面目。父親は県会議員で、不良でもなければスポーツ経験者でもないため部内ではある意味異色の存在とも言える。
幼少時代、軽い骨折を理由にずっと体育をサボっていて体育の授業も常に見学しており、校内のマラソン大会での出来事をきっかけに野球部に入部する。この一件で日向から「最初から諦めるな」と教えられている。
スコアラー兼メンバーのサポートがメインで、日向の指示で練習試合の対戦相手を探しに行ったりする。
島が転校間もない山中に野球部へ勧誘した際に浅井から「こんなのも入れる」と言われた時や、大貫入部後に戦力が充実してきたというところで日向から「スコアラーの松宮」と言われた時には複雑な表情をしていた。
県大会決勝戦の最終回に日向から采配を預けられた伊達の指示で代打として公式戦初出場。それまで盃成はノーヒットノーランに抑えられていたが、相手選手のエラーによってパーフェクトゲームを打ち破るきっかけを作る。
大貫 大志(おおぬき ひろし)
背番号12の左打ちのスラッガー。前年に傷害事件を起こして鑑別所に入り、出所したことで教師陣が復学させることに難色を示したが、日向に才能を見出され野球部に加入する。
入部後に北野とのレギュラーを巡る揉め事もあったが、チームワークを重視したこと(というよりは守備に就くのは性に合わなかっただけ)で解決している。
公式大会では県大会2回線の対開栄高校戦で上杉と交代する形で代打に登場、相手投手の投げたボールをわざと顔面に当てるが、次の打席でピッチャー返しの勝ち越し本塁打を打つ(怪我自体がフェイクで、手当てをした松宮曰く怪我はしていないが絆創膏を貼れと言われて右目に貼っていた)。決勝戦の対東亜第一戦でも最終回に代打で打席に立ち、相手投手から逆転サヨナラの本塁打を打ち甲子園出場の切符を手にした。
基本的に代打専門なので守備に付くことはないが、前述の開栄高校戦では上杉の代打だったため、描写はないがセンターを守っていた模様。
伊達と同じく母子家庭で育っており一見水と油に見えるが、日向評では家庭環境からプライドの高さ、ケンカの実力まで似ていると言い、この二人が一度反りが合えばこれ以上わかり合える相手はいないと言う。
生徒
小田切 市子(おだぎり いちこ)
織部 しのぶ(おりべ しのぶ)
槇岡 詩織(まきおか しおり)
教師
校長
教頭
松平(まつだいら)
野球部の保護者
その他関係者
他校選手・監督
市川 秀明(いちかわ ひであき)
県下一の甲子園常連校で、9人揃った盃成高校が初めて練習試合をした東亜第一高校のピッチャー。校内に親衛隊もあるほど同校女子生徒の人気も高い。
最初は盃成に対して舐めた態度を取り試合ではパーフェクトゲームを公言するも、盃成のケンカ野球に動揺してしまい敗北を喫す。
翌年の県大会では前回の練習試合の雪辱を晴らすと伊達らに宣言し決勝戦で再戦。決勝戦試合前の盃成のパフォーマンスにも動じず試合では9回までパーフェクトに抑えるも、最終回に代打で打席に立った松宮の凡打からのエラーで塁に出たことをきっかけに、伊達の予告ホームランをした上でのバントでリズムを乱してしまい、大貫による初級狙いの逆転サヨナラホームランで甲子園のキップを逃してしまった。
安国寺(あんこくじ)
甲子園常連校で秋季大会も南関東大会を制した東京・京王学園の監督。選手を駒としか考えず、自分の顔に泥を塗った選手を平気で追放する残酷な面を持つ。
山中拓二を変化球の使えるバッティング投手としてスカウトし、毎日200球の変化球を投げさせて肩を酷使させた挙げ句「壊れたピッチングマシンはいらない」と言って部から追い出す。
盃成高校との練習試合では最初2軍を出してきたが、予想外の展開に慌てて1軍を呼ぶも、リリーフに回った山中のナックルボールに翻弄され敗北する。試合後、自分に恥をかかせたといって1軍選手を平手打ちして2軍に降格させると言うが、それを見た日向からの鉄拳制裁を食らうこととなる。
京王学園の野球部は練習試合で使った専用球場の他に、予備の球場が一つと専用グラウンドを二つ持っている。現在の専修大学附属高等学校にあたる、かつての「京王高等学校」とは関係はない。
三保 優(みほ まさる)
天城(あまぎ)
単行本
講談社コミックス-Shonen magazine comics版 全6巻 ※日付は初版発行日
KCスペシャル版 全3巻
講談社漫画文庫版 全3巻 ※全て2002年1月11日発売