漫画 アニメ

伏 鉄砲娘の捕物帳


題材:妖怪,八犬伝,

舞台:江戸時代,



以下はWikipediaより引用

要約

『伏 鉄砲娘の捕物帳』(ふせ てっぽうむすめのとりものちょう)は、2012年10月20日公開の日本のアニメーション映画。文藝春秋創立90周年記念作品。

概要

桜庭一樹の小説『伏 贋作・里見八犬伝』が原作。監督は『千と千尋の神隠し』で監督助手を務めた宮地昌幸、脚本に『コードギアス 反逆のルルーシュ』の大河内一楼、ビジュアルイメージに『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でデザインワークスを手掛けたokama、人物設計に『カウボーイビバップ』で原画を手掛けた橋本誠一、音楽に『鋼の錬金術師』の大島ミチルなど。

落語家の桂歌丸はテレビアニメ『落語天女おゆい』で本人役の声優を務めたことがあるが、アニメ映画の声優を務めるのは今作が初となる。また、文藝春秋がアニメ製作の幹事会社になるのは今作が初となる。

ストーリー

江戸の世。「伏」と呼ばれる半人半犬の者たちの暗躍が耳目を集めていた。人の生魂をとって食らうという彼らに、幕府は高額の懸賞金をかけ、それを狙う者の追撃も後を絶たなかった。

伏を討ち捕え浪人暮らしを脱しようと考えた男道節は、陸奥の山奥で猟師をしている妹浜路を江戸に招く。人並み外れた腕を持つものの、江戸にあっては何も知らぬ小娘に過ぎない浜路は、ひょんなことから男たちに追われる優男信乃に出会う。男たちを退け、道節の住む長屋に浜路を送り届けた信乃は、知らぬうちに姿を消していた。

さっそく兄の案内で伏狩りに出、伏である吉原の凍鶴太夫を仕留めたことで、今までの狩りにない感情を味わう浜路。それは再会した信乃という伏に対する、慕情という形で結実するのだった…。

登場人物

大山 浜路(おおやま はまじ)

声 - 寿美菜子
猟師として育てられ、字の読み書きができない14歳の少女。陸奥の山に住んでいたが祖父の死後、兄に呼ばれ江戸に来る。言動が男のような振る舞いをしていたため、男と間違えられることが多く、本人も気にしている。江戸で出会った青年、信乃の優しさに惹かれ、想いを寄せるようになる。
信乃(しの)

声 - 宮野真守
浜路が最初に江戸で出会った謎の青年。若衆歌舞伎深川一座の役者・黒白(こくびゃく)。人と犬の血を引く伏で、首筋に牡丹のアザがある。乱暴な口調でどこか冷たい印象だが、心優しい性格。浜路に対し恋心を抱くようになるが、伏であり狩られる運命に思い悩むようになる。
冥土(めいど)

声 - 宮本佳那子
かわら版屋で、滝沢馬琴の孫。浜路と親しくなる。物語終盤において浜路に字の読み書きを教える。
大山 道節(おおやま どうせつ)

声 - 小西克幸
浜路の兄。侍になることを夢見て江戸に上る。伏狩りをして幕府直参になろうとする。
船虫(ふなむし)

声 - 坂本真綾
舟で飯を売っている女性。道節の子を身篭っている。
凍鶴(いてづる)

声 - 水樹奈々
吉原太夫で、伏。親兵衛という息子がいる。
馬加(まくわり)

声 - 神谷浩史
信乃を狙う伏狩りのサンピン侍。信乃に左目を抉られる。
徳川 家定(とくがわ いえさだ)

声 - 野島裕史
「伏狩り令」を出した当代将軍。
滝沢 馬琴(たきざわ ばきん)

声 - 桂歌丸
高齢の流行作家。『南総里見八犬伝』の作者。
東太(とうた)

声 - 関根航
世四郎の息子。
番作(ばんさく)

声 - 金光宣明
腹当てをした河原長屋の住人。浜路に好意を寄せている。
百花商店店主

声 - 藤原啓治
吉原の花魁を相手に商売しているオカマ口調の店主。信乃の知り合い。
大角(だいかく)

声 - 浜田賢二
家定の側近の伏追捕役。下々の者にも分け隔てなく振る舞う実直な武士。
網乾(あぼじ)

声 - 梅津秀行
家定の側近の奉行。大角と馬加の上役。徳川の権威を守ることを重視し、伏や下々の者には冷淡に振る舞う。
お路(おみち)

声 - Chara
冥土の母。失明した馬琴に代わり、『南総里見八犬伝』の口述筆記をしている。
住職

声 - 竹中直人
陸奥の国で浜路が世話になっている住職。
世四郎(よしろう)

声 - 劇団ひとり
河原長屋の香具師。妻は5年前に他界。竹蜻蛉や紙風船を売り歩いている。
残三(ざんぞう)

声 - 納谷六朗
船虫の舟を漕いでいる河原長屋に住む船頭。

スタッフ
  • 原作 - 桜庭一樹『伏 贋作・里見八犬伝』
  • 原作スーパーバイザー - 斎藤有紀子
  • 監督・絵コンテ - 宮地昌幸
  • 脚本 - 大河内一楼
  • ビジュアルイメージ - okama
  • 人物設計・総作画監督 - 橋本誠一
  • 作画監督 - 倉島亜由美、霜山朋久、長谷部敦志、若月愛子、関口亮輔、竹知仁美
  • 演出 - 徳土大介、原口浩
  • メインアニメーター - 丸加奈子、君島繁、八崎健二
  • 美術監督 - 吉原俊一郎
  • 美術設計 - 青木薫
  • 色彩設計 - 加藤里恵
  • 撮影監督 - 葛山剛士
  • 編集 - 坂本久美子
  • 音楽 - 大島ミチル
  • 音響監督 - 高寺たけし
  • 音響効果 - 倉橋静男、山谷尚人、西佐知子(サウンドボックス)
  • 製作 - 大湊満、岡村秀樹、長澤修一、西川清史、磯野史訓、前山寛邦、宮内康行、青木建彦、前田稔、梶尾徹
  • プロデューサー - 大塚将之、高橋和彰、鶴木洋介
  • アニメーション制作 - トムス・エンタテインメント
  • 製作 - 映画「伏」製作委員会(文藝春秋、凸版印刷、トムス・エンタテインメント、アスミック・エース、テレビ東京メディアネット、日本コロムビア、キッズステーション、創通、東京テアトル、キュー・テック、京成電鉄)
  • 配給 - 東京テアトル
主題歌

主題歌「蝶々結び」 (Ki/oon Music)
作詞・作曲・歌 - Chara
挿入歌「のこされし者のうた」
作詞・作曲・歌 - 浜田真理子

キャッチコピー
  • 「人と犬の血をひき、人に化けて暮らす〈伏〉と呼ばれる者たちがいた。」
  • 「まっすぐに、走る」
  • 「伏を狩らねばならない猟師の少女。人に狩られる運命を背負った青年。二人の間に生まれた儚い想いと決断の物語。」
  • 「愛する人を狩らねばならない―」
関連作品
伏 少女とケモノの烈花譚

『伏 少女とケモノの烈花譚』は、月刊ビッグガンガンで連載された原作コミカライズ作品。作画はhakus、脚色構成は続真琴。

  • スクウェア・エニックス月刊ビッグガンガンコミックススーパー
  • 第1巻 2012年9月25日発売 ISBN 978-4-7575-3745-3
  • 第2巻 2013年3月25日発売 ISBN 978-4-7575-3923-5
  • 第3巻 2013年11月25日発売 ISBN 978-4-7575-4147-4
  • 第4巻 2014年5月24日発売 ISBN 978-4-7575-4295-2
  • 第1巻 2012年9月25日発売 ISBN 978-4-7575-3745-3
  • 第2巻 2013年3月25日発売 ISBN 978-4-7575-3923-5
  • 第3巻 2013年11月25日発売 ISBN 978-4-7575-4147-4
  • 第4巻 2014年5月24日発売 ISBN 978-4-7575-4295-2
伏 銀華と氷刃の猟奇録

『伏 銀華と氷刃の猟奇録』(ふせ ケモノとハガネのりょうきろく)は、日高里菜、杉田智和らが出演するスピンアウトドラマCD。また、アニメディアでショートストーリーを掲載。アプリ『朗読少女』(声 - ささきのぞみ)でも10月26日より配信。

キャスト
しの - 日高里菜 戍孝 - 杉田智和 凍鶴 - 斎藤千和 毛野 - 大久保瑠美

スタッフ
シナリオ - 七篠トリコ(ニトロプラス) キャラクターデザイン - 三杜シノヴ(ニトロプラス) 音楽 - ZIZZ STUDIO 音響監督 - 高寺たけし 音響制作 - HALF H・P STUDIO 発売元・販売元 - フロンティアワークス

伏 〜もうひとつのプロローグ

『伏 〜もうひとつのプロローグ』は、2012年9月22日発売『オール讀物』10月号掲載の桜庭一樹書き下ろしのアナザーストーリー。

下町おでかけ帖

『伏×甲斐みのり 下町おでかけ帖』は、公式サイトで配信の甲斐みのりによるエッセイ。カバーイラストはワカマツカオリ。

寿美菜子と宮本佳那子のふせらじ!

『寿美菜子と宮本佳那子のふせらじ!』は寿美菜子と宮本佳那子が出演するWEBラジオ。インターネットラジオステーション『音泉』にて全5回配信。第1回は『京都国際マンガ・アニメフェア2012』イベントステージでの公開収録。

パーソナリティ
寿美菜子(浜路役)、宮本佳那子(冥土役)

コーナー
お便り 冥土の潜入捜査 伏を探しだせ!

放送日
第0回 2012年9月14日配信 第1回 2012年10月5日配信 第2回 2012年10月12日配信 第3回 2012年10月19日配信 第4回 2012年10月26日配信

ふせらじ!

『ふせらじ!』は宮本佳那子と小西克幸が出演するWEBラジオ。インターネットラジオステーション『音泉』にて配信。全3回。第2回、第3回は『伏の森で逢いましょう』イベントステージでの公開収録。

パーソナリティ
宮本佳那子(冥土役)、小西克幸(道節 役)

放送日
第1回 2013年4月12日配信 第2回 2013年5月3日配信 第3回 2013年5月17日配信

関連作品
  • 伏 贋作・里見八犬伝 - 桜庭一樹著。2010年に文芸春秋から刊行された原作小説。