会長の切り札
以下はWikipediaより引用
要約
『会長の切り札』(かいちょうのジョーカー)は、鷹見一幸による日本のライトノベル作品。イラストはKeGが担当している。角川スニーカー文庫刊、全4巻。
本編の完結後、エンターブレインのウェブコミック配信サイト『ファミ通コミッククリア』で漫画化作品が連載された。作画はやとやにわ。
概要
作者初の学園物語。高校の存亡をかけてイベントで決着を付ける事になってしまい、自分達の高校を守るために奮闘する学生たちの、圧倒的に不利な状況から知恵と意地で勝利をつかむ姿を書いた作品。
当作品では「切り札」を表す英語は「Joker(ジョーカー)」としているが、「Joker(ジョーカー)」は本来「おどけ者(道化師)」を意味する。本来の「切り札」を表す英語は「Trump(トランプ)」である。詳しくはトランプを参照。
あらすじ
とある地方の3つの町が合併する事になり、その関係で高校の統廃合も行われることになる。ところが、高校の統廃合の方針を巡っての会議が泥沼化。合併の方針も棚上げされている状態となってしまっていた。そんな折、合併協議会に参考人として呼ばれていた楢山高校生徒会長早乙女朋絵が、終わる気配のない論争にしびれを切らして話の中に割り込んだところ、官僚藍山真由子の計らいもあり、「高校統廃合の決定権を高校の生徒に委ねる」ことが決まってしまう。その結果、3町の3つの高校が、その存亡を賭けた生徒同士の対決をすることとなる。
第一巻「一芸クラブに勝機あり」
楢山高校VS樫森高校。楢山町に復元された楢山城を舞台に、攻城戦で勝敗を決める事に。「楢山高校は軟弱者だ」と見下す、文武両道の樫森高校。「俺たちには関係ない」と突き放す、一部生徒たち。内憂外患の状況の中、「楢山高校を残したい」という願いを叶える為に。一人の怠け者は、切れ者としての実力をあらわにした。
第二巻「忍者ガールで罠をはれ!」
楢山高校VS桜川高校。「水雷艦長」というゲームを用いて、勝敗を決める事に。樫森高校との勝負を決した楢山高校。次なる相手の桜川高校は、調略を仕掛けてくる強敵であった。情報戦に心理戦。策謀を制するのは、楢山軍師:所 光明なのか、あるいは桜川軍師:大西 由紀江なのか。最後まで気を抜けない対決が、ここに始まった。
第三巻「軍師ゲームの裏を読め!」
樫森高校VS桜川高校の前半戦。諸事情有って、二校の対決プロデュースを任されてしまった、楢山高校生徒会の面々だが……。後半戦のモノポリーを優位に導く為に、数々のミニゲームで争う両校の生徒たち。対決の中で繰り広げられる、成長、友情、そして恋愛の物語。勝利の神様はどちらに微笑むのか。市の合併問題をも左右する戦が、ここに始まった!
第四巻「逆転プランの用意あり!」
樫森高校VS桜川高校の後半戦。四巻においては、前半戦で獲得した物件やポイントを元に、実物モノポリーで決着を付ける事に。どちらが勝利するのか、そして恋愛模様の行く先は。生徒たちの、高校の、そして市の未来へと繋がるラストゲーム。最後の大仕掛け、ここにスタート!
登場人物
楢山高校
早乙女 朋絵(さおとめ ともえ)
所 光明(ところ みつあき)
生徒会・副会長で、朋絵の幼馴染。冷静沈着な性格で、単刀直入的なの彼女をサポートしている。作品名の『会長の切り札』とは彼のことを指す。
頭の回転が速く、高い洞察力と判断力、交渉力を持つが、本人は「人間の本気は、何かを守るときに出せばいい」と言って自分の能力をひけらかそうとしないので、いつもぼんやりしていて目立たない存在。ただし、中学生時代の修学旅行で起きたアクシデントに率先して対処した一件から、周囲からは切れ者として知られている。
「楢山高校を残すという朋絵の望みを叶えたい」との思いから、参謀として東奔西走。高校同士の対決を地域社会や省庁まで巻き込んだお祭り騒ぎに発展させ、「楢山高校の仕掛け人」として他の高校から一目置かれるようになる。
そして、樫森・桜川に勝利し、楢山高校存続が決定したため、自らの役目は終わったと思っていたが、大人たちの思惑や朋絵からの説得を受け、樫森・桜川の対決をプロデュースすることになる。
北条 麻衣(ほうじょう まい)
北条 芽衣(ほうじょう めい)
長篠 芳江(ながしの よしえ)
霧島 慶児(きりしま けいじ)
百地 三太夫(ももち さんだゆう)
樫森高校
桜川女子高校
華之宮 姫子(かのみや ひめこ)
大西 由紀江(おおにし ゆきえ)
地名・組織
楢山町/樫森町/桜川町
楢山高校
樫森高校
桜川女子高校
ウサギヤ
マーケット内にフードコートやゲームセンターもあるようである。
地方庁
既刊一覧
小説版
漫画版