小説

余物語


ジャンル:青春怪異小説,

小説

著者:西尾維新,

出版社:講談社,

レーベル:講談社BOX,

発売日:2019年4月17日,

巻数:全1巻,

話数:全2話,



以下はWikipediaより引用

要約

『余物語』(アマリモノガタリ)は、西尾維新による青春怪異小説。〈物語〉シリーズの通巻25巻目として講談社BOXレーベルにて2019年4月に刊行された。イラストはVOFANが手掛けている。

概要

現代の怪異を描き、『終物語』にて完結し、オフシーズンを経て復活した〈物語〉シリーズ・モンスターシーズンの第三弾。

前作『宵物語』に続き、本作には主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)の大学生生活を描くモンスターシーズンの、第四話「よつぎバディ」、第五話「よつぎシャドウ」が収録されている。

「よつぎバディ」では、大学生活初の夏休みを間近に控えた阿良々木暦が、斧乃木余接(おののきよつぎ)と共に、児童虐待事件の調査に乗り出す。

「よつぎシャドウ」は、『宵物語』収録の「まよいスネイク」に続くモンスターシーズン「撫子編」の第二章。千石撫子(せんごくなでこ)は、専門家の元締め・臥煙伊豆湖(がえんいずこ)の依頼により、首吊り事件が相次ぐとある物件の調査に乗り出す。

パッケージイラストには斧乃木余接が白いマキシ丈のワンピースをまとった姿が描かれている。モノクロイラストでは撫子と余接が描かれている。

あらすじ
よつぎバディ

国立曲直瀬(まなせ)大学で迎える初の夏休みの直前、阿良々木暦は家住羽衣(いえすみはごろも)准教授から、自分の三歳の娘を虐待していると打ち明けられる。三日間帰宅していないため、娘の様子を見てきてほしいと依頼を受けた暦は、死体の付喪神・斧乃木余接と合流し、家住准教授の家を訪れる。二人は子供部屋で、衝撃的な光景を目にする。

よつぎシャドウ

阿良々木家から千石撫子のもとにやってきた斧乃木余接は、撫子を専門家の元締め・臥煙伊豆湖に引き合わせる。伊豆湖は撫子の能力を評価し、首吊り屋敷の調査を依頼する。中学校卒業後の住まいを紹介してもらうことを条件に、撫子は謎の解明に挑む。

登場人物

阿良々木 暦(あららぎ こよみ)

本シリーズの主人公。この春、国立曲直瀬大学数学科へと進学。高校三年生の春休みに吸血鬼となったが、現在はその力の大半が失われており、ほとんど人間に戻っている。両親は警察官。現在、怪異の専門家の元締め・臥煙伊豆湖とは関わりを断っている。
斧乃木 余接(おののき よつぎ)

死体から作り出された付喪神の童女。阿良々木家で等身大のぬいぐるみという設定で居座っている。暦の下の妹・月火の手によって、ドレープスカートからマキシ丈のワンピに着替えさせられている。本作では、身体の一部を人形に埋め込むことで、自身の分身を作り出す能力を発揮している。
家住 羽衣(いえすみ はごろも)

国立曲直瀬大学の准教授。スイス生まれスイス育ち。暦が受けるスイスドイツ語の授業を担当する。父親は小児科医で、母親は子供服のファッションデザイナー。家族から逃げるために結婚して日本に移住。今回、自分の娘への虐待について暦に相談を持ちかける。
家住 唯々恵(いえすみ いいえ)

家住羽衣の三歳の娘。実体は、毛布のようなぶ厚い布で作られた人形。
食飼 命日子(はむかい めにこ)

国立曲直瀬大学数学科の一年生。大学でできた暦の友人。
老倉 育(おいくら そだち)

国立曲直瀬大学へと進学した、暦の幼馴染。今回、暦を児童虐待の専門家として家住准教授に紹介する。現在、暦とは絶交中。
日傘 星雨(ひがさ ほしあめ)

私立直江津高校の三年生の元女子バスケットボール部キャプテン。最近、阿良々木家には週三で遊びに行っている。
阿良々木 月火(あららぎ つきひ)

暦のちっちゃいほうの妹。現在のヘアスタイルは、前髪まで含めて一括りにしたポニーテール。
忍野 扇(おしの おうぎ)

私立直江津高校の二年生。本作では男子高校生バージョンで登場。怪異の専門家・忍野メメの姪にして甥。男姿の「扇くん」は神原駿河(かんばるするが)の心の闇であり、女姿の「扇ちゃん」は暦の心の闇。
羽川 翼(はねかわ つばさ)

私立直江津高校卒業後、海外へと放浪の旅に出た暦の元同級生。現在は眼鏡姿に戻り、髪型は灰色ロングのストレート。国際地雷撤去U-20委員会の委員長。国境付近の地雷撤去作業が一段落し、現在帰国中。
千石 撫子(せんごく なでこ)

元北白蛇神社の神様。現在は漫画家を目指す中学三年生。

書籍
  • 西尾維新(著) / VOFAN(イラスト) 『宵物語』 講談社〈講談社BOX〉、2019年4月17日第1刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-06-515225-6