保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜
漫画
作者:栗山ミヅキ,
出版社:小学館,
掲載誌:週刊少年サンデー,
レーベル:少年サンデーコミックス,
発表期間:2017年4月12日 - 2022年4月20日,
巻数:全20巻,
話数:全241話,
以下はWikipediaより引用
要約
『保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜』(ほあんかんエヴァンスのうそ デッドオアラブ)は、栗山ミヅキの日本の漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2017年20号から2022年21号まで連載された西部劇コメディ漫画。
開拓時代を舞台とした本作では、とある開拓地の保安官エルモア・エヴァンスが、最強のガンマンとして恐れられながらも、女にもてるために奔走する様子や、ヒロインである賞金稼ぎオークレイとのかかわりが描かれている。
作者の栗山はWEBサンデーの「サンデーまんが家BACKSTAGE」によせたコメントの中で、編集者から出された案のうち、最も冗談半分だったアイデアを漫画にしたと明かしている。
あらすじ
とある開拓地の町で保安官をしているエルモア・エヴァンスは、金にも名誉にも色気にも靡かず、いつ如何なる時も冷静沈着に職務をこなすことで評判だった。ただし、これは彼の表向きの姿。内心では女性にもてることばかり考えていた。
登場人物
主要人物
エルモア・エヴァンス
本作の主人公。ポンチョとテンガロンハット、それに載せた丸縁のサングラスがトレードマーク。銃だけでなく捕縄術も超一流の腕前を持っており、名前を聞いただけで全ての犯罪者が震え上がるとまで言わしめる完璧な保安官として知られている。だがそれは他人から見た彼の姿で、本当は女性にモテることだけを考えて職務をこなす、年齢=恋人いない歴の非モテ保安官。
サザンリーフ州のマークウェストで数々の手柄を立てたことにより「西部一の保安官」として住人からの信頼が厚い。
尊敬する父から女性にモテる秘訣の数々を教え込まれ、それを常日頃から実践しているが、関係者(エヴァンス本人を含む)の勘違いや巡り合わせの悪さのせいで上手く行かないことが多い。実は複数の女性から好意を持たれていることが多いが、本人は気付いていない。ただモテるという欲望のために子供のころから訓練を続けて超一流のガンマンとしての才能を開花させたり、勤務外の見回りを毎日のように続けたりと、モテるための努力ならば一切惜しまない性格。後述のフィービーを異性として気に掛けており「向こうから告白してくるのであれば付き合ってやらなくもない」のスタンスを崩さない。しかしフィービーがエヴァンス一筋であるのに対して、エヴァンスの方は(チャンスがあるなら)フィービー以外の異性でもOKというスタンスで、節操が無い。下戸であり、ダンスが苦手で、人の顔をよく忘れたり、お化けが怖いなどの数多い弱点を持つが、その都度父の教えに由来する何かしらのカッコつけによって窮地に陥ることを回避している。
フィービー・オークレイ
本作のヒロインで賞金稼ぎの碧眼金髪ショートヘアの女性。10代のころから各地の射撃大会を総ナメにする程の天才射撃少女として名を馳せていたがエヴァンスに敗北して以来、彼をライバル視して何かと張り合ってくる。本人の回想およびエヴァンスの見立てによるとエヴァンスとほぼ同い年の模様。犯罪者の検挙数こそエヴァンスの後塵を拝しているが、彼女も負けず劣らずの腕を持っている。射撃一筋の人生を送ってきた恋愛経験0の生娘のため、エヴァンスへの感情が恋心によるものかが自分でもイマイチよくわかっていない。しかしエヴァンスとはお互いに気になっている相手でありやはり「向こうから告白してくるのであれば付き合ってやらなくもない」と、逢う度にお互い常にやきもきしている。エヴァンスと逢う度に彼女なりのアプローチをかけているが、大抵は上手くいかず空回りしている。エヴァンス関係で照れ隠しの嘘をつく際に、右手を首にあてる癖がある。体の線が浮き出ないような野暮ったい服を着ていることもあってか、作中の他の女性キャラクターに比べてやや骨太に描かれている。服装への関心が薄く、白のブラウスにジーンズ地のノースリーブのワンピースにトレードマークの大きなリボンという出で立ちをいかなる時でも通しており、町での買い物、後述のサルーンの手伝い、ダンスパーティ、自らの誕生日パーティ、そして婚活パーティにすらその服装であったのだが、Chapter99では給仕服姿を見せ、Chapter123では友人の勧めで買った服装を見せた。作中では「モンスター生娘」と称されている。賞金稼ぎとしての仕事がない時は家主への感謝および情報収集およびエヴァンスを鑑賞する目的で下宿しているサルーンの手伝いをしている。
テッド・ホール
エヴァンスの保安官助手を務める少年。エヴァンスのことを一部の隙もない完璧な保安官と心の底から信じ込んで憧れている。本人にはまったく悪気はないのだが、無自覚に問題を持ち込んで来たり、エヴァンスのモテる為の工作を台無しにしてしまったりと、トラブルメーカーとなってしまっている。口が軽く、他人のプライベートな情報も新聞記者に話してしまうなど、保安官としての腕は一流とは言えないが、エヴァンスも驚くような妙な才能を発揮する時がある。回を重ねるにつれて、その推理力および洞察力はよりましており、エヴァンスが思い出せない人物を過去の調書から推察して見せたり、聞き込みで窃盗犯の嘘を見抜いたりと「できた助手」としての素質を見せるようになった。
カート・エヴァンス
エヴァンスの父。当初はエヴァンスの回想シーンだけに登場。幼いころのエヴァンスに女性にモテる秘訣の数々を教え込んだが、その中には倫理的に疑問がある教えも含まれている。よく考えるとモテる男に対するただの僻みでしかない教えもある。彼も凄腕のガンマンで、エヴァンスの銃の腕前は彼の薫陶による賜物。エヴァンスは常に彼の教えを判断基準にして行動しているが、逆にその教えを愚直に守りすぎて失敗することが多い。5年前に結婚記念日を忘れて妻の怒りを買い旅に出て、現在は流浪の凄腕ガンマン「名無しのカート」として有名である様子。
『バウンティ・ハンター・パニック』編後半で息子・エルモアと再会。射撃の腕はもちろん、アビーへの効果的なアプローチの数々から、息子に「衰えてないな。親父」と賞賛されている。なお、行く当てのないデートに連れまわしたことで妻には頭が上がらず、息子への射撃指導をする間は条件として「禁煙令」を強いられていた。
アビー・アープ
その他の賞金稼ぎ、賞金首
シャーリー・ランドー
ヘイデン
その他の登場人物
マティ・ブリッジス
ノーナ・ファニング
書誌情報
- 栗山ミヅキ『保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜』小学館〈少年サンデーコミックス〉、全20巻
- 2017年9月15日発売、ISBN 978-4-09-127688-9
- 2017年12月18日発売、ISBN 978-4-09-127878-4
- 2018年2月16日発売、ISBN 978-4-09-128087-9
- 2018年5月18日発売、ISBN 978-4-09-128250-7
- 2018年9月18日発売、ISBN 978-4-09-128394-8
- 2018年12月18日発売、ISBN 978-4-09-128716-8
- 2019年3月18日発売、ISBN 978-4-09-128886-8
- 2019年6月18日発売、ISBN 978-4-09-129177-6
- 2019年9月18日発売、ISBN 978-4-09-129335-0
- 2019年12月18日発売、ISBN 978-4-09-129455-5
- 2020年3月18日発売、ISBN 978-4-09-129562-0
- 2020年6月18日発売、ISBN 978-4-09-850081-9
- 2020年9月18日発売、ISBN 978-4-09-850177-9
- 2020年12月18日発売、ISBN 978-4-09-850286-8
- 2021年3月17日発売、ISBN 978-4-09-850398-8
- 2021年6月17日発売、ISBN 978-4-09-850534-0
- 2021年9月17日発売、ISBN 978-4-09-850647-7
- 2021年12月17日発売、ISBN 978-4-09-850647-7
- 2022年3月17日発売、ISBN 978-4-09-850878-5
- 2022年6月17日発売、ISBN 978-4-09-851150-1
反響
本作は第1話が掲載された時点から注目を集めた。 ニュースサイトのダ・ヴィンチは、読者からギャグマンガとしての高い評価が寄せられたことや、冒頭のカラーページだけで作風がわかるという意見を取り上げ、第1話のつかみとしては最高のスタートをきったとしている。