働かないふたり
漫画
作者:吉田覚,
出版社:新潮社,
掲載サイト:くらげバンチ,
レーベル:BUNCH COMICS,
発表期間:2013年12月20日 -,
巻数:既刊30巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『働かないふたり』(はたらかないふたり)は、吉田覚による日本の漫画作品。新潮社のWEBコミックサイト『くらげバンチ』にて、2013年12月20日から連載中。もともとは作者のブログに掲載されていた作品。「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」で12位に選ばれた。
あらすじ
対人恐怖症の妹・春子と、社交的で「エニート」な兄・守。対照的な性格だが、ふたりとも働いていない。そんなニート兄妹と家族や友人、お隣さんたちとの日常を描く。
登場人物
石井家の人々
石井 守(いしい まもる)
本作の主人公。推定年齢24〜26歳。石井家の働かない兄。一見陰気で口数も少なく、斜に構えたようだが、実際は家族思いの性格で友人も多い。ニートでありながら、コミュニケーション能力・手先の器用さなどさまざまなスキルに長けており、妹の春子からは「ニートのなかでもエリートの『エニート』」と称される。
普段は妹ともに夕方に起きて朝方に寝る生活を送っており、どこへ行くにもスウェット姿で過ごしている。兄妹仲が良く、夜通し一緒にゲームをしたりテレビ観るのが日課。また読書家で、毎月図書館から大量に本を借りてきて読んでいる。料理を得意としており、会社員である父の弁当はいつも守が作っている。
休日には友人の丸山と遠藤と3人で近所をぶらついたりする。またお隣に住む倉木さんも交えて、家でゲームをしたり、近所の公園でお金のかからない遊びをしたりしている。
本を紹介するブログを書いているほか、自作の漫画が賞で最終選考まで進んだこともある。
春子によると昔は彼女らしき女性がいた。中学時代はサッカー部で、地元では有名な選手だった。ニートになる前はフリーターであり、アルバイトをして旅費を貯めては海外旅行をしていた。
上記の通り総じて能力が高く、なぜニートになったのか詳しい経緯は不明だが、父からは「今の状況もあの子なりに何か考えがあるのでは」と思われている。
石井 春子(いしい はるこ)
本作の主人公。石井家の働かない妹。推定年齢20〜22歳。星座はうお座。
対人恐怖症で人前に出るのが苦手。初期は家族以外とは会話もできず、声をかけられると逃げてしまっていた。しかし作中を通じて、兄の友人の丸山くんや隣人の倉木さんと知り合い、次第に打ち解けていく。
言葉遣いが独特で、驚いたり怯えたりするとよく「だよぉ」や「おわー」と言う。本来は横着でイタズラ好きな性格であり、兄の守に懐いていて、一緒にテレビを見たりゲームをするのが一番の幸せ。食い意地が張っており、大好物はハンバーグで、他にカレーや餅、牛乳も好き。守からは体重をネタによくからかわれている。
働くことに対して強い恐怖心を抱いており、母からは花嫁修業として家の手伝いをさせられているが、家事はまったくできない。外見にも無頓着で普段は兄同様、スウェットで過ごしている。しかし外出の際には母に強制され、よそ行きの服を着る。
勘が鋭いところがあり、占いに関しては恐ろしいほどの的中率を誇る。ただし本人にその自覚はなく、もっぱら丸山くんや倉木さんから一方的に畏怖されている。
友達付き合いが苦手な一方、幼少期から様々な理由で周囲から孤立している人間と仲良くなる傾向にある。また、おばあちゃん子であるためお年寄りと話すのは平気。
父
守の友人
丸山 翼(まるやま つばさ)
守の友人。大卒で会社員をしており、守と遠藤くんとは小・中学校からの同級生。元陸上部。
少々柄が悪そうに見えるが、気さくで友達思いな性格。彼女が出来たことがなく、常にモテようと腐心している。
休日にしばしば遠藤くんとともに守の家を訪ね、春子とも知り合う。最初は怖がられていたものの、お菓子を与えるなどして仲良くなり、やがて倉木さんとともに石井家に入り浸るようになる。石井兄妹や遠藤くんからは、イタズラや無茶ぶりのターゲットにされることが多い。
合コン好きで守たちに自分のサポートを頼み合コンに挑むことが多い。合コンで知り合った千葉と親しくなるも千葉がニートである守との絶縁を要求したので付き合うことなく別れた。
会社では高田さんの教育係を務めている。友晴、高田、牧(元ヤンキーの同級生)の3人に好意を持たれ人生最大のモテ期を迎えている。
三人兄弟の真ん中で、拓也(たくや)と潤(じゅん)という顔も性格もそっくりな兄と弟がいる。実家暮らしであり、家族構成は父・母・兄・弟の5人+猫(みみげ)。
遠藤 たけし(えんどう たけし)
稲森(いなもり)
春子の友人
瀬野 ユキ(せの ユキ)
春子の高校時代からの友達。大学生。春子曰く「ケンカが強いヤンキー」で、かなりの大柄であり、父の指導のもと幼いころから体を鍛えている。しかし、口下手で誤解されがちだが、内面的には普通の女の子であり、人見知りの激しい春子が対等に話せる数少ない人物のひとり。がさつな自分にコンプレックスを感じ、おしゃれや女の子らしさに憧れを抱いている。正義感が強く短気な一面を持っており、イジメといった悪事を行う人間を見ると怒って暴力を振るうことから孤立することが多かった。それを理解してくれた春子と友達になる。殺気を飛ばして動物や感覚の鋭い人を威圧する能力があり猫と守に効いた。お酒にとても強かったり、片手懸垂ができたりもする。
大学に入って好きな人ができたことで、春子のもとによく相談に訪れるようになる。型破りな父と姉に手を焼いている。
上記の相手には失恋したが、守の友人である西口に一目惚れされている。
本田 友晴(ほんだ ともはる)
あかねちん
春子の中学時代からの友達。本名宮内あかね。春子曰く「美人でオシャレですごくモテる子」。人気の男子達と付き合っていたことがあり、女子達からは嫌われていた。優秀な姉と姉ばかりを贔屓する両親という家庭で育ったので自己評価が低い一面を持っている。
キャバクラで働いており、「レナ」という名で呼ばれている。顔を整形していたが春子は気づいていた。自身に対する負い目から春子に会うのを躊躇していたが、客として訪れた丸山の発言がきっかけで、会いに行く決心が着いた。整形したことを再開した同級生たちに揶揄されるも、後にその同級生に本当は虐めたくなかったがクラスのカースト上位の女子たちに迎合してしまったと謝罪され受け入れた。整形手術をしたことで実家と絶縁状態だったが、偶然再会した姉から離婚したこと、自由に生きるあかねがうらやましかったことを告げられ姉とは和解している。
その他
倉木さん
石井家の隣のアパートに住むOL。推定年齢27歳。本名は倉木 美香(くらき みか)。12月27日生まれ。自宅の窓からは守と春子の部屋が見える。
石井家の隣に越してきた当初は不眠に悩まされており、窓から見える石井兄妹を「アホ兄妹」と呼び呆れていた。しかし、能天気な守と春子を見ているうちに色々なことがどうでもよくなり、よく眠れるようになったため、ふたりに感謝すると同時に興味をもつようになる。そして、夜には自宅から2人の生活を覗き見るというストーカーまがいの生活をするようになる(本人もストーカーという自覚を持っている)。
やがて、ふたりと知り合いになり、丸山くんと同様、休日には石井家を頻繁に訪れるようになる。守・春子・丸山くんと4人で遊ぶことが多く、対人恐怖症の春子からは最初は警戒されていたものの、次第に懐かれるようになる。また、春子を通してユキちゃんと知り合ってからは、おしゃれや恋愛の指南を依頼され、3人でよく一緒に出掛けるようになる。
親密になってからも夜に兄妹の生活を覗く行為はやめておらず、守と春子も倉木さんが自分たちを覗いていることには気づいていない。ふたりが就職してしまうと日常を覗くことが困難になるため、彼らのニート生活を維持しようとしている。
戸川(とがわ)
瀬野大十郎 (せの だいじゅうろう)
瀬野 アキ(せの アキ)
瀬野祖父
すみよさん
飯塚(いいづか)
高田まなみ
作中のイベント
彼らの生活、遊びにおいてさまざまなイベントが行われている。その一部。
合宿シリーズ
上映会シリーズ
ピクニック
石井祭り
イケメンカードバトル(ICB)
スマッシュチンコゲーム(スマチン)
書誌情報
- 吉田覚『働かないふたり』新潮社〈BUNCH COMICS〉、既刊30巻(2023年12月8日現在)
- 2014年5月9日発売、ISBN 978-4-10-771744-3
- 2014年8月9日発売、ISBN 978-4-10-771765-8
- 2014年11月8日発売、ISBN 978-4-10-771782-5
- 2015年4月9日発売、ISBN 978-4-10-771811-2
- 2015年7月9日発売、ISBN 978-4-10-771832-7
- 2015年11月9日発売、ISBN 978-4-10-771852-5
- 2016年2月9日発売、ISBN 978-4-10-771877-8
- 2016年7月9日発売、ISBN 978-4-10-771905-8
- 2016年11月9日発売、ISBN 978-4-10-771932-4
- 2017年2月9日発売、ISBN 978-4-10-771956-0
- 2017年6月9日発売、ISBN 978-4-10-771988-1
- 2017年10月7日発売、ISBN 978-4-10-772018-4
- 2018年3月9日発売、ISBN 978-4-10-772061-0
- 2018年7月9日発売、ISBN 978-4-10-772102-0
- 2018年11月9日発売、ISBN 978-4-10-772136-5
- 2019年4月9日発売、ISBN 978-4-10-772178-5
- 2019年8月9日発売、ISBN 978-4-10-772212-6
- 2019年12月9日発売、ISBN 978-4-10-772243-0
- 2020年4月9日発売、ISBN 978-4-10-772276-8
- 2020年8月6日発売、ISBN 978-4-10-772308-6
- 2020年12月9日発売、ISBN 978-4-10-772350-5
- 2021年4月9日発売、ISBN 978-4-10-772381-9
- 2021年8月6日発売、ISBN 978-4-10-772418-2
- 2021年12月9日発売、ISBN 978-4-10-772455-7
- 2022年4月8日発売、ISBN 978-4-10-772490-8
- 2022年8月8日発売、ISBN 978-4-10-772527-1
- 2022年12月8日発売、ISBN 978-4-10-772553-0
- 2023年4月7日発売、ISBN 978-4-10-772593-6
- 2023年8月8日発売、ISBN 978-4-10-772634-6
- 2023年12月8日発売、ISBN 978-4-10-772673-5