僧正の積木唄
以下はWikipediaより引用
要約
『僧正の積木唄』(そうじょうのつみきうた、The bishop murder case, again)は、山田正紀による日本の推理小説。
横溝正史の生誕100年目である2002年に、本格ミステリ・マスターズの第1作として書かれた、若き日の金田一耕助を主人公とした作品である。『本陣殺人事件』の「サンフランシスコで発生した奇妙な殺人事件を解決した」という一節を元にして書かれている。またヴァン・ダインの代表作の1つ『僧正殺人事件』の後日談にもなっており、ファイロ・ヴァンスの他、ヴァン・ダインの作品の登場人物たちも複数登場している。
本作では、『僧正殺人事件』においてファイロ・ヴァンスが披露した推理のうち、4番目の事件や連続殺人犯・僧正の正体について金田一耕助が別の解釈を提示している。
なお、本作は「週刊文春ミステリーベスト10」2002年度国内編と、2003年の「本格ミステリこれがベストだ!」と「本格ミステリベスト10」に、それぞれ選ばれている。
あらすじ
数学者シガード・アーネッソンが殺害された。爆弾で吹き飛ばされた挙句、首を斬り落とされた惨殺死体となって発見されたのだ。そして、現場となったディラード邸の郵便受けには、マザー・グースの替え歌が書かれた手紙が入っており、そこには「僧正」の署名が記されていた。これが「僧正殺人事件2 (The bishop murder case, again)」の始まりであった。
僧正殺人事件2の犯人として検挙されたのは1人の日本人。1930年代の黄禍論が渦巻くアメリカで、阿片に耽溺していた若者が、アメリカ人からの憎悪と偏見に苦しむ日系人たちを救うために立ち上がった。若者の名は金田一耕助。日本人への蔑視や様々な妨害に遭いながら、若き日の金田一が難事件に挑む。
登場人物
橋本 孝則(はしもと たかのり) / タカノリ ハシモト
作品中のマザー・グース
ジャックが建てた家
フィー、フィ、フォ、ファム
霊柩車が通ってゆくが
用語
比奈屋敷(ひなやしき)
JACL(ジャパニーズ・アメリカン・シチズンズ・リーグ) / 日系アメリカ市民協会
書誌情報
- 僧正の積木唄(単行本、文芸春秋刊 2002年8月発売) ISBN 4-16-321160-8
- 僧正の積木唄(文春文庫 2005年11月10日発売) ISBN 4-16-728407-3