優しい死神の飼い方
以下はWikipediaより引用
要約
『優しい死神の飼い方』(やさしいしにがみのかいかた)は、知念実希人による日本の推理小説。「優しい死神」シリーズの第一作で、光文社から単行本が2013年11月に、文庫版が2016年5月にそれぞれ刊行された。その後、シリーズ第2作として「黒猫の小夜曲」(くろねこのセレナーデ)が光文社から単行本が2015年7月に、文庫版が2018年1月にそれぞれ刊行された。第2作の主人公、その他の登場人物、物語の舞台は一新されている。シリーズ第3作として「死神と天使の円舞曲」(しにがみとてんしのワルツ)が光文社から2022年5月に単行本が刊行された。前2作の主人公などがそれぞれ登場している。
『コミックELMO』(マイクロマガジン社)にて蒼崎律によるコミカライズが2021年5月18日から連載されている。同年6月30日発売の『コミックライド』61号から、同誌にも掲載されている。2022年5月時点で累計部数は55万部を突破している。
2022年に第1作がラジオドラマ化され、7月11日から22日の日程でNHK-FM放送「青春アドベンチャー」枠で放送された(全10回)。
あらすじ
優しい死神の飼い方
人間の死によって肉体から解放された魂を「我が主様」の元へ道案内する役割を担っている「死神」の「私」は、ある時上司との面談の際に「私の成績が悪いのは、この国の人々の生活に問題があるからです」と失言し、『地縛霊』となった魂が持つ『未練』を解消させて「我が主様」のもとへ導くべく、ゴールデンレトリバーの姿となって雪山の中に放り出されてしまう。
雪山で凍死しかけていた「私」を見つけ出したのが朝比奈菜穂という近くの「丘の上病院」なるホスピスの看護師だった。「私」は「レオ」という名前を付けられ、そこで飼われることとなった。
黒猫の小夜曲
レオの好成績により、さらに地上に派遣された「僕」は、記憶をなくしたという『地縛霊』を昏睡状態の女性の身体に入れ、彼女とともに他の『地縛霊』の『未練』を解消させるべく行動を始める。この『地縛霊』はサウス製薬関係者と事件を捜査していた刑事で、さらにサウス製薬関係者はある秘密の研究を担当していた。
死神と天使の円舞曲
クロは、深夜の散歩中に死を意識した魂の発する『腐臭』を察知し、プロポーズをした幼馴染の柏木美穂が死亡し絶望で首を吊ろうとしていた平間大河を寸前でとめて、彼女が東京へついていかなかった理由と死んだ背景を彼に伝えた。彼とともに美穂の家に行くと、家は無残にも黒焦げとなっており、家の前でレオと遭遇した。レオは丘の上病院入院直前に美穂のもとから娘の穂乃花が家族による虐待を疑われて児童相談所に保護されたことを院長に伝え、院長が児童相談所などに相談し、美穂が亡くなるまで穂乃花も丘の上病院に入院できるように手配して、一緒に美穂を看取った。その後ニュースで柏木家が燃えて穂乃花が行方不明と知り、様子を見に来たところであった。柏木家が燃える前も街では連続放火事件が起きていた。
登場人物
優しい死神の飼い方
「私」
黒猫の小夜曲
「僕」
千崎隆太
死神と天使の円舞曲
平間大河
既刊一覧
小説
- 知念実希人 『優しい死神の飼い方』 光文社、2013年11月15日発売、ISBN 978-4-334-92914-5
- 文庫本:2016年5月12日発売、ISBN 978-4-334-77289-5
- 知念実希人 『黒猫の小夜曲』 光文社、2015年7月16日発売、ISBN 978-4-334-91039-6
- 文庫本:2018年1月11日発売、ISBN 978-4-334-77598-8
- 知念実希人 『死神と天使の円舞曲』 光文社、2022年5月24日発売、ISBN 978-4-334-91463-9
- 文庫本:2016年5月12日発売、ISBN 978-4-334-77289-5
- 文庫本:2018年1月11日発売、ISBN 978-4-334-77598-8
漫画
- 知念実希人(原作)・蒼崎律(漫画)『優しい死神の飼い方 THE COMIC』マイクロマガジン社、既刊1巻(2022年5月25日現在)
- 2022年5月25日発売、ISBN 978-4-86716-292-7