先輩とぼく
以下はWikipediaより引用
要約
『先輩とぼく』(せんぱいとぼく)は、沖田雅による日本のライトノベル。イラストは日柳こより。電撃文庫(メディアワークス)より2004年2月から2005年12月まで刊行された。第10回電撃ゲーム小説大賞〈銀賞〉受賞作品。
あらすじ
山城一は、凰林高校に通い始めた高校1年生。入学してから数日後クラブ紹介があり、そこで一は凰林ミステリー研究会(通称OMR)に所属し、一の先輩に当たる平賀つばさに一目惚れしてしまう。そこで一は、凰林ミステリー研究会に入部し、つばさにお弁当などを作ってやるなど積極的にアプローチをする。その甲斐あってか、一とつばさは次第に仲を深めていき、そして12月24日、2人は市内の端にある山へUFOウオッチングに出かけた。しかし、そこで2人はUFOにさらわれ体を解剖されてしまい、その上解剖をした宇宙人の手違いにより、2人の脳が入れ替わってしまう。そのため2人は男から女、女から男への生活を歩み始める事となる。
登場人物
山城一(やましろ はじめ)
凰林高校1年(2巻からは2年)、平賀つばさに一目惚れし自らもつばさの所属する凰林ミステリー研究会に所属する。つばさにどんな仕打ちを受けてもつばさを愛し続ける純粋で一途な性格。任意で幽体離脱ができる(昔、川におぼれた時からとのこと)。つばさと体が入れ替わり、女としての生活を始める。小さい頃祖父にサバイバル術や武術などを叩き込まれ、小柄なものの力などは強い(つばさに「小さくても高性能、ハイパワー、まるで日本製品の鏡のような身体だね」と言われるほど)。学校では山田真太郎と川村秀則の3人でつるんでいる。前世は水野桜の祖母の姉らしい(蘭が綺麗でやさしくて、とても強い姉のように育って欲しいとして名前をそのまま付けたため、一の前世の名前も水野桜である)入れ替わる前の顔は前世そっくりらしい(嵐曰く)。凰林ミステリーサークルの突っ込みを良く行う。タッキーが悪行を行う時のみ、突っ込みに攻撃も伴う。
平賀つばさ(ひらが つばさ)
凰林高校2年(2巻からは3年)、凰林ミステリー研究会の部長で容姿端麗・頭脳明晰・実家は市内最大の総合病院というスーパー女子高生。しかし独創的な性格・不可解な行動・男前な喋り方などのせいで長い間彼氏がいなかった(そもそも声を掛ける男がいなかった)。今は山城一(以下はじめ)と付き合っていて、脳が入れ替わったのを契機に親公認の許婚となった。好奇心の満足のためには命をも懸けられる。お約束とはじめをからかうのが大好き。
川村秀則(かわむら ひでのり)
山田真太郎(やまだ しんたろう)
オーラ=レーンズ
水野桜(みずの さくら)
石川嵐(いしかわ らん)
2巻で登場、凰林高校1年。はじめの幼馴染で昔はじめに命を救われた(川で溺れたのを助けてもらった)。はじめにベタ惚れではじめの家に居候している。本人は正幼馴染エンドを狙っていたが、はじめがかわいい妹としか思っておらず、またつばさと許婚になっていたためその狙いが達成される確率は低い。はじめとつばさの関係を認めず、美穂と美菜と共に襲撃しては負けて去っていくを繰り返す。水野桜の祖母の生まれ変わり(その時の名前は水野蘭)で本人もその時の記憶をおぼろげだが覚えている(本人曰く「……あたしの頭の中にはね、水野蘭っていう人間の人生を描いた、超大作の漫画が入っているの。でもその漫画は、途中の巻が抜けまくってて思いっきり歯抜けだし。所々破れたりしてるの。だからすべてを知っているわけじゃない」だそうだ)。ちなみに一には前世でも溺れたところを助けてもらっており、その時に前世の一が死んでしまったことを負い目に蘭は持っていた財力を全て賭して川に堤防を築いた(しかし、一と嵐の生まれた時期が近いことからその空白期は一が嵐の守護霊として憑いていたのではないかと言われている)。
大林典弘(おおばやし のりひろ)
凰林高校1年(2巻からは2年)。はじめが前住んでいた街の時の幼馴染。はじめをライバル視している(理由は喧嘩や勉強など、勝負になる物は全てにおいてはじめに負け続けたため)。そのため打倒はじめを目標に掲げ、はじめの祖父である一太郎に教えを請い、山篭りをしてはじめを追って来た。昔は分厚いビンぞこめがねだったらしいが、山篭りの成果なのか視力が回復し、身長も伸び髪形も変わり声変わりまでしたので、初め会った時ははじめでさえ気付かなかった。はじめが女になったので身体能力的な勝負はやめたが、別の方法で勝負を挑むと宣言した(0巻ではボウリングやエアーホッケーなどで勝負しているが、全て負けている)。
バイトしながら一人暮らしをしているようで、3巻ではバイト先のコンビニ前でつばさに呼び出され激怒するも、食事会を行う事を知って参加の意思を見せる一面も。
0巻まで挿絵の登場回数は5回だが、顔が判別可能まで描かれているのは1回だけである。典弘を除く3巻までの登場人物全員が載っている3巻の扉絵にも載っていないことからイラストレーターの故意ではないかと言われている。
小谷美香(こたに みか)
凰林高校2年(2巻からは3年)。つばさとは入学直後からの友(美香の方がつばさの演技を見破った)。まるめがね・三つ編みで1巻の時点では図書委員だった(2巻からは不明)という文学少女そのままの人。部活は手芸部とOMRを掛け持ちしている。しかしそれら全ての格好が、いい男をゲットするため(特に真面目で将来有望そうな人に)の演技という外見とは裏腹のとてもしたたかな人。はじめに半ズボンを着させようとするショタコンの一面も持つ。両手両足でも足りないほどの男性遍歴を持つが、それら全ての人たちと一度たりともトラブルを起こした事がない。父親は何かの夢を追いかけ出て行ったため、小料理屋を営む母と、妹の美穂と美菜との4人家族。
小谷美穂・美菜(こたに みほ・みな)
道本誠(みちもと まこと)
既刊一覧
- 沖田雅(著) / 日柳こより(イラスト) 、メディアワークス〈電撃文庫〉、全6巻
- 『先輩とぼく』2004年2月10日発売、ISBN 4-8402-2612-1
- 『先輩とぼく2』2004年6月10日発売、ISBN 4-8402-2699-7
- 『先輩とぼく3』2004年10月10日発売、ISBN 4-8402-2835-3
- 『先輩とぼく4』2005年2月10日発売、ISBN 4-8402-2942-2
- 『先輩とぼく5』2005年6月10日発売、ISBN 4-8402-3068-4
- 『先輩とぼく0』2005年12月10日発売、ISBN 4-8402-3210-5
- 『先輩とぼく』2004年2月10日発売、ISBN 4-8402-2612-1
- 『先輩とぼく2』2004年6月10日発売、ISBN 4-8402-2699-7
- 『先輩とぼく3』2004年10月10日発売、ISBN 4-8402-2835-3
- 『先輩とぼく4』2005年2月10日発売、ISBN 4-8402-2942-2
- 『先輩とぼく5』2005年6月10日発売、ISBN 4-8402-3068-4
- 『先輩とぼく0』2005年12月10日発売、ISBN 4-8402-3210-5