八咫烏シリーズ
小説:八咫烏シリーズ(第一部)
著者:阿部智里,
出版社:文藝春秋,
レーベル:文春文庫,
巻数:全6巻,
小説:八咫烏シリーズ(第二部)
著者:阿部智里,
出版社:文藝春秋,
レーベル:文春文庫,
巻数:既刊3巻,
漫画:烏に単は似合わない
原作・原案など:阿部智里,
作画:松崎夏未,
出版社:講談社,
掲載サイト:コミックDAYS,
レーベル:イブニングKC,
発表期間:2018年6月23日 - 2020年4月11日,
巻数:全4巻,
話数:全39話,
漫画:烏は主を選ばない
原作・原案など:阿部智里,
作画:松崎夏未,
出版社:講談社,
掲載誌:イブニング,
レーベル:イブニングKC,
発表期間:2020年8月25日 -,
巻数:既刊4巻,
アニメ:烏は主を選ばない
原作:阿部智里,
放送局:NHK,
以下はWikipediaより引用
要約
八咫烏シリーズ(やたがらすシリーズ)は、阿部智里によるファンタジー小説のシリーズ作品。2012年6月より文藝春秋にて刊行され、2018年6月に『コミックDAYS』で漫画化された。2021年8月時点でシリーズ累計発行部数は170万部を突破している。
概要
「八咫烏シリーズ」は、『烏に単は似合わない』から始まる和風ファンタジー小説シリーズである。第6巻『弥栄の烏』発表をもって第一部が完結した。なお、阿部は『烏に単は似合わない』で、早稲田大学在学中に松本清張賞を史上最年少で受賞している。2020年9月3日には第二部の1巻にあたる『楽園の烏』を刊行。2021年8月23日には第二部の2巻『追憶の烏』を刊行した。2018年には松崎夏未作画の漫画『烏に単は似合わない』が『コミックDAYS』(講談社)に連載。2020年8月25日発売の『イブニング』(同)18号より、第二作『烏は主を選ばない』が連載開始し、『コミックDAYS』に移籍して2021年11月5日より連載開始。
2023年10月、シリーズ2作目である『烏は主を選ばない』のテレビアニメ化が発表されている。
世界観
人の姿に転身できる八咫烏(やたがらす)を中心として物語が進行する。彼らは人間界とは隔絶された山の中に創られた山内(やまうち)と呼ばれる世界に住み、人間同様の暮らしを営んでいる。そこは平安朝を彷彿とさせる世界で、八咫烏の長である金烏(きんう)を中心とする朝廷が民を統治する。八咫烏たちは各所に寺院や神社を建て、山内を開いたとされる神・山神を信仰する。
あらすじ
主な登場人物
主人公
奈月彦(なづきひこ)
雪哉(ゆきや)
宗家の人々
浜木綿(はまゆう)
長束(なつか)
夕蝉(ゆうぜみ)
藤波の宮(ふじなみのみや)
東家の人々
あせび
西家の人々
真赭の薄(ますほ の すすき)
明留(あける)
南家の人々
撫子(なでしこ)
北家の人々
茂丸(しげまる)
千早(ちはや)
白珠(しらたま)
冬木(ふゆき)
一巳(かずみ)
人間界の人々
志帆(しほ)
久乃(ひさの)
用語
山内(やまうち)
金烏が住まう中央山を中心とした「中央」と「北領」「東領」「南領」「西領」の四地方に分けられる。中央は金烏が直接統治するが、四領は中央貴族「北家」「東家」「南家」「西家」の四家がそれぞれ治める。
一般の民は外界と山内とを自由に行き来することが出来ないが、外界への正規ルートである朱雀門で、天狗を介しての交易が行われている。塩と鉄は山内における産出がないので全て外界からの持ち込みとなるが、山内の内と外では変質するので実質的に交易できない物品もあり、人間界の武器と家電は山内では著しい劣化や崩壊、故障状態になるため使用できなくなる。
四家四領(よんけよんりょう)
それぞれに違う役割と特色があり、初代金烏が「一番目の子に花咲く地として東領」、「二番目の子に果実稔る地として南領」、「三番目の子に稲穂稔る地として西領」、「四番目の子に水湧き踊る地として北領」を与えたとされ、その伝え関連の特産があり、また四家にも、外界との出入り口がある南家は「商人の南」、代々の当主が中央鎮護軍を統べる「大将軍」に就く北家は「武人の北」と呼ばれるように、ほかにも「職人の西」、「楽人の東」といった各家毎の得意事がある。
八咫烏(やたがらす)
金烏(きんう)
真の金烏(しんのきんう)
金烏代(きんうだい)
上皇(じょうこう)
赤烏(せきう)
黄烏(こうう)
白烏(はくう)
日嗣の御子(ひつぎのみこ)・青烏(せいう)
桜の君(さくらのきみ)
宗家(そうけ)
山神(やまがみ)
山内衆(やまうちしゅう)
勁草院(けいそういん)
羽林天軍(うりんてんぐん)
書籍情報
小説
単行本
- 第一部
- 第一巻『烏に単は似合わない』(2012年6月 文藝春秋 / 2014年6月 文春文庫)
- 第二巻『烏は主を選ばない』(2013年7月 文藝春秋 / 2015年6月 文春文庫)
- 第三巻『黄金(きん)の烏』(2014年7月 文藝春秋 / 2016年7月 文春文庫)
- 第四巻『空棺の烏』(2015年7月 文藝春秋 / 2017年6月 文春文庫)
- 第五巻『玉依姫』(2016年7月 文藝春秋 / 2018年5月 文春文庫)
- 第六巻『弥栄の烏』(2017年7月 文藝春秋 / 2019年5月 文春文庫)
- 外伝『烏百花 蛍の章』(2018年5月 文藝春秋 / 2020年9月 文春文庫)
- 第二部
- 第一巻『楽園の烏』(2020年9月 文藝春秋 / 2022年10月 文春文庫)
- 外伝『烏百花 白百合の章』(2021年4月 文藝春秋)
- 第二巻『追憶の烏』(2021年8月 文藝春秋)
- 第三巻『烏の緑羽』(2022年10月 文藝春秋)
- 第一巻『烏に単は似合わない』(2012年6月 文藝春秋 / 2014年6月 文春文庫)
- 第二巻『烏は主を選ばない』(2013年7月 文藝春秋 / 2015年6月 文春文庫)
- 第三巻『黄金(きん)の烏』(2014年7月 文藝春秋 / 2016年7月 文春文庫)
- 第四巻『空棺の烏』(2015年7月 文藝春秋 / 2017年6月 文春文庫)
- 第五巻『玉依姫』(2016年7月 文藝春秋 / 2018年5月 文春文庫)
- 第六巻『弥栄の烏』(2017年7月 文藝春秋 / 2019年5月 文春文庫)
- 外伝『烏百花 蛍の章』(2018年5月 文藝春秋 / 2020年9月 文春文庫)
- 第一巻『楽園の烏』(2020年9月 文藝春秋 / 2022年10月 文春文庫)
- 外伝『烏百花 白百合の章』(2021年4月 文藝春秋)
- 第二巻『追憶の烏』(2021年8月 文藝春秋)
- 第三巻『烏の緑羽』(2022年10月 文藝春秋)
雑誌掲載作品
- 「しのぶひと 八咫烏シリーズ外伝」 - 『オール讀物』(2016年7月号)
- 「ふゆきにおもう 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2017年1月号)
- 「すみのさくら 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2017年7月号)
- 「まつばちりて 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2018年1月号)
- 「あきのあやぎぬ 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2018年6月号)
- 「ふゆのことら 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2019年1月号)
- 「なつのゆうばえ 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2019年6月号)
- 「はるのとこやみ 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2020年1月号)
- 「ちはやのだんまり 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2020年6月号)
- 「おにびさく 八咫烏外伝」 - 『オール讀物』(2021年1月号)
漫画
- 阿部智里(原作・監修)・松崎夏未(漫画)『烏に単は似合わない』講談社〈イブニングKC〉、全4巻
- 2018年11月14日発売、ISBN 978-4-06-513467-2
- 特装版(同日発売)、ISBN 978-4-06-514108-3
- 2019年5月7日発売、ISBN 978-4-06-515526-4
- 特装版(同日発売)、ISBN 978-4-06-516401-3
- 2019年10月9日発売、ISBN 978-4-06-517267-4
- 2020年6月10日発売、ISBN 978-4-06-519948-0
- 阿部智里(原作・監修)・松崎夏未(漫画)『烏は主を選ばない』講談社〈イブニングKC〉、既刊4巻(2023年2月21日現在)
- 2021年2月22日発売、ISBN 978-4-06-522456-4
- 2021年8月23日発売、ISBN 978-4-06-524420-3
- 2022年4月21日発売、ISBN 978-4-06-527496-5
- 2023年2月21日発売、ISBN 978-4-06-530279-8
- 特装版(同日発売)、ISBN 978-4-06-514108-3
- 特装版(同日発売)、ISBN 978-4-06-516401-3
テレビアニメ
2024年4月よりNHKにて放送予定。
スタッフ
- 原作 - 阿部智里