八神くんの家庭の事情
漫画
作者:楠桂,
出版社:小学館,
掲載誌:週刊少年サンデー増刊号,
発表期間:1986年,1990年,
巻数:全7巻全4巻全4巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『八神くんの家庭の事情』(やがみくんのかていのじじょう)は、楠桂による日本の漫画、並びにそれを原作としたアニメ、及び原案としたテレビドラマ。『少年サンデー増刊号』にて1986年から1990年まで連載されていた。
単行本は少年サンデーコミックス全7巻(小学館)が発行されている。1993年にはスーパー・ビジュアル・コミックス全4巻(ビズコミュニケーションズジャパン)が、2006年には小学館文庫全4巻(小学館)が発行されている。
男子高校に通う八神裕司くんの家庭には、母親の野美が異常体質のせいか祐司と同世代か妹のように見えるという困った事情がある。マザコンに目覚めた祐司と周辺の人物が繰り広げる危ない騒動を、ギャグに包んた作品である。八神、五十里、四日市のように主要な登場人物の氏名のどこかに数字が使用されている。
あらすじ
このあらすじは漫画を元に作成している。
八神くんの家庭の事情
三者面談で四日市先生は野美に一目惚れとなる。四日市は堂々と野美が好きだと裕司に告げ、野美を巡る変則三角関係となる。四日市は野美に陽司との毎朝のキスを控えるように告げる。野美は裕司の疎外感を解消しようと、裕司にも毎日4回のキスをするようになる。
五十里真幸登場
真幸は毎日校門で待っており、裕司は嫉妬に狂った男どもにリンチを受けて毎日傷だらけで帰宅することになる。級友たちが調べたところ裕司と別れた後、反対方向に移動して見失うなど、ほんの数100メートル一緒に歩くために待っていると聞かされて後ろめたさを感じた裕司は、自分は母親が好きで毎日キスをする関係だと打ち明ける。真幸が立ち去ろうとすると、四日市が「でも、もしきみが...素直な気持ちで僕の胸にとびこんできてくれるなら」とフォローし、真幸はバイクで裕司に飛び込んでくる。
裕司がカゼで休んでいるというので真幸がお見舞いに来る。真幸は野美を見てしばらく妄想を膨らませ、母ですと言われて愕然とする。姑には負けられないと真幸は裕司に迫り、あわやというところで級友が登場する。しかし、別れ際、級友に突き飛ばされた裕司は真幸と肉体的接触をしてしまう。
四日市の辞任騒動
級友は不倫成立を裕司に吹き込み、四日市もそれとなくほのめかす。この話は校長の知るところとなり、職員会議で四日市の辞任が決定される。朝礼の前に校長は裕司の級友から事の真実を聞かされる。校庭に集った全校生徒・職員の前で、四日市が「心して聞いて下さい、ぼくは」と言いかけると、裕司を除く全員が「はい、なんでしょうか」と唱和し、皆が知っていることが分かり「やめてやる」と叫ぶ。
七瀬密子登場
密子は裕司を誘い出し、涙を武器に裕司の同情を買い、抱きしめさせることに成功する。しかし、肝心なときに陽司さんと口走り、裕司は正気に戻る。密子と真幸は裕司を挟んだ女のバトルになり、密子のホテルに入ったという嘘に真幸は疑心暗鬼となる。裕司は真幸に好きだけど嫌いと平手打ちされ、その理由に思い悩む。級友にもそそのかされ、裕司は真幸と交際宣言をする。そのことを真幸に打ち明けると、返ってきたのはトリプルの平手打ちであった。
密子は野美に裕司との関係をほのめかし、八神家に招待される。いつの間にか裕司は密子とできていることになり、妊娠騒動に発展する。裕司と真幸との会話は少年誌禁止用語のオンパレードとなる。裕司は真幸を抱いてホテルの入り口でUターンし、密子とは何もないと説明する。
野美は密子の嘘をようやく理解する。野美は裕司の目を見ながら、本当に好きなのは五十里さんだけねと念を押す。それはマザコンの裕司にとっては拷問にも等しく、泣くしかない。
八百井刺激登場
真幸は校門で八百井に出会い、お互いの顔を見て驚く。真幸は野美と勘違いし、話しかけるが、八百井は「八神先輩に必要なのはこのおれだけなんだ」と言い、真幸を悲しませる。裕司は八百井とのキス騒動で寝込んでしまう。
真幸は見舞いに行くが、裕司は誰にも会いたくない状態である。そこに八百井がやってきて野美と対面し、お互いに「かわいい」となる。裕司と真幸はいいところまで行くが、そこに女装させられた八百井が現れる。こうして、裕司を挟む変則三角関係が生まれる。
野美のたっての頼みということで八百井が八神家にやってくる。しかし、女装をさせられ、裕司は真幸を部屋に残したまま対応せざるをえない。真幸は逃げ帰る。八百井は真幸に惹かれるようになり、第二の変則三角関係となる。裕司と八百井の決闘は真幸が裕司を抱きしめて決着する。
記憶喪失
裕司は着替え中の野美に抱きつき、駆けつけた真幸に張り飛ばされる。このショックで裕司は正しい記憶を取り戻すものの、不祥事を恥じて家出する。裕司には野美のなんでもしますという懸賞がかかり、追われることになり真幸に救出される。野美に「いいたいことがあったら、はっきりいって」と言われ、「おれは母さんが好きだあ~」と口にする。野美は「男が女にひかれる限り男はみんなマザコンなのよ」と軽く受け流してあぶない物語は終幕する。
主な登場人物
登場人物の紹介は漫画を元に作成している。
八神裕司(やがみ ゆうじ)
八神陽司(やがみ ようじ)
五十里真幸(いかり まゆき)
一ヶ谷一樹(いちがや かずき)、二村純二(ふたむら じゅんじ)、三宅勇三(みやけ ゆうぞう)
五輪一枝(いつわ かずえ)、二葉(ふたば)、三奈子(みなこ)
万谷美方(まんたに よしのり)
書籍情報
- 楠桂『八神くんの家庭の事情』小学館〈少年サンデーコミックス〉、全7巻。
- 1987年9月5日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121761-3
- 1988年1月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121762-1
- 1988年7月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121763-X
- 1989年4月5日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121764-8
- 1990年1月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121765-6
- 1990年7月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121766-4
- 1990年9月15日初版第1刷発行、ISBN 4-09-121767-2
- 楠桂『八神くんの家庭の事情』ビズコミュニケーションズジャパン〈スーパー・ビジュアル・コミックス〉、全4巻。ISBNはない。
- 1993年8月発行
- 1993年9月発行
- 1993年10月発行
- 1993年11月発行
- 楠桂『八神くんの家庭の事情』小学館〈小学館文庫〉、全4巻。
- 2006年7月発行、ISBN 4091960413
- 2006年8月発行、ISBN 4091960421
- 2006年9月発行、ISBN 409196043X
- 2006年10月発行、ISBN 4091960448
イメージアルバム
- 八神くんの家庭の事情(H33K20111・1988年・キティレコード)
- マザー・コンチェルト(モノローグ:矢尾一樹・ナレーション:楠桂)
- エキセントリック・ハート(歌:成清加奈子)
- 黒い青春(はる)(歌:花の男子校生)
- バレンタイン・サーキット(歌:矢尾一樹・川村万梨阿)
- 男節(歌:とまとあき)
- 恋に堕ちて(音楽+モノローグ:神谷明)
- オンリイYOUのMEのYOU(歌:本多知恵子)
- 欲望総進撃(インストゥルメンタル)
- 主よ、人の望みのおろかさを(歌:ラブ・イズ・オーケー聖歌隊)
- 「裕ちゃんを責めないで」(ドラマ)
- マザコン・ダンディ(歌:すぺぺ)
- 八神くんの家庭の事情 PART2(H32K20122・1988年・キティレコード)
- ウェディング・ベルを抱きしめて(ヒルビリー・バップス 歌:宮城宗典)
- ドラマ「青春りっしんべん」
- 初恋~涙のSWEET HEART~(歌:川村万梨阿)
- 変だな~美坊 in Blue~(歌:変田二郎)
- 天使の御膳立て~I want you!~(歌:マイケル林田さん)
- お父さんはヒーロー(歌:楠児童合唱団と社員ズ)
- 東洋人Xのテーマ(歌:とまとあき)
- 母を訪ねて(歌:矢尾一樹)
- ドラマ「マザコンクエスト」
- Dear Friend (ヒルビリー・バップス 歌:小西竜太郎)
- 八神くんの家庭の事情 PART3(H00K20164・1989年・キティレコード)
- 愛一途(歌:小笠原ちあき)
- 鏡の中のコンプレックス(モノローグ:佐々木望)
- いつまでも君と(歌:山本正之)
- 少女・純情(モノローグ:川村万梨阿)
- おやすみなさい(歌:とまとあき&はったり聖歌隊)
- GET LOVE(インストゥルメンタル コーラス:山際よしこ、館野江里子)
- RETURN OF MITSUKO(モノローグ:鶴ひろみ)
- MOTHER TREE(インストゥルメンタル)
- ドラマ「戦え! ウルトラエイト」
- 私がヒロイン(歌:楠桂)
- RETURN OF MITSUKO (インストゥルメンタル)
- 八神くんの家庭の事情 完璧ベストコレクション(KTCR-1122-4・1991年)
- 3枚組・ポリグラム
- ベストソング・リミックス
- ベストソング・リミックス(カラオケ)
- ドラマ・コレクション
- マザー・コンチェルト(モノローグ:矢尾一樹・ナレーション:楠桂)
- エキセントリック・ハート(歌:成清加奈子)
- 黒い青春(はる)(歌:花の男子校生)
- バレンタイン・サーキット(歌:矢尾一樹・川村万梨阿)
- 男節(歌:とまとあき)
- 恋に堕ちて(音楽+モノローグ:神谷明)
- オンリイYOUのMEのYOU(歌:本多知恵子)
- 欲望総進撃(インストゥルメンタル)
- 主よ、人の望みのおろかさを(歌:ラブ・イズ・オーケー聖歌隊)
- 「裕ちゃんを責めないで」(ドラマ)
- マザコン・ダンディ(歌:すぺぺ)
- ウェディング・ベルを抱きしめて(ヒルビリー・バップス 歌:宮城宗典)
- ドラマ「青春りっしんべん」
- 初恋~涙のSWEET HEART~(歌:川村万梨阿)
- 変だな~美坊 in Blue~(歌:変田二郎)
- 天使の御膳立て~I want you!~(歌:マイケル林田さん)
- お父さんはヒーロー(歌:楠児童合唱団と社員ズ)
- 東洋人Xのテーマ(歌:とまとあき)
- 母を訪ねて(歌:矢尾一樹)
- ドラマ「マザコンクエスト」
- Dear Friend (ヒルビリー・バップス 歌:小西竜太郎)
- 愛一途(歌:小笠原ちあき)
- 鏡の中のコンプレックス(モノローグ:佐々木望)
- いつまでも君と(歌:山本正之)
- 少女・純情(モノローグ:川村万梨阿)
- おやすみなさい(歌:とまとあき&はったり聖歌隊)
- GET LOVE(インストゥルメンタル コーラス:山際よしこ、館野江里子)
- RETURN OF MITSUKO(モノローグ:鶴ひろみ)
- MOTHER TREE(インストゥルメンタル)
- ドラマ「戦え! ウルトラエイト」
- 私がヒロイン(歌:楠桂)
- RETURN OF MITSUKO (インストゥルメンタル)
- 3枚組・ポリグラム
- ベストソング・リミックス
- ベストソング・リミックス(カラオケ)
- ドラマ・コレクション
アニメ
1990年にVHS、LDにてOVA化された、2003年にはDVDも発売。
キャスト
- 八神裕司:矢尾一樹
- 八神野美:本多知恵子
- 五十里真幸:川村万梨阿
- 四日市明:神谷明
- 八神陽司:若本規夫
- 七瀬密子:鶴ひろみ
- 八百井刺激:佐々木望
- 一ヶ谷一樹:岩田光央
- 二村純二:堀川亮
- 三宅勇三:佐藤浩之
スタッフ
- 監督:貞光紳也
- 脚本:遠藤明範
- 作画監督:黄瀬和哉
- 美術監督:多田喜久子
- 音響監督:明田川進
- 音響効果:倉橋静男(サウンドボックス)
- 録音:浅利公治
- 音楽:新田一郎、米光亮、工藤隆
- プロデューサー:矢部敦志、石川光久
- 制作協力:I.Gタツノコ
- 制作:キティフィルム三鷹スタジオ
- 製作:キティビデオ
作品リスト
- この息子にこの母
- あばかれた母の秘密
- 海より深い母の愛
- 眠れない思春期の夜
- 恋におちて
- 禁じられた恋の野望
- キスはママの味
- 血染めのバレンタイン
- 恋の狩人・だけどOL
- 不倫でゴメンね
- あまりにも危険なマザコン宣言
- 密子ふたたび……
テレビドラマ
1994年10月11日から1995年2月7日までABC・テレビ朝日系列の火曜ドラマ枠で放映された。全11話。
上記のあらすじにもあるように、原作は「異常に若く見える母親」という点が設定の根幹を占めているが、本作で八神野美を演じたのは当時40歳過ぎの夏木マリであった。また、「マザコンではない息子と子離れの出来ていない母親」や「実は魔女」といった原作にはない設定を次々と加え、にもかかわらず原作の一部を予告に使うという不可解な演出に原作ファンからの批判が集中した。ついには原作者である楠桂が「自分はドラマ版のストーリーには何ら関知していない」と声明を出し、スタッフテロップの「原作:楠桂」という表記が「原案:楠桂」となる異例の事態となった。視聴率は低迷し、また1995年1月17日には阪神淡路大震災の発生で報道特番により休止したため、放送回数が1回削減されている。
ちなみに、CM前のジングルは夏木のヒット曲『絹の靴下』のアウトロを使用している。
キャスト
- 八神裕司:国分太一
- 八神野美:夏木マリ
- 五十里真幸:持田真樹
- 四日市明:マイケル富岡
- 五十里純一:山本淳一(光GENJI) - 真幸の兄。ドラマオリジナルキャラクター。
- 花代:円城寺あや
- 八神陽司:角野卓造
- 萬田園子:吉沢瞳 - ドラマオリジナルキャラクター。
スタッフ
- 脚本:桃井章、今井詔二、小林政広
- 演出:辻理、大井利夫、郷田美雄
- プロデューサー:片岡公生、
- 制作:MITストーンヒルズ、ABC
主題歌・挿入歌
オープニングテーマ
作詞:高井良斉/作曲:川添智久/編曲:川添智久、神長弘一
エンディングテーマ
作詞:城島茂、山田ひろし/作曲:都志見隆/編曲:西脇辰弥
挿入歌
作詞:児島未散/作曲:石川寛門/編曲:須貝幸生
サブタイトル
各話 | 放送日 | サブタイトル |
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第1話 | 1994年10月11日 | ボクはマザコン!ママは魔女 |
第2話 | 1994年10月18日 | 真幸のバトル作戦 |
第3話 | 1994年10月25日 | 母子のエッチ騒動 |
第4話 | 1994年11月1日 | マザコン禁断症状 |
第5話 | 1994年11月8日 | 真幸の強敵出現!? |
第6話 | 1994年11月15日 | 不純異性交遊反対 |
第7話 | 1994年11月22日 | 17歳のクリスマス・キッス! |
第8話 | 1994年11月29日 | 真幸の恋人出現! |
第9話 | 1994年12月6日 | 学園はH大騒動! |
第10話 | 1994年12月13日 | 裕司に死の宣告! |
第11話 | 1994年12月20日 | 恋かマザコンか |