剣持麗子のワンナイト推理
主人公の属性:弁護士,
以下はWikipediaより引用
要約
『剣持麗子のワンナイト推理』(けんもちれいこのワンナイトすいり)は、新川帆立による日本の連作短編集。全5話収録。2022年4月8日に宝島社から刊行された。
亡くなった同僚弁護士のクライアントを引き継ぐことになった剣持麗子が大手事務所で働く傍ら、次々舞い込む難題に立ち向かうさまを描く。
時系列としてシリーズ第1作『元彼の遺言状』から第2作『倒産続きの彼女』までの期間に起きたエピソード。
2022年に本作の収録作の一部が原作としてテレビドラマ化された(後述)。
制作背景
作者の新川は、読者人気が高い剣持麗子が主人公の作品の執筆を決めると、弁護士の仕事が忙しい麗子は日中は謎解きをしている暇がなく、事件に巻き込まれるなら夜中になるだろうと考え、自然と深夜の謎解きものにする構想が定まり、舞台を眠らない街・新宿とした。
また、夜寝る前に一話ずつ読むと、麗子と一緒に夜更かししている気分になって楽しいかなと考え、本作を5つの連作短編集とした。
あらすじ
山田川村・津々井法律事務所の弁護士・剣持麗子は前々作「元彼の遺言状」にて亡くなった弁護士・村山権太のクライアントを引き継ぐことになった。通常業務に加え、深夜に引き継いだ仕事もするようになる麗子。そんな中、麗子は様々なミステリーに遭遇する。
第一話 家守の理由
「進藤不動産」社長・進藤昌夫が何者かに殺害された。麗子は第一発見者の「クラブ・ウィング」のホスト・武田信玄に呼び出されるが、彼は本名も住所も明かそうとしなかった。
第二話 手練手管を使う者は
「バー翼」で「クラブ・ウィング」のホスト・織田信長が殺害された。状況から店で寝ていた同僚ホストの明智光秀が怪しいが、彼は無実を訴え、麗子に助けを求める。
第三話 何を思うか胸のうち
「山田川村・津々井法律事務所」の先輩弁護士が急死した。しかし、その状況は死んだと思ったら再度甦えり、その後再び死亡したかのような奇妙なものだった。
第四話 お月様のいるところ
認知症を患っているらしい老婆を家まで送り届けた麗子は、そこで男の首吊り死体を発見する。その後、麗子が保護した認知症の老婆が突如警察署から姿を消した。
第五話 ピースのつなげかた
棟上げなど建築の凶日とされる三隣亡に瓦を張替えたとある家の隣近所で不幸が相次いでいるらしい。そのうちの一軒がとある家の主人を訴えられないかと麗子に相談する。
書誌情報
- 新川帆立「剣持麗子のワンナイト推理」、宝島社、2022年4月8日発売、ISBN 978-4-299-02858-7
テレビドラマ
『元彼の遺言状』のタイトルで2022年4月11日から6月20日までフジテレビ系「月9」枠で放送されたうち、収録作の「家守の理由」が第3話で、「手練手管を使う者は」が第6話でテレビドラマ化された。詳細は『元彼の遺言状』を参照。