勇者互助組合 交流型掲示板
小説
著者:おけむら,
出版社:アルファポリス,
巻数:単行本:既刊3巻文庫版:既刊3巻,
漫画
原作・原案など:おけむら,
作画:あきやまねねひさ,
出版社:アルファポリス,
掲載サイト:アルファポリス公式WEBサイト,
レーベル:アルファポリスCOMICS,
発表期間:2013年11月11日 - 2016年3月18日,
巻数:全3巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『勇者互助組合 交流型掲示板』(ゆうしゃごじょくみあい こうりゅうがたけいじばん)は、おけむらによる小説作品。
概要
インターネット上の『小説家になろう』にて2011年7月13日より連載開始され、2012年8月25日にアルファポリスより単行本化された。2016年5月時点で累計部数は15万部を記録している。単行本化に際して収録される範囲の投稿分をダイジェスト版に変更し、その後小説家になろうの規約変更に伴いダイジェスト版となっていた話を削除したため、用語解説を除く2013年10月30日以前の投稿分はサイト上に存在しない。
一般の小説作品とは異なり、所謂インターネットの電子掲示板を模した形式で執筆されている。
2013年11月2日の更新以来、長期に亘り連載休止状態が続いていたが、2018年8月10日からおよそ5年ぶりに連載が再開されている。
あきやまねねひさによる漫画版が、アルファポリスの公式WEBサイトにて2013年11月11日から2016年3月18日まで連載された。コミックスは全3巻が刊行されている。
あらすじ
多重世界において、かつて勇者としての責を終えた者達が、後進の勇者達への協力や援助を目的として設立した『勇者互助組合』。
そこでは、数多の異なる世界に存在する勇者もしくは元勇者の交流を深めるべく掲示板が設置されていた。現役の勇者たちが立てる「現役勇者板(通称・なう)」。勇者としての活動を終えた者たちの集う「退役勇者板(通称・いたり)」や、双方がスレを立てられる「総合勇者板」など。各々が元居た世界や召喚された異世界における独特のルールや、自身が陥った珍妙な状況に対する相談等々、世界を越えた駄弁り合いが今日も始まる。
登場人物
作中のスレッドでは現役勇者は「勇者している○○さん(出身世界。召喚勇者の場合は「出身世界→召喚先の世界」)」と表記され、「○○」の部分は意図的に書き換えない限りは「勇者」と表記される。退役勇者の場合はいたり板では「勇者しちゃった○○さん(出身地)」、なう板では「勇者を見守る○○さん(出身地)」と表記される。総合版では現役・退役問わず「勇者すなわち○○さん(出身地)」で表記される。
学生さん
地球国家出身。「いたり」。かつて異世界に召喚されて魔王を倒した経験を持つ「あの勇者」と呼ばれた者にして現役学生。2ちゃんねるなど匿名掲示板のネットスラングなどを会話で多用する。基本的には面白がって場をひっかき回す役割だが、たまに的を射た発言をしたりすると「世界の終わりだ」と言わんばかりにスレが混乱してしまう。本掲示板を紹介する「新参勇者☆のみなさんへ!」スレッドを立てたり、金冠の協力による「スレ参加者の「二つ名」が表記される釣りスレ」を立てたり、朱壁の「勇者互助組合補助制度の設立について」スレッドにもただ一人コメントするなど、実は作中では皆勤賞なほか、多くの勇者とフレンド登録していてスレで話題に挙がった人物、もしくは問題解決に役立ちそうな人物を呼び出したりしている。
漫画版では素顔が明かされず、終始「No Image」表記のアバター姿で描かれていて、漫画版最終話である「勇者親睦会実況スレ編(前後編)」でも同アバター姿の人形の姿のみを見せている。
賢者さん
空中庭園出身。「いたり」。初登場時は魔術師さん。空中庭園世界において魔王を倒し、当時の王の娘と結婚させられそうになったが、辺境の森に200年引きこもって魔術に没頭した末に「森の賢者」と呼ばれるようになった。200年ぶりに現れた魔王に対して「引退していた自分」と「召喚勇者」「生誕勇者」の3人が揃ってしまったことで相談しようとスレを立てた。それだけなら「勇者同士が力を合わせて魔王に立ち向かえ」だったが、肝心の魔王が平均レベルの「5」だった。
現役勇者達の苦境に魔術絡みで協力することが多い。元勇者の中でも知識はあっても問題解決能力はあまり高くないが、魔術の腕は指折りのようで度々頼られている。後述の王子さんからの無茶振りや難しい術をさらりとこなしたり、一旦テンションが上がると当初予定していた以上にやり過ぎてしまうところも多い。前述の相談にも王子の発案で勇者たちには「対の宝剣」。魔王にもそれにつり合う魔剣を拵えたが、徹夜して上がったテンションで製作した魔剣を持った魔王のレベルが「8」まで上がっていた(これは場合によっては組合のメンバーが出張ってくるレベル)。そのため、更に強化した宝剣と、剣の存在に説得力を持たせるためにそれを安置したダンジョンを製作するが、徹夜のテンションで再びやり過ぎた結果として賢者自身が二人の勇者を鍛える羽目になったりもした。
勇者時代には現役勇者板内でも『破壊王トラウマ製造機』『歩くうっかり爆心地』『紙一重オブ紙一重』『勇者認定即白札野郎』などと呼ばれており、自世界での二つ名も『さらにげ破壊神』だった。
「術式オタク」として術式関連の話題に食いつく様は『これだから空中庭園世界の魔術師は(:殿堂入り)』と呆れられることも多い。
フリーターさん
位相軸地球出身。「いたり→なう」。尋常じゃない程にまで異世界に召喚され易い体質で、初登場である「召還陣が現れた」の時点で23回の召喚が行われている。そんな中で手に入れた召喚陣を避けるというスキルは店主・冒険者を驚愕させた。様々な世界に召喚され続けながら名前通りのフリーター生活を続けていたが、バイトを続けるか、新たな召喚に応えるかという問題に対してスレを立てた。
本人としては「誰かの期待に応える」ことには吝かではないが、召喚陣が現れたのがバイトの休憩中だったため悩んでいた。だが、学生の「なぜ元の世界に帰ってるの?」という一言から、これまでに召喚された世界に遺してきたものを思い出し、新たな召喚に応え旅立った。その後、召喚された世界から更に別の世界と新たな世界に召喚され続けている。
当然経験は豊富であるため、そのほとんどが一騎当千であることが語られているが、そのために不憫な思いをしている事もあったという。実は元ハーレム勇者。二つ名も数多く存在するが、総合すると「救世主」となる。
巫女姫さん
狩人さん
女子高生さん
地球国家出身。「なう→いたり」。初登場時は勇者さん。再登場した時には名前が学生と被ってしまったため、さらに変えた。学生と同じ世界の日本に住む、ごく普通の高校生だったが、厳格な身分制度のある異世界・エストラードに突如勇者として召喚されてしまう。王宮と教会から選抜されて付けられたパーティメンバーの仲が最悪でスレを立てた。彼女らは互いに嫌いあっており、なにかというと衝突して「3日に1回の比率でパーティ分裂の危機」となり、「5日に1回は戦闘中に同士討ちしかける」というもの。下手に口をはさむと矛先が自分に向き、前述の身分制度もあり、勇者でありながら最底辺の扱いだった。
元々それまでに勇者召喚の事例がない世界で、魔王討伐の名誉を欲する悪徳国家に捨て駒にされかけたが、勇者互助組合の介入により無事に元の世界へ帰還した。その後もエストラードの動向はずっと心配していたらしく、もし何か動きがあった時に連絡するよう、学生にお願いしていた。親睦会にてウェイトレスさんと初対面を果たしている。
魔法少女さん
位相軸地球出身。「なう」。初登場時は勇者さん。20歳の女子大生だが、妖精国クリムキングダムの使者・カカオ(黒)、ミルク(白)と名乗る二匹の妖精によってほぼ強引に魔法少女にされ、ジャンク帝国の怪人相手に戦うことになり、変身や必殺技の度に決め台詞やポーズを毎回強制的に取らされてしまうという、年齢に全くそぐわない不憫な目に合ってしまう。変身時の名前は「パティシエール・マカロン」で、武器はゴテゴテに装飾された泡だて器のようなもの。勇者としては非常にイロモノなためにしばしば話題に登場してはいじられることも多々で、スレ名も学生によって変更された。その後、新たに立てたスレではジャンク帝国に雇われた新幹部ハイカロリー・ピッツアが「実の母親(曰く、年の割にスタイルは良い)」であることが判明したと伝えられ、元は役者志望だったというはっちゃけた母の姿に更に悩む苦労人。
漫画版では変身前は眼鏡を着用している。親睦会に参加した際には「勇者」といっても大半の者はごく普通と知ってそそくさと帰ろうとしたが、自身の噂話にツッコミを入れたことで身バレしてしまい落ち込んだ。
もやチートさん
平行世界8群出身。「なう→いたり」。初登場時は勇者さん。再登場した時には名前が学生と被ってしまったため、さらに変えた。特に有名という訳でもない大学の工学部に通う「彼女いない歴=年齢」の大学生。本人いわく「インドア派」の「チキン」で「もやし」。
ある日の就寝中に異世界・スタムの神さまに依頼されて同世界に召喚されたが、召喚された際に神さまの手で腹筋が六つに割れた細マッチョの超絶イケメンとなっていた。そのあまりのイケメンぶりに周囲の女性からの注目に耐えられず「こんなチートはいらなかった」というスレッドを立てたが、スレに割り込んできた「召喚先の世界の勇者の身体(美少女)に憑依した」という勇者によってスレ自体はうやむやとなる。
その後、「どうせ注視されるなら観賞用(パンダ)になるより、怪しまれた方がまし」と、漆黒の全身鎧に身を包み勇者活動を完遂する(付いた二つ名は「黒鎧の勇者」)。召喚補正は元の世界に帰ると無効化ないし解除される事が普通だが、元の世界に帰還した際にも姿がイケメンのままだったため混乱する。しかたなく術式を用いて「元々イケメンだった」という認識を周囲に刷りこむが、賢者から「だったら術で以前の姿に化ければ良かったんじゃない?」と指摘されるも後の祭りであった。
親睦会では顔を隠す仮面を着けて現れるが、王子さんや総統さん、国王さんなどのカリスマ組。仙人・剣聖・稀乃鬼ら古参組を見て自意識過剰だったと気付いた。
会社員さん
警備員さん
王子さん
暗殺者さん
女帝さん
店主さん
神官さん
賞金稼ぎさん
流浪の剣士さん
合法ロリさん
剣士さん
魔封の勇者さん
魔王さん
ウェイトレスさん
エストラード出身。「なう→いたり」。初登場時は勇者さん。黒髪・黒眼で背格好が似ているという理由で前述の女子高生の後任として、国から半ば強制的に勇者に祭り上げられたエストラードの新たな勇者。孤児であり、スラム街の親方の下で窃盗を繰り返す生活をしていたが何とか抜け出し、ウェイトレスに就職した。そのため口は悪いが、筋が通った性格で正義感も強い。意識を操られる腕輪を付けられていたが、装着した神父が敬虔で、詠唱の結びに思わず懺悔を呟いたために呪文が完成せず、自由な意識のまま行動できた。王子さんの提案で城内を脱出し、巻き込んでしまった神父と共に隣国へ亡命、王子さんのアドバイスを受けつつ周辺小中国家を纏め上げて連合を結成し、本国に改革をもたらしたため「改革の戦乙女」という称号を得た。しかし「ガラじゃない」という理由でウェイトレス業に戻っており、魔王との戦いにも同行した神父とは婚姻を結ぶという、勇者という身分とはまた違った幸せを迎えている。
星合金ロボさん
平行世界4群の惑星ジャスティス出身。「なう→いたり」。「みんなの笑顔」を守ることを至上命令とする5体の動物型ロボットからなる「正義の変形合体ロボット」。
勇者活動である「悪の帝国・ワルイーゾ」との戦いを終えて、母星への帰還ワープに入ったところで壱号(犬型・合体時は胴体)が異世界「テオン」に召喚されてしまう。壱号一体だけでは戦力不足なため、スレを立てて相談した。フレンド登録をしていた学生によって仲間との連絡はついたものの、戦力不足な(合体変形ができない)のは変わらない状況を打破するべく戦メイドの発案でワープと召喚儀式を同時に行うことで、5体全機(弐号・蛇(腕)、参号・鶏(頭部)、肆号・キリン(脚)、伍号・ペンギン(脚))が集結した。
後にこの騒ぎは賢者の時空調査中のミスが原因だったことが明かされている。
ご隠居さん
ユグド=デバス出身。「なう→いたり」。初登場時は勇者さん。辺境の村に生まれ、御堂での祝福を受ける余裕もなく暮らし続けた。新たな家族が生まれ、ついでに自分もと物見遊山で訪れた町の御堂で祝福を受けた際に自身が勇者だったと知るが、この時点で彼は「72歳」の老人だった(祝福を受けようとしていたのは孫)。
彼の世界では魔王と勇者にハッキリとした相関関係があるのか不明で、彼が死んだからと言って新たな勇者が生まれるのかは分からない。そのため、周囲はすっかり諦め顔でいたが、彼自身はキツイ旅をせずに魔王を殲滅できないものかと魔術の研究をしていたが賢者の協力を得た結果、新たに画期的な魔術体系を完成させてしまい、「新魔術の始祖」と祭り上げられそうになったが何とか誤魔化して隠居している。
探偵さん
鋭能少女ちーちゃんさん、きぃちゃんさん、るーちゃんさん
〈世界の母〉さん
平行世界3群出身の男子高校生。「なう→いたり」。家が貧しく、高校生でありながらバイトをし、弟妹の世話もするなど、家の大黒柱となっているしっかり者。性格も達観している。エミエンウスに召喚されてすぐ、召喚主である依坐(よりまし)の女の説明中に広がった戦火を抑えるため、その大元である火山帝の双子姫の王位争いを、鋭能を使って仲裁。2人に説教をして和解させ、世界を救った。まだ幼い姫達を自身の弟妹に投影させて感情移入してしまい、平行世界3群での生活が終わった後にエミエンウスでの生活を送るという、文字通りの二重生活を送るようになった。鋭能少女達と同じエリート校の高等部(入学できるのは「エリート認定された能力者のみ」なので、学費は無料)に通っており、実は非常に優秀な能力者である事が明かされている。
魔王103斬り勇者さん
ティティルシィ世界出身。「いたり」。初登場時は神託勇者さん。成人を迎える18歳の日に創世神からの啓示を受けて勇者となり魔王退治の旅にでる。5年の月日を掛けて4人の仲間たちと共に地上世界に現れた魔王と大魔王を倒すが、魔界にはまだ倒すべきモノが存在すると知らされる。この時点で仲間の内2人(女剣士、女魔術師)が「婚期を逃す」と戦線離脱。この際になうにて立てたスレッド「勇者なんざ飲まなきゃやってられるか」で前代未聞の書き込みが殺到、組合のシステムがパンクする騒ぎとなる(このことが原因でそれ以前に書かれたスレッドログの多くが消えた)。
魔界において更に多くの「ま王(眞、真、麻etc.各10体づつで合計100体)」を倒し、魔王神の許に辿り着いた時には旅立ってから25年が過ぎていた。魔王神の正体は創世神(兄)の弟神であり、世界を創りだした際に発生した魔の要素を抑え、最終的に勇者に倒される事で浄化するのが目的だった(前述の「ま王シリーズ」を量産したのもその一環)。
本来は勇者に選ばれた際に兄神が「不老不死」を与えておくはずだったが、当時の勇者にとっては「そんなもの貰っても困る」と断っていたため、魔王神の前に立った時には全盛期を過ぎた歳だった。神側から若返り+不老不死を持ちかけられたが、プライドからそれを固辞し、ダメージ回復をしないという条件で「3年かけて」倒した。
最後に創世神の手で故郷に転移させられるが、トータルで28年間留守にしていた故郷の人々にはすっかり忘れられていた。
もふもふマスターさん
平行世界7群出身。「なう→いたり」。初登場時は勇者さん。動物に懐かれやすい性質を持つ。基本的にテンションが高い。
コロム・スタラに召喚され、国からの選抜者達と共に「災(レゾ)」に侵され凶暴化した獣「凶獣(レセン)」を倒す旅に出る。しかし、上記の性質から次々と凶獣達を仲間にしていき、「自分達では力になれない」と選抜者達をリタイアさせてしまう。入れ替わり新たな同行メンバーとなった凶獣達は彼が空腹であることを察して自ら食料となりに行くほど深い忠誠心を持っている。凶獣を大切にしている彼は肉を食べることができず、掲示板では「お肉食べたい」とぼやいていた。
最終ボスである「凶竜(レセン・ドラグ)」までもを手懐け、更に彼の下に続々と凶獣達が集まり一帝国を築き上げてしまったことから、人間国より討伐隊が派遣されるだけでなく、「断罪の鉄槌」による組合及びコロム・スタラ襲撃という、勇者板の実力者が総動員される騒動を引き起こしてしまった。「断罪の鉄槌」襲撃時は「世界の終わり」状態の戦線に凶獣達と共に怯えていたが、そんな状況でも凶獣達が自分を守っていたのを見て、コロム・スタラへの定住を決意した。
古参組
爆裂メイド三人娘
勇者ではあるが、本業はあくまで「メイド」という共通項をもつ3人。
法術メイドさん/ミラ・ローズガーデン
ライラ・ラミス出身。「なう→いたり」。初登場時は法術師さん。どんなピンチでもきゃぴるんとメイド道を貫くのが彼女の正義。音符記号など好んで使う「無常識メイド」。本来は真名(本名)を隠すために勇者板名を使う仕様なのにスレ内で堂々と本名を晒し、ノリが似ている学生からは嫌われている。
王命を受けた勇者に仕えるメイドだったが、法術師としてのレベルは当の勇者パーティ平均の軽く倍、勇者たちが戦うより先に魔物も魔王も倒してしまった。勇者はその事を隠して報告したが、魔王を倒した褒美として与えられる神の祝福を自分が授かり、勇者・国・神殿の面子を潰した結果、国に追われることになる。
スレッド「大ピンチなのです!」を立てて相談するも話が進まず、進退窮まったところ、学生に呼び出されて参加した賢者の協力でライラ・ラミスからサレンダリアに転移した。
固有名の無い勇者
スレッドの名前表記が初登場以来「勇者さん」のままで、最新話時点で固有の物を持っていない勇者はここに記載。
ギャル、武士
平行世界7群出身。「なう」。カラスマータ世界に「対の勇者」として召喚された二人組だが、ギャルは現代日本のコギャル、武士は「日本と言う国名すら知らない過去(と思われる場所)出身。
ギャルはまったく以て緊張感というものが無いお気楽な性格だが、後に祈りによる守護や回復といった術式に目覚める。
武士は召喚された際に愛用の武器を持たずに移動してひどく落ち込んでいたが、賢者が協力して当の武器を転送されてからは物理無双状態となる。その際にギャルから立て続けに各種生活用品を注文され、元世界の自室から任意に転送するアイテムまで作らされた。
その後、なんとか勇者活動を終えて元の世界に帰還する前に親睦会に参加。久々の「米料理」に突進していた。
鮮菜戦士ベジタヴォーン
平行世界4群出身。「なう」。田舎の農家出身で、都会で就職・結婚した兄(長男)に代わって家を継ぐつもりで農業を営んでいる。非常に農業を愛している農家の鑑のような人物であったが、突如現れた「カンキョ・ハカーイ国」から地球を守るため、野菜の妖精によってベジタヴォーンに変身する力を与えられた。しかしその姿は、ゴボウタイツを下地に、ニンジンの篭手・トウモロコシの脛当て・ピーマンの胸当て・カボチャのパンツ・トマトのヘルメットという、本物の質感そのままの心もとない防具を纏った「どう好意的に見ても変態です(後に立てたスレッドのタイトル)」という代物。初めて変身した際に己の姿に愕然とし、妖精に対して「夜に戦わせてほしい」と土下座し、妖精の交渉もあって夜だけ活動するという異色のヒーロー。
魔法少女とともにしばしば話題に登場してはいじられるほか、原作ではその存在を知り、仲間意識を持たれていた魔法少女に漫画版では親睦会で初対面を果たした際「変態」と呼ばれてしまった不遇な存在。
ギャル、武士
平行世界7群出身。「なう」。カラスマータ世界に「対の勇者」として召喚された二人組だが、ギャルは現代日本のコギャル、武士は「日本と言う国名すら知らない過去(と思われる場所)出身。
ギャルはまったく以て緊張感というものが無いお気楽な性格だが、後に祈りによる守護や回復といった術式に目覚める。
武士は召喚された際に愛用の武器を持たずに移動してひどく落ち込んでいたが、賢者が協力して当の武器を転送されてからは物理無双状態となる。その際にギャルから立て続けに各種生活用品を注文され、元世界の自室から任意に転送するアイテムまで作らされた。
その後、なんとか勇者活動を終えて元の世界に帰還する前に親睦会に参加。久々の「米料理」に突進していた。
鮮菜戦士ベジタヴォーン
平行世界4群出身。「なう」。田舎の農家出身で、都会で就職・結婚した兄(長男)に代わって家を継ぐつもりで農業を営んでいる。非常に農業を愛している農家の鑑のような人物であったが、突如現れた「カンキョ・ハカーイ国」から地球を守るため、野菜の妖精によってベジタヴォーンに変身する力を与えられた。しかしその姿は、ゴボウタイツを下地に、ニンジンの篭手・トウモロコシの脛当て・ピーマンの胸当て・カボチャのパンツ・トマトのヘルメットという、本物の質感そのままの心もとない防具を纏った「どう好意的に見ても変態です(後に立てたスレッドのタイトル)」という代物。初めて変身した際に己の姿に愕然とし、妖精に対して「夜に戦わせてほしい」と土下座し、妖精の交渉もあって夜だけ活動するという異色のヒーロー。
魔法少女とともにしばしば話題に登場してはいじられるほか、原作ではその存在を知り、仲間意識を持たれていた魔法少女に漫画版では親睦会で初対面を果たした際「変態」と呼ばれてしまった不遇な存在。
用語
勇者
生誕勇者
召喚勇者
他の勇者からは「世界の行く末を他者に丸投げする」という点から召喚する側を批判する者もいるほか、異世界人であるという理由で召喚勇者を道具扱いする世界もある。
そのため、地球系列世界に限らず召喚勇者に対して前述のように「召喚された世界側に問題がある場合」、組合の認定を受けていて本人が希望すれば「元の世界への送還」、「再び召喚されることへの拒否権」、「召喚されていた間の記憶の消去」などの処置を受けることができる。
前例勇者
成果勇者
能力に関しては魔王も含めて10段階で評価されており、勇者の場合は「武力(物理攻撃力)」「術力(魔法など)」でも区分けされ、平均値である「レベル5」が標準だが、一般人からすると3〜4レベルでも十分化け物レベルである。ごく稀にではあるが、退役勇者も含めて「並みの勇者より強い存在」もいることはいる。勇者の中には、指揮官・指導者・参謀役としての役割を果たしたことで勇者認定を受けた者もいるため「勇者なら強い」という訳でもない。
組合からの勇者認定(脳内でファンファーレが鳴り響く)を受けると意識下にて「組合メニュー画面」を開くことができるようになり、勇者板の閲覧や書き込み、フレンド登録によって特定の相手と連絡をとれる「勇者チャット」を利用できる。また、世界間移動の術式や能力など使えない者でも組合に赴いて多世界の者と直接会うこともできるため、定期的に交流会なども開催されている。
ハーレム勇者
本作においては少なくとも2人(そのうち一人はフリーター)が確認されているが、希少な存在である。
男性陣からは羨望と怨恨と両方の視線を集めており、「ハーレム勇者撲滅委員会(仮称)」なるものまで結成されているが、当事者にとっては深刻かつ理不尽な問題であることも多い。
ハーレム勇者撲滅委員会(仮称)
号令は「ハーレム! 勇者は! 撲滅! 撲滅! ハーレム! 勇者は! 根絶! 根絶! 月夜 ばかりと 思うなよ! ハーレム! 勇者は! 巣に! 帰れ!!」。
メンバーは下記のとおりで、()内は本人達が語る組織名。
学生(ハーレム勇者disり隊☆)
神官(ハーレム勇者根絶会)
軍人(ハーレム勇者殲滅軍)
暗殺者(ハーレム勇者皆○し活動)
行商人(アンチハーレム勇者勢)
学生(ハーレム勇者disり隊☆)
神官(ハーレム勇者根絶会)
軍人(ハーレム勇者殲滅軍)
暗殺者(ハーレム勇者皆○し活動)
行商人(アンチハーレム勇者勢)
また、組織への参加は不明だが、外法師・傀儡師も号令を知っており、店主・光の勇者・遊び人もハーレム勇者を酷く嫌っている。
地球系列世界
一部の例外を除いて、召喚者の多くはごく普通に暮らしていた一般人なので異世界での命懸けの戦いに馴染めるかどうかは両極端であり、戦いの記憶がトラウマになる者も存在する。このことに関しては、普段はおちゃらけている学生ですら同意している。
また、極めて稀な事例だが「召喚された世界をゲームと勘違いして散々荒らしまわった末に元の世界に送り返された」というケースも存在する。この事例は返還後に再召喚された新たな勇者が召喚された世界の人々があまりに自分(勇者)を警戒することから疎外感を感じてスレを立てたことで発覚した。
かろうと住人
死者は生者を引き寄せやすいため、死者と分かるとすぐに専用スレ「かろうと住人だべり場」に隔離される。生者が認可を受けずに書き込むことでかろうと住人と「みなされる」危険があるため、スレは鍵モードであり厳重に注意書きがなされているが、それでも踏み込んでしまう生者は絶えない。かろうと住人のデフォルト名は「勇者すなわち浮遊霊さん」であるため、専用スレ以外に書き込む際は「すなわち○○さん」の部分が文章になるような名前に変えることで生者に偽装している(ちんけなおっさん、ちょこくろわっさん等)。
断罪の鉄槌
「勇者は正義にあらず」というスレを立てた後組合を襲撃し、組合の機能をほぼダウンさせる。襲撃した面子は勤務員と互角で戦えるほどの実力を持ち、賢者ですらも「化け物」と言わしめた。これにより勇者板を一時パニックに陥らせるが、組合襲撃は陽動であり、本当の標的がコロム・スタラのもふもふマスターであることを突き止められる。勇者板の実力者たちがそれぞれ組合の応援、もふもふマスターの防衛に向かい、「人為的な天変地異」をコロム・スタラで起こすほどの大規模戦闘を繰り広げた結果、もふもふマスターへの断罪は阻止されることとなった。
既刊一覧
単行本
各単行本には書下ろし回が含まれている。KASENによる表紙・挿絵に描かれている人物が作中の誰に該当するかは、作者の意向により意図的に明言されていない。
- おけむら(著) / KASEN(イラスト) 『勇者互助組合 交流型掲示板』 アルファポリス、既刊3巻(2013年12月20日現在)
- 2012年9月5日初版発行、ISBN 978-4-434-17276-2
- 2013年1月6日初版発行、ISBN 978-4-434-17534-3
- 2014年1月6日初版発行、ISBN 978-4-434-18733-9
文庫版
著者による後書きが各巻に書き下ろされている。
- おけむら(著) / KASEN(イラスト) 『勇者互助組合 交流型掲示板』 アルファポリス〈アルファライト文庫〉、既刊3巻(2015年8月13日現在)
- 2014年11月28日初版発行、ISBN 978-4-434-19741-3
- 2015年2月27日初版発行、ISBN 978-4-434-20206-3
- 2015年8月28日初版発行、ISBN 978-4-434-20735-8
漫画版
登場人物のデザインは基本的に書籍小説におけるKASENのものに準じ(何名かは新規のデザイン)、漫画としての体裁故に作中で誰がどの外見に相当するかが明確にされている。原作を順繰りに漫画化する形ではなく、幾つかのエピソードを抜き出した形の連載となっている。
- おけむら(原作) / あきやまねねひさ(作画) 『勇者互助組合 交流型掲示板』 アルファポリス〈アルファポリスCOMICS〉、全3巻
- 2014年11月28日初版発行、ISBN 978-4-434-19832-8
- 2015年7月31日初版発行、ISBN 978-4-434-20715-0
- 2016年5月31日初版発行、ISBN 978-4-434-21879-8