北斗 ある殺人者の回心
題材:殺人,ドメスティックバイオレンス,
以下はWikipediaより引用
要約
『北斗 ある殺人者の回心』(ほくと あるさつじんしゃのかいしん)は、石田衣良による日本の小説。
概要
虐待を受け続けた孤独な少年が、愛を知り、そして殺人者となってしまう姿を描いた長編小説。著者の石田衣良は作家デビュー15年目を迎え、自身によるこの作品を「デビュー15周年の結論です」と評した。
『小説すばる』の連載小説として、2009年5月号から2012年10月号にかけて40回に渡り掲載された。当時の著者にとって最長の連載期間となり、また出版された著作は最も厚い書籍となった。
2012年10月に集英社より単行本出版。2015年4月に集英社文庫版出版。
2013年、第8回中央公論文芸賞受賞。
2017年、WOWOWでテレビドラマ化された。
あらすじ
端爪北斗は両親から壮絶な虐待を受けて育った。
父の端爪至高は順調だった高校までの人生から一転、大学受験の失敗をきっかけに挫折の連鎖が始まる。プライドの高さから一つのところで仕事は長続きせず、転職を繰り返すために生活の貧しさは増す一方だった。うまくいかない人生のストレスを妻の端爪美砂子と息子への暴力で晴らし続けた。
北斗が高校一年生の時に、心身を病んだ父が病気で他界する。母との2人暮らしが始まるが、暴力に依存する母は北斗にわざと自らを虐待させるよう仕向け、北斗は母に暴力を振るってしまう。このままでは母を殺してしまうと思った北斗は、過去に名刺をくれた児童福祉司に連絡する。
児童福祉施設への入所を斡旋された北斗は、そこで里親の近藤綾子を紹介され、綾子との新しい共同生活が始まった。綾子の愛情に触れて北斗は初めて心身ともに安定した日々を過ごす。北斗は高校を卒業し、無事に私立大学へ入学を果たした。ところがほどなくして綾子が末期癌であることが判明。北斗は、綾子の里子の一人で姉のような存在である鞠谷明日実とともに懸命な看病を続けた。
入院中に綾子は、学生時代の友人から癌の治療に効くという「波洞水」を紹介される。癌の治癒への望みを託し、北斗は高額な飲料水「波洞水」を綾子に購入し与え続けた。しかし医学的根拠のない詐欺であったことがわかり、その事実を知った綾子は失意のうちに亡くなってしまう。
綾子の死に打ちひしがれた北斗は、飲料水の開発者への復讐を決意し、オフィスへ向かった。しかしロビーで女性事務員に隠し持っていたナイフに気付かれてしまい、気が動転した北斗は事務員と女性看護師を殺めてしまう。
登場人物
端爪北斗(はしづめ ほくと)
端爪至高(はしづめ しこう)
書籍情報
- 単行本:集英社、2012年10月26日発売、ISBN 978-4-08-771464-7
- 文庫本:集英社文庫、2015年4月17日発売、ISBN 978-4-08-745302-7
テレビドラマ
『北斗 -ある殺人者の回心-』のタイトルで、WOWOW「連続ドラマW 土曜オリジナルドラマ」にて2017年3月25日から4月22日まで放送された。全5話。主演は中山優馬。
テレビドラマ化の企画は、瀧本智行監督がWOWOWに提案したものの2回落とされて、実現するまでに4年間かかった。近年はデジタル撮影が主流だが、このドラマではあえてフィルムでの撮影が行われた。瀧本監督は主役オーディションの際に「撮影期間中に痩せること」という条件を出していたが、実際に中山優馬は撮影期間中に12kgも減量し、迫真の役作りを行った。
2017年9月、TCエンタテインメントよりDVD化。
テレビドラマは2018年6月、「バンフ・ワールド・メディア・フェスティバル 2018」ロッキー賞(Drama Series : Non-English Language部門)を受賞した。
キャスト
端爪家
近藤家(里親)
弁護士事務所
生田波洞研究所
小学校時代
中学時代
高校時代
大学時代
拘置所
その他
スタッフ
- 脚本 - 瀧本智行
- 音楽 - 稲本響
- プロデューサー - 岡野真紀子
- 監督 - 瀧本智行
- 制作協力 - 東映東京撮影所
- 製作著作 - WOWOW
放送日
放送回 | 放送日 |
---|---|
第一話 | 3月25日 |
第二話 | 4月 | 1日
第三話 | 4月 | 8日
第四話 | 4月15日 |
最終話 | 4月22日 |
WOWOW 土曜オリジナルドラマ 連続ドラマW | ||
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本日は、お日柄もよく
(2017年1月14日 - 2月4日) |
北斗 -ある殺人者の回心-
(2017年3月25日 - 4月22日) |
宮沢賢治の食卓
(2017年6月17日 - 7月15日) |
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