匣の中の失楽
以下はWikipediaより引用
要約
『匣の中の失楽』(はこのなかのしつらく)は、竹本健治による推理小説。
概要
小説雑誌『幻影城』において、1977年4月から1978年2月まで連載されていた作品で、竹本の処女作に当たる。
探偵小説でありながら探偵小説を否定する、いわゆる反推理小説、アンチ・ミステリーという体裁をとっている。
小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』、夢野久作の『ドグラ・マグラ』、中井英夫の『虚無への供物』といった、いわゆる三大奇書に強い影響を受けており、これら三つの作品に『匣の中の失楽』を加えて四大奇書と呼ぶという見方もある。
ネタバレ
本作は、章ごとに虚実が反転するというメタフィクション的な構成になっている。つまり、奇数章の世界においては、偶数章はナイルズ(片城成)の執筆した実名小説『いかにして密室はつくられたか』の一部であり、偶数章の世界においては、奇数章のほうが『いかにして密室はつくられたか』の一部である。 読者は、現実と虚構に挟まれる酩酊感を味わうことができる。
登場人物
書誌情報
1978年7月に単行本としてまとめられ幻影城から刊行、1983年12月に講談社から文庫版、1991年11月に講談社ノベルスとして再版、2002年10月に双葉社から文庫版が出版されたが、これらはすべて絶版。2015年に講談社から新装版として、再び文庫化された。
国内
- 初出:『幻影城』1977年4 - 12月号、1978年2月号(全10回、1978年1月号は休載)
- (幻影城、1978年)
- (講談社文庫、1983年) ISBN 4-06-183099-6
- (講談社ノベルス、1991年) ISBN 4-06-181587-3
- (双葉文庫、2002年) ISBN 4-575-50847-0
- (講談社文庫、2015年)ISBN 4-06-293279-2 - 新装版
台湾
- 匣中的失樂(小知堂文化事業有限公司、2008年3月)
- 巻頭に傅博(島崎博)による解説「四大推理奇書之四・《匣中的失樂》」。
- 巻末に著者本人の後記(講談社ノベルス版の「あとがき」を訳したもの)。
- 講談社ノベルス版の「著者のことば」、綾辻行人による推薦文も訳されている。
- 巻頭に傅博(島崎博)による解説「四大推理奇書之四・《匣中的失樂》」。
- 巻末に著者本人の後記(講談社ノベルス版の「あとがき」を訳したもの)。
- 講談社ノベルス版の「著者のことば」、綾辻行人による推薦文も訳されている。
関連作品
サイドストーリー
- 匳の中の失楽(『幻影城の時代 完全版』、講談社BOX、2008年12月) - 読みは「こばこの〜」。
原型となった作品
- 静かなる祝祭(『幻影城の時代 完全版』、講談社BOX、2008年12月)
- 人形館殺人事件(『幻影城の時代 完全版』、講談社BOX、2008年12月)
この項目は、文学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:文学/PJライトノベル)。
項目が小説家・作家の場合には {{Writer-stub}} を、文学作品以外の本・雑誌の場合には {{Book-stub}} を貼り付けてください。
- 表示編集