名前探しの放課後
ジャンル:タイムトラベル,
以下はWikipediaより引用
要約
『名前探しの放課後』(なまえさがしのほうかご)は、辻村深月による日本の小説。講談社ノベルスより刊行されている。2008年、第29回吉川英治文学新人賞候補作。
ストーリー
山中の渓谷の吊り橋から高校生が飛び降り自殺をし、麓の池にその遺体が浮かび上がった。通っている高校のその子の机の中に遺書があった。 同じクラスの「依田いつか」は藤見高校に通う男子高校1年生。ある日、ふと気が付くと、そこはいつかの知る3か月前の世界だった。それもクラスの誰かが、自殺したという記憶を持ちながら、自分だけ時間が巻き戻っていた。自殺したクラスメイトの誰かを救うべく、いつかは行動を始める……。
依田いつかはまず、藤見高校で唯一自分と同じ中学校出身で、中学時代に自由研究でタイムトラベルについて取り上げたことのある坂崎あすなに、時間が3ヶ月後戻りした違和感を理解してもらおうとする。更に自身の親友、長尾秀人やその彼女、椿史緒、学年一の秀才、天木敬らにも協力を仰ぎ、自殺者を探し始めることに。 そこでいじめにあっているという河野基という男子生徒が浮かんでくる。しかも、英語の授業でクラス編成が変わる時、彼は依田いつかの机を使用、その机の中に置き忘れたノートの中に「遺書」と本人の「死亡記事」があり、死亡記事の日付は12月24日の深夜、3ヶ月後に自殺する生徒の死亡時間と一致する。そのあと、彼が体育館にわざと閉じ込められるという事件が起こり、みんなで救出。本人は、遺書と死亡記事は、自分の趣味で、死なないための代償行為だと、自殺の懸念を一蹴する。河野の生きる意欲を高めるために、いじめのきっかけを解消するため、みんなでプールで水泳を指導。それが短期間で成果を上げてきたので、坂崎あすなも、一緒に水泳を習い始める。
そこに、坂崎の唯一の肉親である祖父が貧血で倒れたとの知らせが入る。順調に見えていた河野基は、福島で開催される水泳の大会に参加する予定のところ、その参加費と旅費をいじめっ子たちに奪われてしまうが、仲間がお金を貸してくれて参加することに鳴る。 そこで、依田いつかは思い出す。自殺の死亡記事に出ていた名前が、彼の名だったことを。クリスマスパーティの準備を進める依田いつかは、坂崎の祖父から「石のスープ」を作ろうとしていないかと話しかけられ、返す言葉を失う。 水泳に来なくなった河野基をクリスマス・イヴの3日前、彼らは見つけて話をすることができ、みんなは彼の自殺を予防するために見守っていたのだと打ち明ける。
「グリル・さか咲」でのクリスマスパーティはなごやかに終わった。しかし、期末試験の最中、坂崎は祖父が倒れたという連絡で呼び出される。依田は、唯一の肉親の死に立ち会えなかったことが原因で坂崎あすなが自殺することを3ヶ月後の自分の記憶として思い出す。 しかし、坂崎の祖父はなんとか持ち直すことができ、坂崎の自殺は回避され、依田は来年の天木の生徒会長選挙の応援を約束する。
主な登場人物
依田いつか(よだ いつか)
坂崎あすな(さかざき あすな)
長尾秀人(ながお しゅうと)
天木敬(あまき たかし)
河野基(こうの はじめ)
その他の登場人物
松永郁也(まつなが いくや)
章タイトル
前作にあたる『ぼくのメジャースプーン』の章名しりとりの法則(同項目を参照)を第一章のみ受け継ぎ、本作の第一章は「秘密の花園」と名付けられている。以降、上下巻共に、第十一章の「石のスープ」まで、日本国外の童話のタイトルが章名になっている。
冷たい校舎の時は止まる - 子どもたちは夜と遊ぶ - 凍りのくじら - ぼくのメジャースプーン - スロウハイツの神様 - 名前探しの放課後 - 太陽の坐る場所 - ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 - V.T.R. - 本日は大安なり - オーダーメイド殺人クラブ - 水底フェスタ - サクラ咲く - 島はぼくらと - 盲目的な恋と友情 - ハケンアニメ! - 家族シアター - 朝が来る - 東京會舘とわたし - クローバーナイト - かがみの孤城
ロードムービー - ふちなしのかがみ - 光待つ場所へ - ツナグ - 鍵のない夢を見る - きのうの影踏み
図書室で暮らしたい
映画ドラえもん のび太の月面探査記
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