名探偵マーニー
漫画
作者:木々津克久,
出版社:秋田書店,
掲載誌:週刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオン・コミックス,
巻数:全11巻,
話数:全99話,
以下はWikipediaより引用
要約
『名探偵マーニー』(めいたんていマーニー)は、木々津克久による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)2012年38号より2014年36+37合併号まで連載していた。
ぼさぼさ頭の女子高生探偵「マーニー」による推理ドラマを描く。話の焦点はマーニーの謎解きや活躍ではなく、依頼そのものや渦中の人物の方に当たっており、その中で話の中心となる謎をマーニーが暴くが、その先の解決は成り行きに任されることが多い。すなわち「女子高生探偵」という狂言回しにより、不可思議な人間模様が描かれる、という構成になっている。また、多くの探偵もの漫画とは異なり1話完結方式が徹底しており、「メカニック事件」に関するストーリーを除き必ず1話で事件を解決している。ライターの一ノ瀬謹和はミステリの要素よりも、マーニーの依頼者たちが織りなす不思議な人間模様を見どころと推している。
コミックス第1巻発売時には、記念として「名探偵マーニー」オリジナルTシャツが「CHAMPION THE WEB」にて期間限定予約販売された。
コミックス描き下しのおまけ漫画ではテレビドラマ(あるいは映画)としての「名探偵マーニー」を撮影していると見做しての撮影舞台裏やNGシーンが描かれていることもある。
あらすじ
探偵業を営む父を持つ女子高生、マーニー。彼女は自らも友人・知人の依頼を受け、探偵活動を行っていた。その前に次々と現れる奇怪な事件と依頼人。持前の集中力と推理力でそれらを解決していくが、幼少の頃マーニーにトラウマを植え付けた犯罪者「メカニック」の影がちらつき始める。かつての悪夢と決別すべくマーニーは対決を決意、これに立ち向かう。
登場人物
マーニー (Marnie)
ぼさぼさ頭の女子高生探偵。本名は「真音(まりおん)」だが苗字は不明。星座は山羊座。父親のロイド(後述)や教師からも真音ではなくマーニーと呼ばれている。ロイドの探偵業を手伝いながら、自身も周囲の人間から依頼を受けて活動している。
謎解きをしているときは、周囲の呼びかけに反応しないほど集中する「思考世界(シンキングワールド)」に没入する。
主な捜査方法は、まずネットでコミュニティや周辺人物などから聞き込み、あるいはアンケートなどの体裁を取って情報を集めてから、直接の聞き込みや調査で必ず裏をとるというもの。スマートフォンのような携帯端末も愛用しており、情報収集や、まとめた情報のメモやまとめ、更にカメラ機能などを使いこなし、いわゆる「七つ道具」的な使い方をしている。
推理能力や分析能力は高いが学業には反映されず、しかも探偵業が忙しいあまり授業に集中していない描写も多く、学校の成績はかなり微妙。また、身だしなみやファッションも微妙で気を使っていないがその容姿は整っており、男子からの評価は意外に高い。
依頼を受ける際、敬礼しながら「マーニーにおまかせを」で決める。調査費用は、日当5000円、成功報酬として日当3倍額、必要経費別。成功報酬に関しては連載序盤のみで以降は省略されていた。
学校関連
学校名は不明。登場したことのある生徒が学内のシーンでモブキャラクターとして再登場していることも多い。また名前のみ他の生徒の口から挙げられることもある。
いわゆるスクールカーストの描写があり、学内では以下の4つの派閥グループが一般生徒の上で幅を利かせている。派閥間での交流は希薄であり、対立もしていない(対立云々以前に他派閥との接触自体がほとんどない)。複数のグループに所属する生徒もいる。
マーニーは4大グループの上位者とそれぞれ親交があるため、一般生徒からはあらぬ誤解を受けている節もある。
1年
若島津 ゆりか(わかしまづ ゆりか)
波峰 りあ(なみみね りあ)
2年
枯野 忠明(かれの ただあき)
猿頭 晶子(えんどう しょうこ)
犬飼 悠里(いぬかい ゆうり)
スティンガーのナンバー2の女子生徒。学内で裏カジノを開催し、生徒から多額の金銭を巻き上げている。40万円の負債を背負わされた女生徒が自殺未遂を行ったことで、生徒会長から調査依頼が行われたため、マーニーと面識をもつことになる。
4色型色覚という「常人には見分けがつかない色を見分けることができる」特異体質であり、それを利用して背面にマーキングを行ったトランプ(麻雀で言うところのガン牌)を用いたポーカーでイカサマを行っていたが、マーニーに見破られた。以降、マーニーとはやや敵対的な対場をとっていたが、スティンガーのナンバー1に関する事件を通し、不器用ながらも和解した。
ナンバー5財津、ナンバー3姫神と違い、積極的にスティンガー内で派閥化、組織化を行っている。
3年
白鳥 文那(しらとり あやな)
立花 薫流(たちばな かおる)
メカニック関連
メカニック
その他
片岡 雪人(かたおか ゆきと)
久儀 良太郎(くぎ りょうたろう)
光輪 功士(みつわ こうじ)
30年前のテレビ番組『マイティ・ブリット』(劇中劇)で主人公ブリットを演じていた男性俳優。番組終了後に映画会社重役の娘を連れ逃避行をしていた。
新作のヒーロー映画に前述のブリットを復活させる企画があり、ブリット役であった光輪功士の捜索依頼がロイド・インベスティゲーションに持ち込まれる(ただし、大手探偵業者からの下請けの下請けであり、マーニー達の住む町内に光輪がいるところまでは調査済であった)。
その後、俳優業に復帰しており、『マイティ・ブリット』の新作も撮影、リリースされている。
金城 あつ子
マーニーとゆりかの中学時代の友人。通称“嘘つきあっちゃん”と呼ばれ、よく嘘臭い大げさな話をしていたが、皆からは好かれていた。だが、彼女の話は誇張されたホラ話ではあってもまったくの嘘ではなく、そしてその「嘘」の中には「自分は白血病で先が短い」というものが含まれていた。幸いにもそれもまた誇張であり、まだ生きて闘病生活をしている。なお、同じ病院の入院患者として『ヘレンesp』のヘレンがカメオ出演している。
熊耳 静(くまがみ しずか)
書誌情報
- 木々津克久 『名探偵マーニー』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全11巻
- 2012年12月7日発売 ISBN 978-4-253-21848-1
- 2013年3月8日発売、ISBN 978-4-253-21849-8
- 2013年5月8日発売、ISBN 978-4-253-21850-4
- 2013年7月8日発売、ISBN 978-4-253-21851-1
- 2013年9月6日発売、ISBN 978-4-253-21852-8
- 2013年11月8日発売、ISBN 978-4-253-21853-5
- 2014年1月8日発売、ISBN 978-4-253-21854-2
- 2014年4月8日発売、ISBN 978-4-253-21855-9
- 2014年6月6日発売、ISBN 978-4-253-21856-6
- 2014年8月8日発売、ISBN 978-4-253-21857-3
- 2014年10月8日発売、ISBN 978-4-253-21867-2