君のためなら千回でも
以下はWikipediaより引用
要約
『君のためなら千回でも』(きみのためならせんかいでも、英: The Kite Runner、ペルシア語: کاغذپرانباز Kāğazparān Bāzまたはبادبادکباز Bādbādak-bāz)は、アフガニスタンのカーブル出身のカーレド・ホッセイニによる小説。及びそれを原作とした2007年のアメリカ映画。
2003年にアメリカで出版され、日本でも2006年に『カイト・ランナー』の題で出版された。2007年に映画化され、映画の邦題が『君のためなら千回でも』となり、小説もこれに合わせて文庫化の際に改題された。なお、この題は劇中のハッサンの台詞から取られている。
概要
原作小説は2003年に発売され、全世界で800万部以上を売り上げたベストセラー作品。ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストでは64週間ランクインという驚異的な記録を樹立した。作者カーレド・ホッセイニはこの作品がデビュー作である。
マーク・フォースター監督により映画化され、2007年に公開(日本では2008年)。第80回アカデミー賞では作曲賞にノミネートされた。
映画
あらすじ
1978年冬、アフガニスタンの首都カブール。12歳のアミール(ゼキリア・エブラヒミ)は、ハザーラ人の親友ハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)と仲良く遊ぶ日々を送っていた。アミールは父ババ(ホマユーン・エルシャディ)と共に恵まれた生活を送っており、ハッサンは父アリ(ナビ・ターナ)と共にアミールの家で召使いとして働いていた。
恒例の凧合戦の日、子供たちは二人一組で糸巻きと糸の操作を分担して、巧みに糸を操り他の凧の糸を切るのを競っていた。街中の人々が勝敗に熱狂するこの凧揚げで、アミールとハッサンは見事優勝する。しかし、凧を拾いに行ったハッサンは、日頃からハザーラ人のハッサンを嫌っているパシュトゥーン人のアセフ(エラーム・エーサス)たちに襲われてしまう。ハッサンを探しに行ったアミールはその現場を目撃するが、何もできずその場を去ってしまう。それを機に二人の間には距離ができたまま、1979年にソ連によるアフガニスタン侵攻が始まり、アミールは父と共にアメリカへと亡命する。
2000年、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ。アミール(ハリド・アブダビ)と妻ソラヤ(アトッサ・レオーニ)のもとに、アミールの初めての本が出版社から届く。そこへ電話がかかり、アミールはパキスタンにいるラヒム・ハーン(ショーン・トーブ)を訪れ、パキスタンからタリバン独裁政権下の故郷へ向かうことになる。
キャスト
※()は日本語吹き替え
- アミール(青年時代) - ハリド・アブダビ(村治学)
- アミール(少年時代) - ゼキリア・エブラヒミ(津村まこと)
- ハッサン(少年時代) - アフマド・ハーン・マフムードザダ(矢島晶子)
- ババ(アミールの父) - ホマユーン・エルシャディ(谷口節)
- ラヒム・ハーン(ババの友人) - ショーン・トーブ(内田直哉)
- ファリド(タクシードライバー) - サイード・タグマウイ
- ソーラブ(ハッサンの息子) - アリ・ダネシュ・バクティアリ(松元惠)
- ソラヤ(アミールの妻) - アトッサ・レオーニ(若原美紀)
- アリ(ハッサンの父) - ナビ・ターナ
- タヘリ将軍(ソラヤの父) - アブドゥル・カディール・ファロク
- アセフ(青年時代) - アブドゥル・サラム・ユスフザイ
- アセフ(少年時代) - エラーム・エーサス
キャスティングに関して
アミール、ハッサン、ソーラブを演じる俳優には、アフガニスタンの文化的背景や歴史を深く理解している人材を、という監督の思いにより、現地でイメージに合う少年探しが1カ月に及び行われた。スタッフは現地の学校の他、孤児院や爆破で荒廃した場所にも足を運んだと言う。
アミール役のゼキリア・エブラヒミはリセで、ハッサン役のアフマド・ハーンとソーラブ役のアリ・ダネシュとはARO(アフガン救援機構)を通じて出会ったという。3人とも今作が俳優デビュー作品である。
受賞
- 放送映画批評家協会賞:若手男優賞(アフマド・ハーン・マフムードザダ)