善人長屋
以下はWikipediaより引用
要約
『善人長屋』(ぜんにんながや)は、西條奈加による日本の時代小説シリーズ。2012年より刊行されており、既刊3巻。
表向きは善人だが裏稼業を持つ「善人長屋」の住人たちが、すご腕を生かして事件を解決していく様を、人情、コメディー、サスペンスを織り交ぜて描く。
尾瀬あきらの作画によるコミカライズが、『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて、2018年13号から2020年17号まで連載された。
NHK BSプレミアム・BS4K「BS時代劇」でテレビドラマ化され、2022年7月8日から8月26日まで放送された(後述)。
2023年12月24日からNHK総合で再放送中。
登場人物
主要人物
千七長屋(善人長屋)の住人。
加助(かすけ)
書誌情報
コミカライズ
- 原作:西條奈加、著:尾瀬あきら『善人長屋』 小学館 〈ビッグコミックス〉、全5巻
- 2019年03月29日発売、ISBN 978-4-09-860242-1
- 2019年04月26日発売、ISBN 978-4-09-860307-7
- 2019年10月30日発売、ISBN 978-4-09-860455-5
- 2020年04月27日発売、ISBN 978-4-09-860607-8
- 2020年10月30日発売、ISBN 978-4-09-860758-7
テレビドラマ
2022年7月8日から8月26日までNHK BSプレミアム・BS4K「BS時代劇」枠で放送されたテレビドラマ。主演は連続ドラマ初主演となる中田青渚。西條奈加の作品としては、初の映像化となる。
2023年12月24日からNHK総合で再放送中。
あらすじ
キャスト
主要人物
お縫(おぬい)
主人公。生来の勘の鋭さで、初対面の相手が善人か悪人かを瞬時に見分けることができる。
思い付いたことをそのまま言ってしまうなど率直だが、困っている人を見捨てられない優しい性格。
加助(かすけ)
錠前職人。正真正銘の善人。「善人長屋」に人違いで入居してしまう。
人助けが生きがいで、街中で困っている人を見つけては連れ帰り、長屋の住人に助けを求める。
疑うことを知らないため、長屋の住人の裏稼業には全く気が付いていない。
お俊(おしゅん)
お縫の母。きっぷのいい性格。加助の人助けを手伝うよう、長屋の住人をとりなす。
回りくどいことは嫌いだが、様々な立場の相手に優しく寄り添うことができる。
儀右衛門(ぎえもん)
お縫の父。長屋の差配。質屋「千鳥屋」を営んでいる。裏稼業は盗品をさばく系図買い屋(故買屋)。
「千七長屋(善人長屋)」の店子
梶新九郎(かじ しんくろう)
代筆屋。長屋唯一の武士(浪人)。裏稼業は贋作作り。色男で、女が絶えることがない。
文吉(ぶんきち)
兄・唐吉と共に季節の物の売り歩きをする。裏稼業は美人局。
憎まれ口をたたき、お縫とよく言い合う。「おもん」という美女になりすますことができる。
唐吉(とうきち)
文吉の兄。生意気な態度の文吉をよくたしなめるが、実は弟思い。棒術を得意とする。
庄治(しょうじ)
下駄売り。裏稼業は腕っこきの盗人。加助の人助けにも気楽に付き合う。
耕治(こうじ)
庄治の息子。
安太郎(やすたろう)
小間物売り。裏稼業は掏摸(スリ)。男気のある人物。
お竹(おたけ)
菊松の妻。夫婦で煮豆を売っている。裏稼業は夫婦で騙り(詐欺)を行う。お縫のことを可愛がっている。
菊松(きくまつ)
妻思いの優しく小柄な男。昔、自分たち自身が騙りの被害にあった過去を持つ。
半造(はんぞう)
髪結い。裏社会に精通した情報屋で、情報収集能力には長屋の面々からも一目置かれている。
ゲスト
第1話
磯太郎(いそたろう)
日本橋の乾物の大問屋・伊勢屋の若旦那。お小夜を見初めて、縁談を強引に迫る。
お小夜(おさよ)
長兵衛の娘。
伊勢屋との縁談が進む中、巳之助との子の妊娠が分かり、悩んで身投げをするが、加助と安太郎に助けられる。
浜屋長兵衛(はまや ちょうべえ)
神田で塩物商いをしている。安太郎とは昔の仲間。
仕入れ先である伊勢屋から縁談を断れば、今後の取引は断ると言われ困惑している。
巳之助(みのすけ)
仏具職人。お小夜の思い人。伊勢屋との縁談があると知り、お小夜の幸せを考え、身を引き姿を隠す。
安積の治五郎(あさかのじごろう)
「おもん」の計略にかかるが、騙されたと知り善人長屋まで追いかけてくる。
治五郎の子分
第2話
お才(おさい)
簪(かんざし)を盗んだ男の情婦。
お貞(おさだ)
女中。奉公先のお嬢様にいびられ、腹いせに勝手に持ち出した簪を盗まれている。
緋鯉の伝八(ひごいのでんぱち)
お才の夫をお才を共犯に仕立て上げ殺している。
お律(おりつ)
日本橋室町の醤油問屋・廣國屋のお嬢様。
佐竹
同心。お才が名乗り出て、伝八を「履き物屋の亭主殺し」で召し捕っている。
質屋の主人
裏稼業は系図買い屋。加助が泥棒簪を探して訪れる。
質屋の女主人
お才が盗まれた簪を誰かが売りに来ていないか尋ねて訪れる。
伝八の子分
第3話
仙場和氏(せんば かずうじ)
新九郎が郷里で因縁のあった男。
おみち
新九郎と逢引きしていた。何者かに殺され、新九郎に嫌疑がかかる。
榊
同心。
佐吉
岡っ引き。
第4話
相屋吉右衛門(あいやきちえもん) / 三寸の又五郎(さんずんのまたごろう)
商人。正体は極悪の詐欺師。
彦次(ひこじ)
三寸の又五郎に騙される商人。
お雪(おゆき)
彦次の妻。
弥助(やすけ)
第5話
犀香(さいか)
本名は三浦斎之介。直矩の小姓だったが、家老たちに暇をだされ、自ら陰間茶屋に行った。
病気でもう長くなく、お互いに思い合っている直矩に人目会いたいと願っている。
陰間茶屋では、働かされていた文吉(小瓢)を逃がす手助けもしている。
お濠の方(おごうのかた)
苅田家の御台所。噂が一人歩きしていたが、実際には優しく面倒見もよい人柄。
犀香を直矩に会わせてくれ、間を取り持ったお縫たちにも礼を述べている。
直矩とは姉妹のような関係だが仲は良く、それも夫婦の一つの形だと考えている。
苅田直矩(かりた なおのり)
苅田家の当主。体は男性だが心は女性であることをお濠には打ち明けている。
苅田直次(かりた なおつぐ)
直矩の弟。跡目争いをしており、公儀への工作のため国元から大量の小判を運び込ませている。
藤江(ふじえ)
苅田家の中﨟󠄀(女官)。
加助の吹く笛に気付き、屋敷の門前までやって来た犀香(斎之介)たちを屋敷に招き入れる。
鶴松(つるまつ)〈9〉
苅田直矩の嫡男。
役名不詳
第6話
沢渡重(さわたり しげ)
金貸し。雁金貸しのお重と呼ばれている。証文のトリックを使い金を騙し取る。
お佳代(おかよ)
お縫の姉。次吉との婚礼の後、実家には寄りついていない。お重に金を騙し取られる。
次吉(じきち)
お佳代の夫。お縫の義兄。
第7話
お多津(おたつ)
加助の妻。火事で亡くなったと思われていたが、代之吉との繋がりで、今は野州屋に奉公している事が判明する。
夜叉坊主の代之吉(やしゃぼうずのよのきち)
坊主の姿をした残虐非道な悪党。 覚雲(かくうん)という名で祐念寺の住職をしている。
昔は七天の頭の子分で、御法度の博打に手を出し、諫めた兄貴分の喜八朗の足を折っている。
野州屋喜八朗(やしゅうや きはちろう)
昔は七天の頭の子分。代之吉に足を折られた後、頭から手切れ金をもらい一家を辞めている。
野州屋はその手切れ金を元手に30数年懸命に働き、築き上げたもの。
おたま〈3〉
加助とお多津の娘。
七天の甚兵衛(しちてんのじんべえ)
七天一家の頭。子分の代之吉の裏切りのため、火盗改の御用となった。
スタッフ
- 原作 - 西條奈加『善人長屋』シリーズ(新潮社)
- 脚本 - 森下直
- 演出 - 一色隆司、岡田健、相澤一樹
- 音楽 - 住友紀人
- 制作統括 - 樋渡典英(NHKエンタープライズ)、落合将(NHK)
放送日程
話数 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | |
---|---|---|---|---|
BSP・BS4K | NHK総合 | |||
第1話 | 2022年7月 | 8日2023年12月24日 | 錠前破りの大悪党 | 一色隆司 |
第2話 | 7月15日 | 2024年1月 | 7日泥棒簪 | |
第3話 | 7月22日 | 1月14日 | 抜けずの刀 | 岡田健 |
第4話 | 7月29日 | 1月21日 | 嘘つき紅 | |
第5話 | 8月 | 5日犀の子守歌 | 相澤一樹 | |
第6話 | 8月12日 | 雁金貸し | 岡田健 | |
第7話 | 8月19日 | 夜叉坊主 | 一色隆司 | |
最終話 | 8月26日 | 野州屋の蔵 |
NHK BSプレミアム BS時代劇 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
大岡越前6
(2022年5月13日 - 7月1日) |
善人長屋
(2022年7月8日 - 8月26日 ) |
選・赤ひげ3
(※アンコール放送 2022年9月9日 - 10月21日) |
2011年 | |
---|---|
2012年 |
|
2013年 |
|
2014年 |
2015年 | |
---|---|
2016年 | |
2017年 | |
2018年 | |
2019年 |
2020年 |
|
---|---|
2021年 | |
2022年 | |
2023年 | |
2024年 |
|