喧嘩太郎
以下はWikipediaより引用
要約
『喧嘩太郎』(けんかたろう)は、源氏鶏太による日本の短編小説である。単行本は講談社から1958年10月に出版された。
概要
本作を原作として日本映画は1960年(昭和35年)公開、テレビドラマは1958年にKRテレビ(現・TBS)、1959年にNHK、1961年とにTBSテレビでそれぞれ単発放送、1966年にTBSテレビ、1968年に毎日放送・NET(現・テレビ朝日)系でそれぞれ連続ドラマとして放送された。
原作は40ページ程の短編小説であるため、映画版やテレビドラマ版は脚本により内容が大きく異なる。
あらすじ
喧嘩が好きな建築会社の社員 宇野太郎。ある日喧嘩の仲裁に入った太郎は参考人として警察に呼ばれ、供述を筆記していた深沢雪江という婦人警官に惚れてしまった。太郎は雪江を映画に誘う等の行動を開始したが…
映画
日活制作・配給により1960年8月10日に公開された。主演は石原裕次郎が務めた。
喧嘩っ早いことから「喧嘩太郎」と異名された宇野太郎が主人公。太郎は大学卒業後、東京・丸の内の「第百商事」に入社。早田社長、大竹外国部長ら上司に揉まれ、ライバル会社東洋物産とそこの秘書課長・五井と対し、そして婦人警官・深沢雪江と東洋物産岩下社長の令嬢・秀子と知り合う。仕事に恋にいそしみながらも、時に会社間の難題・陰謀に立ち向かい体当たりで解決するべく奔走する太郎の姿・武勇伝を明朗に描いた。
キャスト
- 宇野太郎:石原裕次郎
- 深沢雪江:芦川いづみ
- 万弥:白木マリ
- 岩下秀子:中原早苗
- 三村:二谷英明
- 岩下隆介:三津田健
- 大竹部長:芦田伸介
- スリ:藤村有弘
- 北浦課長:東野英治郎
- 須山委員:安部徹
- 桐林委員:内藤武敏
- 浅岡:松本染升
- 松井貿易大臣:深見泰三
- 早田社長:嵯峨善兵
- 五井秘書課長:神山繁
- 横山局長:山田禅二
- 谷村:武藤章生
- 寿司屋の親父:河上信夫(河上喜史朗)
- ミカ:天路圭子
- 節子(岩下の妻):広岡三栄子
- 待合の女将:三崎千恵子
- 予算委員長:武田正憲
- 宇野の同僚:河合健二
- 寿司屋の妻:福田トヨ
- 主任:衣笠一夫(衣笠真寿雄)
- 留置場の警官:八代康二
- 山本:木島一郎
- 第百商事社員:神山勝
- 元締の仲間:玉村駿太郎
- 健二(岩下の息子):島津雅彦
- ハンニャの勘吉:黒田剛
- 記者:英原穣二
- ハンニャの勘吉の仲間:瀬山孝司
- 山本の子分:高田保(矢頭健男)
- お化け屋敷係員:近江大介
- 元締の仲間:榎木兵衛
- 宇野の同僚:柳瀬志郎
- 野球の試合の主審:小柴隆(小柴尋詩)
- 元締の仲間:上野山功一、水木京二(水木京一)
- レストランのボーイ:川村昌之
- 記者:松丘清司
- 山本の子分:川辺健三
- ハンニャの勘吉の仲間・元締の仲間:二階堂郁夫
- 宇野の同僚:山中大成
- 記者:久遠利三
- 渡のり子
- 出入りの洋服屋:青木富夫
- 第百商事社長秘書:木城ゆかり
- 行きつけの居酒屋の娘:久本登紀子(香取環)
- パチンコ店の店員:福田文子
- 殴り倒される選手:渡井嘉久雄
- ハンニャの勘吉の仲間:若松俊二郎
- 宇野の同僚:大須賀更生
- ハンニャの勘吉の仲間:石丘伸吾
- 山本の子分:本目雅昭
- 宇野の同僚:加村裕之
- 岩下のハイヤー:三宅洋
- 小学校時代の宇野:佐藤幸平
- 山本和男
- 中学校時代の宇野:三浦和義
- 松谷好美
- 勝沢孝由
- レフェリー:阿部幸四郎
- パーティーの客:真理アンヌ
- 技斗:峰三平
スタッフ
- 監督:舛田利雄
- 原作:源氏鶏太
- 脚本:松浦健郎
- 企画:高木雅行
- 音楽:真鍋理一郎
- 撮影:山崎善弘
- 美術:坂口武玄
- 録音:神谷正和
- 照明:藤林甲
- 編集:辻井正則
- 技斗:峰三平
- スチール:井本俊康
- 助監督:河辺和夫
- 製作主任:中井景
主題歌
『喧嘩太郎』 歌:石原裕次郎(作詞:大高ひさを 作曲:真鍋理一郎)
テレビドラマ
1958年版
KRテレビ(現・TBSテレビ)において、毎週火曜日20:00 - 20:30の時間帯で1958年5月6日と5月13日の2回に亘って放送された。
キャスト
- 宇野太郎:舟橋元
- 高田稔
- 佐山俊二
- 田代百合子
- 池田生二
1959年版
NHKの、日曜日20:15 - 21:00の『お好み日曜座』の枠で1959年10月18日に単発放送された。
キャスト
- 宇野太郎:フランキー堺
- 深沢雪江:馬渕晴子
- 秋山:庄司永建
- 紀子:佐々木すみ江
- 後藤陽吉
- 島田友太郎
- 常田富士男
- 山本勝
- 柴田秀勝
- 星野和正
- 池田生二
スタッフ
- 原作:源氏鶏太『喧嘩太郎』
- 脚本:長瀬喜伴
- 制作:NHK
1961年版
TBSテレビの、日曜日21:00 - 21:30の枠で1961年4月16日に『源氏鶏太シリーズ』(理研光学工業(現:リコー)一社提供)として単発放送された。TBSでは、1958年以来3年ぶりに同作の放送となった。
キャスト
- 宇野太郎:天知茂
- 小山明子
- 小林寛
- 佐山俊二
- 三原浩
1966年版
TBSテレビの、ハナ肇・植木等・谷啓・藤田まことが2ヶ月交代で主役になるドラマ『おれの番だ!』(月曜21:30 - 22:00。ロート製薬一社提供)の第13回目に放送された。1966年2月14日から同年3月21日まで6回に渡って放送、TBS版では唯一の連続ドラマである。
谷啓が主役を務め、当時同局で放送中のテレビアニメ『オバケのQ太郎』でオバQの声を担当した曽我町子が顔出し出演した。脚本はクレージー映画の田波靖男が担当した。
キャスト
- 駒太郎:谷啓
- 有田文子(アパートの隣人):横山道代
- 深沢雪江:梓みちよ
- 幸子(飲み屋の女):曽我町子
- 桑山正一
スタッフ
- 脚本:田波靖男
- 演出:森伊千雄
1968年版
毎日放送・NET(現・テレビ朝日)系列において、毎週木曜日20:00 - 20:56において全26回が放送された。モノクロ放送であった。杉良太郎の現代劇主演作である。
原作とは設定が変わり、主人公の名前は「大門大太」となった。大太は「岡山の寺『大門寺』の息子で、地元の鬼平建設岡山支社に勤務していたが、東京本社へ転勤が決まり、剣道道具を入れた大きなカバンを持って上京する」というストーリー設定である。大門大太の他、亀村兵治、尾山沢子、ユリ子などの登場人物の名前は同じ源氏鶏太作品の『天下を取る』から流用したものである。
キャスト
- 大門大太:杉良太郎
- 島津英吉:和田浩治
- 亀村兵治:砂塚秀夫
- まり玉:久里千春
- 尾山沢子:山本陽子
- ユリ子:磯野洋子
- 映子:松原智恵子
- 大門春海(大太の父):笠智衆
- 鬼平五左衛門:進藤英太郎
- 尾山一郎:大坂志郎
- 西野課長:藤村有弘
- 沢村貞子
- 上田吉二郎
- 南条:宍戸錠
- 若子:橘和子
- 西恵子
- 吉沢京子
- 牟田悌三
- 松本克平
- 山川ワタル
- 津田亜矢子
スタッフ
- 原作:源氏鶏太
- プロデューサー:林本博佳
- 脚本:窪田篤人、石森史郎、田波靖男、才賀明
- 音楽:山本直純
- 監督:柳瀬観、丹野雄二、斎藤和三郎、馬越安彦、遠藤三郎
- 制作:毎日放送、日活
サブタイトル
話数
放送日
サブタイトル
脚本
監督
ゲスト
1
1968年10月3日
喧嘩太郎登場!
窪田篤人
柳瀬観
2
10月10日
意気に感ず
石森史郎
3
10月17日
緊急出張
田波靖男
丹野雄二
4
10月24日
海外へ雄飛せよ
斎藤和三郎
5
10月31日
摩天楼に賭けろ!
石森史郎
三井弘次、沢宏美、藤岡重慶、北竜二
6
11月7日
ライバルを倒せ!
窪田篤人
7
11月14日
慰安旅行・不安旅行
田波靖男
柳瀬観
石井富子
8
11月21日
嵐に向かって立つ
石森史郎
河村弘二、青山恭二、高野ひろみ、木島一郎
9
11月28日
俺にまかせろ
窪田篤人
柳家小さん、川口晶
10
12月5日
金髪台風
柳家小さん
11
12月12日
素晴らしきプレゼント
丹野雄二
12
12月19日
花のキックボクサー
石森史郎
柳瀬観
沢村忠
13
12月26日
舞いおりた天女
窪田篤人
丹野雄二
14
1969年1月2日
一世一代大仕事
才賀明
西尾三枝子、吉田義夫
15
1月9日
城を建てる
西尾三枝子、伊吹吾郎
16
1月16日
男ならやってみな!
石森史郎
馬越安彦
多々良純
17
1月23日
飛び出せ! 青空へ
才賀明
18
1月30日
アンデスの娘たち
高杉早苗、青野平義
19
2月6日
あっぱれ女ごころ
石森史郎
見明凡太朗、生田三津子、堀越節子
20
2月13日
正義の連続キック
才賀明
遠藤三郎
森健二、沢村忠
21
2月20日
銅像とシャンデリヤ
22
2月27日
その手にのるな!
春日章良、折田一郎、玉村由美
23
3月6日
悲しきは大安吉日
石森史郎
杉江廣太郎
24
3月13日
おお! アイ・ラブ・ユー
長沢大
25
3月20日
夕焼け小焼けで喧嘩して!
才賀明
柳瀬観
26
3月27日
結婚します
石森史郎
高津住男
参考文献
- 毎日新聞、朝日新聞、読売新聞 各縮刷版
- 週刊TVガイド