団塊の世代 (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『団塊の世代』(だんかいのせだい)は、1976年から総合月刊誌『現代』に連載した堺屋太一の近未来小説。
概要
4つの物語から構成されている。それぞれの物語は時代も登場人物や事件も全く関連性がない。共通点は各々の物語の主人公が1947年(昭和22年度)から1949年(昭和24年度)に生まれた団塊の世代の大卒ホワイトカラーであるということ。他の世代と比較して膨れ上がった人口の塊がテーマとなっている。
物語
第一話 与機待果
堺屋が小説を執筆した1975年当時、コンビニエンスストアが日本にはほとんど存在せず、後に業界大手の役員が堺屋に問い合わせに来たと、後年語っている。
堺屋が小説を執筆した1975年当時、コンビニエンスストアが日本にはほとんど存在せず、後に業界大手の役員が堺屋に問い合わせに来たと、後年語っている。
第二話 三日間の反乱
第三話 ミドル・バーゲンセール
第四話 民族の秋
登場人物
- 富田茂樹 - 第一話主人公。A電機工業社長室企画課長。団塊の世代。出世コースに乗り、A電機工業のコンビニ進出企画に携わるが、後に自身がコンビニ店長として出向された。
- 大倉誠造 - A電機工業社長。
- 吉藤順二 - A電機工業社長室長。
- 福島博正 - A電機工業東北支店長。富田と同期。その後、コンビニ店長として出向された。
- 白石清志 - 第二話主人公。K自動車工業総務部総務課付課長。団塊の世代。
- 藤尾泰佑 - K自動車工業総務部次長。上層部も直言する気骨の持ち主で中堅以下の社員の人気を集める。関東工場跡地売却反対派。
- 荒巻修一 - K自動車工業総務部総務課付課長。白石より一年後に入社。
- 川北 - K自動車工業総務部長。上に弱く下に強い小役人タイプ。関東工場跡地売却推進派。
- 豊原 - K自動車工業副社長。N銀行から出向し、会社の実権を握る。関東工場跡地売却推進派。
- 野坂良雄 - 第三話主人公。N銀行調査第三部副長。団塊の世代。
- 鈴木正弘 - N銀行調査第三部部長。
- 佐野明 - N銀行長期経済調査課課長。
- 小谷昭一 - N銀行調査第三部主席副長。
- 大園美貴 - N銀行調査第三部女性行員。京都大学経済学部卒業。
- 福西裕次 - 第四話主人公。総理府老人対策事業担当参事官。1948年生まれの団塊の世代。
- 大友勝利 - 福西の部下の若いエリート官僚。
- 伊藤重雄 - 大蔵省主計局主計官。福西と同期。
参考文献
- 堺屋太一『団塊の世代 新版』文藝春秋〈文春文庫〉、2005年4月、5-24頁。ISBN 4-16-719320-5。