堕天作戦
漫画:堕天作戦
作者:山本章一,
出版社:小学館,
レーベル:裏少年サンデーコミックス,
発表期間:2015年,2月20日,
巻数:既刊7巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『堕天作戦』(だてんさくせん)は、山本章一による日本の漫画。「裏サンデー第3回連載投稿トーナメント」優勝作品。2015年2月20日より小学館のウェブコミック配信アプリ『マンガワン』で、2015年2月27日より『裏サンデー』で連載。WEB漫画総選挙2019第3位。
概要
遙か未来、人類と魔族の戦争が繰り返される世界で、さまざまな人物と出会いながら流浪を続ける不死者アンダーの旅路を描いたダークファンタジー。
2014年8月6日から同年11月14日にかけて開催された「裏サンデー第3回連載投稿トーナメント」にて得票数1位を達成し、裏サンデーにおける連載権を獲得した。作者本人の都合により月刊連載で、2015年より連載開始。
2019年8月、Web漫画総選挙2019にノミネート。同月20日、中間発表にて得票数3位と判明。中間発表の結果を受け、今まで電子書籍のみでの販売だった5巻の紙の単行本発売および既刊の重版が決定された。 同年10月17日、WEB漫画総選挙2019にて最終結果が発表され、第3位を獲得した。
2020年2月より休載が続き、2022年10月31日をもってマンガワン・裏サンデーともに掲載が終了。作者からは電子書籍の形で作品を継続する旨が告知された。
2022年12月、Amazon Kindleにて1〜4巻の改訂版発行。
2023年1月、Amazon Kindleにて5巻の改訂版発行。
あらすじ
遠い未来、300年にも渡る人類と魔人の抗争の中で、ある人間の男が魔軍の捕虜となる。所謂「不死者」であったその男アンダーは、2年間ありとあらゆる拷問・処刑を試みられたが、そのたびに驚異的な再生能力で復活を果たしていた。
アンダーは戦争の道具として利用され続けるうちに人間らしい感情を失っていたが、魔人の研究者レコベルの言葉をきっかけに生きる意志を取り戻し、自身の不死性の謎と天上に浮かぶ構造体「星」の謎を解明するために各地を放浪するようになった。魔人国家ダルガパルに所属するギンカ隊の女兵士たち、樹海で世界の謎を研究する不死者のゾフィア、人魔混合の新興勢力・戴天党で不死者を探すシバなどとの邂逅の中で、アンダーは徐々に人間らしさを取り戻しながら「星」にまつわる世界の秘密に迫っていく。
そのころ、戴天党に雇われた傭兵ルビーの無差別爆撃によって、戴天党はダルガパル及び人間陣営のクメル軍閥と敵対することになった。また、爆撃直後に誕生した魔竜騎兵の処遇を巡り、ダルガパルと魔人国家ハイデラバードは緊張状態に陥る。ハイデラバードが人間陣営を離脱したメイミョー技研団と同盟を結んだことにより、300年来の人魔2大陣営の対立構造は崩れた。さまざまな政治的思惑が絡み合った結果、ダルガパルとハイデラバードの全面衝突を前に、ダルガパル軍と戴天党、戴天党とハイデラバード - メイミョー連合軍との戦いが勃発する。
2つの戦いで敗北した戴天党は、コサイタス総統の禁忌廃術でクメル軍閥の大規模進軍を阻止するも苦境に陥る。アンダーは、レコベルに関する情報を得て、素性を隠して戴天党に潜入する。
登場人物・団体
魔軍枢機国
世界連合軍
人間陣営の連合軍。
メイミョー技研団
人口は600万人程度。高い科学技術力を売り込み、人間陣営であるが魔人との協力も惜しまない。国家となる前は人間陣営で軍事研究・開発を行う特区だった。世界連合軍残留派と離脱派との内部対立が絶えない。作中で人間陣営を離脱し第三勢力となる。
第三勢力
魔人陣営にも人間陣営にも属さない人魔混合の勢力。
戴天党
テロ集団、犯罪組織等さまざまに噂される団体。党員は5万人、支配領域の人口は100万人を超える。
コサイタス / ビル・スミス
シバ
ナサニエル・ギョーマン
コサイタス / ビル・スミス
シバ
ナサニエル・ギョーマン
その他の登場人物
用語
不死者
怪我や老いで死ぬことはないが、石で固めて埋められた結果、60年経過後に消滅が確認された事例がある。他にも肉体の死亡を防ぎつつ拘束することで無力化される場合がある。
前線でも都市部においても、殆どの者には与太話や都市伝説ではないかと疑われている。
魔人
人間とは可視領域や可聴範囲、好みの匂いや毒物耐性、時間感覚などが異なるため、感性の大半を共有できないという。また一般に、超人機械の振る舞いへの不信感から宗教を信仰しない。
元は人間の支配下にあったが地球環境の変異に乗じて蜂起し、金属を腐食させる「腐鉄菌」を撒いて科学文明を崩壊させた。以来300年にわたって人間との戦争を続けている。腐鉄菌が兵器類をむしばむ作中世界において魔法という圧倒的なアドバンテージを誇り、人間に対して優位に戦争を進めている。その一方で世代交代の周期が早く、一度は確立した技術も容易に失われてしまう。
作中ではインド亜大陸が魔人の勢力下にある。
魔法
魔法が使える者を「魔法使い」や「術士」と呼ぶ。魔法の種類や力量は個人差が激しく、中には竜と単独で渡り合うほどの者もいるものの、九割は軍事的な登用に足らない。魔人国家群は魔力偏重社会であり、扱える魔法の種類によって個人の地位が左右され、魔力の有無による経済格差も問題となっている。
幼体成熟
家庭や子供を作れないためか仕事や趣味に生きる者が多い。
人間
かつては高度な科学文明を築いていたが、人知を超えた存在たる「超人機械」を生み出し、万物の霊長から転落した。支配下にあった魔人の蜂起に対して世界連合軍を結成したものの、魔人側が腐鉄菌を散布したことによって科学文明は崩壊、超人機械も行方をくらまして今に至る。
魔法を扱う魔人に個々の戦闘力では劣るものの、魔人にまさる知略で対抗している。兵の装備はほとんどが剣や槍といった前近代的なものであり、兵器類の大量生産と普及に向けては腐鉄菌の存在が障害となっている。メイミョーや戴天党などでは人間の技術力と魔人の魔法を組み合わせた技術開発を進めており、魔人なしでは復興した科学技術の維持ができないと見なす向きもある。
汚染が軽度だった東南アジアに世界中から移民が殺到し、人間同士による争いが続いた。作中ではインドシナ、オーストラリアなどが人間の勢力下にある。
超人機械
今現在その姿を見せることはなく、隠れているだけ、腐鉄菌にやられた、次元の彼方へ旅立ったなどとさまざまに推測されている。
超人機械を打倒するために行われた数々の試みが「堕天作戦」と呼ばれる。
腐鉄菌
先史時代の戦争のさなかに魔人によって撒かれ、それまで人間優勢であった戦況を大きく覆すとともに、科学文明を崩壊させた。
竜
飛行する際はうつぶせ、着陸や白兵戦闘時には二足歩行の体勢になる。また、ロケット魔法は地上では強力な遠隔攻撃手段に変わる。
特定の人間や魔人に「歌」を介して求愛し、触手を用いて擬似的な交尾を行う個体もいる。竜に選ばれた者「魔竜騎兵」だけが情で操ることができる。
作中のアメリカ大陸で繁殖している。
魔竜騎兵(ドラゴンライダー)
大型兵器の失われた作中世界において、魔竜騎兵の操る竜は時に「戦場の帝王」と呼ばれるほどの圧倒的な力を誇る。希少な航空戦力として政治的に高い価値を持つ戦略兵器でもあり、その存在は国家間のパワーバランスにも影響する。
怪蟲(かいこ)
「馬怪蟲」「熊怪蟲」「亀怪蟲」などは騎乗しての移動手段として利用され、緊急時には食料にもなる。そのほか竜のロケット魔法の炎にも耐える肉厚を持つ「豚怪蟲」、酒類の原料となる「柿怪蟲」「桃怪蟲」、生活照明の役割を持つ「蛍怪蟲」が存在。直立し前肢で道具を掴める「鬼怪蟲」が新開発された。
作中のアフリカ大陸では怪蟲が跋扈している。
鵺
制御脳
改造人間(トランスヒューマン)
また、戦地ではメイミョー特装戦隊の代名詞でもある。
クローン
樹海
作中ではイスパノ - サーデリー間、セイロンの付近などにあることが判明している。
星
ビリオンルピー
また、戴天党支配地域では「スターチップ」での取引も行われ、1スターチップが300ビリーに相当する。魔人の間では「ギルダ」が流通している。
地理
戴天党領
戴天市
イスパノ
BBQ HABANOS
イスパノ
BBQ HABANOS
イスパノ
BBQ HABANOS
イスパノ
BBQ HABANOS
サーデリー
サーデリー
日本帝国
書誌情報
- 山本章一 『堕天作戦』 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉、既刊5巻(2019年10月11日現在)
- 2015年12月11日発売、ISBN 978-4-09-126680-4
- 2016年10月19日発売、ISBN 978-4-09-127383-3
- 2017年12月19日発売、ISBN 978-4-09-128057-2
- 2018年9月19日発売、ISBN 978-4-09-128547-8
- 2019年10月11日発売、ISBN 978-4-09-129487-6
- 山本章一 『堕天作戦』 Kindle版〈個人出版〉、既刊5巻(2023年1月4日現在)
- 2022年12月21日発売、 ASIN: B0BQWG4F5B
- 2022年12月22日発売、 ASIN: B0BQXFN3QV
- 2022年12月22日発売、 ASIN: B0BQXDV94S
- 2022年12月22日発売、 ASIN: B0BQXDDSTB
- 2023年1月4日発売、 ASIN: B0BQVM2RGV
- 2023年4月22日発売、 ASIN: B0C397VQDM