塗仏の宴 宴の始末
以下はWikipediaより引用
要約
『塗仏の宴 宴の始末』(ぬりぼとけのうたげ うたげのしまつ)は京極夏彦の長編推理小説・妖怪小説。百鬼夜行シリーズ第七弾である。『塗仏の宴』は『宴の支度』と本作『宴の始末』との二部作となっている。
書籍情報
- 新書判:1998年09月、講談社ノベルス、ISBN 4-06-182033-8
- 文庫判:2003年10月、講談社文庫、ISBN 4-06-273859-7
- 分冊文庫判:2006年5月、講談社文庫、 ISBN 4-06-275395-2、 ISBN 4-06-275396-0、 ISBN 4-06-275397-9
あらすじ
関口巽は殺人容疑で逮捕。榎木津礼二郎と木場修太郎は行方不明。中禅寺敦子は何者かに連れ去られてしまう。そんな中、京極堂の指示で事件のキーパーソンらを集めるべく、青木文蔵、鳥口守彦、益田龍一の三人は静岡県韮山に足を運ぶ。しかし時既に遅く、「成仙道」、「韓流気道会」、「太斗風水塾」、さらに華仙姑処女、藍童子、尾国誠一らが続々と韮山に集結し、さらには地元警察も巻き込んで大乱闘を繰り広げていた。そんな中、京極堂もまた川島新造らを伴って韮山へと向かう。消滅した村、「戸人村」。そこに数千年前から居るという不老不死「くんほう様」とは一体何者か。村人五十人鏖殺事件は本当にあったのか。様々な謎が解きほぐされ、ついに姿を現した黒幕、「ゲーム判定者(ジャッジ)」と京極堂の戦いが始まる。
登場人物
主要登場人物は百鬼夜行シリーズを、『宴の支度』からの登場人物は当該項目を参照。
村上 貫一(むらかみ かんいち)
静岡県警下田署の刑事。愛称は「カンさん」。35歳。
紀州熊野の貧しい兼業農家に生まれ、家業を継ぐものだと父に従って生きてきたが、20歳の時に6歳下の弟の兵吉が家出し、父から付和雷同の軟弱者と殴られたのを契機に家族を捨て、世話になった山辺の故郷の下田に移り住む。14年前に結婚、途中6年間兵役に取られて6年前に復員し、戦後は警官になり下田署の刑事課に配属される。
血が繋がらないとは云え我が子を慈しむ意志はあったが、戦争で精神に受けた傷の影響や、復員した時には6歳になっていたために上手く接することができず、家庭を蔑ろにして 6年間一度も休暇を取らずに仕事に没頭していた。己の出自を知り逆上した息子に文鎮で殴られて昏倒し、息子が家出したことで遂に妻との関係性も崩壊してしまう。
村上 隆之(むらかみ たかゆき)
村上 福一(むらかみ ふくいち)
山辺 唯継(やまべ ただつぐ)
河原崎 松藏(かわらざき まつぞう)
保田 作治(やすだ さくじ)
保田 百合子(やすだ ゆりこ)
木場 サキ(きば サキ)
黒川 玉枝(くろかわ たまえ)
司 喜久男(つかさ きくお)
福(ふく)
木村 よね子(きむら よねこ)
用語
『宴の支度』からの登場用語は当該項目を参照。