夜を守る
舞台:上野,
以下はWikipediaより引用
要約
『夜を守る』は、石田衣良の小説。青春ミステリー小説。
2008年2月に双葉社から単行本。2010年5月には双葉文庫から文庫本が刊行された。東京の上野で、変わり映えのない日常に飽き飽きした若者らが、アメ横の夜の治安を守るガーディアンエンジェルス(略称はガーディアン)を結成し活動する姿を描く。
あらすじ
プロローグ
誰に頼まれたわけでもなく、アメ横で自転車を整理し、ゴミを拾い、酔っ払いを介抱するボランティアを行う老人。その人物に「4年前の12月12日に何をしていたか?」と声を掛けられたことから、川瀬繁の変わり映えのない日常は、急激に色付いてゆく。繁は昔馴染みの友人、サモハンとヤクショ。そしてひょんなことから加わったユキオと共に、ガーディアンエンジェルスとして活動を始める。
アメ横の女
4人が集まる馴染みの店「福屋」に来店した女性、レイカ。謎めいた魅力に4人は惹かれるが、彼女には人に言えない秘密があった。
グリーンハウス
ゴミとして出された不用品の家電を集め、修理し、外国人相手に安く売るリサイクルショップ・グリーンハウス。集め過ぎた家電がゴミ屋敷と誤解され、行政からは強制執行を言い渡される。困り果てたオーナーのサキ婆が頼った先は?!
Xペリエンスの姫
地道に活動するガーディアンの働きが徐々にアメ横の人々に認知され始めた。そんな彼らの元に、顔なじみのレイカから相談事を持ちかけられる。紹介された彼女の知り合いの売れっ子のキャバ嬢・ハルミの依頼は、自信を失くし引きこもりのヒモになり下がった彼氏のミノルを、何とかしてほしい。ということ。
夜のジャングルクルーズ
上野の風俗店でペンキが撒かれるなどの嫌がらせが多発した。被害を受けた店は地元の暴力団・城東天童会の息がかかった店ばかり。面子を潰された親分は「犯人を捕まえてこい」と組員に号令を出すが、穏便に済ませたい若頭補佐の永川と、名を上げたい渉外部長の田上から、犯人探しの協力をガーディアンは同時に依頼されてしまう。
雨に踊れば
アメ横の路上で踊る2人の女の子・ミサリサとガーディアンは知り合いになる。ダンスバトルを目前に控えたある日、ミサと連絡が取れなくなったリサは、アポロの携帯に助けを求める連絡を入れる。「わたし、一人で困っているんだけど」
夏の自警団
後継者不足に悩むアメ横の輸入雑貨の名店・コズミック。店主の相良と面識のあるサモハンは店を任せられる人材として、アポロを紹介するが、相良から出された、店を譲る条件はとんでもないものだった。
アメ横ランナバウト
福島で暮らす増井老人がアメ横に姿を現した。アポロ達がガーディアンを結成し、かつての自分と同じように、彼らが自転車を片付け、町を良くしようとする取り組みを行っている事を知り、増井老人は手元に届いた差出人不明の手紙を見せる。それは4年前に起きたある出来事の真相を知る者の、懺悔の手紙だった。
登場人物
ガーディアンエンジェルスのメンバー
橋本 良明(はしもと よしあき)
服部 要(はっとり かなめ)
上野の人々
書籍情報
石田衣良『夜を守る』
- 単行本:2008年2月、双葉社
- 文庫本:2010年5月16日発売、双葉文庫、ISBN 978-4-575-51349-3