夜逃げ屋本舗
以下はWikipediaより引用
要約
『夜逃げ屋本舗』(よにげやほんぽ)は、光和インターナショナル制作の映画、および同社製作で日本テレビ系列にて放送されたテレビドラマシリーズ。
概要
多重債務者の逃亡や隠匿のバックアップを合法的に請け負う“夜逃げ屋”の活躍を描くアクション・コメディ。劇場映画として3作品が製作された後、日本テレビ系にてテレビシリーズ化された。
借金の返済方法、自己破産、契約不履行、信販会社の強み、街金の実情など金融界の裏話や法律・専門的な解説なども盛りこまれており、ハウツー的要素も強い。映画版、テレビドラマ版とも中村雅俊が主演を務め、映画版は一貫して原隆仁が脚本・監督を務めた。映画版には消費者金融問題に詳しい宇都宮健児弁護士が協力しているほか、夜逃げを題材とした小説『夜逃げ屋』(幻冬舎刊)の著者である羽鳥翔が協力した。
組織
夜逃げ屋本舗
- ライジングサン(Rising Sun)
- 源氏が経営する経営コンサルタントオフィス兼夜逃げ屋(映画版では2作目以降に源氏が旗揚げした自己破産専門の代書屋)。ドラマ版では捕まえ屋・田上のせいで夜逃げ屋であることがばれてしまい、消滅。その後、「新・夜逃げ屋本舗」で社長である源氏以外の社員を一新してリサイクルショップとして復活した。
- ミッドナイト・ラン(Midnight Run)
- 源氏が運営する、夜逃専門引越業を主業務とする企業。映画第1作では正規の運送業者だったが、映画2作目以降およびドラマ版ではライジングサンの裏商売として描かれる。黒塗りのトラック、黒塗りのダンボール、遮光カーテンなどの夜逃げ専門ツールを装備。また、アパートなどの2階以上部分からでも迅速な逃亡が可能なよう、トラックには荷台部昇降ジャッキや緊急発進装置などの様々なギミックが搭載されている。
源氏が経営する経営コンサルタントオフィス兼夜逃げ屋(映画版では2作目以降に源氏が旗揚げした自己破産専門の代書屋)。ドラマ版では捕まえ屋・田上のせいで夜逃げ屋であることがばれてしまい、消滅。その後、「新・夜逃げ屋本舗」で社長である源氏以外の社員を一新してリサイクルショップとして復活した。
源氏が運営する、夜逃専門引越業を主業務とする企業。映画第1作では正規の運送業者だったが、映画2作目以降およびドラマ版ではライジングサンの裏商売として描かれる。黒塗りのトラック、黒塗りのダンボール、遮光カーテンなどの夜逃げ専門ツールを装備。また、アパートなどの2階以上部分からでも迅速な逃亡が可能なよう、トラックには荷台部昇降ジャッキや緊急発進装置などの様々なギミックが搭載されている。
この2組織の名は「借金の深夜(Midnight)を逃げ走り(Run)希望の朝日(Sun)を昇らせる(Rising)」という意図の下で名付けられた。
大帝都信販
この物語に登場する架空の金融企業。東証・大証一部上場で、途方もない資本力と顧客数をかかえる超一流大企業。
そのため、多少の債務不良やこげつきなどではびくともせず、執拗に夜逃げを追いかけ債権回収に全力を注ぐ必要もないのだが、管理部長・麻生(演:千堂あきほ、TV版)などに代表される管理社員は「借金踏み倒す人間は絶対に許せない」という異常な信念を持ち、徹底して債務者や夜逃げ屋を追い掛け回している。
街金
大帝都信販と異なり、同じ金融業でもノンバンク、非合法、暴力団のサイドバンクビジネスのたぐいである。
映画
登場人物
- 源氏雅彦 - 中村雅俊
- シリーズの主人公。夜逃げの請け負いはビジネスと割り切っていると自称するが、実際は情にもろくやさしい一面も。二枚目ゆえかちらほら女の影もみられるが、独身である。顧客を逃がす際の手口は、債権側が悪辣であればあるほど卑劣さを増してゆく(『2』では豊富への制裁として『客を根こそぎ逃がす』という手段に打って出ている)。大抵の客は自己破産させてから逃がすが、これは貸した側に取立てと破産者への報復をさせないためであると同時に、貸した側へのトラップも兼ねている可能性がある。
- 「会社も客を選ぶ」を企業ポリシーとしており、負債に苦しむ弱者には手厚い救いの手を差し伸べる一方、意志薄弱な顧客は制限行為申請などを用いて容赦なく切り捨てる非情さも持ち合わせる。
- 野口浩介 - 益岡徹
- 全3作に登場。映画シリーズにおける源氏の右腕的な存在であり、明晰な頭脳と並み外れた行動力で源氏をサポートする。社内における肩書きは「部長」。常に飄々とした風体で、時に味方すら欺くほどの狡猾さも持ち合わせるが、悪徳債権者の卑劣な言動を前にすると感情を抑えきれなくなる場面もある。
- 顧客を説得する際には自らの身の上話を語ることが多いが、語る度に経歴がコロコロと変わる。
- 相沢康子 - 高木美保
- 第1作、2作に登場。変装と潜入調査を得意とするミッドナイト・ランの紅一点。密かに源氏に想いを寄せており、会社の衣装保管庫に、彼の姿がプリントされたハンガーを大量に隠し持っている。
- 新藤恭 - 榊原利彦
- 第1作に登場。ミッドナイト・ランのアルバイト社員。実は富豪の御曹司であり、夜逃げ屋に足を踏み入れたのも当初は遊び感覚だったが、仕事への情熱は持っている。持ち前の口の軽さが災いし、源氏の不興を買って会社を一時クビにされるが、相沢の機転で間もなく復職した。
- 三神五郎 - 中島陽典
- 第2作に登場。ライジング・サンの新米社員。前作の新藤と同様に少々口が軽く、何気なく口走った「明るい自己破産」という一言が新珠を激怒させてしまう。豊富ファイナンスの悪辣な手口に堪えかね、源氏にミッドナイト・ランの復活を直訴する。
- 辛島杏子 - 西山由海
- 第3作に登場。ミッドナイト・ランの新たな紅一点。野口とともに夫婦を装い、ニコニコヴィレッジへ潜入した。
- 緒方遼太郎 - 山本陽一
- 第3作に登場。物怖じがなく、「夜逃げのギャラ」と称して磯野の金庫の現金(=ヴィレッジの入居者から取り立てた金)に手を付けようとするなど大胆な性格。
シリーズの主人公。夜逃げの請け負いはビジネスと割り切っていると自称するが、実際は情にもろくやさしい一面も。二枚目ゆえかちらほら女の影もみられるが、独身である。顧客を逃がす際の手口は、債権側が悪辣であればあるほど卑劣さを増してゆく(『2』では豊富への制裁として『客を根こそぎ逃がす』という手段に打って出ている)。大抵の客は自己破産させてから逃がすが、これは貸した側に取立てと破産者への報復をさせないためであると同時に、貸した側へのトラップも兼ねている可能性がある。
「会社も客を選ぶ」を企業ポリシーとしており、負債に苦しむ弱者には手厚い救いの手を差し伸べる一方、意志薄弱な顧客は制限行為申請などを用いて容赦なく切り捨てる非情さも持ち合わせる。
全3作に登場。映画シリーズにおける源氏の右腕的な存在であり、明晰な頭脳と並み外れた行動力で源氏をサポートする。社内における肩書きは「部長」。常に飄々とした風体で、時に味方すら欺くほどの狡猾さも持ち合わせるが、悪徳債権者の卑劣な言動を前にすると感情を抑えきれなくなる場面もある。
顧客を説得する際には自らの身の上話を語ることが多いが、語る度に経歴がコロコロと変わる。
第1作、2作に登場。変装と潜入調査を得意とするミッドナイト・ランの紅一点。密かに源氏に想いを寄せており、会社の衣装保管庫に、彼の姿がプリントされたハンガーを大量に隠し持っている。
第1作に登場。ミッドナイト・ランのアルバイト社員。実は富豪の御曹司であり、夜逃げ屋に足を踏み入れたのも当初は遊び感覚だったが、仕事への情熱は持っている。持ち前の口の軽さが災いし、源氏の不興を買って会社を一時クビにされるが、相沢の機転で間もなく復職した。
第2作に登場。ライジング・サンの新米社員。前作の新藤と同様に少々口が軽く、何気なく口走った「明るい自己破産」という一言が新珠を激怒させてしまう。豊富ファイナンスの悪辣な手口に堪えかね、源氏にミッドナイト・ランの復活を直訴する。
第3作に登場。ミッドナイト・ランの新たな紅一点。野口とともに夫婦を装い、ニコニコヴィレッジへ潜入した。
第3作に登場。物怖じがなく、「夜逃げのギャラ」と称して磯野の金庫の現金(=ヴィレッジの入居者から取り立てた金)に手を付けようとするなど大胆な性格。
第1作『夜逃げ屋本舗』
1992年1月18日公開。
あらすじ
かつて家族が借金苦にあって夜逃げ屋によって救われた少年、源氏。大人となった彼は、幼い頃の自分と同じ苦しみを持つ人々を救うため、自らもまた夜逃げ屋「ミッドナイト・ラン」となって苛烈な負い立て追い込みに苦しむ人々を助け続けていた。「絶対に他人に迷惑をかけない夜逃げ」をモットーとする源氏は、顧客の徹底したリサーチを下にカンペキなアフターサービスを実現し「夜逃げ証明書」「連帯保証人同時夜逃げ」など様々なプランで借金苦に喘ぐ人々を救っていく。
しかし、それに業を煮やす者たちもいた。街金融・闇金融を営むヤクザたち、そして大手消費者金融の大帝都信販であった。特に大帝都信販・不良債権処理部門にて陣頭指揮を執る女部長、秋川芙美子は「『借りたら返す』は人間としての最低限のルール。守れぬ者は生きる価値の無い者」をモットーとし、欠損金や保険で事なきを得ようとする上層部を押し切る形で「夜逃げ狩り」を強行。その知らせは元顧客たちから源氏の元へ悲鳴や涙の抗議と共に届く事になる。
次から次へと血も涙も無く夜逃げ者を捕まえていく秋川。見つけた者は身包みを剥がし、下手をすれば社会生活すら再起不能なほどにされていく。しかし、彼女はある時、スタッフが夜逃げ者の子どものぬいぐるみすら持って行こうとした事を咎めた。秋川はぬいぐるみを子どもに返し、きちんと社会のルールである「借りたら返す」を守れる大人になるように、そして「どんな借金でも諦めなければ返せる」という事を諭す。実は彼女は幼い頃に親が他者の連帯保証人となり、その他者が夜逃げをしたがために借金苦を背負わされ、そしてそれを家族一丸となって苦難と努力の末に完済したという過去の持ち主だったのだ。
夜逃げによって人生を救われた源氏。夜逃げによって人生を破滅寸前にまで追い込まれた秋川。両者とも共に「借金をするものの苦難」を知り「借金に苦しむ人を救いたい」と願いながら、方法と立場が正反対であるが故に互いに譲れぬ苛烈な戦いを展開する事となる。
そんな折、源氏は街金を営んでいたヤクザの組長・浜崎に拉致される。浜崎もまた「ミッドナイト・ラン」によって顧客を逃がされた街金だった。拉致された源氏は浜崎配下のチンピラに痛めつけられる。しかし、しばらくして浜崎は驚くべき事実を源氏に打ち明ける。実は浜崎が街金運営の資金としていた金は大帝都からの借金であったのだ。そして彼はヤクザであり続けることにも疲れていた。浜崎は源氏に自らの「夜逃げ」を依頼する。大帝都からの、そしてヤクザからの夜逃げを。
かくて、大帝都信販とミッドナイト・ランの最終決戦の火蓋が切られたのである。
キャスト
夜逃げ屋本舗
大帝都信販
「ミッドナイト・ラン」の客たち
その他
スタッフ
- 監督 - 原隆仁
- 企画・製作 - 鈴木光
- プロデューサー - 青木勝彦、三沢和子
- 脚本 - 真崎慎、長崎行男、原隆仁
- 法律監修 - 金子正康
- 撮影 - 前田米造
- 照明 - 矢部一男
- 録音 - 小野寺修
- 美術 - いしいいわお
- 編集 - 冨田功
- 記録 - 森永恭子
- 助監督 - 中嶋竹彦
- 製作主任 - 坂本忠久
- 音楽 - 大谷幸
- 主題歌 - KAN「こっぱみじかい恋」
- 作詞・作曲:KAN / 編曲:小林信吾、KAN(ポリドール)
- 音楽プロデューサー - 荒木浩三
- 音楽エンジニア - 鈴木浩二
- 音楽制作協力 - ミュージックランド、アップフロント音楽出版
- 効果 - 伊藤進一(東洋音響カモメ)
- 選曲 - 石井ますみ
- カースタント - TA・KA
- 製作 - 光和インターナショナル
- 作詞・作曲:KAN / 編曲:小林信吾、KAN(ポリドール)
第2作『夜逃げ屋本舗2』
1993年5月15日公開。
あらすじ
源氏たちは大帝都信販との戦いの後、自己破産専門の代書屋「ライジング・サン」を立ち上げ、正攻法(と、言うにはいささか問題があるが)で借金地獄に苦しむ人を救い続けていた。
一方、町の良心的な消費者金融会社『新珠金融』の婿養子で現社長・新珠昭一は、債務者の自己破産の多さに頭を抱えていた。しかし「困っている人をさらに追い込んで人道にもとる商売は出来ない」という先代からの教えを守り、破産者をうわべながらも笑って許す日々を送っていた。
一方で新珠金融の元社員で、その非道な手腕のために前社長の手によってクビになった男・豊富福次郎は大手金融業から自己破産者の焦付き債権を買い叩いて回収する裏金融を営んでいた。その自己破産者から取り立てるという無法非道にして外道な手口は、あらゆる人々を破滅に追い込み、また借金苦故の犯罪者をも生み出していく。さらに収監中の債務者の元にまで親族からの手紙に似せた返済督促状を執拗に送り付け、彼らを徹底的に追い詰めていた。
新珠金融も豊富に破産者の債権を売る付き合いがあった。しかし昭一自身は豊富の『商売』には全く気付かず、ただ彼が善意で救ってくれていると思い込んでいた。そんなある日、豊富は昭一に対して言葉巧みに個人名義で豊富自身の営む金融会社からの借金の連帯保証人となるように仕組む。彼の狙いは新珠金融の乗っ取りにあった。
連続する自己破産。追い込まれる昭一。そして、ついに新珠金融は倒産し豊富の手中に落ちる。豊富はさらに昭一に個人名義の借金の返済を迫るが、その金利ギリギリの無謀な額に昭一はさらに苦しむ。挙句の果てに自らが自己破産をせねば明日はないほどに追い込まれてしまう。
「ライジング・サン」のトビラを叩いた昭一。そこには、新珠金融が潰れる前に融資を求めてきた債務者たちがこぞって自己破産申告にやって来ていた。「最初から返す気はなかったのか」と怒り狂い「お前たちのせいで会社を潰された」と源氏たちにつかみかかる昭一。事情を聞いて驚く源氏たち。
さらに詳細な事情を聞くために昭一の家に訪れた源氏たちは、そこで豊富の悪辣な差し押さえ現場を目の当たりにする。「生活に必要な家財道具の差し押さえは禁じられているはずだ」と抵抗する源氏だが、豊富は「生活に必要な道具などない。人間はいざという時には山の中でも暮らしていける」と源氏たちを嘲り笑う。
源氏たちの魂に火が点いた。源氏は昭一とその家族に頭を下げた上で「自己破産の手伝いをさせてくれ」と申し出る。手続きは順調かつ滞りなく進んでいたが、事件はその時に起こった。豊富は昭一に保険金からの返済捻出を迫り、昭一もまた精神的に追い込まれてとうとう自殺を図ったのである。幸いにも昭一は一命を取り留めたが、これでは自己破産後もさらなる取り立てが続く事は必至だった。新珠一家を救うべく、源氏はついに「ミッドナイト・ラン」の復活を決意する。
キャスト
夜逃げ屋本舗
新珠家
『豊富ファイナンス』の関係者
主な債務者たち
その他
スタッフ
- 監督 - 原隆仁
- 企画・製作 - 鈴木光
- プロデューサー - 青木勝彦、三沢和子
- 脚本 - 真崎慎、長崎行男、原隆仁
- 撮影 - 川上皓市
- 照明 - 磯崎英範
- 美術 - 和田洋
- 録音 - 橋本文雄
- 編集 - 川島章正
- 記録 - 森永恭子
- 助監督 - 杉山泰一
- 制作担当 - 坂本忠久
- 音楽 - 大谷幸
- 主題歌 - 上々颱風「いつでも誰かが」
- 作詞・作曲:紅龍 / 編曲:上々颱風
- 音楽プロデューサー - 荒木浩三
- 音楽制作協力 - ミュージックランド、ゆうげい社
- 音響効果 - 伊藤進一(東洋音響カモメ)
- 撮影効果 - 芳賀真人
- カースタント - TA・KA
- 協力 - 宇都宮健児法律事務所
- 製作 - 光和インターナショナル
- 作詞・作曲:紅龍 / 編曲:上々颱風
第3作『大夜逃 夜逃げ屋本舗3』
1995年2月11日公開。
前2作は光和インターナショナルの単独製作だったが、本作は日本テレビも製作に参加しており、後の連続TVドラマ版の布石になっている。
あらすじ
ある日の事。「ミッドナイト・ラン」が依頼者の元に出向くと、家の中はもぬけの殻。訝る源氏たちに残されたのは「借金をきちんと返すためにやりなおします」のメッセージ。ここ数日、同種の出来事が頻発していた。夜逃げ屋が夜逃げされてしまうという、前代未聞のケース。
裏で糸を引いていたのは債権回収代行業を名乗る磯野善吉と言う男。「三食昼寝つきで借金はチャラ」を謳い文句に多重債務に苦しむ人々を強制収容就労所にも等しい苛烈な集団生活へと騙し討ちに近い形で放り込んでいく。磯野は全国ノンバンク債権管理組合から多重債務者の借金返済を請け負い、その代わりに同組合から融資を受けていたのだ。
甘言に乗せられた自分を悔やみ、過酷な労働に耐え続ける債務者たち。この状況から逃れたいと願う彼らは、かつて自分たちが背を向けた源氏たちに助けを求める。
集団生活30名近くの夜逃げ。しかも全員が磯野によって互いの連帯保証人となる事を強いられているため、逃し漏れも時間差夜逃げも許されない。前代未聞の「30人同時夜逃げ」が始まった。
キャスト
夜逃げ屋本舗
債権回収業者
就労所の居住者たち
その他
スタッフ
- 監督 - 原隆仁
- 企画 - 鈴木光
- 製作 - 鈴木光、高橋博、武井英彦(日本テレビ)
- プロデューサー - 青木勝彦、三沢和子、山崎喜一朗(日本テレビ)
- 脚本 - 真崎慎、長崎行男、原隆仁
- 撮影 - 仙元誠三
- 照明 - 渡辺三雄
- 録音 - 林大輔
- 美術 - 和田洋
- 編集 - 川島章正
- スクリプター - 高橋タツ子
- キャスティング - 網中洋子
- 助監督 - 久保裕
- 製作担当 - 氏家英樹
- 音楽 - 大谷幸
- 音楽プロデューサー - 荒木浩三
- 音楽協力 - ミュージックランド
- 効果 - 渡部健一(東洋音響カモメ)
- ネガ編集 - 中葉由美子(岡安プロモーション)
- リーレコ - 神保小四郎
- 選曲 - 武田康宏(ゴリラサウンド2)
- 技斗 - 多賀谷渉(倉田プロモーション)
- カースタント - TA・KA
- 協力 - 宇都宮健児法律事務所
- 製作協力 - トライアーツ
- 製作 - 光和インターナショナル、日本テレビ放送網
テレビドラマ
日本テレビ系列で放送された。
第1シリーズ『夜逃げ屋本舗』は、1999年1月13日より3月17日まで毎週水曜日22:00 - 22:54に、「水曜ドラマ」枠で放送。
第2シリーズ『新・夜逃げ屋本舗』は、2003年4月16日より6月25日まで毎週水曜日22:00 - 22:54に、「水曜ドラマ」枠で放送。
スペシャルは1999年12月30日に放送。
毎回「プロの夜逃げ屋」「夜逃げのプロ」といった台詞が入っていた。
決め台詞は「お待たせしました、夜逃げ屋本舗です。」。
キャスト
主人公
源氏雅彦
本作を含むシリーズ全体の主人公。経営コンサルタントを営むかたわら、裏で夜逃げ屋という家業を営む。
(TV版からの追加設定)
第1シリーズ
第2シリーズ
第1シリーズ
夜逃げ屋本舗
深町小糸
源氏の運営する夜逃げ屋に飛び入り参加で雇われることになった。バイト好きだが借金の連帯保証人になって困っていたところを源氏に救われた過去を持つ。
羽柴太陽
源氏の夜逃げ屋の社員。経営コンサルタントとしてはまだ半人前。実家は和菓子屋。家業を継ぐのがいやで経営コンサルタントになったらしい。源氏を尊敬している。
朝宮賢宗
源氏の右腕。頭も切れ経営センスも抜群。実家は寺で住職の子。頭を丸めるのが嫌で夜逃げ屋になったらしい。源氏をサポートする。
蜂田須麻子
源氏の左腕。情報収集力や計算力にたけるインテリ女。夜逃げの際はハイテク機材搭載の指揮車輌で後方支援を担当。
大帝都信販
麻生希美子
源氏の敵役。大手信販会社「大帝都信販」管理部調査室主任。地方支店からの叩き上げ。借りた金は返す、食べた物は払う、をモットーとしている。債権回収率90%を誇る凄腕で、部下にも厳しく社内でも恐れられているが島森初美には尊敬されている。
島森初美
22歳。大帝都信販本社管理部秘書。もともと親のコネで入社したお嬢様で腰かけ秘書であったが、希美子の手腕にうたれてノックアウト。その後は仕事を頑張るようになる。以来、希美子の助手として活躍したので、元来有能なのかもしれない。
片瀬達也
大帝都信販本社管理部長。
矢部厚
大帝都信販本社管理部調査室スタッフ。希美子の部下。
岩丸ファイナンス
岩丸氷介
岩丸ファイナンス社長。単刀直入にいってヤクザである。しかしどこか間の抜けた感じがあり、いつも夜逃げ屋に出し抜かれている。結局、夜逃げ屋のせいで廃業を余儀なくされたことが『新』で語られており、当人もかつてのライジング・サンを真似た「多重債務者救済センター ビューティフル・ライフ」の責任者として再登場。同作の最後の敵として立ちはだかった。
岩丸の部下
第2シリーズ
夜逃げ屋本舗
赤根杏子
事前調査等での変装が得意だが、料理が下手。
下塚登子
プチ家出中に家族に夜逃げされ、行くところが無くなってしまった時にたまたま立ち寄った源氏の店で自分の所持品を見つけて持ち帰ろうとしたところを発見される。登子の家族の夜逃げを引き受けた時に源氏の調査ミスで置いてけぼりの責任を感じた源氏にリサイクルショップのアルバイトを勧められる事に。後に源氏の裏の仕事の存在を知り最初は躊躇するが、共に夜逃げ屋も手伝う事になる。
千石博之
情報能力に長けており、ハイテクな仕掛けも楽々とクリアする。
唐松安男
元々はヤクザだったらしいが、結婚した妻と生まれたばかりの息子の為に足を洗い、夜逃げ屋に。しかし家族には「リサイクルショップのマネージャーとして働いている」ということにしている。
その他
橘美江、橘さやか
源氏らの行きつけのレストランを経営している親子。最終回で借金に巻き込まれ、源氏らの裏稼業を知ることになる。
白鳥麗子
謎の女。闇金融の胴元として金を貸す。
ゲスト
第1シリーズ
第1話 「大不況につき営業を開始いたします」
第2話 「ああOL借金地獄」
第3話 「DJ夜逃げ生中継」
第4話 「借金は命にかえて返します」
第5話 「えっ!!夜逃げ中に出産!?」
第6話 「史上最年少!!10才で破産!?」
第7話 「緊急事態発生!!源氏の首に懸賞金!?結婚詐欺師のワナで裏稼業バレる!!」
第8話 「金貸しも嘆く!?究極の借金踏み倒し法!!」
第9話 「逃がしのプロ、命がけの恋…さらば朝宮」
最終話 「ついにニセモノ出現!!源氏の過去が明るみに…」
スペシャル
「月を射よ!」
第2シリーズ
第1話 「悪徳サラ金から弱者を救う闇夜のヒーロー営業再開!」
第2話 「恐怖!人食いワニを飼う美女!?」
第3話 「ばあちゃんピンチ」
第4話 「恋人はサラ金強盗」
第5話 「人が良すぎる金貸しの大借金」
第6話 「赤ちゃん20人!仰天大脱走劇!!」
第7話 「整形美人と父の涙」
第8話 「真昼の夜逃げ!?病院大パニック」
第9話 「警告!親戚に借金するべからず」
第10話 「無情…父母から取り立てる息子」
最終話 「因縁の対決」
スタッフ
第1シリーズ
第2シリーズ
放送日程
第1シリーズ(1999年)
- 第1話は15分拡大(22:00 - 23:09)。
- 最終話は30分拡大(22:00 - 23:24)。
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1999年1月13日 | 大不況につき営業を開始いたします | 大森寿美男 | 原隆仁 | 21.3% |
第2話 | 1月20日 | ああOL借金地獄 | 伊藤裕彰 | 18.6% | |
第3話 | 1月27日 | DJ夜逃げ生中継 | 菅正太郎 | 18.1% | |
第4話 | 2月 | 3日借金は命にかえて返します | 大森寿美男 | 原隆仁 | 16.2% |
第5話 | 2月10日 | えっ!! 夜逃げ中に出産!? | 16.1% | ||
第6話 | 2月17日 | 史上最年少!! 10才で破産!? | 松井亜弥 | 伊藤裕彰 | 14.8% |
第7話 | 2月24日 | 緊急事態発生!! 源氏の首に懸賞金!? 結婚詐欺師のワナで裏稼業バレる!! | 15.9% | ||
第8話 | 3月 | 3日金貸しも嘆く!? 究極の借金踏み倒し法!! | 大森寿美男 | 鈴木元 | 15.0% |
第9話 | 3月10日 | 逃がしのプロ、命がけの恋…さらば朝宮 | 14.5% | ||
最終話 | 3月17日 | ついにニセモノ出現!! 源氏の過去が明るみに… | 原隆仁 | 16.7% | |
平均視聴率 16.7%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
スペシャル(1999年)
- 木曜日21:30 - 23:24。
放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|
1999年12月30日 | 月を射よ! | 大森寿美男 | 原隆仁 |
第2シリーズ(2003年)
- 第1話は15分拡大(22:00 - 23:09)。
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2003年4月16日 | 悪徳サラ金から弱者を救う闇夜のヒーロー営業再開! | 真崎慎 | 原隆仁 | 11.8% |
第2話 | 4月23日 | 恐怖!人食いワニを飼う美女!? | 菅正太郎 | 9.2% | |
第3話 | 4月30日 | ばあちゃんピンチ | 高橋美幸 | 渡邊孝好 | 11.6% |
第4話 | 5月 | 7日恋人はサラ金強盗 | 大良美波子 | 11.6% | |
第5話 | 5月14日 | 人が良すぎる金貸しの大借金 | 菅正太郎 | 猪股隆一 | 11.6% |
第6話 | 5月21日 | 赤ちゃん20人!仰天大脱走劇!! | 平林幸恵 | 9.9% | |
第7話 | 5月28日 | 整形美人と父の涙 | 川崎いづみ | 原隆仁 | 10.0% |
第8話 | 6月 | 4日真昼の夜逃げ!? 病院大パニック | 長崎行男 | 9.0% | |
第9話 | 6月11日 | 警告!親戚に借金するべからず | 川崎いづみ | 鈴木元 | 11.5% |
第10話 | 6月18日 | 無情…父母から取り立てる息子 | 菅正太郎 | 8.5% | |
最終話 | 6月25日 | 因縁の対決 | 真崎慎 川崎いづみ 長崎行男 |
原隆仁 | 12.0% |
平均視聴率 10.61%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
日本テレビ系列 水曜ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
世紀末の詩
(1998年10月14日 - 12月23日) |
夜逃げ屋本舗
(1999年1月13日 - 3月17日) |
ラビリンス
(1999年4月21日 - 6月30日) |
最後の弁護人
(2003年1月15日 - 3月19日) |
新・夜逃げ屋本舗
(2003年4月16日 - 6月25日) |
幸福の王子
(2003年7月2日 - 9月10日) |
1991年 | |
---|---|
1992年 | |
1993年 | |
1994年 | |
1995年 | |
1996年 | |
1997年 | |
1998年 | |
1999年 |
2000年 | |
---|---|
2001年 | |
2002年 | |
2003年 | |
2004年 | |
2005年 | |
2006年 | |
2007年 | |
2008年 | |
2009年 |
2010年 | |
---|---|
2011年 | |
2012年 | |
2013年 | |
2014年 |
|
2015年 | |
2016年 | |
2017年 | |
2018年 | |
2019年 |
2020年 | |
---|---|
2021年 | |
2022年 | |
2023年 | |
2024年 |
漫画
永井泰宇原作、柳澤一明作画による漫画。
『スーパージャンプ』にて1992年5号から1992年18号まで短期連載された。
単行本
- 羽鳥翔『夜逃げ屋』(幻冬舎) 大阪で実在する運送会社のモデル
- 『もっと知りたい夜逃げ屋本舗』(宝島社、1999年)
第1シリーズのテレビドラマの解説本。第1話~第9話のあらすじを掲載。