大名倒産
以下はWikipediaより引用
要約
『大名倒産』(だいみょうとうさん)は、浅田次郎による時代小説。『月刊文藝春秋』(文藝春秋)に2016年4月号から2019年9月号に連載され、2019年12月10日に単行本が上下巻同時に同社から刊行された。2022年9月10日には文春文庫版が上下巻同時に発売された。
あらすじ
石高3万石と幕府から目されていた越後丹生山藩であったが、実は借金だらけで、その金額は実に25万両(2022年現在の金額で約100億円)という途方もないものであった。よほどの奇跡でも起こらない限り、越後丹生山藩が多額の借金により押し潰されて陥落してしまうのはもはや時間の問題、という状況にあった。
家督を継ぐはずの長兄が急逝し、庶子である四男の小四郎が十三代目和泉守を継ぐことになった。すでに隠居となっていた十二代目の父は、計画倒産を成し遂げた暁に小四郎に腹を切ってもらうためという何とも理不尽な理由で家督を譲ったのだ。
金がないのに次兄の結婚や大名行列と、次から次へと難題が降りかかる。貧乏神や七福神が見守る中、庶民から一国の大名になった小四郎は、越後丹生山藩を潰すまい、そして領地の民を苦しませることはさせまいと奮闘する。
登場人物
親族
正心坊
間垣作兵衛
家臣
その他
仙藤利右衛門
書誌情報
- 単行本:文藝春秋、2019年12月10日
- 上巻 ISBN 978-4-16-391139-7 / 下巻 ISBN 978-4-16-391140-3
- 文庫本:文春文庫、2022年09月10日
- 上巻 ISBN 978-4-16-791928-3 / 下巻 ISBN 978-4-16-791929-0
- 上巻 ISBN 978-4-16-391139-7 / 下巻 ISBN 978-4-16-391140-3
- 上巻 ISBN 978-4-16-791928-3 / 下巻 ISBN 978-4-16-791929-0
映画
2023年6月23日に公開された。監督は前田哲、主演は神木隆之介。
キャスト
- 松平小四郎:神木隆之介
- さよ:杉咲花
- 松平新次郎:松山ケンイチ
- 間垣作兵衛:小日向文世
- 橋爪左平次:小手伸也
- 松平喜三郎:桜田通
- なつ:宮﨑あおい
- 天元屋のタツ:キムラ緑子
- 天野大膳 / 天野中膳 / 天野小膳:梶原善
- 板倉周防守:勝村政信
- 仁科摂津守:石橋蓮司
- 小池越中守:髙田延彦
- お初:藤間爽子
- 白田新左エ門:カトウシンスケ
- 黒田市ノ進:秋谷郁甫
- 橋爪しの:ヒコロヒー
- 磯貝平八郎:浅野忠信
- 一狐斎:佐藤浩市
スタッフ
- 原作:浅田次郎『大名倒産』(文春文庫刊)
- 監督:前田哲
- 脚本:丑尾健太郎、稲葉一広
- 音楽:大友良英
- 主題歌:GReeeeN「WONDERFUL」(ユニバーサル ミュージック)
- エグゼクティブプロデューサー:吉田繁暁
- プロデューサー:石塚慶生、西麻美
- 撮影:板倉陽子
- 照明:高屋齋
- 美術:原田哲男
- 音響:白取貢
- 編集:西潟弘記
- 衣装:鍜本美佐子
- メイク:山下みどり、広瀬紀代美
- 装飾:鎌田康男
- VFXプロデューサー:齋藤大輔
- 音響効果:北田雅也
- スクリプター:西岡智子
- スタントコーディネーター:東山龍平
- 製作担当:刈屋真、柴野淳
- 音楽プロデューサー:高石真美
- 宣伝プロデューサー:真保麻希子
- 助監督:大脇邦彦
- ラインプロデューサー:山田智也
- 助成:文化庁
- 制作プロダクション:松竹撮影所
- 制作協力:松竹映像センター
- 企画・配給:松竹
- 製作:映画「大名倒産」製作委員会(松竹、テレビ東京、木下グループ、博報堂、文藝春秋、朝日新聞社、BSテレビ東京、テレビ大阪、コロナワールド、コーエーテクモゲームス、トーハン、松竹ブロードキャスティング)