大攻者ナギ
題材:人間の巨大化・縮小化,
漫画
作者:加遠宏伸,
出版社:講談社,
掲載誌:別冊少年マガジン,
レーベル:講談社コミックスマガジン,
巻数:全2巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『大攻者ナギ』(だいこうしゃナギ)は、加遠宏伸による漫画作品。講談社『別冊少年マガジン』2015年3月号に読み切り掲載の後、同年9月号から2016年5月号まで連載。
あらすじ
エネルギー問題を一挙に解決する画期的な新鉱物「クリスタル」の発見は、それまでの世界情勢を大きく変化させる出来事であった。特にクリスタルが発する超重粒子(スーパーバリオン)は能力適正を持った人間の女性を通常の約20倍に巨大化して核攻撃すらも耐える強靭な肉体へ変化させることが明らかになり、この発見を機に世界各国は旧来のような戦争によらず国家代表として選ばれたクリスタルの力で巨大化した女性“大攻者”同士を1対1で闘わせて国家間の紛争を解決する大攻者戦(マグナカルタ)を実施することが国際条約で取り決められる。
八甲流少林拳師範・夕夜龍厳の一人娘で中学3年生の夕夜凪は、龍厳の一番弟子で3年ぶりに道場へ帰還した霧島翔太から日本代表の大攻者になって欲しいと要請される。翔太が3年前に何も言わず道場を去ったことに拗ねていた凪は要請を断ろうとしたが、翔太からの謝罪を受けて「1回だけ」と言う条件で要請を受け入れて大攻者になった。初戦では辛くも勝利を収めた凪であったが龍厳の悲願である八甲流少林拳再興、そして日本政府の意向など様々な思惑から大攻者を続けざるを得なくなる。そんな中、日本の格闘技界を影で支配する大日本武攻会から下された八百長に逆らったことで八甲流に対する事実上の制裁措置として、凪とAランク大攻者の鬼柳沙彪虎による公式演習が開催されることになった。
登場人物
八甲流少林拳
表向きは埼玉県の秩父地方にあるうらぶれた剣術の道場だが、その実態は少林寺拳法をベースに様々な中国武術の要素を取り入れた裏社会でも屈指の暗殺拳だった。しかし、現在では対立勢力との抗争に敗れて没落してしまっている。
夕夜 凪(ゆうや ナギ)
国籍: 日本 大攻者ランク:D(第4話時点)
主人公。中学3年生の15歳で、八甲流少林拳師範・夕夜龍厳の一人娘。本人は自覚していなかったが数万人に1人と言われる大攻者の適正を有しており、父の龍厳からは八甲流の再興と言う悲願のため大攻者戦での活躍を期待されている。しかし凪自身はそのことを知らされておらず、慕っていた兄弟子の霧島翔太が3年前に何も言わず道場を去ったことに拗ねていた。3年ぶりに道場へ帰還した翔太から大攻者になって欲しいと要請された際、初めは断ろうとしたが自分に何も言わず姿を消したことを謝罪されて「1回だけ」と言う条件で大攻者戦への出場を受諾する。初戦でAランクの対戦相手を撃破する大金星を挙げたことから国内外の様々な勢力にマークされるようになり、自分の意志で大攻者を辞める訳には行かなくなったが翔太と一緒にいられることと拳を交えた大攻者たちとの友情の芽生えもあり、次第に大攻者として闘うことに喜びを見出すようになっている。
能力強化(バースト)は、掌底から繰り出す衝撃で相手を吹き飛ばす「彗星」とその応用技の「炸透勁」で、最大出力は推定400万sbp(スーパーバリオンパワー)。
霧島 翔太(きりしま しょうた)
大日本武攻会と傘下の流派
大日本武攻会は日本の格闘技界を影から支配する組織で、実戦を目的とする格闘技の様々な流派を傘下に収めている。対フランス代表戦で武攻会が指示した八百長命令に凪と翔太が沿わなかったため、八甲流への制裁措置として凪と鬼柳沙彪虎の公式演習がセッティングされた。
鬼柳 沙彪虎(きりゅう さえこ)
荒神 八坂(こうじん やさか)
各国の大攻者
アビゲイル・エドワーズ
ヤスミン・パスチーネ・サイトウ
マリー・テレーズ・シャルロット・サブレ
国籍: フランス 大攻者ランク:B
サファーデの蹴り技を主体としたスタイルで戦う、日本製のゴスロリ衣装がお気に入りの14歳。廃棄物処理受け入れ要求を賭けてオマハ海岸で凪と対戦した。セコンドはラファル。
テンプル騎士団以来の伝統を持つサブレ家の再興を賭けてフランス代表の大攻者となったが、Dランクで実戦経験の浅い凪との対戦がセッティングされた裏では武攻会が糸を引いており本来は八百長で凪が負ける予定であった。当初から凪との大攻者戦が八百長であることを知らされていたマリーは凪と本気で戦おうとしなかったが、事情を察知した凪の本気で放った拳を受け止めて正々堂々と対戦し、能力強化「炸透勁」を受けて轟沈した。
超重粒子固有能力(バーストスキル)「ミズスマシ」により、水上でも歩くことが出来る。能力強化(バースト)は両拳で相手のこめかみを一気に殴り付ける「断頭台」。
用語
大攻者(だいこうしゃ)
大攻者戦(マグナカルタ)
近接戦術指揮官(セコンド)
超重粒子(スーパーバリオン)
書誌情報
- 加遠宏伸 『大攻者ナギ』 講談社〈講談社コミックスマガジン〉、全2巻
- 2015年12月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-06-395556-9
- 2016年5月9日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-06-395659-7
読み切り版
『別冊少年マガジン』2015年3月号掲載。読み切り版の基本設定は連載版と概ね共通しているが、凪の年齢は連載版よりも1歳上の16歳(高校1年生)とされており、ストーリー上は連載版と直接のつながりは無い。
読み切り版の大攻者
スターリナ
作中の世界観では存続しているソビエト連邦代表の大攻者で、かつての書記長であるヨシフ・スターリンの曾孫。小樽の旧市街で発見されたクリスタルの採掘権を賭けて凪と対戦する。流派はソ連軍の軍隊格闘術・システマで、セコンドは付けていない。
クシャトリア・ガンディー
スターリナとの初戦を制した凪を挑発するためヘリコプターで飛来したインド代表の大攻者。作中では凪と直接対戦していないので流派は不明。