大魔王シャザーン
以下はWikipediaより引用
要約
『大魔王シャザーン』(だいまおうシャザーン、原題: Shazzan)は、アメリカ合衆国のテレビアニメ作品。
1967年にCBSで全18回(全36話)が放送された。ハンナ・バーベラ・プロダクション製作。
概要
日本では1968年に放送された(全18回)、その後東京12チャンネルで再放送されて人気を博し、1990年代のマンガに(とっても!ラッキーマン、BASTARD!!など)に、その影響が見られる模様。放送時期は、モチーフが同じ『ハクション大魔王』より先で、後年カートゥーン ネットワークで不定期放送が行われている。
ノンクレジット且つ東映アニメーション50年史内にも記載されていないものの、一部アニメーション制作は東映動画が行っていた。
アラビアンナイトを元ネタとした物語で、タイトルにあるジンであるシャザーンの他にも、小さな翼で空を飛ぶラクダ「ブービー」や空飛ぶ絨毯などが登場する。
あらすじ
冒険好きの兄妹(二卵性双生児)チャックとナンシーは、洞窟で対になった指輪を見つける。思わずはめてみると、不思議な力で1000年前のアラビアへとタイムスリップしてしまう。戸惑う二人の前に現れたシャザーンは自分を呼び出せばどんな望みでも叶えると告げ、元の世界に戻るために指輪の持ち主を探す冒険の旅が始まる。
指輪は彫刻された円盤がギザギザに二分された意匠となっており、これを合わせて「出て来いシャザーン!」と叫ぶと、稲妻と爆発の中から高らかな笑い声とともにシャザーンが登場し、2人の窮地を救ってくれる。シャザーンが魔法を使うときの掛け声「パパラパー」は視聴者である子供達に印象づけられた。
日本語版
シャザーンは「大魔王」と称されているが、本来ジンは精霊とも悪霊とも扱われ、キリスト教の影響を受けた西欧の魔王とはかなり異なる存在。
日本語版の演出を担当した高桑慎一郎によると、オリジナルの英語版ではシャザーンは双子の召使い的に活躍するものの、本当は双子よりも上の位にいるという。
日本人に受けるために主従関係を逆転させ双子を優位にする必要を感じたが、内容を変更する案が揉めたため、オリジナル通りにシャザーンを優位に立たせた第一話の吹き替え版を作り、放送局側に見てもらった上で脚色の了承を得たという。
このため、本来シャザーンは魔法の指輪を行使する者に服従する使い魔だが、チャックとナンシーに対して好感を持ち保護する立場となり、作中で悪人に指輪が奪われたさいも、命令に反し「本当はいけないんですが、まあいいでしょう」とあっさり二人を助けている。
声の出演
シャザーン
チャック
ナンシー
ブービー
ナレーター
日本語版主題歌
オープニングテーマ「大魔王シャザーン」
シャザーンの笑い声も入っているが、声優(小林清志)はノンクレジット。当時朝日ソノラマに勤務していた橋本一郎は自身のツイッターで作詞を担当したと語っている。
イメージソング「シャザーン・マーチ」
エピソードリスト
- アメリカとは放送順が異なる、1968年3月8日・4月1日は放送なし。
日本語版スタッフ
- 演出・脚本 - 高桑慎一郎
- 翻訳 - 岡喜一
- 制作協力 - グロービジョン
- 制作 - 千代田プロダクション
放送局
- NETテレビ:金曜 19:30 - 20:00(1968年3月まで)→月曜 19:30 - 20:00(1968年4月から)
- 北海道放送(TBS系列):月曜 18:00 - 18:30
- 北日本放送(日本テレビ系列):火曜 17:30 - 18:00
- 名古屋テレビ(放送当時日本テレビ系列・NETテレビ系列クロスネット):水曜 19:00 - 19:30