天使のナイフ
舞台:埼玉県,
以下はWikipediaより引用
要約
『天使のナイフ』(てんしのナイフ)は、薬丸岳の小説。2005年に第51回江戸川乱歩賞を受賞した、作者のデビュー作である。
江戸川乱歩賞の選考会では、予備選考の時点から独走状態で、本選でも選考委員の満場一致で受賞が決定した。
作者がこの作品を書こうと思ったのは、高野和明の『13階段』を読んだことがきっかけで、少年犯罪というデリケートな問題を扱う作品であるため入念な下調べが行われ、法律面では講談社の顧問弁護士に最終的な確認を求めた。
2005年8月10日に単行本、2008年8月12日に講談社文庫が発売された。2021年8月12日には、講談社文庫の新装版が発売された。
あらすじ
保育園に通う娘と2人、幸せに暮らしていた貴志の元を、突然警察が訪れる。殺人事件が起こり、貴志がその容疑者になっているという。
殺されたのは沢村和也という少年。かつて貴志の妻を殺しておきながら、13歳であったがために、『殺人事件』は『非行』という言葉に置き換えられ、何も刑を受けなかった人物だった。確かに殺してやりたいほど憎かったが、自分は何もしていない。やはり彼らに『更生』を求めたのは間違いだったのか。貴志は事件後和也らがどのように過ごしていたのかを知りたくなり、関係者らを訪れるが、思いもよらなかった事件の真相に触れることとなる。
登場人物
書籍情報
- 単行本:2005年8月8日発売、講談社、ISBN 978-4-06-213055-4
- 文庫本:2008年8月12日発売、講談社文庫、ISBN 978-4-06-276138-3(巻末解説:高野和明)
- 文庫本【新装版】:2021年8月12日発売、講談社文庫、ISBN 978-4-06-523766-3(巻末解説:高野和明)
テレビドラマ
2015年2月22日から3月22日までWOWOWの連続ドラマW「日曜オリジナルドラマ」枠で放送された。全5話。
主演の小出恵介は、2014年6月~9月放送の『吉原裏同心』(NHK総合)以来の主演である。また、村上虹郎は本作品がドラマ初出演作となった。
キャスト
- 桧山貴志:小出恵介
- 早川みゆき:倉科カナ
- 桧山祥子:藤本泉
- 桧山愛実:横溝菜帆
- 福井健:千葉雄大
- 長岡:町田啓太
- 八木将彦(少年A):清水尋也
- 沢村和也(少年B):北村匠海
- 丸山純(少年C):村上虹郎
- 加藤友里:夏居瑠奈
- 小柴晴彦:小倉一郎
- 滝沢俊夫:原田龍二
- 木村:堀内敬子
- 相沢秀樹:和田正人(15歳時:上田晟人)
- 三枝:手塚とおる
- 前田澄子:若村麻由美
- 貫井哲郎:ラサール石井
- 仁科歩美:桜井玲香
- ブロードカフェの店員:西野七瀬、松村沙友理
- 大森副店長:井上康
- カレイドスコープを売っている店の店主:綾田俊樹
スタッフ
- 原作 - 薬丸岳
- 脚本 - 尾西兼一
- 音楽 - 橋本しん(Sin)
- 演出 - 永山耕三
- プロデュース - 喜多麗子
- 制作協力 - 5年D組
- 製作著作 - WOWOW
放送日程
放送回 | 放送日 | サブタイトル |
---|---|---|
第1話 | 2月22日 | 罪 |
第2話 | 3月 | 1日更生 |
第3話 | 3月 | 8日罰 |
第4話 | 3月15日 | 告白 |
第5話 | 3月22日 | 懺悔 |