天使の報酬
以下はWikipediaより引用
要約
『天使の報酬』(てんしのほうしゅう)は、真保裕一による日本の推理小説。「外交官シリーズ」(外交官・黒田康作シリーズ)の第2作で、『アマルフィ』の続編。
前作は映画『アマルフィ 女神の報酬』から派生した作品であるが、本作は『外交官 黒田康作』としてテレビドラマ化された。さらに、2011年6月に刊行された小説第3作『アンダルシア』が『アンダルシア 女神の報復』として映画化された。
あらすじ
サンフランシスコで日本人大学生・霜村瑠衣が行方不明になる。彼女の行方を追うサンフランシスコ市警は、容疑はテロ準備罪だと言う。
瑠衣の父親と共に彼女の部屋の捜索に立ち会った邦人保護担当領事の黒田康作は、娘の失踪理由とその行き先に見当がある様子がうかがえながら、そのことを黙っている父親に不信感を抱く。その後、瑠衣が偽造パスポートで日本に入国したことが判明し、黒田に日本へ帰国し霜村瑠衣の捜索に協力するよう命令が下る。
守るべきは、日本の国益か、邦人の安全か。黒田の苦悩は尽きない。
用語
ブライトン製薬
登場人物
主要人物
霜村 瑠衣(しもむら るい)
外務省
警視庁
アメリカ合衆国
その他
霜村 毅(しもむら つよし)
アルフォンソ・ロペス
テレビドラマ化における主な変更点
人物造形
人物
原作 ⇒ テレビドラマ
霜村家
家族構成は両親、息子2人、瑠衣 ⇒ 両親と瑠衣のみで息子はいない
瑠衣の父親の名は元信(もとのぶ) ⇒ 毅(たけし)
瑠衣の兄の名は毅(つよし) ⇒ 登場せず
瑠衣はカリフォルニア大学の学生・22歳 ⇒ 日本の高校生
ロベルト・イシイ
日系ボリビア人 ⇒ 薬害被害者の日系メキシコ人
大垣利香子
警視庁外事三課の刑事 ⇒ 警視庁佃署刑事課の刑事
記憶力が良く、一度見た顔は忘れない ⇒ 記憶力の良さは地図に限定されている
頭の回転が速く、気が強い ⇒ 自信が持てず、おどおどとした話し方をする
山路
警視庁外事三課の刑事 ⇒ 警視庁佃署刑事課の刑事、薬害被害者
斎藤修助
外務省邦人安全課長 ⇒ 外務大臣
吉村進
外務省国際協力局参事官 ⇒ 外資系製薬会社の社長
矢田部清治郎
元環境大臣、元外務副大臣 ⇒ 元内閣総理大臣、名前は誠一郎
息子の不祥事を隠蔽するために行動 ⇒ 薬害をもたらした
行動の原点の変更点
人物
原作 ⇒ テレビドラマ
霜村瑠衣
亡き兄・毅(つよし)の死に疑問を持ち、サンフランシスコから失踪 ⇒ 父親が自殺し身元確認のために渡米
霜村元信
亡き息子の死の真相の隠蔽のために行動 ⇒ 妻の死に疑問を持ち、真相を明らかにするために行動
ロベルト・イシイ
亡き兄の無実の罪を晴らすために行動 ⇒ 霜村毅のボディ・ロンダリングに協力
書誌情報(兼出典)
- 真保裕一『天使の報酬』 (上製本、講談社 2010年12月20日発行) ISBN 978-4-06-216725-3
- 真保裕一『天使の報酬 外交官 黒田康作』 (新書版、講談社ノベルス 2012年1月6日発売) ISBN 978-4-06-182815-5