小説

天国で君に逢えたら




以下はWikipediaより引用

要約

『天国で君に逢えたら』(てんごくできみにあえたら)は、プロウィンドサーファー飯島夏樹による小説。

2004年7月30日に新潮社より刊行された。ガンのため38歳で死去した著者による初小説作品である。

発売後3か月で14刷22万部を記録し、2006年12月20日には文庫化され、新潮文庫から発売された。2005年7月29日、本作の続編となる『神様がくれた涙』も刊行され、2009年4月時点で2作は単行本・文庫あわせて累計45万部を超えるヒット作となった。

2007年に映画化され、2009年にテレビドラマ化された。

あらすじ
登場人物

野々上 純一

精神科医。山梨県出身。年齢は30歳位。2児の父。琉球大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院に精神科レジデントとして勤務。病院19階にて、手紙代筆屋「heaven」を営む。
10年前位までは銀座で美容師として、「ピクニックス」で勤務していた。モットーは「一日一生、世のため、人のため」。
21歳の時、ニューカレドニアのヌーディストビーチにて、夏子と出会う。その後、夏子の父、大三に猛烈な反対を受け、医師になる決意をした後、夏子とできちゃった結婚をする。
持病に過敏性大腸症候群を持つ。また、沖縄県で単身赴任をしていた頃に、パニック障害、うつ病を患っていた。
野々上 夏子

純一の妻。2児の母。東京、築地出身。純一の良き相談相手。双子の子供、清海、晴海の名付け親。穏やかで親切。
杉本医師

純一の琉球大学医学部時代の先輩。大学時代はヨットのオリンピック強化選手。
原田医師

精神科の部長医師。やや強引な性格。エリザベス・キューブラー・ロスに憧れており、日本のキューブラーを目指している。
源三

夏子の祖父。カナリア諸島でマグロの仲買会社を営む。息子、大三とは違い、夏子だけでなく、純一にとても親切。会話に少しスペイン語が混じる。

映画

『Life 天国で君に逢えたら』(ライフ てんごくできみにあえたら)のタイトルで『天国で君に逢えたら』『ガンに生かされて』を原作に映画化。2007年8月25日公開。配給会社は東宝。実話を基にしたドキュメンタリー的フィクションとして製作された。

主演の飯島夏樹役に大沢たかお、その妻役で伊東美咲が初共演。主題歌は同年5年ぶりのソロ活動を再開した、サザンオールスターズの桑田佳祐が務めた。

ハワイでも現地時間の8月29日に、ワイキキのサンセット・オン・ザビーチでプレミア試写会が行われ、約6500人が集まり、主演の大沢たかおも顔を見せた。

映画の公開を記念し、飯島夏樹の写真企画展「Life 天国で君に逢えたら×飯島夏樹 THE LOVE STORY」が表参道ヒルズの本館地下3階スペース・オーで2007年8月13日から20日まで開催された。

あらすじ(映画)

共通の趣味であるウィンドサーフィンをきっかけに知り合った夏樹と寛子。互いに一目惚れで恋におちた2人は、交際を発展させ、やがて結婚する。

プロのウィンドサーファーとして活躍する夏樹は、4人の子供に恵まれながら、ウインドサーフィンのため世界中を回る生活を送っていた。しかしそんな夏樹は或る日、肝臓の類上皮血管内皮種(血管肉腫の一型)と診断され、幸せな生活に大きな転機が訪れる。

30代という若さでガンと向き合うことになり、好きなウインドサーフィンが出来なくなるかもしれないと絶望する夏樹を中心として、後に芽生える家族の強い絆や夏樹のガンとの戦いを描く。

キャスト(映画)
  • 飯島夏樹 - 大沢たかお:プロウインドサーファー
  • 飯島寛子 - 伊東美咲:夏樹の妻
  • 飯島小夏 - 川島海荷:夏樹の長女
  • 藤堂完 - 哀川翔:夏樹の師匠。元プロウインドサーファー
  • 藤堂玲子 - 真矢みき:完の妻
  • 篠田 - 袴田吉彦:夏樹の友人のプロウインドサーファー。かつて夏樹と共に転戦していた。
  • 武藤医師 - 石丸謙二郎:東海医科大学の外科医。夏樹の癌手術の執刀医。
スタッフ(映画)
  • 監督 - 新城毅彦
  • 原作 - 飯島夏樹『天国で君に逢えたら』『ガンに生かされて』(新潮社刊)
  • 脚本 - 斉藤ひろし、吉田智子
  • 音楽 - 吉俣良
  • 主題歌 - 桑田佳祐「風の詩を聴かせて」(タイシタレーベル/スピードスターレコーズ)
  • 撮影- 斉藤幸一
  • 美術 - 金勝浩一
  • 編集 - 深沢佳文
  • 音楽プロデューサー - 桑波田景信、岩瀬政雄
  • 録音 - 井家眞紀夫
  • 照明 - 関輝久
  • VE - 平金聡一郎
  • VFXスーパーバイザー - 立石勝(金魚事務所)
  • 助監督 - 吉村達矢、中西正茂
  • ウインドサーフィン監修・指導 - 岩崎真
  • ハワイロケコーディネイト - U International Corporation
  • プロデューサー - 仁平知世、下田淳行
  • 企画・プロデュース - 平野隆
  • エグゼクティブプロデューサー - 市川南
  • アソシエイトプロデューサー - 山内章弘、辻本珠子
  • 製作者 - 島谷能成、信国一朗、島本雄二、久安学、原裕二郎、井上良次、沢井和則、次原悦子、後藤尚雄、喜多埜裕明
  • 製作委員会メンバー - 東宝、TBS、電通、MBS、CBC、RKB、HBC、サニーサイドアップ、朝日新聞社、Yahoo! JAPAN
  • 製作プロダクション - 東宝 映像制作部、ツインズジャパン
テレビドラマ

2009年9月24日21:00 - 23:04にTBS系列にて「JNN50周年記念スペシャルドラマ」と銘打って放映された。『天国で君に逢えたら』とその続編である『神様がくれた涙』の2作を原作とする。主演は二宮和也で、彼が主人公と同年代になるまで待たれての制作となった。二宮は劇中で双子の父親である精神科医を演じているが、医師役も父親役も本作が初めてである。視聴率9.3%。ハイビジョン制作。

あらすじ(テレビドラマ)
キャスト(テレビドラマ)
  • 野々上純一(精神科医):二宮和也
  • 野々上夏子(純一の妻):井上真央
  • 野々上清海(純一の娘):古舘優空
  • 野々上晴海(純一の娘):古舘玖優
  • 清水春夫(患者・板前):ゴリ(ガレッジセール)
  • 清水仁美(春夫の妻):矢沢心
  • 小林恭子(患者・主婦):富田靖子
  • 小林英樹(恭子の夫・エリートサラリーマン):津田寛治
  • 飯塚シュージ(膵臓がん患者・サーフショップ経営):緒形直人
  • 飯塚リサ(シュージの妻):木村多江
  • 高梨愛(カウンセリングルームのアルバイト・患者):八木優希
  • 原田幸彦(南房総ガン治療センター事務長):平泉成
  • 四宮達也(南房総ガン治療センター外科医):ユースケ・サンタマリア
  • 和田みずほ(カウンセリングルームの看護師・純一のアシスタント):宮本信子
  • 愛に励まされる子どもの患者:飯野芹菜
  • 杉本医師:松尾諭
  • 三島ゆたか、諌山幸治、古川真司、酒井響希、久保田純
スタッフ(テレビドラマ)
  • 原作:飯島夏樹『天国で君に逢えたら』『神様がくれた涙』
  • 脚本:岡田惠和
  • 演出:土井裕泰
  • 音楽:平沢敦士
  • オープニング:大黒摩季「最後のラブレター」
  • エンディング:エリック・クラプトン「ティアーズ・イン・ヘヴン」
  • 美術協力:アックス
  • 編集・MA:赤坂ビデオセンター、ブル
  • カースタント:スーパードライバーズ
  • スタジオ:緑山スタジオ・シティ
  • 制作協力:ラフ・アット
  • ロケ協力:館山市、マリアナ政府観光局(サイパン島ロケ)ほか
  • プロデュース:瀬戸口克陽、渡辺良介(ラフ・アット)
  • 企画協力:サニーサイドアップ、新潮社
  • 制作著作:TBS