太陽の牙ダグラム
以下はWikipediaより引用
要約
『太陽の牙ダグラム』(たいようのきばダグラム)は、1981年(昭和56年)10月23日から1983年(昭和58年)3月25日までテレビ東京で全75話が放送された、日本サンライズ製作のSFアニメ(ロボットアニメ)。放送時間は第19話までが毎週金曜日18:00 - 18:30、第20話以降は毎週金曜日17:55 - 18:25(年末年始特別編成の関係で、第11話は火曜日17:00 - 17:30、第63話は金曜日10:00 - 10:30に放送された)。
作品概要
高橋良輔のロボットアニメ初監督作品。同時期、若者の間で好評を博した『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』を意識し、子どもたちだけでなく、その父親層までも視聴者に取り込むことを目的とし、単なる勧善懲悪ではなく実際にあり得るのと同じ独立戦争をテーマとし、その発端から終結までを描く。「ガンダム」と異なり、本作の主人公は分離主義側である。登場人物たちはそれぞれの政治的使命や信念に基づいて行動し、単純な悪役が存在しないリアルなストーリーを追求している。そのため、少年向けアニメには珍しく複雑な社会構造を背景とした重厚な政治ドラマや戦略的駆け引きが展開される。また、喫煙シーンが多かったのも特徴的である。
第1話の冒頭に朽ち果てたダグラムを登場させるショッキングな演出があり、映画版のポスターやチラシも砂漠に放置されたダグラムの残骸のイラストが用いられた。この演出は戦場まんがシリーズ「鉄の竜騎兵」から着想を得ており、高橋は後にOVA「ザ・コクピット」制作のオファーがあった際、即座に同話の監督を希望したことを同作DVDの映像特典インタビューで語っている。
企画の経緯
本作の企画を立てたのはサンライズの山浦栄二とタカラ(現・タカラトミー)の沼本清海である。両者はガンダムのブームに注目して、よりミリタリー色の強い企画を発案し、サンライズ企画室はタカラに叩き台の企画として「スペースバッファロー」を提出した。これは足軽の少年が大将に出世するSF戦国時代ものだった。この企画書に添えるロボットをデザインしたのは大河原邦男である。大河原によると「顔は戦闘ヘリコプターの風防」のロボットで、ダグラムの原型となった。監督に有力視された高橋良輔は「ロボットものはやらない」としていたが、『ガンダム』を見て考えを改め、この企画への参加を決断。しかし高橋は自分のロボットアニメの経験不足を懸念しており、ロボットアニメの経験豊富な神田武幸との共同監督を提案し、サンライズの経営陣の了承を得た。
企画は戦国時代から植民惑星の独立ものに変わり、タイトルも『ザクティクス』などを経て『ダグラム』になった。吉川惣司がキャラクターの原案からクリーンナップを手掛け、サブキャラクターデザインと作画監督チーフは塩山紀生が担当した。作画はマジックバス、中村プロダクション、アニメアール、ネオメディアなどに発注された。
本作の作画スケジュールは逼迫し、プロデューサーの岩崎正美と製作デスクの山本之文も作画に参加。2人の共同ペンネームとして「岩本正之」が使われた。さらに台湾のアニメ会社にも発注され、岩崎は本作の放映中は1年の半分を海外で過ごしたという。
ミリタリー色の強い本作の「華のなさ」を懸念した岩崎はアイキャッチでクリンとディジーが往き違うようにした。これは『君の名は』風の「戦場でのすれ違いラブロマンス」を演出する狙いだったという。視聴率と関連商品の売行きは好調で6クール放映になった。
デュアルマガジン
なお、本作をメイン企画として押し出し創刊されたタカラの『デュアルマガジン』誌上では、編集会社の伸童舎が本作とはまったく異なる世界観を持ったパロディ企画漫画『デロイアナナちゃん』を連載した。本作とは全く毛色の異なる軍事色の一切ない学園モノで、登場人物はCBアーマー型のコスチュームに身を包む女子高生となっている。作者は中原れいで、本作執筆当時のペンネームは「あむろ・れい」であった。なお、本作は誌面の下部1/4以下のいわゆる「床部」に主に位置していた(まれにそれ以外の位置に掲載されている場合もあった)。
なお、『デロイアナナちゃん』に通じる擬人化メカ少女「MS少女」や、『銀河お嬢様伝説ユナ』シリーズを生み出した明貴美加も、本誌にライターとして参加している。
『アニメック』誌との確執
「ストーリー展開がわかりづらい」「主人公たちの行動が大局にほとんど影響していない」「ロボットアニメではなく政治アニメ」さらには「主人公、ダグラムがいなくても物語が成立している」など、アニメ雑誌『アニメック』からは批判的な声も挙がった。
『アニメック』は、当時のアニメ雑誌の中でも特に『ダグラム』への批判的記事が多かった。その中で1982年発行の27号では「ガンバレ特集 太陽の牙ダグラム」と題した特集記事が掲載された。この特集では、監督である高橋良輔のロングインタビューも載せて「作り手側の見解」も紹介したが、「ひねくれコンバットアーマー解説」という記事は、登場するメカを「歩くぶたまん」「ぶさいく」と評したのをはじめ、頭部がコックピットであることを揶揄して、『機動戦士ガンダム』最終回でガンダムの頭部を破壊された際のアムロ・レイのセリフをもじって「(もし頭部を破壊されたら)『たかがコックピットをやられただけだ!』と叫んでみよう」と記したり、防水されていないので水中では活動できないという設定のメカを「雨が降ったら出撃できない」という間違った批判をし、さらには「デカールを貼ればガルダンでもリアルタイプ」と書くなど筆者の個人的な偏見が色濃く盛り込まれていた。
翌28号では、読者投稿欄でのクレームに対し、副編集長の井上伸一郎が「あの記事が掲載されてしまった裏には、担当記者が『副編集長に見せると没にされる』と恐れ勝手に入稿してしまい、こちらが気づいた時にはすでに校正段階―といった恥ずべき背景があるのですが、いずれにせよ弁解の余地はありません」と謝罪のコメントを出した。
あらすじ
物語
地球の植民惑星デロイアでは地球に対する不満が高まり、独立運動が勢いを増していた。ある日、デロイア星の首都カーディナル市で、地球連邦評議会議長のドナン・カシムら評議会の議員たちを、地球連邦軍第8軍大佐フォン・シュタイン率いる部隊が監禁し、デロイアの独立を宣言するという事件が起こる。事件の報道を聞いたドナンの息子クリン・カシムは地球連邦軍の救出部隊に志願し、人質の解放に尽力した。
しかし、救出されたドナンはフォン・シュタインを免罪し、デロイアを地球連邦の8番目の自治州に昇格させ、フォン・シュタインをその代表に任命した。一方、ドナンは事件の首謀者としてデロイア独立を支持した代議員を投獄し、フォン・シュタインに呼応して立ち上がった独立運動家たちを徹底的に弾圧する。すべては、地球百億の民のためにあえてデロイアの民を泣かせる覚悟を決めたドナンが、デロイア独立運動の「ガス抜き」のため、フォン・シュタインと共に仕組んだ狂言に過ぎなかった。
事件の真相をジャーナリストのディック・ラルターフから聞かされたクリンは苦悩するが、ひょんなことからデロイアの完全独立を求める指導者デビッド・サマリン博士と出会う。サマリンはクリンをドナンの息子と知りながらあたたかく迎え、独立派が開発した最新鋭コンバット・アーマーダグラムのパイロットとして仲間に紹介する。だがクリンがサマリンと出会ったことで、サマリンの居場所が地球連邦軍に知れてしまい、サマリンとダグラムは地球連邦軍に奪われてしまう。
責任を感じたクリンは、単身で地球連邦軍の基地に乗り込みダグラムを奪回、デロイア独立運動に身を投じることを決意する。地球時代の友人ロッキー・アンドレらのグループ(デロイア7。後の太陽の牙)に合流したクリンは、ダグラムによって次々と地球連邦軍を蹴散らしていく。サマリンも独立派ゲリラの尽力によって救出され、デロイア独立の気運は、ドナンの思惑とは裏腹にますます高まっていく。
そのころ、野心はあれども理想はないドナンの補佐官ヘルムート・J・ラコックは、病を抱えたドナンとフォン・シュタインを排し、自らがデロイアの支配者となるための私欲にまみれた策謀を密かに進めていた。
そして敵味方の人間模様が錯綜する中、クリンはついに病に倒れ力尽きたドナンと今生の別れを告げ、地球連邦軍との決戦へと向かう。
作品世界
本作品は、20世紀半ばから約200年が経過した世界=22世紀、2100年代半ば頃が物語の舞台となる。恒星間航行、電磁誘導砲、人型機動兵器等が実用化され普及している一方、それ以外の人々の生活様式、戦争における戦術、戦略、航空機、戦闘車両、軍用艦等は基本的に20世紀、1960〜80年代初頭頃のそれらを踏襲したいささかクラシックな雰囲気のものになっている。民間人のおもな通信連絡手段は固定電話や手書きの手紙であり、若者たちはオートバイやレーシングカーに憧れ、コーラやハンバーガーというごちそうに舌鼓を打つ。報道機関の主役はTVニュースと紙媒体の新聞。その記事も記者自身のペンやタイプライターでつづられる。ジープや TOW(トゥーミサイル)に関しては、現用のそれらと同じものが登場し盛んに活躍する。
地球は地球連邦という統一された国家になっている。この連邦は現実世界での欧州にあたる「メドール」、南米にあたる「マルドー」、アジアにあたる「テシオ」、オセアニアにあたる「マラン」、放送当時のソ連に相当する「コホード」、北米にあたる「ミンガス」、アフリカにあたる「ローディア」の7つの自治州からなり、それらが連邦評議会という最高意志決定機関により統治される。連邦評議会議長(つまりドナン)はその代表者であり、事実上大統領職に相当する。
国家間の武力紛争は過去のものとなり、連邦軍は連邦内の治安維持を主任務としているが、私設の傭兵部隊も存在している。なお、連邦軍は陸海空軍が各自治州ごとに一括して7つの軍に編成され、さらにデロイアの治安維持(実質的には軍事支配)を行う第8軍が存在する。
ワームホールの先にあるスタフェラス二重太陽系の第5惑星・デロイアは地球連邦の植民地であり、地球からの移民が始まって130年が経過している。使われる主要通貨はデロイアドル。移民の子孫(二世・三世)達は「デロイア人」と呼ばれ、地球人の中には二級市民として差別の対象とする者もいる。また、未だ自治権を与えられず、資源を搾取されている現実に不満を持つ人々が独立運動を繰り広げている。しかし、科学力では地球に比べ大きく立ち遅れているため、独立しても地球との星間断交は無理だった。一方、資源が枯渇し農産物や鉱産物の多くをデロイア星に依存する地球連邦内では、その星間断交を恐れていることもあってデロイア独立に否定的な意見が多い。劇中では既に地球連邦で消費される鉱物資源の80%はデロイアから産出されている状態にあった。
デロイアは砂漠や荒野が多い、かなり暑い気候の惑星である。二重太陽系下にあるせいで極端に暑い夏と極端に寒い冬が交互に訪れ、農作物の収穫も長らく覚つかないまま人々の生活を苦しめた。ヒスパニック系の名前を持つ登場人物が多かったり、カーレースが国民的行事になっていたり、山岳ゲリラが多数存在したり、など、人々の生活様式や社会様式は放映当時の中南米ラテンアメリカ諸国のそれに近い。また、二重太陽の電磁場に加え、デロイアを囲む未知のガス星雲「Xネブラ」の影響で、長距離通信は不具合が多く、コンピュータも性能が低下するため、戦闘はスタンドオフ兵器を使用しない有視界戦闘が基本である。
本作品では暦にS.C.(「スペース・センチュリー」の略)の呼称が用いられており、物語はS.C.152年から始まる。S.C.と西暦の関係は不明だが、ラコックの台詞に、「200年前の将軍を気取る訳じゃないが『アイ・シャル・リターン』と言わせてもらうか」というものがあった。「アイ・シャル・リターン」は1942年、ダグラス・マッカーサーがフィリピンのコレヒドール島から脱出する際に残した言葉である。
登場人物
登場メカ
荒地や砂漠の多いデロイアでは、地上兵力としては不整地走破性の高い車両が、航空兵力としては固定翼機がほとんど登場せずヘリコプターが多用されている。コンバットアーマー(以下「CBアーマー」)、特に2脚型は押しなべて行動時間が短いため、それらを戦場まで輸送する大型車両やヘリも劇中に登場する。放送当時に発売されたプラモデルでは、CBアーマーだけではなくヘリコプターや戦闘車両の多くが製品化されていた。
TVアニメの登場するロボット兵器の設定として、複数の兵器メーカーの概念や、形式番号が最初から明確に導入され制作者サイドから発表されたのは、本作が初めてである(『機動戦士ガンダム』では、兵器の形式番号や製造メーカーはアニメ雑誌やムックによる後付け設定だった)。ただしこれらの詳細な設定は肝心のストーリー上ではほとんど生かされず、プラモデル等のアイテム化の際に商品名として使われたくらいで終わっている。
コンバットアーマー
キュレイユ MP-2 デューイ
作中での呼称は「デューイ戦闘ヘリ」(第1話より)。胴体長11.5m、乗員2名、最大速度430km/h、標準武装は機首下に旋回式20mmガトリングガン×1、胴体側面のスタブウイングに7連装80mmロケット弾ポッド×2、対CBアーマーミサイル×4。塗装は褐色系。
特殊装備としてザルツェフ少佐の指示で毒ガスの散布ポッドを装備して、バラフ軍刑務所の壁を登攀中のJ・ロックらゲリラ達を毒殺しようとするシーンが見られた(第25話)。
キュレイユ CH-24 グレイハウンド
キュレイユ CH-35 パトリオット
イーストランド WE-211 マベリック
24部隊専用機のみ、コクピット周辺が青で塗装されている(通常はダークグリーン)。機体本体はグレー。
ヘルタット3 ボーンフィッシュ
ズナーク Mir-770 ウェイル
ブロムリー LTR-62 / LTR-63GB
アイバン DT-2
ブロムリー A・R・M・C インステッド
ブロムリー ST-48D
ブロムリー J・R・S ネイティブダンサー
グランドサーチ
ウィリス HT-38D
ウィリス OR-39D
ガルシア隊ジープ
バイク/サイドカー
ホバーボート
上陸用舟艇
ロビンスンR25地対地近距離ミサイル砲
デロイアでは精密誘導兵器は著しくその使用を制限されるはずであるが、破壊力が大きく、対CBアーマー・機甲目標用兵器としては重要な存在として描かれた。その後カルナック山脈を臨む戦いでは解放軍側も使用する。
203ミリ連装カノン砲
トーチカ
解放軍が大規模化した後半戦。カルナック山脈越えや北極ポート侵攻作戦時に連邦軍が動員。このトーチカによる要塞線を形成して解放軍を迎え撃った。
シャトル
小型旅客機
軍用列車
装甲先導車両
鉱山列車
リニアガン
車載用の小型のものを「対アーマーライフル」、歩兵用肩掛け携帯式のものを「ビッグEガン」と呼び、威力が大きい反面、連続射撃には向かず、本体とは別にパワーユニットやカートリッジが必要などの欠点もある。特にビッグEガンは携帯火器としては最強の威力を誇るが、重量が重く射撃時の反動も強烈で、常人にはとても扱えず、最大出力で撃てば怪力巨漢のチコでも立っていられないほどである。ライフル型の「Eガン」も存在するが、こちらは連射可能な分、威力は対人用程度に収まっている。
マグランチャー
スタッフ
- 企画 - 日本サンライズ
- 原案 - 矢立肇
- 原作 - 高橋良輔、星山博之
- キャラクター・デザイン - 吉川惣司
- メカニカルデザイン - 大河原邦男
- 音楽 - 冬木透
- 作画監督チーフ - 塩山紀生
- 美術監督 - 中村光毅
- 音響監督 - 浦上靖夫
- 監督 - 神田武幸、高橋良輔
- プロデューサー - 岩崎正美(日本サンライズ)
- 制作 - 日本サンライズ
主題歌・劇伴
以下の曲は全て、作詞 - 高橋良輔 / 作曲 - 冬木透 / 編曲 - 武市昌久 / 歌 - 麻田マモル。
オープニングテーマ「さらばやさしき日々よ」
エンディングテーマ「風の行方」
上記2曲を収録したレコードは、キングレコードから発売された。
挿入歌
「EXODUS(エキソダス)」
「父よ」
劇伴(サウンドトラック)
各話リスト
- ストーリー展開上、物語の序盤にはダグラムが活躍する展開がないことから、第1話では朽ち果てたダグラムのシーンや、本来なら後に入ると想定されるエピソードを放送した。この回では「デロイア7」と呼ばれるゲリラグループの指揮系統や、デイジーとラルターフの出会いなどが描かれた。なお第1話のエピソードは、時系列的には第10話のデイジーの地球出発から第15話でデイジーとラルターフが再会する迄の期間の出来事と推察できるが、それは7人構成の抵抗組織が遊撃的に活動しない期間にあたるため、結果、本編のストーリー上には存在しない。この第1話と本編との矛盾について高橋良輔が『デュアルマガジン』創刊号掲載のインタビュー記事(当該誌33頁)で語った放映当時のコメントによると、これはシナリオが第6話までしか出来ていない時点で第15話前後の展開を予想して書かれたものであり、その後の物語展開をこの第1話と擦り合わせようとしたものの調整しきれなかった旨が語られている。それを踏まえ、高橋はこの第1話を「歌劇なんかで幕が開く前に流されるオーバーツアー(序曲)のようなものだと思って下さい」と説明しており、第1話は作品の概要を説明した映像作品であって物語の一部分ではないと明言している。
サブタイトル、脚本、演出、作画監督の出典→
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1981年 10月23日 |
光りの戦士 | 高橋良輔 | 横山裕一朗 | 泉口薫 | |
2 | 10月30日 | 始まりの銃声 | 星山博之 | 高橋良輔 | 関田修 | 福田皖 |
3 | 11月6日 | デロイアの動乱 | 横山裕一朗 | 三浦将則 | 岩本正之 | |
4 | 11月13日 | 実戦のコクピット | 渡辺由自 | 棚橋一徳 | 谷口守泰 | |
5 | 11月20日 | 戦時特例法205号 | 鈴木良武 | 滝沢敏文 | 谷田部勝義 | 加藤茂 |
6 | 11月27日 | 暁の救出作戦 | 星山博之 | 宇木静美 | 三浦将則 | 塩山紀生 |
7 | 12月4日 | ゲリラ狩り | 渡辺由自 | 康村正一 | 石崎すすむ | 福田皖 |
8 | 12月11日 | 裏切りのデロイア | 鈴木良武 | 福島一三 | 横山裕一朗 | 塩山紀生 |
9 | 12月18日 | ダグラム奪回 | 星山博之 | 野寺三郎 | 谷田部勝義 | 谷口守泰 |
10 | 12月25日 | ガルシア隊参戦 | 渡辺由自 | 高橋良輔 | 三浦将則 | 西城明 |
11 | 12月29日 | 遠すぎた父 | 鈴木良武 | 滝沢敏文 | 安濃高志 | 上村栄司 |
12 | 1982年 1月8日 |
ためらいの照準 | 富田祐弘 | 康村正一 | 谷田部勝義 | 新田敏夫 谷沢豊 |
13 | 1月15日 | 敵補給隊から奪え | 星山博之 | 松野達也 | 石崎すすむ | 西城明 |
14 | 1月22日 | やっかいな捕虜 | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 三浦将則 | 塩山紀生 |
15 | 1月29日 | ダグラム砂に沈む | 富田祐弘 | 滝沢敏文 | はしもとなおと | 福田皖 |
16 | 2月5日 | 砂漠に熱く燃えて | 星山博之 | 京春香 | 石崎すすむ | 谷口守泰 |
17 | 2月12日 | 死に神の執念 | 高橋良輔 | 谷田部勝義 | 神宮慧 | |
18 | 2月19日 | 蜃気楼の街 | 渡辺由自 | 菊池一仁 | 三浦将則 | 新田敏夫 谷沢豊 |
19 | 2月26日 | 包囲網を破れ | 星山博之 | 康村正一 | はしもとなおと | 西城明 |
20 | 3月5日 | 偽りのグランプリ | 兜史郎 | 塩山紀生 | ||
21 | 3月12日 | 計算された奇襲 | 富田祐弘 | 滝沢敏文 | 谷田部勝義 | 神宮慧 |
22 | 3月19日 | 襲撃作戦一石二鳥 | 渡辺由自 | 石崎すすむ | 谷口守泰 | |
23 | 3月26日 | 狙われたゲリラ会議 | 三浦将則 | 福田皖 | ||
24 | 4月2日 | サマリン救出作戦 | 星山博之 | 横山裕一朗 | はしもとなおと | 塩山紀生 |
25 | 4月9日 | 潜入バラフ軍刑務所 | 谷田部勝義 | 新田敏夫 谷沢豊 | ||
26 | 4月16日 | 振りむけば遠く…(総集編) | 星山博之 渡辺由自 鈴木良武 |
高橋良輔 | 塩山紀生 (作画監修) | |
27 | 4月23日 | 戦場に来たデイジー | 富田祐弘 | 兜史郎 | 西城明 | |
28 | 4月30日 | 戦火の陰の打算 | 渡辺由自 | 石崎すすむ | 神宮慧 | |
29 | 5月7日 | ラコックの策謀 | 富田祐弘 | 松野達也 | 三浦将則 | 塩山紀生 |
30 | 5月14日 | パルミナへ渡る日 | 星山博之 | 旗一兵 | 桐野克己 | 谷口守泰 |
31 | 5月21日 | パルミナの熱い風 | 富田祐弘 | やすむらまさかず | 西城明 | |
32 | 5月28日 | 血気はやる進軍 | 渡辺由自 | 高橋良輔 | 谷田部勝義 | 福田皖 |
33 | 6月4日 | 戦火は村々に | 星山博之 | 兜史郎 | 神宮慧 | |
34 | 6月11日 | 武器は誰がために | 石崎すすむ | 三浦将則 | 新田敏夫 谷沢豊 | |
35 | 6月18日 | 再会の野戦病院 | 富田祐弘 | 京春香 | 寺田憲史 | 塩山紀生 |
36 | 6月25日 | 塞がれた行く手 | 渡辺由自 | 桐野克己 | 谷口守泰 | |
37 | 7月2日 | 選択の渡河作戦 | 星山博之 | 谷田部勝義 | 西城明 | |
38 | 7月9日 | アンディ鉱山封鎖 | 富田祐弘 | 高橋資祐 | 三浦将則 | 福田皖 |
39 | 7月16日 | 封鎖山脈を越えろ | 星山博之 | 高橋良輔 やすむらまさかず |
桐野克己 | 新田敏夫 谷沢豊 |
40 | 7月23日 | 戦士の休息 前編 | 渡辺由自 高橋良輔 |
高橋良輔 | 兜史郎 | 塩山紀生 |
41 | 7月30日 | 戦士の休息 後編 | 桐野克己 知吹愛弓 |
谷口守泰 | ||
42 | 8月6日 | 動乱の航跡(総集編) | 星山博之 渡辺由自 鈴木良武 |
高橋良輔 | 塩山紀生 (作画監修) | |
43 | 8月13日 | 仕組まれた背信 | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 谷田部勝義 | 神宮慧 |
44 | 8月20日 | 疑惑の二重スパイ | 富田祐弘 | 高橋資祐 | 三浦将則 | 西城明 |
45 | 8月27日 | 夢散らす銃声 | 星山博之 | 高橋良輔 | 桐野克己 | 福田皖 |
46 | 9月3日 | 術策と機略 | 渡辺由自 | 兜史郎 | 塩山紀生 | |
47 | 9月10日 | 悲しみの爆走 | 富田祐弘 | 谷田部勝義 | 西城明 | |
48 | 9月17日 | その名は解放軍遊撃隊 | 星山博之 | 今川泰宏 | 三浦将則 | 谷口守泰 |
49 | 9月24日 | 共同作戦の軋み | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 山口秀憲 | 神宮慧 |
50 | 10月1日 | 戦う者の掟 | 富田祐弘 | 石崎すすむ | 兜史郎 | 新田敏夫 谷沢豊 |
51 | 10月8日 | 見えはじめた亀裂 | 星山博之 | 松野達也 | 谷田部勝義 | 西城明 |
52 | 10月15日 | アンディ鉱山攻撃命令 | 富田祐弘 | 石崎すすむ | 三浦将則 | 塩山紀生 |
53 | 10月22日 | 反撃の導火線 | 渡辺由自 | 今川泰宏 | 知吹愛弓 | 谷口守泰 |
54 | 10月29日 | 再びドガへ向けて | 星山博之 | 横山裕一朗 | 兜史郎 | 福田皖 |
55 | 11月5日 | 戦略台地を奪取せよ | 富田祐弘 | 谷田部勝義 | 神宮慧 | |
56 | 11月12日 | スタンレー高原の攻防 | 星山博之 | 三浦将則 | 加藤茂 | |
57 | 11月19日 | ひるがえる解放旗 | 菊池一仁 | 知吹愛弓 | 新田敏夫 谷沢豊 | |
58 | 11月26日 | 解き放たれた野心 | 高橋良輔 | 兜史郎 | 西城明 | |
59 | 12月3日 | 威信かける海戦 | 渡辺由自 | 横山裕一朗 | 谷田部勝義 | 塩山紀生 |
60 | 12月10日 | デロイアの光と影 | 富田祐弘 | やすむらまさかず | 三浦将則 | 谷口守泰 |
61 | 12月17日 | 北極ポートに向けて | 星山博之 | 木村圭一郎 | 知吹愛弓 | 福田皖 |
62 | 12月24日 | きざまれた光る道(総集編) | 星山博之 富田祐弘 渡辺由自 |
高橋良輔 | 塩山紀生 (作画監修) | |
63 | 12月31日 | 落とされた黒い滴 | 渡辺由自 | 滝沢敏文 | 兜史郎 | 西城明 |
64 | 1983年 1月7日 |
濁流の罠 | 富田祐弘 | 谷田部勝義 | 神宮慧 | |
65 | 1月14日 | 攻略・白銀の要塞 | 渡辺由自 | 高橋資祐 | 三浦将則 | 新田敏夫 谷沢豊 |
66 | 1月21日 | 激戦・カルナック越え | 星山博之 | やすむらまさかず | 知吹愛弓 | 上村栄司 |
67 | 1月28日 | 北極に散った決断 | 富田祐弘 | 横山裕一朗 | 川端蓮司 | 谷口守泰 |
68 | 2月4日 | テーブルについた者達 | 渡辺由自 | 八起繁 | 谷田部勝義 | 西城明 |
69 | 2月11日 | ドナン・カシム死す | 星山博之 | 高橋良輔 | 三浦将則 | 福田皖 |
70 | 2月18日 | 武装解除 | 滝沢敏文 | 知吹愛弓 | 新田敏夫 谷沢豊 | |
71 | 2月25日 | 粉飾の凱旋パレード | 富田祐弘 | 兜史郎 | 神宮慧 | |
72 | 3月4日 | 英雄奪回 | 渡辺由自 | 八起繁 | 川端蓮司 | 上村栄司 |
73 | 3月11日 | 沈黙する指導者 | 星山博之 | 加瀬充子 | 谷田部勝義 | 西城明 |
74 | 3月18日 | 大いなる説得 | 横山裕一朗 | 三浦将則 | 福田皖 | |
75 | 3月25日 | 燃えつきたあとに | 高橋良輔 | 知吹愛弓 | 神宮慧 |
話数・視聴率
総話数75話は、サンライズ製作のオリジナル作品としては最長である。また視聴率は、サンライズのオリジナル作品としては『無敵ロボ トライダーG7』に次ぐ歴代2位を記録している。
放送局
放送時間については個別に出典が提示されているものを除き、1982年5月時点の情報。放送時間は1981年11月中旬 - 12月上旬時点のものを使用する。
- テレビ東京(キー局): 金曜 17:55 - 18:25
- 北海道放送:土曜 7:00 - 7:30(1981年10月24日 - 1982年3月27日) → 土曜 17:00 - 17:30(1982年4月3日 - 1983年3月26日)
- 秋田テレビ:月曜~金曜 17:30 - 18:00(1983年に放送)
- 仙台放送: 火曜 16:30 - 17:00
- 山形テレビ: 水曜 17:30 - 18:00
- 福島中央テレビ:火曜 18:00 - 18:30(1981年12月 - 1982年3月)→ 火曜 17:45 - 18:15(1982年4月 - 1983年3月)→ 火曜 17:00 - 17:30(1983年4月 - 5月)
- テレビ新潟: 木曜 18:00 - 18:30→木曜 17:45 - 18:15
- 静岡第一テレビ: 日曜 6:15 - 6:45
- 石川テレビ: 土曜 17:00 - 17:30→金曜 17:25 - 17:55(1983年3月25日最終回時点)。
- 福井放送:金曜 17:00 - 17:30(1982年4月23日放送開始)
- 東海テレビ: 土曜 18:00 - 18:30 → 金曜 18:30 - 19:00
- KBS京都(テレビ大阪開局まで)
- サンテレビ(テレビ大阪開局まで):木曜日に放送
- テレビ大阪: 金曜 17:55 - 18:25(※開局は放送途中でサンテレビからの引き継ぎ)
- テレビ岡山: 土曜 7:30 - 8:00
- テレビ新広島: 木曜 16:30 - 17:00
- 南海放送: 木曜 17:25 - 17:55
- RKB毎日放送: 土曜 17:30 - 18:00
- テレビ熊本: 木曜 17:00 - 17:30(1982年4月1日 - 1983年11月3日)
- 沖縄テレビ: 木曜 17:30 - 18:00
阪神圏では当初サンテレビが木曜日に放送していたが、テレビ大阪開局に伴い、同局に移行された。そのため、第19話をサンテレビが放送した翌日、金曜日に第20話が開局直後のテレビ大阪で続けて放送される現象が起こった。
映画・映像作品
ドキュメント 太陽の牙ダグラム
『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』はTVシリーズを再編集した映画。テレビ版を一部モノクロ化するなどデロイア独立戦争のドキュメンタリー風に編集して、新作カットとしてデスタンによるラコック暗殺シーンを加えている。新作カットは谷口守泰による作画である。ラルターフが地球本社へ送るレポートの体裁を取り、本作の語り部となっている。同時上映は『ザブングルグラフィティ』と『チョロQダグラム』。
スタッフ
- 監督 - 高橋良輔
- 製作 - 伊藤昌典
- プロデューサー - 岩崎正美、山田哲久
- 企画 - 山浦栄二
- 原案 - 高橋良輔、星山博之、矢立肇
- 脚本 - 星山博之、富田祐弘、渡辺由自、鈴木良武
- メカデザイン - 大河原邦男
- 撮影 - 玉川芳行、大内保行、ティ・ニシムラ
- 美術監督 - 中村光毅
- 編集 - 鶴渕友影、片石文栄
- 音楽 - 冬木透
- 音響監督 - 浦上靖夫
- 助監督 - 三浦将則
- 企画製作 - 日本サンライズ
- 配給 - 松竹
チョロQダグラム
『チョロQダグラム』は『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』併映の短編SD作品。物語はチョロQ版のCBアーマーを操縦士が操縦して首位を争い勝敗を競うレースもの。車輌形態からの変形機能を駆使して二足走行したり障碍物を突破したりしてゴールを目指す。途中の妨害攻撃なんでもありのレースでもある。変形するチョロQ版ダグラムはタカラからボトムズやガリアン等と共に実際に発売されている。ただし変形前後とも劇中のものとは掛け離れている。
スタッフ
- 原案 - 高橋良輔
- 原画 - 只野和子、松下浩美、小林早苗、宮嶋堅
- 動画 - スタジオ・ライブ
- 背景 - 宮本清司
- 音楽 - 冬木透
- 音響 - A・P・Uスタジオ
- 撮影 - 旭プロダクション
- 演出 - 三浦将則
- 企画製作 - 日本サンライズ
DOUGRAM vs ROUND-FACER
『DOUGRAM vs ROUND-FACER』は、1987年1月21日発売のVHD「アニメビジョン」Vol.7に『火星の戦士ダグラム』として収録の3D作品。後にLD-BOXパート2に映像特典として収録された。本編とはかなり異なったイメージで作られ、ダグラムが自由に飛び回る。
玩具など
プラモデル
ガンプラに始まる当時のアニメプラモデルブームを受け、タカラ(現タカラトミー)がプラモデルを中心とした商品展開を行なっている。主力商品となったのは高価格帯の48分の1スケールと低価格帯の72分の1スケール、2系統のプラモデルでSAK(スケールアニメキット)というシリーズ名が冠されていた。両スケールはミリタリー物の模型では国際的にスタンダードとなっている縮尺の一つであり、「国際スケール」であることが広告で強調された。その他、初心者向けに部品点数と関節可動部を減らし価格が300円で箱の大きさが統一され、機体のスケールは不統一なコレクションシリーズも展開されている。なお、玩具メーカーであるタカラは、スケールモデルの金型制作技術や下請け金型屋のつてを持たなかったため、模型メーカーであるニットー(日東科学教材)の協力のもと、シリーズを展開していた。2脚型CBアーマーではアニメの設定画と比べて拳パーツの大き過ぎるものが多い。後にこれらの金型は童友社に移管され、1987年にテレビ東京で再放送された際には同社がメインスポンサーとなり名場面シールを付加して再発売された。2015年現在もこれらの金型は童友社が所有している。
48分の1スケールではデロイア7(太陽の牙)のキャラクターフィギュアやJロックバギー(商品名)も模型化。72分の1スケールではアニメに登場する全CBアーマーが模型化という快挙を成し遂げた他、ブロムリーやアイバンといった補助車輌、デューイやマベリックといったCBアーマーと組み合わせられるサブメカも数多くキット化された。これにより、複数のキットを組み合わせて遊んだり情景模型を作ったりするなどのプレイバリューを広げた。
これらの展開とPRには、タカラが丸善と組んで発行した模型雑誌『デュアルマガジン』が大いに活用されていた。さらに専用の塗料として「ダグラムカラー」も発売された。これは当時タカラから発売されていたプラモデル用油性アクリル塗料・レベルカラーを調色したもので、当時の商品パンフレットなどでは「日本サンライズのカラーチャートを忠実に再現したスケールアニメキット専用カラー」とうたわれている。なおダグラム終了後には商品名が「タカラアニメカラー」に変更され、『装甲騎兵ボトムズ』や『機甲界ガリアン』のSAK専用カラーとして販売された。
なお、前述のニットーも自社ブランドで144分の1スケールのコンバットアーマーコレクションを展開した。
2014年よりマックスファクトリーが新規キットを発売している。
プラモデル以外の玩具展開
玩具の頑丈さと模型の精密さを併せ持つデュアルモデルも展開された。「デュアル」の名称は、プラスチック製の装甲を外すと設定上の内部構造が再現されているという二重構造に由来している。その他の意味として、一部雑誌媒体などでは「アニメに設定されたデータを完全に再現しており、まるでアニメから飛び出してきたかのような、そっくり双子のダグラム」と紹介されていた。
また、半完成品フィギュアである1/144コレクションシリーズも発売された。これは腕部を前後に振る程度の可動部分しかないが、材質はプラスチックとダイキャストの組み合わせで塗装済、付属のステッカーを貼ってマーキングするものだった。造形はよりリアルになっており、価格は1個あたり1,000円前後だった。これも劇中登場メカのほとんどが商品化されている。
さらに、当時カバヤ食品から発売されていたビッグワンガムの系列商品として、食玩の「ダグラムガム」も発売された。ガムのオマケとして軟質プラスチック(ポリプロピレン)製CBアーマーの組み立てキットが同梱されていた。
これらの商品のヒットは、特にプラモデルジャンルでライバル企業であるバンダイの後塵を拝していたタカラを大いに勢いづけることとなった。本作が放送延長となったのも、模型などの売り上げが良かったためである。
2006年には、海洋堂よりリボルテックの第1弾商品としてアクションフィギュア化されている。
また、2017年2月にバンダイより、ダグラムがHI-METAL Rで発売された。
漫画版
森藤よしひろ版
岡崎優版
太田垣康男版
小説版
星山博之による小説版がソノラマ文庫(朝日ソノラマ)から全2巻で発売された。表紙、挿絵は塩山紀生。
大筋はTV版と同じだが、24部隊の使用機体がコーチマSpl.ではなく軽量型ソルティックであるなど、ストーリーの簡易化がされている。
ゲーム
ボードゲーム
ウォー・シミュレーションゲーム
CBアーマー、車両、ヘリは1ユニット1機。歩兵(デロイア7、ゲリラ、連邦軍兵士)は1ユニット分隊単位。車両やヘリによる輸送ルールあり。
電子ゲーム
テレビゲーム
ソーシャルゲーム
トレーディングカードゲーム
映像ソフト
- 1998年、タキコーポレーションがLDボックスを発売した。2006年11月には本作25周年を記念した「太陽の牙ダグラム DVD-BOX The 25th anniversary memory」が発売。後に単巻売りも行われた。
- 2011年12月より本作30周年を記念し、販売・発売元をバンダイビジュアルに変更したDVD-BOX全3巻が順次発売。ボックスアートは大河原邦男が新たに描きおろしたイラストを使用。
余話
- 本編第67話で「フォン・シュタイン謀殺時、ラコックは機関銃を手にしていたが、直後に、銃を捨てるなどの手放す描写無しに両手で髪を整え、その場から立ち去る際には銃を投げ捨てている」というカットがある。髪を整える場面は両手がガラ空きの状態なので、その前に手放す描写が無ければつじつまが合わない。これについて監督の高橋は、「あのラコックの一連の動きというものは、キャラクターをものすごくよく捉えていて、ミスであることをわかっていながら、手を入れることができなかったんです。それは作画の力だと思いますね。」と述べている。この回の作画監督は谷口守泰である。このように本編を通し谷口によって描かれたラコックの卓越したクールな表情・動作芝居は、当時の制作関係者を震撼させ、劇場版『ドキュメント太陽の牙ダグラム』のデスタンによる「ラコック暗殺」シーンの新作カットの作画担当に、塩山紀生の推薦により抜擢された。
- この番組のメインキャラクターデザインを担当した吉川惣司によると、「キャラデザインが望月三起也の絵のようだ」と評されたことがあったという。望月の絵を意識していた訳ではなかったが、元々手塚治虫のルーツのアメリカン・コミック系の絵を目指していた吉川は、同じくアメリカン・コミックに傾倒していた望月の絵に似ていると言われ、「嬉しかった」と後に述べている。また、上記漫画版も作風や画風は望月のものに近い。
- 48分の1スケールプラモデルのダグラムは、ミサイルポッド装着型をダグラム・ヤクトタイプとして、新たに全身の金型を起こしたものが本放送途中に発売された。一方、72分の1スケールは従来のものにミサイルポッドのパーツが追加されただけだった。また、72分の1スケールのヤクトタイプは、映画上映記念のリミテッドタイプと銘打ってメッキパーツバージョンも発売された。なお、「ヤクト」とはドイツ語の「jagd」で、「狩猟」を意味する単語語彙である。正しい発音はドイツ戦車の「ヤークトティーガー」等と同じく「ヤークト」となる。スマートフォン・タブレット用ソーシャルゲームアプリ『スーパーロボット大戦X-Ω』ではヤクトダグラムと表記されている。
- 派生作品『デロイアナナちゃん』を掲載したデュアルマガジン誌は後年、同じサンライズ作品である『装甲騎兵ボトムズ』や『機甲界ガリアン』時代にもこいでたくがギャグ四コマを掲載している。