女の勲章
以下はWikipediaより引用
要約
『女の勲章』(おんなのくんしょう)は、1961年に発表された山崎豊子による小説。『毎日新聞』に連載された。同年、中央公論社にて単行本が2巻で刊行され、翌年に新装版が刊行された。1962年には同社で文庫化され、1965年には新潮文庫版が全1冊で刊行された(のち、2005年に上下2分冊で再刊された)。
1961年には大映(東京撮影所)製作で映画化された。1962年と1976年、2017年に、いずれもフジテレビ系でテレビドラマ化された。
概要
ファッション界を舞台に、服飾デザイナーを目指す大庭式子が虚栄心をもつ3人の女弟子達と欲望をめぐる八代銀四郎との中で、女の生き方を描く。
原作者・山崎豊子の作品としては、初の新聞連載小説である。必ず取材をしてから小説に取り掛かる山崎だが、本作では連載中に体調不良であったため、パリとポルトガルの取材に行くことが出来ず、パリの描写は畳2帖大の地図のみで書いたという(実際にパリに出かけた所、町並みの描写が殆ど相違がないくらいだったという)。ただ、初版ではサンタ・マリア僧院では、シトー派修道院であるにもかかわらず、ステンドグラスという間違った描写をしてしまったため、加筆、訂正を加えて刊行から翌年に新装版が刊行された。著者の作品で唯一取材をせずに書いた小説である。
参考にしたのは、戦後の関西ファション界を牽引した二人のファッション・デザイナー、上田安子服飾専門学校創設者の上田安子(1906年 - 1996年)と大阪・船場生まれで大阪・東京で店舗展開した近藤年子(1920年 - 2018年)と言われるが、話そのものは創作で、山崎は足しげく近藤の元に通い、取材を重ねたという。
書籍情報
- 単行本
- 『女の勲章』上・下(1961年、中央公論社)
- 『女の勲章(新装版)』上・下(1962年、中央公論社)
- 文庫
- 『女の勲章』上・下(1962年、中央公論社)
- 『女の勲章』(1965年、新潮社)
- 『女の勲章』上・下(2005年、新潮社)※2冊にまとめたもの。活字が大幅に拡大。
- 全集
- 『山崎豊子全作品』第3巻(1985年、新潮社)
- 『山崎豊子全集』第3巻(2004年、新潮社)
- 『女の勲章』上・下(1961年、中央公論社)
- 『女の勲章(新装版)』上・下(1962年、中央公論社)
- 『女の勲章』上・下(1962年、中央公論社)
- 『女の勲章』(1965年、新潮社)
- 『女の勲章』上・下(2005年、新潮社)※2冊にまとめたもの。活字が大幅に拡大。
- 『山崎豊子全作品』第3巻(1985年、新潮社)
- 『山崎豊子全集』第3巻(2004年、新潮社)
映画
キャスト
- 大庭式子:京マチ子
- 津川倫子:若尾文子
- 坪田かつ美:叶順子
- 大木富枝:中村玉緒
- 八代銀四郎:田宮二郎
- 曽根英生:船越英二
- 大原泰造:三津田健
- 野本敬太:内藤武敏
- 白石教授:森雅之
- 大原京子:細川ちか子
- 女中きよ:滝花久子
- 伊東歌子:日高澄子
- 安田兼子:村田知栄子
- モデル:市田ひろみ
- 新聞記者:早川雄三
- 新聞記者:中条静夫(クレジットなし)
スタッフ
- 製作:永田雅一
- 監督:吉村公三郎
- 脚本:新藤兼人
- 音楽:池野成
- 助監督:帯盛迪彦
吉村公三郎監督作品 | |
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1930年代 | |
1940年代 | |
1950年代 |
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1960年代 | |
1970年代 |
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テレビドラマ
1962年版
1962年4月4日から8月29日の毎週水曜20時30分 - 21時に、フジテレビ系にて放送された。日清紡績(現:日清紡ホールディングス)の一社提供。歴代では唯一、在阪準キー局の関西テレビが制作している。
キャスト(1962年版)
- 大庭式子:月丘夢路
- 八代銀四郎:夏目俊二
- 津川倫子:芳村真理
- 坪田かつ美:伊吹友木子
- 大木富枝:環三千世
- 安田兼子:萬代峰子
- 武周暢
- 北沢彪
- 飯沼慧
1976年版
2017年版
2017年4月15・16日にフジテレビ系でスペシャルドラマとして2夜連続放送された(第1夜は『土曜プレミアム』枠を15分後拡大して放送された)。主演は松嶋菜々子。視聴率は第1夜に8.1%、第2夜に6.2%をそれぞれ記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)。
キャスト(2017年版)
- 大庭式子 - 松嶋菜々子
- 八代銀四郎 - 玉木宏
- 津川倫子 - ミムラ
- 坪田かつ美 - 相武紗季
- 大木富枝 - 木南晴夏
- 野本敬太 - 駿河太郎
- キヨ - 江波杏子
- 曾根英生 - 小澤征悦
- 安田兼子 - 浅野ゆう子
- 白石庸介 - 長塚京三
- 伊藤正之、ハリー杉山、迫田孝也、黒田こらん、村上かず、林紗久羅 ほか
- ナレーション - 加賀美幸子
スタッフ(2017年版)
- 脚本:浅野妙子
- 演出:西浦正記
- 音楽:得田真裕
- 主題歌:薬師丸ひろ子「追憶」(『Cinema Songs』)
- 衣装デザイン:中井英一朗
- 帽子デザイン:石田欧子
- ペンダントデザイン:森下まゆり
- 技術協力:ビデオスタッフ、共同テレビジョン、ブル
- 美術協力:京映アーツ
- 照明協力:嵯峨映画
- 制作管理:インナップ
- スタジオ:緑山スタジオ・シティ、東映東京撮影所
- ロケ協力:光明寺 (鎌倉市)、川口市立グリーンセンター、明治村、ワープステーション江戸、埼玉県立深谷商業高等学校、東京女子大学 ほか
- 企画協力:新潮社、山崎定樹、野上孝子
- フランスロケ制作:アベイユ・フィルム
- プロデュース:太田大、中山ケイ子(FCC)
- 制作協力:FCC
- 制作著作:フジテレビ
関連カテゴリ
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