妖怪のお医者さん
以下はWikipediaより引用
要約
『妖怪のお医者さん』(ようかいのおいしゃさん)は、佐藤友生による日本の漫画作品。2006年に『週刊少年マガジン』(講談社)31・32号にて「妖怪の、お医者さん。」のタイトルで読み切り(前・後編)が掲載され、2007年より同誌で連載開始。2008年35号にて第1部が完結し、その後は『マガジンSPECIAL』(講談社)に移籍し、第2部が2008年No.11から2011年No.3まで連載された。
単行本は2011年3月までに、全15巻が発売された。累計発行部数100万部突破。
ストーリー
地味で変わり者な高校生、護国寺黒郎。クラスでは浮いた存在の彼には他にはない秘密があった。それは…彼は人間界で暮らす妖怪の怪我や病気を治す妖怪のお医者さんなのだ。そんな事から彼の秘密を知る事になったお祓いの家系出身の女子高生、春日琴子と共に、黒郎は妖怪たちを助けていく。
登場人物
主要キャラクター
護国寺 黒郎(ごこくじ くろ)
本作の主人公。高校に通いながら妖怪の医師をやっている。黒髪黒目で眼鏡をかけており、季節に関係なく常に学ランを着ている。
研究者であった人間の両親が濡れ女の卵を盗んで殺された際、胎児の状態で濡女に拾われ、そのまま育てられた。そのため濡れ女は代理母にあたる。自宅は洞窟で、山の動物たちと一緒に住んでいる(本人曰く「ルームシェア」)。濡れ女の死後は白澤に拾われて弟子となり、医師の技術と妖怪との戦い方を学んだ。
妖怪の世界で生まれ育った人間であり、自分の半身である人間の世界で生まれ育っていると思われる濡れ女の実の子共を探している。
性格は天然でスケベ。しかし、心優しくどんな理由があっても傷ついた妖怪を放っておかず治療を施す。友達思いで琴子を始めとする友人達に手を出した相手や罪のない人間・妖怪に酷い仕打ちをする人間に対しては容赦がない。自分より他人を優先する思考を持ち、故に周囲からは心配されている。妖怪の世界では存在が疎まれており何度も命を狙われており、妖界では670万髑髏(歴代最高額)の賞金首でもある。五行は「木火土金水」すべての属性を微量ずつ持っている「ジョーカー」で、それらの力を上手く溶け合わせることで「荒ノ王」と呼ばれる強大な力を発揮する。
幼い頃に牛鬼に出会いその身に牛鬼の呪を宿している。牛鬼とは一種のウイルスのようなもので感染者が負の感情に飲まれると人も妖怪も喰らい尽くす最凶最悪の妖怪へと化してしまう。蒼汰との戦いで、完全に牛鬼になり、同じように妖怪化した琴子と戦ってしまうが、最終的に自力で呪を解く。呪い火に襲われそうになった月島を助け、人間の姿に戻った。
琴子のことを大切に想っていて異性として意識している節もある。
春日 琴子(かすが ことこ)
本作のヒロイン。五行は「火」と「木」。陰陽師の祖父を持ち、お祓いの家系に生まれた少女。本作は彼女の視点で描かれている。
生まれつき妖怪が見える体質だが肝心の力は低め。だがお札等の道具を使う事で妖怪を追い払う事も可能。黒郎が妖怪が見えることに気づき、「妖怪は危ない存在」だと教えるが、自身が山童に襲われた際に黒郎の秘密を知り、土転びを救ってもらった事で妖怪の医者の助手になる。幼少時に妖怪が見える事でイジメを受け、養母からも気味悪がられた上に直接ではないが「バケモノ」呼ばわりされてしまった過去を持つ。涙もろく慈悲深い性格で何事もまっすぐに接する。スタイルは悪くはないが控えめ。当初は黒郎とは良い友達という関係だったが、徐々に好意を持ち始め、ぬうりひょん(ぬらりひょん)の登場でその思いを自覚する。
実は、濡れ女の娘で、「卵を奪ったものを殺す」という呪を母親にかけられていた。牛鬼と化した黒郎を止めるため、その力がいじめなどによる憎しみとともに解放される。呪の影響で黒郎と戦ってしまったが、最終的に、自力で呪を解く。呪い火との戦いでは、水を操ってそれを消し止め、その後人間の姿に戻った。
浦上 弥生(うらがみ やよい)
楠石 千里(くすし せんり)
眼帯をした青年。「かまいたちの薬壺」などの妖怪の珍しい物を狙う、方法・手段は選ばない妖界専門の盗賊。また、件に雇われて情報屋をやっている。
ある事故で片車輪に右目と両手を奪われ、件に助けられ、以降は機械仕掛けの義手と千里眼を身につけている。その事故のせいで意識の戻らない弟を目覚めさせるための薬を手に入れようとしている。そのため、楠石という字の本当の意味は薬師(くすし)。霊力は全く持っておらず、盗んだ霊具を武器として生き延びた。
本名は弟と同じ「蒼汰」だが、片輪車に襲われたときに名前をなくしたといっている。
右の義手は、「罪人の手」と呼ばれる、妖界でも禁忌の道具で、持ち主の命と引き換えに願いを叶える。弟を守るため、その力を使うが、失敗したため、生き延びる。弟のこともあって、黒郎に会うことはできないが、彼には感謝している。
月島 秀人(つきしま ひでと)
マタさん
土転び(つちころび)
ドメ
穂村 絵衛(ほむら かいえ)
妖怪の世界での黒郎の幼馴染み。通称「カイエ」。五行の属性は「木」。
正体は座敷童子。本来は幼い子供の姿。首を一周する大きな傷がある。一度触れた人の願いが分かり、その願いを叶えることができる(叶えてしまう)。身長183cm。体重68kg。若く見えるが実年齢は95歳。若干訛った口調で喋る。霊力は強い。
口下手で、女の人が苦手。女の人の裸を見ると鼻血を噴く。内面は子供なため、遊び好き。
かつて人間の少女、マリ絵の家に住み着き彼女と仲良くなる。通常座敷童子は6歳以上の人間には見えないはずだが、マリ絵にはそれ以降も見え、共に暮らしているうちに外見が成長した。絵衛という名前はマリ「絵」を「衛」るという意味で、マリ絵と2人で決めた。首の傷はマリ絵の後を追って自殺を図った時にできた傷で、黒郎が治した。マリ絵の魂を人質に取ったはぐれ鬼達に脅され、黒郎を狙い百鬼夜行を呼び出すが逆に襲われ首をちぎられてしまう。その後、白澤の元で療養し、現在は再び高校に通っている。その為現在クロの高校は非常に羽振りが良い(絵衛が卒業するまでであるが)。
山野 サトリ(やまの サトリ)
妖怪
はぐれ鬼
その他
天邪鬼(あまのじゃく)
二口女(ふたくちおんな)
豆腐小僧(とうふこぞう)
煙々羅(えんえんら)
小西先生(こにしせんせい)
雪女(ゆきおんな)
土蜘蛛一族の姫(つちぐもいちぞくのひめ)
土蜘蛛一族の兄弟(つちぐもいちぞくのきょうだい)
土蜘蛛一族の上位で、人間に近い姿をしている。
上の兄は感情がすぐに表に出るタイプのようで、楠師が姫を攫ったときには「八つ裂きの皆殺しなのだから」と激昂している。姫が自殺を図ったと知ったときは「なんと愚かな妹よ」と吐き捨て殺そうとするが、黒郎がなぜそうなったかを説明すると泣きながら姫を抱きしめた。後に黒郎にお礼を述べ妖界で黒郎が賞金首であることを告げその額が妖界で、史上最高額であることを伝える。
下の兄は上の兄に比べれば冷静なタイプで上の兄のストッパー役になっているようである。が、最初の方で「人間の分際で姫にふれた罰、万死でも足りぬわ」と激昂する描写も見られる。土蜘蛛一族はこの二人が取り仕切っており、土蜘蛛たちが従っているのが見られる。どちらも両手を鋭い武器に変化させることができる。上の兄は青い服にベルト、下の兄は赤い服に腰のあたりに布を巻いている。どちらも姫を心底愛し、可愛がっている様子。
鬼子母神(キシモジン)
愛好(アコ)
河田 カッペイ(かわた かっぺい)
ヴァンパイア
ジン
乙姫(おとひめ)
ぬりかべ
ぬうりひょん
小豆洗い(あずきあらい)
人間
直樹(なおき)
桐生 朱月(きりゅう しゅづき)
桐生 碧郎(きりゅう みどろ)
桐生 蒼汰(きりゅう そうた)
幽霊
マコト
用語
五行
検霊火(けみりょうか)
手に持って精神を集中させることで炎を燈すことができ、炎の形と色によって持っている霊力の量及び「五行」の適性を知ることができる。炎の色とその対応は木が青、火が紅、土が黄、金が白、水が黒。
荒ノ王(スサノオ)
式神
呪(シュ)
髑髏(ドクロン)
はぐれ鬼
互呪縛(ごしゅばく)
起屍鬼(きしき)
既刊一覧
『妖怪のお医者さん』(少年マガジンコミックス)