孔雀王
漫画:孔雀王
作者:荻野真,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊ヤングジャンプ,
レーベル:ヤングジャンプ・コミックス,集英社コミック文庫,
発表期間:1985年,1989年,
巻数:単行本:全17巻 / 文庫本:全11巻,
漫画:孔雀王 退魔聖伝
作者:荻野真,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊ヤングジャンプ,
レーベル:ヤングジャンプ・コミックス / 集英社コミック文庫,
発表期間:1990年,1992年,
巻数:単行本:全11巻 / 文庫本:全7巻,
漫画:孔雀王 曲神紀
作者:荻野真,
出版社:集英社,
掲載誌:月刊ヤングジャンプ,
レーベル:ヤングジャンプ・コミックス,
巻数:全12巻,
漫画:孔雀王ライジング
作者:荻野真,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊!スピリッツ,
レーベル:ビッグコミックス,
巻数:全10巻,
漫画:孔雀王-戦国転生-
作者:荻野真,
出版社:リイド社,
掲載誌:コミック乱ツインズ 戦国武将列伝,コミック乱,
レーベル:SPコミックス,
巻数:全5巻,
OVA:孔雀王
原作:荻野真,
アニメーション制作:AIC,
製作:ポニーキャニオン,
発表期間:1988年,1991年,
話数:全3話,
OVA:真・孔雀王
原作:荻野真,
監督:りんたろう,
アニメーション制作:マッドハウス,
製作:パイオニアLDC,
発売日:1994年,
話数:全2話,
以下はWikipediaより引用
要約
『孔雀王』(くじゃくおう)は、荻野真による日本の漫画のシリーズ、またそれを原作としたメディアミックス作品である。密教世界をモチーフにした作品で、後に作者は「宗教漫画ブームのはしり」と称している。2014年10月時点でシリーズ累計発行部数は2000万部を突破している。
シリーズ作
孔雀王
1985年から1989年にかけて集英社『週刊ヤングジャンプ』に連載された。単行本全17巻、文庫本全11巻。当初『孔雀退魔行』のタイトルで連作短編シリーズとしてスタートし、徐々に読者人気を獲得したことで週刊連載化へ移行(それと共に改題)した。初期は主人公の退魔師孔雀が化け物を退治する1話~数話完結の内容だったが、凶皇仏を祭る嬲楽尼とのエピソードから本作の最終的な敵となる闇の密法集団・六道衆(リクドウシュウ)との戦いが開始される。オカルトと現代、エログロな要素を混ぜ合わせ、退魔師たちの辿る数奇な運命と闘いを描いていく萩野の代表作の一つである。
伝説の大魔王・孔雀王の復活を画策する大聖歓喜天、黄播星に操られた死人・倶摩羅、魔神軍荼利の画策により闇の大日如来と化した悲劇の姉弟オルガとオカン、裏高野退魔師でありながら闇に落ちた鳳凰、これらの敵と戦い抜いた孔雀は神の聖杯を巡るラストバタリオンとの最終対決へと向かう。しかし、その背後には双子の姉・朋子の姿があった。これら孔雀出生の秘密を縦糸とし、世界中のいろいろな神話をモチーフとした壮大な物語としてストーリーは最終局面へ向かうこととなる。なおヤングジャンプ・コミックス版全17巻のうち、連載上の最終回は16巻に収録されており、最終17巻は単行本未収録だった短編エピソードを中心にした外伝的な内容となっている。
『ヤングジャンプ』史上初の集英社青年漫画大賞に選出された作品であり、編集部の期待は大きく、読者にも受け入れられて大ヒット作となった(孔雀王の文庫版あとがきによると、第1巻の単行本初版は予約などを含め、発売からわずか数時間で5万部が売り切れたという。そのため「単行本が本屋に並んでいない」と勘違いして担当編集者と喧嘩寸前になったとのこと)。そのため、萩野にかかる負担も非常に多くなってしまい、「(本作連載当時は)もう、いつでも描くのを止めたいと思っていた。」と後に述懐している。
孔雀王 退魔聖伝
1990年から1992年にかけて『週刊ヤングジャンプ』にて連載された、前作『孔雀王』の続編。単行本全11巻、文庫本全7巻。
絵柄の変化はあるものの、慈空の右手が無い(前作の終盤で失う)、裏高野先代座主が行に入っているなど、本作は前作の続編として描かれている(これは『曲神記』の展開からも明らかである)。しかし、主人公がスサノオの生まれ変わりであることが示唆されたり(ただし、単行本10巻「行之八十四 宝の意志」で猿丸上人から「(スサノオの牙に)選ばれた」と言われており、同10巻「行之八十七 少名彦神」で少彦名神から「カギに選ばれし者」との言及がある)、前作とは多少の矛盾もある(『退魔聖伝』1巻でサタンが召喚されるが、前作でサタンの化身だった鳳凰ではない、など。ただ、鳳凰は無印16巻の「解脱」の回で成仏したのであり、『退魔聖伝』1巻終盤に出現したサタンが、本来の姿あるいは化身と考えられる) 。前作と同じく、当初は細かな退魔行エピソード、暗黒神テスカポリトカで、目玉の怪物を発端とした本作のメインストーリー「天津神との戦い」へと移行した。
物語の途中で突然連載が終了したが、後の作品である『怨霊侍』3巻のあとがきに、初めて打ち切りになって驚いた旨のコメントが書かれ、作者の認識として『退魔聖伝』は打ち切りではなかったことが明らかとなった。
『孔雀王』連載時はキャラクターがリアルなタッチで肉感的に描かれていたが、『ALGO!』連載を経て絵柄が変化し、『退魔聖伝』では前作と比べて頭部が大きく手足の細い、線が整理されたある意味デフォルメされたような絵柄となっている。この変化は後の作品でも進んだため(頭身が小さくなり、よりシンプルな線使いとなった)、『曲神記』では最初の『孔雀王』当時の面影はほとんどなくなった(作者自身も当時の絵に似せようとしたが、無理だったとのコメントがある)。
孔雀王 曲神紀(まがりがみき)
『週刊ヤングジャンプ』に2006年17号から2009年47号まで連載された後、『月刊ヤングジャンプ』の2009年12月号より同誌に移行するも、2010年3月号にて『退魔聖伝』と同様に物語の途中で突然連載が終了している。単行本全12巻。
『退魔聖伝』からの続きで、天津神と国津神の戦いを終わらせるため、「スサノヲの牙」を探す。『退魔聖伝』後半より4年後の世界であることが明らかになっている。
孔雀王ライジング
小学館の『月刊!スピリッツ』にて2012年5月号から2019年8月号まで連載された。2019年4月29日に作者は死去したが、最終話は病床で書き終えている。
少年時代の孔雀が裏高野に入門したばかりのころからを描いている、『孔雀王』の前日譚的作品。劇中の時代設定が1980年代前半ではなく現代であったり、孔雀の母親が魔族の女性(実は地蔵菩薩の化身)ではなく尼僧であったりするなど、『孔雀王』とは設定の異なる部分が見られる。
孔雀王-戦国転生-
リイド社の隔月刊誌『コミック乱ツインズ 戦国武将列伝』にて2012年12月号から2016年8月号(休刊号)まで連載され、同誌休刊にともない同社の『コミック乱』へ移籍して2016年12月号から2019年8月号まで連載された。2019年4月29日に作者は死去したが、最終話は病床で書き終えている。
『曲神記』からの続きで、呪いを受けて戦国時代(この世界自体も呪いによって歪んでいる)に降り立った孔雀が、己とこの時代の呪いを解くため、さらには阿修羅の歩む非業の未来を変えるために、若き織田信長や木下秀吉らと共に上洛を目指す。
登場人物
孔雀と仲間たち
本編における主要人物、孔雀と主に行動を共にする仲間たちを記述する。
孔雀(くじゃく)
全編にわたる主人公、裏高野の退魔師。師に慈空阿闍梨を持ち、裏高野での階級は第九階「中僧都」(ちゅうのそうず)。本名は明(あきら)と言い、父親はかつて裏高野を追われた退魔師慈覚、母親は闇の者をも救わんと永劫の行脚を続ける地蔵菩薩の化身、双子の姉は孔雀と同じく黄幡星(九曜の羅睺星と同じ)の宿命を持つ朋子(後の天蛇王)という出生の秘密を持つ。堕天使ルシフェルの生まれ変わり(初期作品では、孔雀明王とルシフェルは同一神という設定)。
守護神は孔雀明王で、その他の神仏の様々な法力をも自在に使いこなすほどの才覚の持ち主だが、普段はスケベで食べ物に強い執着を持ち、付き合いとあれば平気で酒を飲み、時にはパチンコすらやってのける生臭坊主。ただ、修行中の身のためか後述の師匠慈空とは違い、童貞であることが様々な場面から示唆されている。マヌケ振りも相当なもので、修行や退魔行に失敗することもしばしば。乗り物には弱く、車の移動では車酔いに苦しめられている。
孔雀王とは、邪教とも言われるヤズィード派の主神である。人類を救うために堕天したメレクタウス(マラク・ターウース=文字通り「孔雀王」の意味)からきている。マラク・タウスとは彼に対する尊称で、アザゼル・サタンのこと。
『退魔聖伝』後半で20代半ば、『曲神紀』では20代後半のはずであるが、顔は幼くなっている。『戦国転生』では顎鬚を生やしており30歳前後。
また無印のラストで(朋子と融合・分離したため)全ての密法術を忘れてしまっており、以降のシリーズ(『ライジング』は除く)では新たに覚えなおした術を使っている。
『ライジング』では、13歳の少年。裏高野に新入門する沙弥として登場。入門する前から孔雀明王と結縁しており、仏像に宿るモノや普段は見えない守り本尊が見える。両親を通して人として生まれた「大孔雀王(マハーマ・コークイ)の化身」となっている。
阿修羅(あしゅら)
本作のヒロイン。孔雀を想う闇の血を引く金髪、碧眼の純粋なアーリア人の美少女。守護神は阿修羅王で、炎を自在に操る力を持つ。
故郷では魔神阿修羅の血を引く呪われた子として忌み嫌われ、産まれた時からずっと塔に幽閉されていたが、孔雀王が封印された地獄門を開ける鍵として六道衆の大聖歓喜天によって連れ去られる。大聖によって洗脳され、孔雀と敵対していたが孔雀の優しさによって心を呼び覚まされる。
大聖から救われた後は孔雀や慈空と一緒に生活しながら学校に通うかたわら、退魔行の手伝いをしている。
本来は明るく元気な少女で、『退魔聖伝』では小遣い稼ぎのために勝手に退魔行を行ったり、ファッションモデルに応募する等現代っ子っぽい一面もある。
登場初期の連載誌上では「初登場時に大聖歓喜天に犯され、以後も性調教を受け続け洗脳されているため、彼の命令に逆らえない。」となっていたが、単行本収録時にこの設定はカットされた上、連載誌上でも無かったことになった。
『退魔聖伝』終盤から異世界に囚われた住人になっている。彼女を救い出すことが『曲神紀』での孔雀の目標の一つである。
『戦国転生』では、ある一件から「丑寅の金神」として孔雀と敵対している感じになっているが、肉体を伊邪那岐に奪われた事で魂は霊山の堂にある阿修羅像の中にいる模様。
年齢は初登場時は12歳。無印の終わりで15歳。退魔終盤では17歳程度。
登場人物の中でも外見の変化が著しく、シリーズが変わる度にほぼ別人となっている。
慈空(じくう)
王仁丸 太郎邪(おにまる たろうじゃ)
悪名高き呪禁道家である王仁丸一家の長兄であり、金で呪殺を請け負う呪禁道士で式鬼の使い手。ある事件により孔雀と決闘し「甘いヤツ」と見下しながらも孔雀を認める。
一見冷たいように見えるが、人情に厚く数々の孔雀の危機を救っている。守護神は大黒天(作中では大暗黒天と称される)。
強靱な肉体と霊力を持ち、孔雀とは良きライバル・腐れ縁にある(時には子供っぽい喧嘩も)。実は鬼と人間の女との間に生まれた半人半鬼であり、その闇の血を狙われて故郷の村を軍荼利に滅ぼされている。
太郎邪という名前は、単行本では曲神記7巻が初出。初期の設定では「王仁丸」という名前は、呪禁道の村の言い伝えで人と鬼との間に生まれた子供が呪禁道師と鬼供の長になり、その子供にだけ付けられる特別な名前という設定であった(現在のように姓の扱いではない)。
黄 海峰(こう かいほう)
中国に古代より伝わる呪術集団「黄家仙道」の仙道士。中国人民解放軍少佐の肩書も持っている。父は天道神君と呼ばれる黄家仙道の党首・無上。兄は天道士・黄太元。霊剣「獅咬剣」を武器とする。
屍解仙の事件で孔雀と共闘し、その後の軍荼利編では父の命により、人工の孔雀王として作られたオカンの命を狙い孔雀と戦うが、最終的にはオカンとオルガを救うために孔雀と共に六道衆と戦う。
非情になりきれない優しい性格であり孔雀の姉、朋子と愛し合うことになる。しかし六道衆により天蛇王として蘇った朋子を救いきれず、身も心も闇に堕ち八葉の老師・文殊菩薩へと成り代わる。無印の最終決戦では孔雀の前に立ちはだかるが、朋子を救うために自分も消滅することを覚悟で最終密法、金剛界四印会の最後の一人となる。闇を取り払われて生き延び、戦後は再修行の日々を送っていたが、孔雀によって最後に救われた朋子を託され、共に暮らすようになる。
『退魔聖伝』には登場しなかったが『曲神紀』で再登場。軍からも退き、一介の農民として妻子と共に暮らしていたが、イザナギに連れ去られた息子、明星を取り戻すため、孔雀と共に行動する。
孔雀と血縁のある人物
孔雀と血縁関係にある人物を列記する。
朋子(ともこ)
孔雀の双子の姉で同じ黄幡星の御子、闇曼荼羅の中心に立つ天蛇王の宿命を背負った女性。
幼いころは父慈覚や孔雀と共に裏高野からの刺客から逃走する日々を送っていたが、八葉の老師の策略により、父や弟と引き離され、当てのない孤児としてさまよっている内に、ジークフリート(六道衆によってサイボーグ化されたアドルフ・ヒトラー)に拾われ育てられる。
幼少時のショックから記憶を無くしており、人形のような生活を送っていたが、アシュラや黄との出逢いにより人の心の温かさに触れて、黄と愛し合うようになる。しかし父慈覚のミイラと対面したことで、過去の忌まわしい記憶が蘇り、真の天蛇王として覚醒する。
最終決戦後は黄と共に中国で暮らして息子「明星」を産むが、明星を狙うイザナギによる呪いをうけて仙境に保護されている。
『ライジング』ではチベットでおきた飛行機事故で死亡したとされており、登場せず。
慈覚(じかく)
裏高野
弘法大師空海を祖とする真言宗(真言密教)総本山の高野山の裏に存在し、一般の人間にその存在は知られていない。この世から一切の魔を祓うことを使命とする。強力な守護神と密法を使う退魔師と、実戦部隊「五輪坊」を擁する。
「ライジング」で五輪坊は海外に出ていた日光が組織した私設部隊となっている。
日光(にっこう)
裏高野の座主「薬師大医王」の息子にて、第二位の階級、権大僧正の位を持つ裏高野の若きリーダー。実戦部隊「五輪坊」の首領でもあり、幼きころより父、薬師大医王より闇を滅ぼすことを命じられ裏高野の指揮を取っていた。最高神大日如来を守護神としているため、並はずれた霊力を持っており、すでに子供のころから当時最強の退魔師であった慈覚を圧倒する程の力を持っていた。
敵に対しては一切の妥協を許さない性格で、鳳凰の野望を食い止めるために禁断の兵器である阿修斗羅(アストラ)を持ち出し、裏高野ごと吹き飛ばそうともした。
天蛇王との決戦後は裏高野の座主となり、御山の再建を果たす。
『退魔聖伝』では裏高野崩壊時、孔雀に後を託して天の岩戸に消える、その後の消息は不明。
『ライジング』では守り本尊が日光菩薩となり、血縁に拠る禅譲ではなく実力で裏高野座主となることを目指し、そのためならば腹違いの妹である月読を排除することも厭わない野心家として描かれている。少年時代に孔雀王と結縁しようと地獄へ赴くが、当の孔雀王に門前払いされたことがあり、自身が灌頂できなかった孔雀明王と結縁した孔雀に強いコンプレックスをもっている。鬼ヶ島学園に開いた地獄穴を利用して刀跋毘沙門天こと「金剛夜叉明王」と結縁しようとしたが、孔雀に阻止され裏天台・六道会とまで組んで闇曼荼羅を完成させようとした。覚醒した倶摩羅の影響で魔物に堕ちかけるが、唯一の肉親である月読との和解によって救われる。
月読(つくよみ)
裏高野女人堂の主。裏高野の座主「薬師大医王」の娘にて日光の妹。生来の盲目であるが、常人では見えない物を見ることができる。守護神は月光菩薩。兄、日光とは違い父、薬師大医王より闇の子を救う使命を与えられていた。
また後述の鳳凰の母親も同じ名前で、先代の裏高野女人堂の主である。
盲目のはずだが、『退魔聖伝』では格闘を行ったりするなど、目が見えているような描写がある。
『曲神紀』において、大酒呑みで歌が壊滅的に下手なことが明かされた。持ち歌はブルーハーツ。
無印のころから孔雀を想い、阿修羅と並ぶもう一人のヒロインとしての位置付けをされていた。
『退魔聖伝』では天津神のオモイカネによって肉体を操られてしまうも、日光の尽力でオモイカネが倒されたことで元に戻り、孔雀たちと一緒に出羽三山に避難する。この一件から、もっと強くなるために今まで長髪だった髪を切って出羽三山で孔雀と別れた。
『曲神紀』の終盤に、本物のアメノウズメに導かれる形でアイドルとして出雲にやってくる。
『ライジング』では日光と対立するが捕らえられ、倶摩羅を覚醒させる贄にされた。覚醒した倶摩羅の影響で魔物に堕ちかけた日光を「唯一の肉親」としての愛情と許しによって救い、和解した。
鳳凰(ほうおう)
孔雀と同じ、裏高野第九階中僧都の退魔師。
守護神は、神鳥ガルーダ=迦楼羅王とされ、孔雀同様に空中飛行呪が使える実力者だが、真の姿は、魔族に身も心も売った闇の側の人間。八鋒輪鈷杵を武器としている。その名の示す通り、ある意味孔雀と対になるキャラクターで、孔雀に宿る孔雀王のかつての盟友であった大魔王(堕天使)サタンと同化、その生まれ変わりとなり、孔雀とは孔雀王の宿敵である天蛇王朋子以上に激しく果てしない戦いを繰り広げることになる。
父は当時裏高野最強の退魔師であったが、ある退魔行の失敗により薬師大医王により追放されている。彼が女人堂の先代主・月読を強姦して産ませたのが鳳凰である。赤子の内に母と共に裏高野を出たが父親によって連れ去られ、少年時代に死んで当然の修業を課されるも父親を殺害する。
闇の側として六道衆と行動を共にするが、独立心が強く、最終的には孔雀たちはおろか朋子までも殺そうと画策している。最強の力を得ようと曼荼羅の神々の力を無制限に受け入れようとするが、肉体がそれに耐えきれず暴発してしまう。しかし孔雀の智拳印の力で徐々に闇の心が洗い流されていき、最終的には解脱してこの世を去った。
薬師大医王(やくしだいいおう)
嵐(らん)
裏高野の実戦部隊「五輪坊」の「風」の部隊の頭領、男装しているがれっきとした尼僧である。守護神は風天神。「紫雲糸」と呼ばれる鋼をも裁つ糸を武器にして戦い、その力は軍荼利の軍団をも全滅させる程。部下である五輪坊を殺されたことで同じ頭領である雷火と共にオカンを狙う。
実は軍荼利によって産み出された闇の子の一人であり、背中に六道衆の紋章がある。王仁丸とはオカンを巡る闘いで出会い、同じ境遇を背負うことから互いに男女として惹かれ合ったこともあったが、軍荼利戦以後は特に二人の関係を描く描写はない。
『退魔聖伝』では女人堂で月読の警護に任じていた。裏高野の異変を慈空に伝えるが重傷を負い、慈空が襲撃された後は行方不明となる。
『ライジング』では守護神(守り本尊)が風天神から伊舎那天に代わり、孔雀よりも6歳も年上で武道を学んではいたが、普通の家庭出身という設定。最終話では少なくともアラサーに突入したはずだが、裏高野女人寺で月読の補佐をしている。
薬師十二神将(やくしじゅうにしんしょう)
慈海(じかい)
六道衆
蛇の紋章を持つこの世に六道魔界を建設することを目論む闇の密法集団。裏高野の宿敵であり孔雀王の血を引く孔雀を狙う。
闇の大日如来編では、遙か太古に地球に飛来した高度な機械文明を持つエイリアンとも取れる演出があったが、邪悪な神に操られた者(倶摩羅)、暗黒面に堕ちた末に魔物に魂を喰い尽くされた密法者の成れの果て(羅誐)、呪術や古き神の血を引く者たちの交配によって作り出された(オルガとオカン、軍荼利)と説明されるなど、神話・宗教的なものに落ち着いている。
『ライジング』では六道会という魔仏によって作られた闇曼荼羅完成を目指すカルト団体として登場。会に忠誠を誓うことで転生とそれによる地位と力の積み重ねによって、末法の後に作られる新しい世界の神々になれるとされている。
大聖歓喜天(タイセイカンギテン)
倶摩羅(クマラ)
孔雀王を崇める教団「光翼教団」の教祖であり、自ら孔雀王の化身を名乗る。
黄幡星の御子であり、十数年前に裏高野によって殺される所だったが、夜叉王の手によって救われ、六道衆によって孔雀王の生まれ変わりとされる。
光翼によって死人を操る術の他、孔雀と同じく孔雀明王呪を使いこなし、一度は孔雀に勝っている。
実は死人であり、その命は十数年前に慈空によって奪われているが、同じく裏高野によって殺された子供の怨念と、黄幡星自身によって動かされていた操り人形であった。
「ライジング」では裏天台上僧として登場。仏闘試合いで孔雀と戦い、結果として孔雀が破門となる原因となる。その後、日光から手を組むことを求められるが、地獄に落ちた不空によると孔雀との戦いに敗れて死んだ。地獄に作られた闇曼荼羅の中心に姿を写した人形として安置されていた。仏像として力だけを与えられた自身の存在自体が間違っていたと語るが、孔雀・慈覚・冥道の3人に家族として受け入れられることで成仏した。時間を遡って現世に帰還した孔雀と改めて対決。本来の姿は堕天使ルシファーであり、孔雀同様に「人として生きなおすために転生した」という事実を思い出した。死をもって過ちを清算しようとするが、それを止めた孔雀と仲間たち全員と友としての誼を結ぶ。最終話では次期裏天台座主最有力候補される「大師」となっており、孔雀の退魔行に便宜を図るなど協力関係を結んでいる。
夜叉王(やしゃおう)
羅誐(ラーガ)
軍荼利(グンダリ)
オルガとオカン
ツングースのとある寒村に住む姉弟。弟のオカンに闇の血が流れていることに目を付けた軍荼利と六道衆によって、人工的に孔雀王が造り上げられようとしたが、姉・オルガによってその手を逃れ、日本に行きつく。オカンは富士の冥穴に潜み孔雀王として覚醒しようとするが、孔雀の命がけの説得により元の心優しい少年として生まれ変わる。
しかし六道衆は次にオルガの中に流れる闇の血に目を付け、彼女を天蛇王として覚醒させることに成功。心を失ったオルガは孔雀に襲いかかるが、オカンの捨て身の攻撃によって人の心を取り戻し、オカンと共に絶命。
その後孔雀王たるオカンと天蛇王たるオルガの二人の魂が合一し、最強の魔神・「闇の大日如来」が誕生するが、所詮六道衆による造り物の魔神に過ぎず、真の孔雀王たる孔雀によって破られる。
龍神族
六道衆の眷属の1つであるが、魔族でありながら唯一光を信ずる心を持っていたため、光と闇どちらの陣営からも蔑まれ、地底の奥でひっそりと暮らさざるを得なかった。地に住む地龍族と海に住む海龍族の2種族に分かれている。全員戦闘種族であるためか兵士の姿をしており、人の姿でありながら背中に龍の翼を持ち、飛ぶことができる。これは仮の姿であり、真の姿は兵士全員巨大な龍となる。
その他(人間)
その他(人外堕ち)
『退魔聖伝』『曲神記』から登場した主要人物
『孔雀王』の続編である『孔雀王 退魔聖伝』と『孔雀王 曲神記』から登場した主要人物
人間
服部 遮那(はっとりしゃな)
『退魔聖伝』から登場。能楽宗家の父を持ち、生きながら冥界と交信を持てる幽玄の子。鬼を操る鬼一法眼刀を持てる唯一の人間であり、それを悪用しようとした鬼人である鬼道会の蛾王に誘拐されてしまう。
これが原因となり源義経の悪霊に憑依され体を乗っ取られ、義経の邪悪な意思により京都の鬼門を開き、魔界の化け物によって地上を地獄に変えようとする所を孔雀達が阻止。退魔により救われた。
この出会いがきっかけで、しばらく慈空の寺に預けられることとなる。
寺にいる間は阿修羅によって雑用係として散々こき使われ、小遣い稼ぎを企んだ阿修羅によって孔雀のフリをさせられ退魔行を引き受けてしまったこともある。その退魔行で自身の能力である「神楽舞」に開眼し、修行も兼ねて孔雀の退魔行に同行するといった「孔雀の弟分」という立場になり、阿修羅は逆に寺の雑用一切を引き受ける羽目になった。
その後、能楽師の修行のために別れるが、『曲神紀』で孔雀と6年ぶりに再会し現在は孔雀一行とともに牙探しの旅をする。
武蔵坊弁慶
蓮華(れんか)
宣導涼子
ジョージ チャキリス ハーン
阿久谷(アコヤ)
猿丸上人(さるまるじょうにん)
荒川
黄 明星(こう めいせい)
国津神
大咬太夫(おおかみだゆう)
『退魔聖伝』から登場。目魂一党(オモイカネ)の下で働く暗殺者の一人で現在の犬神統の次期統主。
黒いスーツに身を固めた伊達男だが、本性は人犬(ヒトイヌ)と呼ばれる獣人。
人犬とは太古の天津神侵攻の際、国津神を裏切った鬼の一族であり、眷属と呼ばれているが実際は天津神の奴隷に近い。
満月の夜にはその月の霊力により不死身の大口真神(おおぐちまがみ)に化身することができる。
妹の十六夜太夫によるとかなりの英国かぶれらしい(狼男の本場がイギリスだという理由で)。
曲神記では、他の統の眷属と共に蠱毒結界を張り、孔雀から牙を奪おうとした。しかしそれはツキヨミの計画であり、他の眷属は死に、自身も左手と両足を失った。その後、隠し持っていた牙を孔雀に渡し、自身は十六夜太夫に運ばれていった。
建御名方(タケミナカタ)
下照比命(シモテルヒメ)
十六夜太夫(いざよいだゆう)
スサノオ
地伏(ヂブセ)
天津神
思兼神(オモイカネノカミ)
ツキヨミ(ツクヨミ)
(上の月読と区別するためにカタカナ表記)
『退魔聖伝』から登場。実質的な天津神の頭領。月読と同じ名前と髪型だが、性別は男。
裏高野の奥に眠るアマテラスを復活させるため、裏高野を乗っ取る。三種の神器を揃え、アマテラスの眠る岩戸を開けることに成功するも日光の策によりアマテラス復活を阻止され失敗。
その上、孔雀の術により顔面を負傷し、以後仮面を付ける。
アマテラスの復活に失敗後、アメノウズメとなった蓮華とともに各地の天津神を復活させる。
『曲神紀』からは名前の読み方が「ツクヨミ」から「ツキヨミ」となり、月蛾と呼ばれる蛾を使って、様々な曲神を誕生させ孔雀に送り込む。
また一度死んだ人間に命を与えて、自らの奴隷とすることができる。
『退魔聖伝』では月光菩薩真言を唱え、氷や冷気の術を使用していたが、『曲神紀』では蛾の姿にイラストがアレンジされると共に能力も蛾の能力が使われている。
本物のアメノウズメ
本物のアメノウズメ
『曲神紀』の終盤に登場。月読に依頼して一緒に出雲へやってきた。その正体はホノカグツチの亡骸から生まれた「火の山津見八乙女」のうち、八千矛に殺されなかった最後の一人。スサノオの牙の最後の一つを持っていた。
アマテラス
少彦名神(スクナビコナノカミ)
『退魔聖伝』から登場。この世の原初から存在していた別天津神であり、国津神に協力した知恵の神。
蛾のような羽が生えており、非常に小さく、人間の頭ほどの大きさ。姿を消すことができる。
他界渡りの神馬を作るために妖魔を作り出していたところに、その妖魔の件の依頼を受けた孔雀がそこに訪れたことで出会う。
孔雀がスサノオの牙に選ばれた者であること、そして孔雀の目的がこの世から神を消し去ることだと知ると、神々の最後を見届けたいとの思いから孔雀の仲間となり孔雀とともにスサノオの牙を探す。
どうしようもない程の酒好きで、この酒代のために孔雀は拝み屋をさせられることがある。
若いころのイザナギに創造の智恵を授けたこともあった。
道陸神(ドウロクジン)
底筒之男(ソコツツノオ)
毒茸彦(ドクタケヒコ)
剣難神(ケンナンシン)
骨咬(ホネガミ)
伊邪那岐神(イザナギノカミ)
日本列島を作った日本の創生の神。
創造神であり、神を創り出すことができ、他の天津神から「父」と呼ばれる。
呪いをかけることができ、呪いを浴びたものは体の動きを封じられ、絶望と苦痛の果てに死を迎えることになる。
自らも、童子姿のスサノオの呪いにより、強力な神の創造ができなくなっている。
『曲神紀』では、中国にいた黄一家のもとに襲来して、海峰と朋子に呪いをかけて明星を天津神のもとに同行させる様に仕向けたり、その明星を利用して国津神と天津神の因縁を解消をさせたりするなど暗躍した末に、出雲にてスサノオの牙をすべて手に入れて明星の肉体を乗っ取ってすべての神の消滅を目論む。だが、地上に出てきたイザナミによって新生した孔雀に敗れた模様(『曲神紀』では伊邪那岐と孔雀の激突で終わっているが、『戦国転生』にて戦いの結末の一部が語られた)。
『戦国転生』では、どうやら阿修羅の肉体(かどうかは定かではないが)を乗っ取った模様で、今は「丑寅の金神」として変貌した京にいる悪徳太子と共にいる。
恵比寿/終わりの水蛭子
大綿津見
大山津見
椹姫(さわらひめ)
『ライジング』から登場した主要人物
『孔雀王』のプレ・ストーリーである『孔雀王 ライジング』から登場した主要人物たち。
裏高野・真言寺
童鬼(どうき)
賽目(さいもく)
地卒(ちそつ)
隠象(おんぞう)
妙比(みょうひ)
流鳥(るちょう)
本名はラトナ。孔雀と同じ日に裏高野入りした沙彌尼。守り本尊は迦楼羅天。
隠象と並んで入門者の中では筋が良いが、共に守り本尊に術者の個性が反映されないことから魔仏になってしまいはしないかと危ぶまれている。インドネシア人で、言葉の端々に訛りが見られる。
双子の姉・リリィと共に人身売買組織に囚われていた時期があり、恐怖に駆られると謝まりまくるところがあるなど、臆病で戦うという行為自体を忌避してしまう。生き別れとなっていた姉・リリィに仲間を殺すと脅され、六道会に走ることになる。鬼ヶ島学園で孔雀たちと再会するが、地獄に向かう孔雀から地蔵菩薩の数珠と仲間たちを託される。
卒業後はシンガポールを拠点にしてフリーの退魔師となる。最終話では仕事の一環として来日。仲間たちとも再会するが、月読が催した食事会に間に合った孔雀に告白した。
無印における鳳凰に該当するキャラであるが、性別が変わったことで根本的に別人になっている。アシュラが生身では登場しないこともあって最終話での展開となった模様。
行手(ぎょうしゅ)
白狐(びゃっこ)
空顕(くうけん)
猛亥(もうい)
申孫(しんそん)
妙音(みょうおん)
妙香(みょうか)
裏天台
不空(ふくう)
裏天台座主。空顕の同期だったが、大魔王尊との結縁灌頂に失敗し魔仏の器「黄幡星の種」を作りだす外道仏母体となる。自らがばら撒いた種で生まれた器に魔仏の魂を入れた仏像軍団を作り出し、それを以て西洋に戦争を仕掛けようとしている。地獄から戻った孔雀との戦いに敗れたことで復讐するために自ら地獄に落ちる。千年以上前の地獄に先回りして孔雀を待ち構えていたが、孔雀と明王として目覚めたフドウ(捨覚)に敗れて首を切り落とされる、最後の悪あがきとして羅睺を召喚するが、倶摩羅に踏み潰された。現世でも闇曼荼羅の仏になったことで暴走し、倶摩羅に処分された。地獄に堕ちる過程で姿見の井戸から追いかけてきた空顕の問いかけに対して、宗教というものの意義を完全に否定する物言いで完全に見放される。
六道会
その他の人物
捨覚(しゃかく)
あーちゃん
白緑(びゃくろく)
坂本 賢八(さかもと けんぱち)
『戦国転生』から登場した主要人物
『孔雀王 曲神記』の続編である『孔雀王 戦国転生』から登場した主要人物
孔雀の仲間となる武将
織田 信長(おだ のぶなが)
尾張の国の領主。呪いにより年を重ねても女性と見まごう美貌を持つ。父・信秀が異国の娘(阿修羅)に産ませた嫡子。
金髪碧眼であるがゆえに「黄鬼の子」と恐れ嫌われた経緯から、かつては自ら泥で化粧をし、悪臭を漂わせて他者を遠ざけていた。
濃姫に出会い心救われて以降は反転し、美に対して強い執着を持つようになった。気性は激しく、堪え性がない。
初めての理解者だった濃姫への思慕は相当に深く、彼女が死した後は一時目標を見失い、立ち直った後も濃姫に関する思い出話を餌に光秀に付け入られる。最終的に神を名乗り、神殺しの槍を得た光秀に討たれる。黒幕が滅びたのちに母であるアシュラの内にて眠りについた。
「織田信長」というキャラクター自体は無印のころに孔雀と敵対するキャラクターとして登場したが、オーソドックスな悪役としての信長像として描かれ、戦国転生における「織田信長」とは別のキャラクター像となっている。
木下 藤吉郎 秀吉(きのした とうきちろう ひでよし)
武将以外の協力者
敵対する者達
悪徳太子(あくとくたいし)
丑寅の金神(うしとらのこんじん)
斎藤 道三(さいとう どうさん)
書誌情報
単行本
- 荻野真 『孔雀王』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全17巻
- 1986年1月発行、ISBN 4-08-861541-7
- 1986年11月発行、ISBN 4-08-861542-5
- 1987年1月発行、ISBN 4-08-861543-3
- 1987年4月発行、ISBN 4-08-861544-1
- 1987年8月発行、ISBN 4-08-861545-X
- 1987年12月発行、ISBN 4-08-861546-8
- 1988年3月発行、ISBN 4-08-861547-6
- 1988年4月発行、ISBN 4-08-861548-4
- 1988年5月発行、ISBN 4-08-861549-2
- 1988年11月発行、ISBN 4-08-861550-6
- 1988年12月発行、ISBN 4-08-861551-4
- 1989年4月発行、ISBN 4-08-861552-2
- 1989年6月発行、ISBN 4-08-861553-0
- 1989年7月発行、ISBN 4-08-861554-9
- 1989年8月発行、ISBN 4-08-861555-7
- 1989年9月発行、ISBN 4-08-861556-5
- 1990年5月発行、ISBN 4-08-861557-3
- 荻野真 『孔雀王 退魔聖伝』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全11巻
- 1991年2月発行、ISBN 4-08-861271-X
- 1991年6月発行、ISBN 4-08-861272-8
- 1991年10月発行、ISBN 4-08-861273-6
- 1992年4月発行、ISBN 4-08-861274-4
- 1992年5月発行、ISBN 4-08-861275-2
- 1992年10月発行、ISBN 4-08-861276-0
- 1993年1月発行、ISBN 4-08-861277-9
- 1993年4月発行、ISBN 4-08-861278-7
- 1993年7月発行、ISBN 4-08-861279-5
- 1993年10月発行、ISBN 4-08-861280-9
- 1993年12月発行、ISBN 4-08-861795-9
- 荻野真 『孔雀王 曲神紀』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全12巻
- 2006年8月18日発売、ISBN 4-08-877130-3
- 2006年11月17日発売、ISBN 4-08-877172-9
- 2007年3月19日発売、ISBN 978-4-08-877216-5
- 2007年7月19日発売、ISBN 978-4-08-877292-9
- 2007年11月19日発売、ISBN 978-4-08-877335-3
- 2008年3月19日発売、ISBN 978-4-08-877417-6
- 2008年8月19日発売、ISBN 978-4-08-877486-2
- 2008年11月19日発売、ISBN 978-4-08-877559-3
- 2009年3月19日発売、ISBN 978-4-08-877615-6
- 2009年7月17日発売、ISBN 978-4-08-877677-4
- 2009年11月19日発売、ISBN 978-4-08-877740-5
- 2010年3月19日発売、ISBN 978-4-08-877820-4
- 荻野真 『孔雀王ライジング』 小学館〈ビッグコミックス〉、全10巻
- 2012年10月30日発売、ISBN 978-4-09-184730-0
- 2013年4月30日発売、ISBN 978-4-09-185186-4
- 2013年12月27日発売、ISBN 978-4-09-185575-6
- 2014年7月30日発売、ISBN 978-4-09-186318-8
- 2015年2月12日発売、ISBN 978-4-09-186766-7
- 2015年10月9日発売、ISBN 978-4-09-187158-9
- 2016年3月11日発売、ISBN 978-4-09-187498-6
- 2017年2月10日発売、ISBN 978-4-09-189359-8
- 2017年9月12日発売、ISBN 978-4-09-189618-6
- 2019年7月30日発売、ISBN 978-4-09-860366-4
- 荻野真 『孔雀王-戦国転生-』 リイド社〈SPコミックス〉、全5巻
- 2013年12月27日発売、ISBN 978-4-8458-4294-0
- 2014年10月27日発売、ISBN 978-4-8458-4295-7
- 2015年10月9日発売、ISBN 978-4-8458-4296-4
- 2017年2月10日発売、ISBN 978-4-8458-5053-2
- 2019年7月30日発売、ISBN 978-4-8458-5490-5
文庫版
- 荻野真 『孔雀王』 集英社〈集英社文庫〉、全11巻
- 1997年1月17日発売、ISBN 4-08-617133-3
- 1997年1月17日発売、ISBN 4-08-617134-1
- 1997年3月12日発売、ISBN 4-08-617135-X
- 1997年3月12日発売、ISBN 4-08-617136-8
- 1997年4月18日発売、ISBN 4-08-617137-6
- 1997年4月18日発売、ISBN 4-08-617138-4
- 1997年5月16日発売、ISBN 4-08-617139-2
- 1997年5月16日発売、ISBN 4-08-617140-6
- 1997年6月18日発売、ISBN 4-08-617141-4
- 1997年6月18日発売、ISBN 4-08-617142-2
- 1997年6月18日発売、ISBN 4-08-617143-0
- 荻野真 『孔雀王 退魔聖伝』 集英社〈集英社文庫〉、全7巻
- 1999年11月18日発売、ISBN 4-08-617508-8
- 1999年11月18日発売、ISBN 4-08-617509-6
- 2000年1月18日発売、ISBN 4-08-617510-X
- 2000年1月18日発売、ISBN 4-08-617511-8
- 2000年2月18日発売、ISBN 4-08-617512-6
- 2000年2月18日発売、ISBN 4-08-617513-4
- 2000年2月18日発売、ISBN 4-08-617514-2
アニメ
孔雀王(アニメ)
1988年から1991年に3本のOVAが作られた。
鬼還祭のみ、タイアップとしてSPLASHによるエンディング曲『レプリカント スキャンダル』CDVが発売され、ジャケットはOVAに合わせたスペシャルバージョンとなっていた。
キャスト
孔雀と仲間たち
裏高野
その他
スタッフ
- 原作 - 荻野真
- 監督 - 秋山勝仁(1、3)、板野一郎(2)
- 脚本 - 会川昇(1、2)、夏木玲生(3)
- キャラクターデザイン - 越智博之(1)、摩砂雪(2)、岸田隆宏(3)
- クリーチャーデザイン - わたなべぢゅんいち(1)
- モンスターデザイン - 和田卓也(2)、スクリーミング・マッド・ジョージ(2)
- 作画監督 - 大森英敏(1)、藤川太(2)、和田卓也(2)、奥田淳(3)、田中正弘(3)
- 総作画監督 - 岸田隆宏(3)
- モンスター作監 - 宇佐美皓一(2)
- 演出 - 川瀬敏文(2)
- 美術監督 - 南郷洋一(1)、金村勝義(2)、中原英統(3)
- 撮影監督 - 高橋明彦(1)、鳥越一志(2)、小西一廣(3)
- 音楽 - YAS-KAZ(1、2)、クリストファー・カレル(3)、小椋悟&キットカットクラブ(3)
- 音響監督 - 本田保則(1)、山田悦司(2)、岩浪美和(3)
- プロデューサー - 中野和雄(2)、野村和史(1、2)、柳田滋夫(2)、山崎成人(3)
- 制作プロデューサー - 内山秀二(1)、榎本歩光(1)、野崎絹代(2)、渡辺欽哉(3)
- アニメーション制作 - AIC(1、3)、STUDIO SS(2)
- 企画・製作・著作 - 集英社、創映新社(1、2)、ポニーキャニオン(1、2)、ネクスタート(3)
各話リスト
話数 | 発売日 | サブタイトル | 脚本 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 1988年4月29日 | 鬼還祭 | 会川昇 | 大森英敏 |
第2話 | 1989年11月3日 | 幻影城 | 藤川太 和田卓也 | |
第3話 | 1991年9月21日 | 櫻花豊穣 | 夏木玲生 | 奥田淳 田中正弘 |
真・孔雀王
1994年に『真・孔雀王』として再度OVA化された。
キャスト(真・孔雀王)
孔雀と仲間たち
孔雀と血縁のある人物
裏高野
その他
スタッフ(真・孔雀王)
- 原作 - 荻野真
- 監督 - りんたろう
- 脚本 - 浦畑達彦、稲葉一広
- キャラクターデザイン - 小池健、阿部恒
- 演出 - 遠藤卓司
- 作画監督 - 阿部恒
- 美術監督 - 平城徳浩
- 色彩設計 - 村上芳枝
- 撮影監督 - 諫川弘
- 音楽 - 本多俊之
- 音響監督 - 三間雅文
- 制作プロデューサー - 丸山正雄、高江勇次
- プロデューサー - 中野和雄、久米憲司、真木太郎
- アニメーション制作 - マッドハウス
- 製作 - 集英社、ポニーキャニオン、パイオニアLDC
各話リスト(真・孔雀王)
話数 | 発売日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
上巻 | 1994年4月25日 | 天魔復活 | 浦畑達彦 稲葉一広 |
遠藤卓司 | 阿部恒 |
下巻 | 1994年5月25日 | 崑崙鳴動 |
孔雀王 戦国転生
同名シリーズのコミックス2巻発売記念として2015年に無料配信された。
各地の街頭ビジョンやAmazonで配信されたショートバージョンと、公式サイトのみで配信のフルバージョンがある。
キャスト(孔雀王 戦国転生)
孔雀と仲間たち
その他
スタッフ(孔雀王 戦国転生)
- 原作 - 荻野真
- 監督/絵コンテ/演出 - 古橋一浩
- プロップデザイン - 岡戸智凱
- 作画監督 - 徳田大貴
- 美術監督 - 永吉幸樹
- 背景 - 株式会社ヘッドワークス
- 撮影監督 - 和田尚之
- 音楽 - こぐま
- 音響監督 - 藤原啓治
- プロデューサー - 戸田和宏、深堀保洋
- ゼネラルプロデューサー - 柴田幹雄
- アニメーション制作 - ギャザリング
- 企画・製作・著作 - リイド社、孔雀王アニメプロジェクト
実写映画
孔雀王(映画)
1988年、東宝東和配給にて公開。香港ではユン・ピョウだけが主人公となるように編集されたバージョンが公開された。
キャスト(映画)
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
孔雀 | 三上博史 | |
コンチェ | ユン・ピョウ | 大滝進矢 |
風間冴子 | 安田成美 | |
アシュラ | グロリア・イップ | 日髙のり子 |
宮毘羅 | リュー・チャーフィー | 池田秀一 |
皆魔障外神 | 季洪 | |
ジグメ | 高雄(エディ・コー) | 池田勝 |
刑事 | コント山口君と竹田君 | |
佐藤 | 左とん平 | |
慈空 | 緒形拳 | |
慈覚 | フィリップ・クォック | |
羅誐 | ポーリン・ウォン | 小宮和枝 |
スタッフ(映画)
- 製作:フジテレビジョン、ゴールデン・ハーベスト、砂工房
- 監督:ラン・ナイチョイ(藍乃才、香港出身)
- 脚本:橋本以蔵、関澄一輝
- 製作者:三ツ井康、レイモンド・チョウ
- 製作総指揮:村上光一、チャイ・ラン
- プロデューサー:河井真也、室岡信明、佐藤武光
- SFXプロデューサー:一瀬隆重
- ビジュアルプロデューサー:久里耕介
- 武術指導:トン・ワイ、フィリップ・コク
- 原作:荻野真
- 企画:岡正、三木孝祐、曽愛屏、周震東
- 撮影:奈良一彦、関志勤
- 音楽:ミッキー吉野
- 主題曲:ロクサーヌ
- 挿入曲:崎谷健次郎「IF EVER YOU FALL」
- エンディングテーマ:THE ALFEE「FOR YOUR LOVE」
- 美術:田中孝男、馬磐超
- 編集:神谷信武、姜興隆
- 録音:武進
- コーディネートプロデューサー:堀口壽一
- 助監督:桑原昌英、龍天生
- 照明:高屋齋、阮定邦、劉鉄志
- タイトル:島田プロダクション
- 現像:東京現像所
- スタジオ:大映スタジオ
SFXクルー(特撮ユニット)
- 撮影:中堀正夫、鈴木蒔夫
- 照明:熊谷茂
- 美術:藤田泰男
- 編集:遠山千秋
- ストーリーボード:樋口真嗣
(ビジュアルユニット)
- アニメーター:真賀理文子
- スペシャルメーキャップ:若狭新一
- 造型:鯨井実、こじまやすじ、肥田収
- 光学合成:デン・フィルム・エフェクト
- スキャニメイト:IMAGICA
日本語版仕上げ
- 音響監督:瀬川徹夫
- 音響効果:倉橋静男
- 音楽ミキサー:大野映彦
- ダイアローグアドバイザー:水島鉄夫
- スタジオ:アオイスタジオ、プロダクションゆりーか
孔雀王 アシュラ伝説
1990年、東宝東和配給にて公開。日本と香港での共同制作。香港ではユン・ピョウを主役の孔雀、阿部寛をコンチェとしてユン・ピョウ主演風に編集されたバージョン(93分)が公開された。日本でも「日本公開版(日本語バージョン)」「香港公開版(広東語バージョン)」としてそれぞれビデオ化されている。
キャスト(孔雀王 アシュラ伝説)
スタッフ(孔雀王 アシュラ伝説)
- 監督:藍乃才
- SFX監督:佐川和夫
- 製作者:レイモンド・チョウ、レナード・ホー
- 製作総指揮:蔡瀾、三木孝祐
- 原作:荻野真
- 脚本:曽田博久
- 撮影:関志勤
- アクション監督:ユン・ブン
- 音楽:陳斐烈
- 編集:姜興隆
- 照明:阮定邦
- 主題歌:グロリア・イップ「ASHURA」
ゲーム
孔雀王
ファミリーコンピュータ、1988年9月21日、ポニーキャニオン
コマンド選択式のアドベンチャーゲーム。MSX2にも移植された。
孔雀王
謎解きのアドベンチャーゲームと横スクロールアクションの複合したゲーム。
孔雀王2 幻影城
面クリア方式のアクションゲーム。
孔雀王II
コマンド選択式のアドベンチャーゲームだが、ロールプレイングゲームの要素が追加されている。
盗用問題
『孔雀王』の連載時、夢枕獏が自作の小説『サイコダイバー・シリーズ』からの盗用を指摘して問題になった。当事者間で話し合いが持たれ、荻野と担当編集者が謝罪、さらに『孔雀王』の単行本に「参考文献」として同作の名を挙げることで事態は沈静化した。この経緯については、『サイコダイバー・シリーズ』の後書きでも言及されている。
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- 転生を題材とした映画作品
- 双子を題材とした映画作品
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