宇宙のスカイラーク
題材:地球外生命体,
以下はWikipediaより引用
要約
『宇宙のスカイラーク』(うちゅうのスカイラーク、The Skylark of Space)は、1928年にSF作家E・E・スミスによって発表されたSF小説である。1915年から1921年までの間に執筆された。
SF史上、人類が初めて銀河系外に飛び出したシリーズの第一作で、同じ作者による「レンズマン」シリーズと並んで、スペースオペラにおける不朽の名作のひとつとされる。
あらすじ
物理化学者リチャード・シートンは、プラチナを精製した残渣の廃液から未知の金属を発見した。その物質「X金属(element “X”)」は、驚くべき特性を持っていた。特殊なサイクロトロンである「ワッツィトロン(whatsittron)」の発生させる場の影響下で銅と接触すると触媒として働き、銅が100%の効率でエネルギーに転換するのである。
シートンは親友でロケット研究家の大富豪、マーチン・クレインの発案で、このエネルギーを利用した宇宙船の建造を開始する。シートンの婚約者ドロシーは、この宇宙船を「スカイラーク(ひばりの意味)」号と命名した。
しかし、ワッツィトロンの開発者デュケーヌがそれを察知。彼は悪徳鉄鋼業者ワールドスチール社と共謀して、シートンを殺害しX金属とそれに関する研究記録を奪おうとする。シートン殺害には失敗したものの、X金属の一部と研究ノートを手に入れたデュケーヌは、スカイラーク号と同じシステムの宇宙船を建造し、ドロシーらを誘拐。地球圏外へ逃亡する。
デュケーヌと結託したワールドスチール社の妨害にもめげず、不眠不休でスカイラーク号を完成させ、デュケーヌを追いかけるシートン。
一方そのころ、デュケーヌの宇宙船は事故で暴走し、光速をはるかに超える加速度で太陽系を超えてしまい、死んだ太陽の重力井戸に落ち込んでしまう。しかも燃料である銅の残量はゼロの絶体絶命であった……。
主要登場人物
リチャード・シートン(Richard Seaton)
マーチン・クレイン(Martin Crane)
マーガレット・スペンサー(Margaret Spencer)
マーク・C・デュケーヌ(デュケーンとも。Marc C. DuQuesne)
シリーズ一覧
括弧内は日本語訳題
- The Skylark of Space (宇宙のスカイラーク、宇宙船スカイラーク号、宇宙船スカイラーク、宇宙の超高速船)1928年
- Skylark Three (スカイラーク3号、スカイラーク3)1930年
- Skylark of Valeron (ヴァレロンのスカイラーク、バレロンのスカイラーク)1934年
- Skylarke DuQuesne (スカイラーク対デュケーヌ、スカイラーク・デュケーン)1965年
登場メカニック
スカイラーク号
「宇宙のスカイラーク」に登場。
デュケーヌの宇宙船(1)
「宇宙のスカイラーク」に登場。
スカイラーク2号
「スカイラーク3号」に登場。
スカイラーク3号
「スカイラーク3号」に登場。
ヴァレロンのスカイラーク号
「ヴァレロンのスカイラーク」に登場。
デュケーヌの宇宙船(2)
「ヴァレロンのスカイラーク」に登場。
書誌情報
- The Skylark of Space
- 『宇宙のスカイラーク』、川口正吉訳、ハヤカワ・SF・シリーズ3108、1966年3月
- 『宇宙のスカイラーク』、中村能三訳、創元推理文庫、1967年3月
- 『世界SF全集 7』、川口正吉訳、早川書房、1970年9月
- 『宇宙のスカイラーク』、宇野利泰訳、角川文庫、1968年2月
- 『宇宙船スカイラーク号』、亀山竜樹訳、岩崎書店 エスエフ世界の名作 15
- 『宇宙の超高速船』、亀山竜樹訳、岩崎書店 SFこども図書館 15、1976年2月
- 『宇宙船スカイラーク』、内田庶訳、国土社、少年SF・ミステリー文庫、1982年
- Skylark Three
- 『スカイラーク 3』、川口正吉訳、ハヤカワ・SF・シリーズ3125、1966年10月
- 『スカイラーク3号』、中村能三訳、創元推理文庫、1967年8月
- Skylark of Valeron
- 『ヴァレロンのスカイラーク』、川口正吉訳、ハヤカワ・SF・シリーズ3166、1967年12月
- 『ヴァレロンのスカイラーク』、中村能三訳、創元推理文庫、1967年12月
- Skylark DuQuesne
- 『スカイラーク対デュケーヌ』、中村能三訳、創元推理文庫、1968年12月
- 「スカイラーク・デュケーン」、矢野徹訳、S-Fマガジン1967年3月号-6月号
- 『宇宙のスカイラーク』、川口正吉訳、ハヤカワ・SF・シリーズ3108、1966年3月
- 『宇宙のスカイラーク』、中村能三訳、創元推理文庫、1967年3月
- 『世界SF全集 7』、川口正吉訳、早川書房、1970年9月
- 『宇宙のスカイラーク』、宇野利泰訳、角川文庫、1968年2月
- 『宇宙船スカイラーク号』、亀山竜樹訳、岩崎書店 エスエフ世界の名作 15
- 『宇宙の超高速船』、亀山竜樹訳、岩崎書店 SFこども図書館 15、1976年2月
- 『宇宙船スカイラーク』、内田庶訳、国土社、少年SF・ミステリー文庫、1982年
- 『スカイラーク 3』、川口正吉訳、ハヤカワ・SF・シリーズ3125、1966年10月
- 『スカイラーク3号』、中村能三訳、創元推理文庫、1967年8月
- 『ヴァレロンのスカイラーク』、川口正吉訳、ハヤカワ・SF・シリーズ3166、1967年12月
- 『ヴァレロンのスカイラーク』、中村能三訳、創元推理文庫、1967年12月
- 『スカイラーク対デュケーヌ』、中村能三訳、創元推理文庫、1968年12月
- 「スカイラーク・デュケーン」、矢野徹訳、S-Fマガジン1967年3月号-6月号
派生作品
- ハリイ・ハリスン『銀河遊撃隊』(早川文庫) - 当該作品のパロディ長編。