宇宙の白鳥
以下はWikipediaより引用
要約
『宇宙の白鳥』(うちゅうのスワン)は、山本ルンルンによる日本の漫画。フルカラーで描かれている。
概要
いわゆる「学園漫画」にSF的要素を加味した作品。物語の舞台は、同作者の作品にたびたび登場する「シトラス公国」に近い雰囲気を持っているが、登場人物の大半の名前が日本人名など、日本とシトラス公国を折衷したような世界観で作られている。
朝日小学生新聞において2006年1月から2009年まで不定期連載された。単行本はポプラ社より3巻まで発売されている。単行本未収録のエピソードが多数残っているが、4巻以降の発売は発表されていない。
フランス語版では『cosmic girlz』のタイトルで、最終話まで収録した全6巻が発売されている。
あらすじ
コスモス学院の初等部に通う、成績優秀でおしゃれな学級委員長の星野コロナは、ある日、同じクラスの変わり者月島ランに、テレビドラマ「宇宙(スペース)パトロール隊」のスペース・レシーバーを渡された。フィクションだったはずの宇宙パトロール隊が実は実在しており、コロナはパトロール隊員訓練生と学校の二重生活を送ることになってしまう。
主な登場人物
星野コロナ(ほしの コロナ)
月島ラン(つきしま ラン)
教官(きょうかん)
霧夜(きりや)
ベガ、ルナ
宇宙パトロール隊
宇宙の平和と秩序を守るため、日々活動している組織。コロナたちはパトロール隊の地球支部に所属している。
劇中劇の子供向けSFテレビドラマ「宇宙パトロール隊」が実は実在していた、という設定が物語の発端となっている。ドラマはパトロール隊の広報部が製作しており、出演している隊員や宇宙人たちも全て「本物」が演じている。10年近く地球で放映しているが、あまり人気が無い。
隊員用の小型宇宙船であるパトロールボートは、白鳥の形(観光地などの池にある「スワンボート」を思わせる外見)をしており、本作のタイトルもそこから来ている。また、隊員の持つスペース・レシーバーは、通信や情報処理機能のほかに、地球と地球支部を行き来できる瞬間移動機能も兼ね備えている。ただし、移動する瞬間を関係者以外に目撃されてしまうと、その隊員はパトロール隊での記憶を消され、元の生活に戻らされてしまう。パトロール隊での1時間は地球時間の1分に相当するため、地球人としての日常生活にはそれほど支障が無い、とされる。人差し指と小指のみを立てた右手(影絵の狐の手)を頭の横に構える、独特の敬礼ポーズがある。後に、さらにそれを派手にした「宇宙パトロール隊こころえ」というものが作られた。
訓練生は支部からの呼び出しにより任務が与えられ、達成すると成績ポイントが与えられる。反対に任務に失敗したり、呼び出しに応じないと減点される。訓練生全員の成績一覧は、支部に設置してある星型のホログラムを使った、グラフ状の立体成績表で常に公表されている。
書誌情報
- 山本ルンルン『宇宙の白鳥』ポプラ社、既刊3巻(2007年8月現在)
- 2006年11月発行、ISBN 4-591-09490-1
- 2007年4月発行、ISBN 4-591-09756-0
- 2007年8月発行、ISBN 4-591-09878-8