宇宙賃貸サルガッ荘
以下はWikipediaより引用
要約
『宇宙賃貸サルガッ荘』(うちゅうちんたいサルガッそう)はTAGROによる日本の漫画作品。
1999年、アンソロジー『キュートプラス』(コアマガジン)にパイロット版が掲載された後、『月刊Gファンタジー』(エニックス(現スクウェア・エニックス)刊)2001年7月号から2005年5月号まで連載された。単行本は全5巻。
ジャンルはSF四畳半コメディ。タイトルはサルガッソ海に由来し、ストーリーはタイトルの後付け。
次回作『変ゼミ』のヒットを受け、2009年-2010年に講談社から全4巻で新装版が発行。各巻に新作描き下ろしエピソードも掲載された。
あらすじ
主人公テルは汎銀河軍の宇宙戦闘機パイロットだったが、都市伝説と思われていた一度入ったら二度と出られないサルガッソー(宇宙船の墓場)に遭難し、魔女と名乗るメウに助けられる。メウと「テルの曽祖父」の過去の証言を総合すると、「テルの曽祖父(=アル)」は一度はサルガッソーに遭難するも、自力で元の宇宙に戻れたということが分かり、テルのサルガッソー脱出計画が始まる。
舞台設定
サルガッソー
沙流我荘
戦争
登場人物
テル=テク=カッキー
メウ
スイ=ホウ=テン
リコ=ルリシマ
キティ=デ=ペッパー
ロロ(ロリロルロゥウェ)
アサ=アサコ
アヴェ
アル=チャム=カッキー
サブタイトル
サブタイトルには作者の愛好する曲名が元ネタとなっているものが多い。
1巻
一畳半 新しい伝説(後)
二畳 ヌカよろこび
三畳 アルとテル(前)
四畳 アルとテル(後)
四畳半 宇宙賃貸サルガッ荘(パイロット版)
Don't Trust Anyone Over Thirty.
2巻
六畳 耕野の決闘/荒野の決闘
七畳 パブロフの犬
八畳 君の名は
九畳 野良の姫 (stray princess)
十畳 Green Earring
十一畳 颱風グラフ
描き下ろし 3と33の物語<前編>
Bunny's High! (Don't Trust Anyone Over Thirty.内で田口イエスタディ名義の形になっている)
3巻
十三畳 ワタシハオウム
十四畳 アル日 雪の中
十五畳 戦闘機械は電気按摩の夢を見るか?
十六畳 Be AVEle To Be AVE
十七畳 ABSOLUTE EGO 男子
十八畳 君よ、オレで変われ
Don't Trust Anyone Over Thirty.
十九畳 桜と誕生日
3と33の物語<後編>
4巻
二十一畳 And you may help me
二十一畳半 Rのトランク/trunk
二十二畳 難破船のローナー(前)/loner
二十三畳 難破船のローナー(後)
二十四畳 ジェニーはご機嫌イタリック/italic
二十五畳 発覚
二十六畳 Suite Her Very Fine
二十七畳 スカーレットの誓い/scarlet
Don't Trust Anyone Over Thirty.
5巻
二十九畳 S/W
三十畳 Two Mage Cooks In The Kitchen
三十一畳 Drop The Face
三十二畳 Soul Eater
三十三畳 Short Visit
三十四畳 Come and Go
三十五畳 Witch & Women
三十六畳 からまわる世界
Don't Trust Anyone Over Thirty.
講談社版の新作描きおろし
1巻 心の空き部屋
15P。テルが迷い込む以前のサルガッ荘の日常。
2巻 Bridge Over Troubled Space
28P。サルガッ荘に迷い込む直前のロロの物語。
登場人物
アラノレイウ
ホウイックラン
ヂスチスワガン
メラスコニーヴェ
ロリロルロゥウェ
タジルアラスキ
バラック=マン
ダルー=カタリ
ターニャ=クルバンスク
アッキーム=バザラム
ステラコドラン人について
ステラコドラン人は幼体のうちは上の二本の腕(陽腕)しかない。脱皮をする度に成長していくが、これを毛期という。8毛期まである。稀に長寿で9毛期を迎える者もいて、師父として尊ばれる存在になる。師父は一族の名付け親になることが多い。
社会内の地位はいつ陰腕(下の二本の腕)が生えるかで決定される。標準は4毛期。5毛期からは「腕遅れ」とされ、基本的に生涯の地位は低くなる。ロロは5毛期。
脱皮とともに突然生えてくるわけではなく、脱皮の前には肘を曲げた状態の組織が脇腹の部分に隆起している(オエ〜)。これを人前に晒すのは大変恥ずかしいこととされる。
稀に脱皮しても隆起の状態で次の毛期まで腕として機能しない者もいる。地位のために外科処置で無理矢理腕化する場合が多いが、陰腕の発達が知能や体力に影響するために、結局能力の低い成体になる可能性が高い。ロロも4毛期の脱皮で腕化しなかったのだが、次の毛期を待ったので正常(むしろかなり優秀)に発育した。
ステラコドラン人はなんと雌雄同体。というか雄しかいない。8毛期を過ぎた成体は子供を産むことが出来る。その時期はコントロールできない。ロロもそのうち産むかもしれない…。生殖器はあるが生殖機能はない(快感は、ある)。
ものすご〜く大昔には雌もいたのだが、本星を失い流浪の民になってからは戦闘種族ということもあってか、力の秀でた雄だけで繁栄できるように進化していったのだという節が有力。現在は「巣」と呼ばれる巨大なコロニー船を繁栄の基盤にしている。巣は巨大な星間船でもあり、いくつもある。
本能的に雌的なモノ(力が弱かったり可愛かったり)を愛でる感覚が残っていて、ペットを飼うことが文化として根づいている。だからどのようにペットを愛玩するかが文化としての高尚さに繋がっている。早い話がどれだけハァハァできるかってこと(生殖器はだから文化に対して用いられる器官なのだ)。
寒さにはめっぽう弱い。一方で真空に数時間耐えられる身体の構造を持つ。血の色は赤い。
-- Bridge Over Troubled Space 備考
3巻 Sitz der Seele
15P。十七畳でリコが指摘したAVEの人格コピーに纏わる物語。タイトルはドイツ語で「魂の座」を意味する。
登場人物
イナガ博士(マキ)
カニ
ゴト
4巻 四畳半宙(あとがき)
4P。その名のとおり、後書き漫画。