守護天使 (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『守護天使』は、上村佑による小説作品。第2回日本ラブストーリー大賞受賞作品。2009年に佐藤祐市監督により映画化された。
概要
うだつの上がらない妻子持ち50歳の男性が女子高生に抱いた純愛を描くラブストーリー。主人公のロマンチックで一途な想いと、それとは余りにもかけ離れた現実が感動と笑いを呼び、新感覚「キモメン文学」と評された。インターネット上で度々話題となるブログの炎上や匿名掲示板の祭も題材になっており、ネット社会への警鐘を鳴らす内容となっている。2007年3月に単行本として刊行(宝島社刊)。文庫本は2008年10月に刊行され、外伝作品が書き下ろされた。
あらすじ
須賀啓一は鬼嫁に頭の上がらない甲斐性なしのダメサラリーマン。そんな彼が、電車の中でいつも見かける女子高生、宮野涼子に一目ぼれしてしまう。今時の女子高生とも思えないほど純粋無垢な涼子を世間の悪意から守るため、啓一は一方的に彼女を守るための存在「守護天使」になることを決意する。一方その頃、ネット上で「ある女子高校生の日記」と題されたブログが開設される。「誰か私を見つけて!私を殺して!」というセンセーショナルな内容は巨大掲示板で祭を引き起こし、やがてその悪意は涼子へと忍び寄っていく。
登場人物
本編の登場人物
須賀啓一
本作の主人公。ハゲ・デブ・貧乏で、高血圧と糖尿病、重度の痔に悩まされている50歳のサラリーマン。性格はずぼらで諦めが早く、口癖は「まあ、仕方ない」。仙台出身で親族の会社に勤めていたが、「デブだから。」という理由で3年前にリストラに遭い、職を求めて一家で東京に移住した。その際収入は以前の半分以下になってしまい家庭内での地位も急降下、妻には虐げられ娘と息子には無視され、飼い犬にすら格下と見られている。しかしいざという時の芯の強さは目を見張るものがある。
ある朝通勤の電車内で転倒したところを女子高生の宮野涼子に助けられ、電撃的に恋に落ちてしまう。それ以来自己変革し、彼女を守るために全てを投げ打って奔走する。
赤羽から電車で1時間かけて通勤し、横浜市の「さわやか若者支援塾」でカウンセラーの仕事をしている。手先が器用でクレーム処理が上手いという長所がある。
宮野涼子
佐々木大和
村岡
勝子
渡辺麻美
ブッチャー
ハーベスト
映画
佐藤祐市監督により2009年に映画化。
キャスト
- 須賀啓一:カンニング竹山
- 村岡昌志:佐々木蔵之介
- 佐々木大和:與真司郎(AAA)
- 宮野涼子:忽那汐里
- 須賀勝子:寺島しのぶ
- 渡辺麻美:波瑠
- ハーベスト:柄本佑
- ブッチャー:日村勇紀(バナナマン)
- 牧瀬和彦:池内博之
- 豊川:大杉漣
- 麻雀荘「ろん」店長:吉田鋼太郎
- アケミママ:キムラ緑子
- 「東京こども医療センター」医師(金村秀之):升毅
- 事務員:椿鮒子
- 配達員:渡辺敬介(ぼれろ)
- カメラマン:林和義
- 「ますらお」編集長:佐野史郎
スタッフ
- 監督:佐藤祐市
- 脚本:橋本裕志
- プロデューサー:柳崎芳夫、井口喜一
- 共同プロデューサー:伊藤和宏
- 音楽:佐藤直紀
- 撮影:川村明弘
- 照明:阿部慶治
- 美術:荒川淳彦
- 録音:金杉貴史
- 映像:高梨剣
- 編集:田口拓也
- 制作プロダクション:共同テレビジョン
- 配給:エイベックス・エンタテインメント
- 製作:「守護天使」製作委員会(エイベックス・エンタテインメント、メモリーテック、共同テレビジョン、BSフジ、クオラス、サンミュージックプロダクション、宝島ワンダーネット)