安宅家の人々
以下はWikipediaより引用
要約
『安宅家の人々』(あたかけのひとびと)は、吉屋信子の家族愛と夫婦愛、女同士の友情を描いた小説。1951年に『毎日新聞』に連載されて、翌1952年に大映で映画化された。2008年には東海テレビ製作・フジテレビ系昼ドラでテレビドラマ化された。この作品で吉屋信子は第4回日本女流文学者賞を受賞している。1990年代には講談社の大衆文学館から文庫本が出版されていた(ISBN 4062620286、現在は絶版)。
あらすじ
主人公・久仁子は知的障害を持つ優しい夫・宗一を支えながら養豚所を切り盛りする。幸せな日々が続く安宅家だが、夫の弟・譲二が事業に失敗し安宅家に戻ると、譲二はあやしげな儲け話に宗一を誘い、譲二の妻は宗一を愛していると言い出し、久仁子にとって落ち着かない日々がやってきた…。
映画 (1952年)
2008年2月、コスモコンテンツよりDVDが発売された。
出演
- 安宅國子:田中絹代
- 安宅宗一:船越英二
- 安宅譲二:三橋達也
- 安宅雅子:乙羽信子
- 宇田川次枝:三條美紀
- 玉木雄二郎:山村聡
- 高橋:大泉滉
- 田邊:多々良純
- 宗一の従兄弟:小沢栄
- おとく:本間文子
- 勇吉:菅邦彦
- 幸造:飛田喜佐夫
- 健作:宮嶋健之
- 獣医:見明凡太朗
テレビドラマ(2008年)
東海テレビ・フジテレビ系列で2008年1月7日から3月28日まで放送の昼のテレビドラマ。放送時間は、月曜から金曜の13:30 - 14:00(JST)。全60回。
概要
- それまでの愛憎ドロドロ路線とは離れた真実の愛を描く作品になるとしていた。しかし、1月7日放送の『ハピふる』内で、安宅宗一役の内田滋が「今もらっている台本では、ドロドロって感じなんですが…」とコメントしており、第32、33回での放送では久仁子が嫉妬心に駆られた悪人として描かれるなど、主人公の夫・宗一を取り巻く人々との愛憎劇も多く描かれている。
- 1月、2月上旬までの視聴率は平凡だったが、その後、視聴率は上昇を続け、3月20日には最高視聴率9.5%(関東地区)を記録している。
- 第2部以降は「セックス」という単語が台詞に組み込まれることが非常に多かった。
あらすじ
バブル経済終焉の昭和63年のクリスマス、幼馴染同士の安宅ホテルグループ会長・宗右衛門の息子・宗一と使用人の娘・久仁子は結婚した。宗一には生まれつき知的障害があり、長い間伊豆の施設にいたのだが、母・綾子が心臓病で余命いくばくもないこともあり、久しぶりに東京の安宅家に戻ってきたばかりであった。翌年、久仁子夫妻は長年閉鎖していた宗右衛門と亡き妻・綾子の思い出である安宅高原ホテルを再開する。4年後、バブル崩壊とともに破産寸前の宗一の弟・譲二とその妻・雅子が安宅家に戻ってくる。名家の出身である雅子は夫・譲二の無謀な新事業計画やチンピラ達との関係を知り、次第に穢れのない心を持った宗一に惹かれてゆく。また、宗一もピアノや生け花を通し、雅子を初めて女性として愛するようになる。それを知った久仁子は雅子に激しく嫉妬し、次第に行動がヒステリックになって行ってしまう。一方、譲二は宗一から財産を引き出そうと色々と画策するが…。
登場人物
安宅(旧姓:宇田川)久仁子 - 遠藤久美子、岡野真也(幼少)
安宅宗一 - 内田滋、大久保祥太郎(幼少)
安宅(旧姓:玉木)雅子 - 小田茜
安宅譲二 - 小林高鹿、澤畠流星(幼少)
宇田川仁美 - 宮下ともみ、朝日梨帆(幼少)
宇田川英雄 - 深水三章
玉木光春 - 河原崎建三
安宅宗右衛門 - 目黒祐樹
橋本稔 - 阪本浩之
岩井和孝 - 渡辺寛二
安宅綾子 - 一柳みる
原口佳恵 - 奈美悦子
吉野さき(宇田川さき) - 山本みどり
安宅高原ホテルのスタッフたち
辰巳健作 - 田原正治
遠藤志乃 - 宍戸美和公
辰巳幸太郎 - 荒川優
池田マリ - 松下萌子
その他
榊憲彦 - 沼崎悠
ほか
サブタイトル
回数 | 第1部(第1週-第4週) | 回数 | 第2部(第4週-第8週) | 回数 | 第2部(第9週-第13週) | 視聴率 | |
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第1回 | 約束 | 第20回 | 幽閉 | 第41回 | 治療 | 1月平均 | 5.2% |
第2回 | 大混乱の見合い | 第21回 | 結婚4歳… | 第42回 | 真実の毒 | 2月平均 | 6.3% |
第3回 | プロポーズ | 第22回 | ひとつ屋根の下 | 第43回 | 憎みあう家族 | 3月平均 | 6.9% |
第4回 | 新しい縁談 | 第23回 | 支配人の挨拶 | 第44回 | やさしい嘘 | 全平均 | 6.1% |
第5回 | 捨てた指輪 | 第24回 | メロスの勉強 | 第45回 | 母の消息 | 最高 | 9.5%(第54回) |
第6回 | 探し物 | 第25回 | 夫婦の絆 | 第46回 | 邪魔者 | 最低 | 3.8%(第8回) |
第7回 | 命の恩人 | 第26回 | 妻の叫び | 第47回 | 苦しい記憶 | ||
第8回 | 幸せの約束 | 第27回 | 当主の挨拶 | 第48回 | 母の手紙 | ||
第9回 | 結婚の決意 | 第28回 | 大人の体験 | 第49回 | 別れの曲 | ||
第10回 | 出生の秘密 | 第29回 | 聖夫婦 | 第50回 | つらい別れ | ||
第11回 | 不公平な愛情 | 第30回 | 夫婦の危機 | 第51回 | 誘惑 | ||
第12回 | 出生の事情 | 第31回 | 特別な人 | 第52回 | 転落 | ||
第13回 | きしむ家族 | 第32回 | 心の悪魔 | 第53回 | 絶望の杖 | ||
第14回 | 永遠の眠り | 第33回 | 壊れた夫婦 | 第54回 | ご主人様 | ||
第15回 | 謀反 | 第34回 | やつれた姿 | 第55回 | 喪失 | ||
第16回 | 出発点 | 第35回 | 新・副支配人 | 第56回 | 愛の限界 | ||
第17回 | 再生への道 | 第36回 | 揺れる心 | 第57回 | 別かれ道 | ||
第18回 | 副支配人失格 | 第37回 | 再出発 | 第58回 | 招待状 | ||
第19回 | 支配人の涙 | 第38回 | 自然な同居 | 第59回 | 雅子の賭け | ||
第39回 | 仁美の秘密 | 最終回 | 幸せの場所 | ||||
第40回 | 脅迫 |
- 視聴率は関東地区(ビデオリサーチ調べ)
スタッフ
- 制作 - 東海テレビ放送、ビデオフォーカス
- 企画 - 鶴啓二郎(東海テレビ)
- 原作 - 吉屋信子『安宅家の人々』
- 脚本 - 浅野有生子、福田裕子
- 広報 - 胡桃千春(東海テレビ)、山本章子(東海テレビ)
- プロデューサー - 西本淳一(東海テレビ)、大久保直実(ビデオフォーカス)、大越大士(ビデオフォーカス)
- 演出 - 藤木靖之、吉田使憲、大井利夫、最知由暁斗
- 音楽 - 長谷部徹
- 音楽制作 - インスパイア・ホールディングス
- 主題歌 - 「ヴァージン・ロード」 新妻聖子(ポニーキャニオン)2008年1月16日発売
- 技術協力 - ビデオフォーカス、バル・エンタープライズ
- 協力 - 国際放映TMC-1、山崎美術、バルティール、KHKアート、東京衣装、未来企画
- 医療監修 - 澤山透
- 医事指導 - 越田住開
- 絵画制作 - 石本靖大
- フラワーコーディネイト - 本間美穂
- 衣装協力 - フーフォレ、ワキタ株式会社、CHITOSE、荒川株式会社、リベラル、堀越ネクタイ株式会社、ラブエル、LINK IT ALL 他
- 美術協力 - YAMAHA、学研、日本工学院テクノロジーカレッジ、dinos、ギャラリー四季、河出書房新社 他
- ロケ協力 - 新国立劇場、さがみ湖ピクニックランド他
携帯コミックス
原作者である吉屋信子の生涯に焦点を当てたスピンオフ作品が、2008年4月発行の雑誌『マリカ』にて連載され、2008年9月より東海テレビ制作昼の帯ドラマ東海テレビ制作昼の帯ドラマ公式携帯サイト「昼ドラ倶楽部」にて安宅家の人々の携帯コミックスも配信されている。
- 「無垢の花」安宅家の人々サイドストーリー
- 作・構成 - 浅茅峰子
- 作画 - めぐみ京花
- 発行 - 扶桑社