小説

宝島 (真藤順丈の小説)




以下はWikipediaより引用

要約

『宝島』(たからじま、英: HERO's ISLAND)は、真藤順丈の小説である。2018年6月21日に講談社より出版された。

概要

本作は「リュウキュウの青」「悪霊の踊るシマ」「センカアギヤーの帰還」の3部からなり、凄惨な沖縄戦直後から始まった1952年の米軍統治時代から沖縄が日本に復帰した1972年までの沖縄を舞台としている。

あらすじ

1952年の沖縄。米軍基地に忍び込んで物資を奪う「戦果アギヤー」として活躍していた孤児たち4人組グループ。中でもリーダー・オンちゃんは、住民のために薬を奪い、小学校を作るために木材を奪い、占領下の沖縄に勇気を与え続けて「伝説」と呼ばれていた。しかし極東最大の軍事基地「キャンプ・カデナ」に忍び込んだ夜、米軍から追われたオンちゃんは突如として失踪してしまう。後に残されたオンちゃんの親友グスクは警官に、オンちゃんの弟レイはアンダーグラウンドを転々とするテロリストに、そしてオンちゃんに好意を寄せていたヤマコは教師になって、戦後の沖縄でそれぞれの人生を懸命に生きる。 なぜ英雄は失踪したのか? 失踪の日、オンちゃんが探し当てた「予定にない成果」とは? 日本近現代史の中でも類を見ない激動の時代、美しい沖縄の地で物語は動き出す……。

登場人物

以下に登場人物を列挙する。

  • オンちゃん - 戦果アギヤーの一人で、島の英雄とされている
  • グスク - オンちゃんの親友
  • レイ - オンちゃんの弟
  • ヤマコ - オンちゃんの恋人
  • タイラ - 反米闘争に明け暮れる港湾労働者
  • チバナ - 特飲街の女給
  • 国吉 - レイの先輩の受刑者
  • アーヴィン・マーシャル - 米民政府官僚
  • 小松 - マーシャル
  • 又吉世喜 - <那覇派>首領
  • ウタ - コザの浮浪児
受賞
  • 2018年 第9回山田風太郎賞 受賞
  • 2019年 第160回直木三十五賞 受賞
  • 2019年 第5回沖縄書店大賞 小説部門 受賞