小春原日和の育成日記
小説
著者:五十嵐雄策,
出版社:アスキー・メディアワークス,
レーベル:電撃文庫,
巻数:全5巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『小春原日和の育成日記』(こはるばらひよりのいくせいにっき)は、五十嵐雄策による日本のライトノベル。イラストは西又葵が担当。電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より2009年10月から刊行されている。
ストーリー
あまりに存在感のない地味な少女、小春原日和は何を思ってかお嬢様学校である私立姫乃宮女学院への受験を決める。日和と同じアパートに住む晴崎佑介は日和からお嬢様としての振る舞い方のレクチャーを頼まれ、アパートの住人たちと共に奮闘することになる。
登場人物
主要キャラクター
晴崎 佑介(はれさき ゆうすけ)
学年:高校1年生(1巻)→ 高校2年生(2巻 - )
本作の主人公で15歳の高校生。管理人である叔母に代わり、桜乃日和荘の管理人代行として住人たちの世話に追われる日々を送る。同じアパートで暮らす妹分の日和が姫乃宮女学院への進学を望んだことで協力することになる。日和の進学後は菜園部の顧問である「おばちゃん」の配慮で特別顧問となり、女学院への出入りを許可される。
家事が上手いらしく、面倒見もいい。また、日和の学校に忘れ物の縦笛を届けようとした際に不審者と誤解されることも多い。
なお、原作本編は語り役として基本的に彼の一人称で進んでいく。
第3巻では誤変換により名前が「祐介」(読みは同じ)になってしまっている。
小春原 日和(こはるばら ひより)
学年:中学3年生(1巻)→ 高等部1年(2巻 - )
本作のヒロイン。初登場時は14歳。あだ名は「ピヨ」。現在は桜乃日和荘の203号室で一人暮らし。何かと面倒を見てくれる佑介を慕っており、「おにーちゃん」と呼んでいる。両親は考古学者。
大人しくて人見知りが激しく地味で、普段からほとんど存在感がなく、いつも周囲に「A・J・フィールド」を展開しているため、彼女を包む雰囲気は「セピア色」とも表現されている。しかし、自らの思いを他者にぶつける際には彼女の体から「黄金色」のオーラが発せられる。
基本スペックは高いようだが成績は中。得意な楽器はテルミン。また、エチケットなどについての知識も高い。趣味は盆栽など、年齢に見合わず年寄りっぽい。
姫乃宮女学院に憧れ、佑介たちの協力のもとでお嬢様としての教養知識を学んでいき、最終試験である「謁見」では特別試験官である光琉に「現代の姫」としての覚悟を追及されるも、自らの思いを光琉たちにぶつけたことで女学院に合格する。
「プリンセス・ダンス・コンベンション」の後に、光琉から「佳良の紫金蒲公英姫(リトル・ゴールド)」の名を承る。唯香や美咲がいることもあって、自分を中心とした派閥グループが1年生の間では第3位に格付けされている。
桜乃日和荘住人
桜乃日和荘(さくらのひよりそう)は佑介たちが暮らしている築70年の木造ボロアパート。風呂・キッチン・洗濯場は合同で、約6畳の部屋が10ほどある。佑介に「ダメ人間」と称されるほどの、一癖のある人間たちが住んでいる。
美崎 音色(みさき ねいろ)
霧嶺 桃子(きりみね ももこ)
私立姫乃宮女学院関係者
菜園部
日和たちが姫乃宮で新たに立ち上げた部活動。佑介が特別顧問となっている。
鹿王院 唯香(ろくおういん ゆいか)
高千穂 日向(たかちほ ひなた)
星森 ましろ(ほしもり ましろ)
雀ヶ原 美咲(すずめがはら みさき)
学年:高等部1年(2巻-)
日和の同級生で、姫薔薇会所属。黙っていれば上品な雰囲気のお嬢様ではあるが傲慢な性格。その一方で、自分が対立する相手でも決して姑息な手段を用いず、あくまで真っ向からの勝負を受けて立つ姿勢を持つ。
かつて父の事業の失敗による破産によって友人が離れ、孤独だったところを自分に手を差し伸べた光琉に心酔している。しかし、光琉のこととなるとストーカー同然の行為も辞さないことから、佑介からは「変態お嬢様」とも思われている。
同族嫌悪に近い形で一般庶民を嫌っていることや光琉に意見したという理由で日和を最初は敵視しており、ことごとく嫌味を言ってきた。日和たちが創設した菜園部に対する不満から、日和たちと互いの進退を賭けて「舞姫たちの夕べ」でソーシャルダンスでの勝負をすることになるも、息の合った日和と佑介のペアの前に敗北する。この結果を受け入れて自ら姫薔薇会を去ろうとしたが光琉と日和に止められ、日和と和解。その後、彼女を慕って菜園部に入部する。
鷲津 三姫(わしづ みき)
学年:高等部1年(3巻-)
鷲津家の三女。「静寂の白金竜胆姫(サイレント・ホワイト)」の二つ名を持つ。愛称は「みっき〜」。小柄で中性的な雰囲気を持つ。趣味は和歌で、かるたの選手権で優勝した実力を持つ。
鷲津の人間であり、1年鷲津派を束ねる身であったが、身内の横暴ぶりに心を痛めている。そんな中で佑介と出会い、「一之宮 御幸(いちのみや みゆき)」という偽名で日和たちと行動することになり、彼女たちと友誼を結ぶようになった。
「鷲津会」では冴織に担がれて日和たちと百人一首で勝負することになり、序盤は圧倒的な力を見せるものの、日和たちの説得で自らの本心に逆らえずに敗北することになり、鷲津派を追放された後に菜園部に入部する。人望も高く、彼女個人を慕う生徒たちも鷲津派から離れていった。
姫薔薇会
姫薔薇会(ひめばらかい)は姫乃宮女学院の生徒会の名称。
鷹匠 光琉(たかじょう ひかる)
南九條 容子(みなみくじょう ようこ)
鷲津派
梟本 冴織(きょうもと さおり)
学年:高等部1年(3巻 - )
鷲津派本隊の幹部で、一年鷲津派の副盟主。鷲津の権力を笠にして周囲に威圧感を振りまくその猛々しさから、佑介から「猛禽類お嬢様」と認識されている。また、三姫の名を用いていたことから、佑介たちも鷲津会までは彼女を三姫本人だと勘違いしていた。
姫薔薇会が「薔薇の三箇条」を廃止したにも関わらず食堂で横行を続け、それに困り果てていた生徒たちに頼まれる形で前に出た日和と対立。日和たちを鷲津会に呼び、菜園部の廃部や光琉の引責辞任を狙って百人一首での勝負を企てるも、最後は敗北する。
日和に敗北した三姫を見限り、追放したことで三姫が菜園部に入る直接のきっかけを作る。
これが墓穴となり、三姫一人の人望で成り立っていた1年鷲津派は所属生徒の殆どに離反されてしまい、1年生最大勢力の座から転げ落ちることとなった。
用語
作中に登場する用語(四大名家の鹿王院家や聖樹館女学院、双葉女学院)等から、同じ原作者の作品である『乃木坂春香の秘密』と同じ世界観らしき描写が見られる。
私立姫乃宮女学院(しりつひめのみやじょがくいん)
姫の桜(ブロッサム)
舞姫たちの夕べ(まいひめたちのゆうべ)
鷲津派(わしづは)
薔薇の三箇条(ばらのさんかじょう)
A・Jフィールド
ぴよの団
既刊一覧
五十嵐雄策、アスキー・メディアワークス〈電撃文庫〉
タイトル | 初版発行日 | ISBN | |
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1 | 小春原日和の育成日記 | 2009年10月10日 | ISBN 978-4-04-868075-2 |
2 | 小春原日和の育成日記 | 2010年9月10日 | ISBN 978-4-04-868833-8 |
3 | 小春原日和の育成日記 | 2011年4月10日 | ISBN 978-4-04-870419-9 |
4 | 小春原日和の育成日記 | 2011年10月10日 | ISBN 978-4-04-870964-4 |
5 | 小春原日和の育成日記 | 2012年9月10日 | ISBN 978-4-04-886892-1 |